JP2555547B2 - E−メトキシイミノ酢酸アミドまたはエステルの製造法 - Google Patents

E−メトキシイミノ酢酸アミドまたはエステルの製造法

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JP2555547B2 JP6189300A JP18930094A JP2555547B2 JP 2555547 B2 JP2555547 B2 JP 2555547B2 JP 6189300 A JP6189300 A JP 6189300A JP 18930094 A JP18930094 A JP 18930094A JP 2555547 B2 JP2555547 B2 JP 2555547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、E−メトキシイミノア
セト(酢酸)アミドまたはE−メトキシイミノ酢酸エス
テルの製造法に関する。E−メトキシイミノアセトアミ
ドは、農業用殺菌剤として有用な、式[I]:
【0002】
【化3】
【0003】[式中、Xは水素、低級アルキル、低級ア
ルコキシまたはハロゲン、〜はE体、Z体またはE体と
Z体の混合物のいずれかの配置を意味する]で示される
メトキシイミノアセトアミド化合物のE体であり、ま
た、E−メトキシイミノ酢酸エステルはその製造用中間
体として有用である。
【0004】
【従来の技術および課題】本発明の製造法を用いて得る
ことができる式[I]の化合物は、本出願人の特願平2−
127441号において初めて開示された新規化合物
で、イネいもち病菌、イネ紋枯病菌、キュウリべと病菌
等に対して優れた殺菌作用を有し、農業用殺菌剤として
注目されている化合物である。該出願においては、式
[I]の化合物は幾つかの方法により製造されているが、
本発明者らは、特に、経済的な、副生物の生成の少ない
式[I]の化合物の製造法を見いだし、さらに、そのE体
の製造法およびその製造用中間体の製造法を見いだし、
本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式[I]
の化合物は、式[II]:
【0006】
【化4】
【0007】[式中、Xおよび〜は前記と同意義、Wは
−CNまたは−COOR、Rは低級アルキルを意味す
る]で示される化合物にメチルアミンを反応させること
により製造される。また、式[II]の化合物は、式[I
II]:
【0008】
【化5】
【0009】[式中、Yは−CN、−COOHまたは−
COOR、Mは水素またはアルカリ金属を意味し、X、
Rおよび〜は前記と同意義である]で示される化合物
を、式: CH3−L [IV] [式中、Lはハロゲンまたは−OSO2OCH3を意味す
る]で示される化合物と反応させてメチル化させること
により製造される。別法として、式[I]の化合物は、式
[V]:
【0010】
【化6】
【0011】[式中、X、Mおよび〜は前記と同意義で
ある]で示される化合物を、式: CH3−L [IV] [式中、Lはハロゲンまたは−OSO2OCH3を意味す
る]で示される化合物と反応させてメチル化することに
より製造される。式[II]の化合物のうちZが−CNの
化合物、すなわち、式[II']:
【0012】
【化7】
【0013】[式中、Xおよび〜は前記と同意義である]
で示される化合物は文献未記載の新規化合物であり、本
発明はまた、式[II']で示される化合物も提供するも
のである。式[II']の化合物は、前記の式[III]に
おけるYが−CNの化合物、すなわち、式[II
I’]:
【0014】
【化8】
【0015】[式中、X、Mおよび〜は前記と同意義で
ある]で示される化合物を、式[IV]の化合物でメチル
化することにより得られる。
【0016】本明細書に開示する各化合物におけるXで
示される「低級アルキル」としては、炭素数1〜6、好ま
しくは、1〜4のアルキル、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブ
チル等が挙げられる。「低級アルコキシ」としては、炭素
数1〜6、好ましくは、1〜4のアルコキシ、例えば、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ等が挙げられる。
「ハロゲン」としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が
挙げられる。Rで示される「低級アルキル」としてはXに
おける同様なものが挙げられる。Mで示されるアルカリ
金属としては、カリウム、ナトリウム等が挙げられる。
Lで示される「ハロゲン」としては、Xにおける同様なも
のが挙げられる。
【0017】本発明の製造法によれば、例えば、メタノ
ール、エタノールのような低級アルコール、水、アセト
ン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、塩化メチレ
ンおよびクロロホルムのような溶媒中、トリエチルアミ
ン、ピリジンのような有機塩基の存在下または不存在
下、式[II]の化合物1モルに対して1〜10モルのメ
チルアミンガスを導入するかメチルアミンのメタノール
または水溶液を用いて大気圧下または封管中、0〜15
0℃にて15分〜24時間反応させることにより式[I]
の化合物が得られる。
【0018】式[II]の化合物は、式[III]のオキシ
ム化合物を式[IV]の化合物でメチル化することにより
得ることができる。例えば、この反応は、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水素化ナトリウム、t−ブトキシカリウム、ナトリ
ウムメチラート、ナトリウムエチラートのような塩基の
存在下、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ベンゼン、トルエン、アセトン、テトラヒドロフラ
ンまたはこれらの混合溶媒のような溶媒中、−20〜1
20℃にて、15分〜5時間反応させることにより行え
る。通常、オキシムのメチル化に際しては、反応条件に
よってニトロン体が多量に生成する場合があるが、この
反応によれば副生物が非常に少なく、目的とする式[I
I]の化合物が収率よく得られ、特に、Yが−COOH
の式[III]の化合物を用いる場合は、カラムクロマト
グラフィーによるような精製なしに、以後の反応に用い
ることができる目的化合物が得られる。なお、所望によ
り、例えば、ニトリルのエステルへの変換のような公知
の方法により、式[II]の化合物を対応する他の式[I
I]の化合物へ変えることもできる。
【0019】別法として、式[I]の化合物は、式[V]の
化合物を式[IV]の化合物でメチル化することにより、
直接得ることができる。このメチル化も前記と同様にし
て行うことができ、カラムクロマトグラフィーのような
精製を行うことなく式[I]の化合物を収率よく得ること
ができる。所望により、Xが水素の得られた式[I]の化
合物を公知の方法によりアルキル化やハロゲン化して、
Xが低級アルキルやハロゲンの対応する式[I]の化合物
に変えることもできる。前記のごとく、式[II']の化
合物は新規化合物であり、式[III']の化合物を前記
と同様に、式[IV]の化合物でメチル化することにより
得られる。式[I]〜[III]の化合物はE体およびZ体
またはその混合物として存在する。式[I]の化合物につ
いてE体およびZ体はつぎの構造式で示すことができ
る。
【0020】
【化9】
【0021】[式中、XおよびWは前記と同意義を有す
る。] 式[VI]:
【0022】
【化10】
【0023】[式中、Aは−CONHCH3または−CO
OR]で示される化合物、すなわち、Wが−CONHC
3または−COORのZ体は、低級アルコール中、酸
で処理することにより、式[VII]:
【0024】
【化11】
【0025】で示されるE体に変えることができる。例
えば、式[VI]の化合物を低級アルコール中、0.1〜
10モルの塩化水素、硫酸またはトルエンスルホン酸の
ような酸と大気中または封管中で20〜150℃にて1
5分〜48時間反応させることにより行うことができ
る。また、この反応は式[VI]と式[VII]の化合物が
混合して存在している反応溶液および粗製物に対しても
実施することができる。本発明の方法で出発物質として
用いる式[III]および[III']の化合物は、例え
ば、公知の2−フェノキシフェニルアセトニトリル化合
物(米国特許第4198418号)や2−フェノキシベン
ズアルデヒド化合物(特公昭58−50204号)から、
後記参考例に記載の方法で製造できる。また、式[IV]
の化合物はメチル化剤として公知の化合物である。得ら
れた式[I]の化合物は、要すれば、常法、例えば、カラ
ムクロマトグラフィーにより精製することができ、公知
の方法により農業用殺菌剤として使用することができ
る。
【0026】
【実施例】つぎに、実施例および参考例を挙げて本発明
をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。 実施例1 2−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェノキ
シフェニル)アセトアミド(E体とZ体の混合物)の製造 α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセトニ
トリル(E体とZ体の混合物)0.50g(0.002モル)
に、メタノール1mlおよび40%メチルアミン水溶液
3.11g(0.01モル)を加え、封管中100℃にて1
8時間反応した。反応後、水を加えて塩化メチレンで抽
出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製を行い、2−メ
トキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェノキシフェ
ニル)アセトアミド0.15g(収率26.4%)を無色油状
物として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:2.79(d,1.75H,J=
4.9Hz)、2.87(d,1.25H,J=4.9Hz)、3.
91(s,1.75H)、4.01(s,1.25H)、6.32(b
r,s,0.58H)、6.64(br,s,0.42H)、6.85〜
7.61(m,9H)。
【0027】実施例2 E−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェ
ノキシフェニル)アセトアミドの製造 E−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸
メチル17.12g(0.06モル)に、無水メタノール6
0mlおよび40%メチルアミンメタノール溶液13.9
8g(3.0当量)を加えて40分間加熱還流した。反応
後、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製した。
得られた結晶を酢酸エチル/n−ヘキサンで再結晶し、
E−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェ
ノキシフェニル)アセトアミド12.21g(収率71.6
%)を無色プリズム晶(融点82〜83℃)として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:2.87(d,3H,J=5.0
Hz)、3.91(s,3H)、6.65(br,s,1H)、6.87
〜7.38(m,9H)。
【0028】参考例1 E−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル)酢
酸メチルの製造 E−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセ
トニトリル(E体とZ体の混合物)0.76g(0.003モ
ル)に、30%塩酸メタノール溶液4.5mlを加えて22
時間還流撹拌した。反応後、8%炭酸水素ナトリウム水
溶液100mlを加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。
得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/n−ヘキサン)で精製し、E−α−メトキシイミノ
−2−フェノキシフェニル)酢酸メチル0.40g(収率4
6.7%)を無色結晶(融点109〜110℃)として得
た。1 HNMR(CDCl3)δppm:3.78(s,3H)、4.03
(s,3H)、6.86〜7.48(m,9H)。
【0029】実施例3 E−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸
メチルの製造 E−α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢
酸10.00g(0.0389モル)のジメチルスルホキシ
ド50mlおよびトルエン50mlの溶液に氷冷撹拌下、ナ
トリウムメトキシド4.83g(0.0894モル)を加
え、室温で20分間撹拌した後冷却した。ジメチル硫酸
11.28g(0.0894モル)を6〜18℃にて6分間
で加え、室温で4時間30分間撹拌した。反応後、濃塩
酸1.2mlおよび水100mlを氷冷撹拌下、反応液に加
え、トルエンで抽出した。水洗後、減圧濃縮し、得られ
た残渣を再結晶(メタノール)してE−α−メトキシイミ
ノ−2−フェノキシフェニル酢酸メチル8.11g(収率
73.1%)を無色結晶(融点107〜109℃)として得
た。1 HNMR(CDCl3)δppm:3.78(s,3H)、4.03
(s,3H)、6.86〜7.46(m,9H)。
【0030】実施例4 E−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸
メチルの製造 E−α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢
酸1.29g(0.005モル)に乾燥ジメチルホルムアミ
ド10mlと85%水酸化カリウム0.73g(0.011モ
ル)を加え、室温下15分間撹拌した。乾燥トルエン1
0mlを加え、さらに氷冷下でジメチル硫酸1.39g(0.
011モル)を滴下した。滴下後1.5時間、室温で撹拌
した後、エーテル100mlを加えて水洗を3回繰り返し
た。エーテル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/n−ヘキサン)にて精製してE−α−メ
トキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸メチル1.
20g(収率84.1%)を無色結晶(融点109〜110
℃)として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:3.78(s,3H)、4.03
(s,3H)、6.86〜7.46(m,9H)。
【0031】実施例5 E−α−メトキシイミノ−2−(4−メチルフェノキシ)
フェニル酢酸メチルの製造 E−α−ヒドロキシイミノ−2−(4−メチルフェノキ
シ)フェニル酢酸0.87g(0.32モル)を乾燥ジメチル
ホルムアミド6.4mlに溶解し、85%水酸化カリウム
0.51g(0.0077モル)を添加し、加温、溶解した
後、乾燥トルエン6.4mlを加えた。氷冷下、ジメチル
硫酸硫酸0.97g(0.0077モル)を滴下し、室温で
1.5時間撹拌した。反応後、濃塩酸1mlを含む水50m
lを添加し、50mlのエーテルで抽出した。エーテル層
を水50ml、ついで、4%重炭酸ナトリウム水溶液30
mlの順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃
縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(酢酸エチル/n−ヘキサン)にて精製してE−α−メト
キシイミノ−2−(4−メチルフェノキシ)フェニル酢酸
メチル0.75g(収率78.1%)を無色油状物として得
た。1 HNMR(CDCl3)δppm:2.32(s,3H)、3.79
(s,3H)、4.04(s,3H)、6.85〜7.39(m,8
H)。
【0032】実施例6 E−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸
メチルの製造 E−α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢
酸メチル1.09g(0.004モル)に、乾燥ジメチルホ
ルムアミド6mlおよび水酸化カリウム0.29g(0.00
44モル)を加え、15分間室温撹拌した。ついで、乾
燥トルエン6mlを加え、さらに氷冷下でジメチル硫酸
0.61g(0.0044モル)を滴下した。滴下後2時
間、室温撹拌し、ついで、エーテル100mlを加えて水
洗を3回繰り返した。エーテル層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製
してE−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル
酢酸メチル1.20g(収率80.6%)を無色結晶(融点1
09〜110℃)として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:3.78(s,3H)、4.03
(s,3H)、6.86〜7.46(m,9H)。 同様に、塩基およびメチル化剤をかえ、つぎの表に示す
反応条件でも実施した。
【0033】
【表1】 実施例 塩基 メチル化剤 溶媒 反応 収率 (当量) (当量) 条件 (%) 7 60%NaH Me2SO4 THF 0℃ 96.5 (1.1) (1.2) 60分 8 t−BuOK Me2SO4 THF 0℃ 82.4 (1.3) (1.2) 30分 9 KOH MeI DMF/ 室温 66.6 (1.1) (1.2) PhMe 2時間 t−Bu:t−ブチル、Me:メチル、THF:テトラヒドロ
フラン、 DMF:ジメチルホルムアミド、PhMe:トルエン
【0034】実施例10 E−α−メトキシイミノ−2−(4−メチルフェノキシ)
フェニル酢酸メチルの製造 E−α−ヒドロキシイミノ−2−(4−メチルフェノキ
シ)フェニル酢酸メチル0.71g(0.0025モル)を乾
燥テトラヒドロフラン10mlに溶解後、60%水素化ナ
トリウム0.13g(0.0033モル)を添加し、室温で
20分撹拌し、氷冷下、ジメチル硫酸0.44g(0.00
35モル)を乾燥THF2.5mlに溶解した溶液を滴下
し、氷冷下、1時間45分撹拌した。反応後、水を添加
し、濃塩酸でpH1に調整した。塩化メチレンで2回抽
出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得
られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル/n−ヘキサン)にて精製してE−α−メトキシイミノ
−2−(4−メチルフェノキシ)フェニル酢酸メチル0.
61g(収率81.3%)を無色油状物として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:2.32(s,3H)、3.79
(s,3H)、4.04(s,3H)、6.85〜7.39(m,8
H)。
【0035】実施例11 α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセトニ
トリルの製造(E体とZ体の混合物) α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセト
ニトリル(E体とZ体の混合物)1.19g(0.005モ
ル)に、乾燥ジメチルホルムアミド10mlおよび炭酸カ
リウム0.90g(0.0065モル)を加え、氷冷下でジ
メチル硫酸0.76g(0.006モル)を滴下した後、1.
5時間室温にて撹拌した。反応後、エーテル150mlを
加え、水100mlで2回水洗した。エーテル層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサ
ン)にて精製し、α−メトキシイミノ−2−フェノキシ
フェニルアセトニトリル1.13g(収率89.6%)を無
色油状物として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:4.03(s,0.7H)、4.1
7(s,2.3H)、6.89〜7.67(m,9H)。
【0036】実施例12 α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセトニ
トリルの製造(E体とZ体の混合物) α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセト
ニトリル(E体とZ体の混合物)1.19g(0.005モ
ル)に、乾燥ジメチルホルムアミド10mlおよび炭酸カ
リウム0.90g(0.006モル)を加え、氷冷下でヨウ
化メチル0.78g(0.0055mol)を滴下した後、4時
間室温にて撹拌した。反応後、エーテル150mlを加
え、水100mlで2回水洗した。エーテル層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサ
ン)で精製し、α−メトキシイミノ−2−フェノキシフ
ェニルアセトニトリル1.06g(収率84.0%)を無色
油状物として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:4.03(s,0.7H)、4.1
7(s,2.3H)、6.89〜7.69(m,9H)。
【0037】実施例13 α−メトキシイミノ−2−(4−クロロフェノキシ)フェ
ニルアセトニトリル(E体とZ体の混合物)の製造 α−ヒドロキシイミノ−2−(4−クロロフェノキシ)フ
ェニルアセトニトリル(E体とZ体の混合物)1.36g
(0.005モル)を乾燥ジメチルホルムアミド10mlに
溶解し、炭酸カリウム0.90g(0.0065モル)を添
加し、氷冷下、ジメチル硫酸0.76g(0.006モル)
を添加し、室温で1時間撹拌した。エーテル150mlを
加え、2回水洗した。エーテル層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製
し、α−メトキシイミノ−2−(4−クロロフェノキシ)
フェニルアセトニトリル1.35g(収率94.4%)を淡
黄色油状物として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:4.02(s,0.69H)、4.
17(s,2.31H)、6.90〜7.68(m,8H)。
【0038】実施例14 E−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェ
ノキシフェニル)アセトアミドの製造 E−2−ヒドロキシイミノ−N−メチル−2−(2−フ
ェノキシフェニル)アセトアミド10.00g(0.037
モル)にアセトン200ml、炭酸カリウム15.34g
(0.111モル)およびジメチル硫酸9.33g(0.07
4モル)を加え、室温で9時間撹拌した。反応後、濾過
し、アセトンで洗浄し、減圧濃縮した。得られた油状物
をトルエン50mlに溶かし、1N水酸化ナトリウム水溶
液50mlを加え、室温で30分間撹拌した。トルエンで
抽出し、水洗し、減圧濃縮し、得られた残渣を再結晶
(メタノール/水)してE−2−メトキシイミノ−N−メ
チル−2−(2−フェノキシフェニル)アセトアミド9.
93g(収率94.4%)を無色結晶(融点81.5〜83
℃)として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:2.87(d,3H,J=5.0
Hz)、3.91(s,3H)、6.65(br.s,1H)、6.87
〜7.38(m,9H)。
【0039】実施例15 E−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−[2−(4−
メチルフェノキシ)フェニル]アセトアミドの製造 E−2−ヒドロキシイミノ−N−メチル−2−[2−(4
−メチルフェノキシ)フェニル]アセトアミド1.00g
(0.0035モル)を乾燥アセトン7mlに溶解し、炭酸
カリウム0.63g(0.0046モル)、ジメチル硫酸0.
53g(0.0042モル)を添加して室温で22時間反応
させた。反応後、水を加え、塩化メチレンで2回抽出
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得ら
れた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル
/n−ヘキサン)で精製してE−2−メトキシイミノ−N
−メチル−2−[2−(4−メチルフェノキシ)フェニル]
アセトアミドの無色結晶0.96g(収率92.3%)を得
た。1 HNMR(CDCl3)δppm:2.29(s,3H)、2.81
(d,3H,J=4.9Hz)、3.89(s,3H)、6.71(b
r.s,1H)、6.82(d,1H,J=8.1Hz)、6.89〜
6.92(m,2H)、7.05〜7.10(m,3H)、7.23
〜7.31(m,2H)。
【0040】参考例2 E−2−ヒドロキシイミノ−N−メチル−2−(2−フ
ェノキシフェニル)アセトアミドの製造 粗製E−α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニ
ル酢酸メチル39.60g(純度51.2%、0.0747
モル)に、メタノール100mlおよび40%メチルアミ
ン水溶液15.45g(0.199モル)を加えて室温15
時間撹拌した。ついで、40%メチルアミン水溶液7.
73g(0.0995モル)を加え、70℃の油浴中で6時
間撹拌した。反応後、水200mlおよびトルエン100
mlを加え、1時間氷冷撹拌した。析出晶を濾取し、再結
晶(メタノール/トルエン)してE−2−ヒドロキシイミ
ノ−N−メチル−2−(2−フェノキシフェニル)アセト
アミド12.31g(収率60.1%)を無色結晶(融点18
3〜184.5℃)として得た。1 HNMR(d6−DMSO)δppm:2.65(d,3H,J=
4.5Hz)、6.30〜7.47(m,9H)、7.92(m,1
H,J=4.5Hz)。
【0041】参考例3 E−2−ヒドロキシイミノ−N−メチル−2−[2−(4
−メチルフェノキシ)フェニル]アセトアミドの製造 E−α−ヒドロキシイミノ−2−(4−メチルフェノキ
シ)フェニル酢酸メチル1.00g(0.0035モル)をメ
タノール7mlに溶解し、40%メチルアミンメタノール
溶液0.54g(0.007モル)を添加し、70分間還流
した。さらに40%メチルアミンメタノール溶液1.3
6g(0.0175モル)を添加し、3時間還流した。反応
後、減圧濃縮してE−2−ヒドロキシイミノ−N−メチ
ル−2−[2−(4−メチルフェノキシ)フェニル]アセト
アミド1.00g(収率100.0%)をアモルファスとし
て得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:2.31(s,3H)、2.86
(d,3H,J=5.9Hz)6.60(br.s,1H)、6.84〜
7.36(m,8H)、7.93(br.s,1H)。
【0042】参考例4 E−α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢
酸の製造 E−α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢
酸メチル9.99g(0.0368モル)に、メタノール3
6.8ml、水酸化ナトリウム3.23g(0.081モル)お
よび水36.8mlを加えて、1時間加熱還流した。加熱
後、氷冷下で濃塩酸11mlを加え、析出した結晶を濾取
し、再結晶(メタノール/酢酸エチル/n−ヘキサン)し
てα−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸
6.90g(収率72.9%)を無色結晶(分解180℃)と
して得た。1 HNMR(d6−DMSO)δppm:6.83〜7.38(m,9
H)、12.26(br.s,1H)、12.85(br.s,1H)。
【0043】参考例5 E−α−ヒドロキシイミノ−2−(4−メチルフェノキ
シ)フェニル酢酸の製造 E−α−ヒドロキシイミノ−2−(4−メチルフェノキ
シ)フェニル酢酸メチル1.00g(0.0035モル)にメ
タノール3.5ml、水3.5ml、水酸化ナトリウム0.3
1g(0.0077モル)を添加し、1時間加熱還流を行っ
た。室温まで冷却後、5%塩酸水溶液でpH1に調整
し、室温にて撹拌後、結晶を濾取し、水洗してα−ヒド
ロキシイミノ−2−(4−メチルフェノキシ)フェニル酢
酸の無色結晶0.90g(収率94.7%)を得た。1 HNMR(d6−DMSO)δppm:2.27(s,3H)、6.
78〜7.37(m,8H)。
【0044】参考例6 α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセト
ニトリル(E体とZ体の混合物)の製造 無水エタノール15mlに、ナトリウム0.55g(0.02
4モル)を溶解し、0℃以下で2−フェノキシフェニル
アセトニトリル4.18g(0.02モル)および無水エタ
ノール3mlの混合物を7分間で滴下した。さらに、亜硝
酸イソアミル3.51g(0.03モル)を0℃以下にて1
0分間で滴下し、24時間室温にて撹拌した。反応後、
5%塩酸水溶液100mlを加えてエーテルで抽出し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた
粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n
−ヘキサン)で精製して、α−ヒドロキシイミノ−2−
フェノキシフェニルアセトニトリル4.53g(収率95.
1%)を低融点の結晶として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:6.83〜7.67(m,9
H)、8.68(br.s,0.25H)、9.02(br.s,0.75
H)。
【0045】参考例7 α−ヒドロキシイミノ−2−(4−クロロフェノキシ)フ
ェニルアセトニトリル(E体とZ体の混合物)の製造 無水エタノール25mlに金属ナトリウム0.97g(0.0
42モル)を添加し、溶解後、氷冷下、2−(4−クロロ
フェノキシ)フェニルアセトニトリル8.53g(0.03
5モル)を無水エタノール7mlの溶液を滴下した。つい
で、亜硝酸イソアミル6.15g(0.0525モル)を滴
下し、2.5時間室温で反応させた後、水を加え、濃塩
酸でpH1に調整し、エーテルで抽出し、水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテルを減圧濃縮し、
得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エ
チル/n−ヘキサン)で精製して、α−ヒドロキシイミノ
−2−(4−クロロフェノキシ)フェニルアセトニトリル
9.03g(収率94.6%)を淡褐色粘稠液体として得
た。1 HNMR(CDCl3)δppm:6.90〜7.68(m,8
H)、9.12(br.s,0.28H)、9.46(br.s,0.72
H)。
【0046】参考例8 E−α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢
酸の製造 α−ヒドロキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセト
ニトリル(E体とZ体の混合物)0.71g(0.003モ
ル)に、エタノール3ml、水酸化カリウム0.40g(0.
0072モル)および水3mlを加え、24時間加熱還流
した。反応後、塩化メチレン10mlと10%塩酸水溶液
を加え、析出したα−ヒドロキシイミノ−2−フェノキ
シフェニル酢酸の結晶を濾取し、無色結晶0.47g(収
率60.9%)を得た。1 HNMR(d6−DMSO)δppm:6.83〜7.38(m,9
H)、12.26(br.s,1H)、12.85(br.s,1H)。
【0047】参考例9 2−フェノキシベンズアルドオキシムの製造 2−フェノキシベンズアルデヒド4.96g(0.025モ
ル)に、無水メタノール50mlおよび塩酸ヒドロキシル
アミン2.08g(0.03モル)を加えて60℃にて3時
間撹拌した。反応後、水200mlを加え、塩化メチレン
で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して
得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸
エチル/n−ヘキサン)で精製して2−フェノキシベンズ
アルドオキシム3.95g(収率74.1%)を無色油状物
として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:6.88〜7.41(m,8
H)、7.45(s,1H)、7.86(dd,1H,J=7.9,
2.0)8.49(s,1H)。
【0048】実施例16 α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニルアセトニ
トリル(E体とZ体の混合物)の製造 2−フェノキシベンズアルドオキシム1.07g(0.00
5モル)に、乾燥エーテル10mlを加え、−10℃以下
で塩素0.46g(0.0065モル)を導入した後、0℃
にて5時間撹拌した。反応後、反応液を減圧濃縮し、得
られた残渣に、乾燥塩化メチレン10mlおよびテトラエ
チルアンモニウムシアニド0.86g(0.0055モル)
を加え、室温にて一夜撹拌した。反応後、水150mlを
加えて塩化メチレンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/n
−ヘキサン)で精製して得られたα−ヒドロキシイミノ
−2−フェノキシフェニルアセトニトリルの粗製物0.
51gに、乾燥ジメチルホルムアミド4mlおよび炭酸カ
リウム0.36g(0.0026ml)を加えた。さらに氷冷
下で硫酸ジメチル0.30g(0.0024モル)を加えた
後、室温2時間撹拌した。反応後、エーテル100mlを
加え、2回水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧濃縮した。得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、α−メト
キシイミノ−2−フェノキシフェニルアセトニトリル
0.21g(収率16.6%)を無水油状物として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:4.03(s,0.7H)、4.1
7(s,2.3H)、6.89〜7.67(m,9H)。
【0049】実施例17 E−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸
メチルの製造 n−ブチルリチウム(1.62モルヘキサン溶液)500ml
(0.81モル)に、5℃以下でジフェニルエーテル20
6.81g(1.215モル)および乾燥テトラヒドロフラ
ン405mlの混合液を40分間にわたって滴下し、室温
で24時間撹拌した。反応後、乾燥テトラヒドロフラン
810mlにシュウ酸ジメチル118.09g(1.215モ
ル)を溶解した撹拌溶液に、0℃以下で50分間にわた
って滴下し、室温で24時間撹拌した。反応後、氷水2
lを加え、トルエン500mlで抽出し、さらに抽出液を
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して褐
色油状物302.94gを得た。この油状物に、メタノー
ル1.3lおよび塩酸ヒドロキシルアミン47.25g(0.
68モル)を加えて1時間加熱還流し、ついで、水45
0mlに水酸化ナトリウム79.2g(1.98モル)を溶解
した溶液を加えて1時間加熱還流した。反応後、メタノ
ールを減圧留去し、水1.8lを加え、塩化メチレン1l
で2回洗浄し、水層に濃塩酸をpH2以下になるまで加
え、析出した結晶を濾取し、E−α−ヒドロキシイミノ
−2−フェノキシフェニル酢酸の粗結晶141.55g
(収率68.0% n−ブチルリチウムより)を得た。得ら
れた粗結晶25.73g(0.1モル)に、乾燥ジメチルホ
ルムアミド150mlおよび85%水酸化カリウム14.
52g(0.22モル)を加え、熱時溶解し、乾燥トルエン
150mlを加え、硫酸ジメチル27.75g(0.22モ
ル)を25〜30℃で5分間にわたって滴下し、室温で
1.5時間撹拌した。反応後、1%塩酸水溶液700ml
を加え、トルエン500mlで抽出し、抽出液を2%炭酸
水素ナトリウム水溶液で水洗して無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。減圧濃縮して得られた粗製物を再結晶(メタ
ノール)して精製し、E−α−メトキシイミノ−2−フ
ェノキシフェニル酢酸メチル21.15g(収率74.1
%)を無色結晶(融点109〜110℃)として得た。1 HNMR(CDCl3)δppm:3.78(s,3H)、4.03
(s,3H)、6.86〜7.46(m,9H)。
【0050】実施例18 E−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸
メチルの製造 Z−α−メトキシイミノ−2−フェノキシフェニル酢酸
メチルVI'0.29g(1.0mmol)に、乾燥メタノール3
mlと10%塩酸メタノール溶液0.36g(1.0mmol)を
加え、6時間加熱還流して異性化を行った。反応後、減
圧留去して得られた残渣0.29gはE異性体とZ異性体
の純粋な混合物であり、その生成比は77.6:22.4
であった(NMR定量)。
【0051】実施例19 E−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェ
ノキシフェニル)アセトアミドの製造 Z−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−(2−フェ
ノキシフェニル)アセトアミドVI"0.28g(1.0mmo
l)に、乾燥メタノール3mlと10%塩酸メタノール溶液
0.36g(1.0mmol)を加え、6時間加熱還流して異性
化を行った。反応後、減圧留去して得られた残渣0.2
8gはE異性体とZ異性体の純粋な混合物であり、その
生成比は91.5:8.5であった(NMR定量)。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、農業用殺菌剤として有
用なメトキシイミノアセトアミド化合物、特にそのE体
の経済的かつ副生物生成の少ない新規な製造法、および
該E体の製造用中間体の製造法が提供される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式[VI]: 【化1】 [式中、Xは水素、低級アルキル、低級アルコキシまた
    はハロゲン、Aは−CONHCH3または−COOR、
    Rは低級アルキルを意味する]で示されるZ体を低級ア
    ルコール中、酸で処理することを特徴とする式[VI
    I]: 【化2】 [式中、X、A、およびRは前記と同意義である]で示さ
    れるE体の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102712582A (zh) * 2010-01-29 2012-10-03 田边三菱制药株式会社 (e)-羟基亚氨基苯基乙酸衍生物的制备方法

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