JP2555438Y2 - プランジャーポンプ - Google Patents

プランジャーポンプ

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JP2555438Y2
JP2555438Y2 JP1990082051U JP8205190U JP2555438Y2 JP 2555438 Y2 JP2555438 Y2 JP 2555438Y2 JP 1990082051 U JP1990082051 U JP 1990082051U JP 8205190 U JP8205190 U JP 8205190U JP 2555438 Y2 JP2555438 Y2 JP 2555438Y2
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JP
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plunger
crystal
axis direction
alumina
plunger pump
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JP1990082051U
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JPH0440171U (ja
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岳志 前田
保 五十嵐
淳一 川崎
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、特に高圧用または化学分析用に適したプラ
ンジャーポンプに関する。
[従来の技術] セラミックスは金属材に比べて耐蝕性、耐摩耗性に優
れていることから、従来よりアルミナなどのセラミック
スをプランジャーポンプに用いることが行われてきた
(実開昭51−121802号公報等参照)。
たとえば、プランジャー、シリンダーをアルミナセラ
ミックスで形成し、テフロンなどの耐蝕性に優れた樹脂
からなるシール材をシリンダ側に備えた構造のものがあ
った。
[従来技術の課題] ところが、上記セラミックスは、原料粉末を高密度に
押し固めた後、焼成してなる多結晶焼結体であるため、
結晶粒界にガラス相が存在し、耐蝕性、耐摩耗性の点
で、プランジャーとして満足のいくものではなかった。
特に、吐出圧力100kg/cm2以上の高圧用の場合は、プラ
ンジャーの摩耗が激しく、短時間の使用で圧送液体が漏
れたり、吐出圧力が低下してしまうという問題点があっ
た。
また、セラミックスからなるプランジャーの表面には
微小なボイドが存在するため、使用中に樹脂などからな
るシール材を摩耗させやすく、圧送液体が漏れたり、摩
耗粉が圧送液体中に混入してしまうといった問題点もあ
った。
[課題を解決するための手段] 上記に鑑みて本考案は、プランジャーの単結晶アルミ
ナで形成するとともに、結晶のC軸方向とプランジャー
の長軸方向を同一方向としてプランジャーポンプを構成
したものである。
なお、本考案において、C軸方向と長軸方向が同一方
向であるとは、両者のなす角度が20°以内であることを
意味している。
[作用] 本考案によれば、プランジャーを形成する単結晶アル
ミナは、結晶粒界のない単結晶体であるから、耐蝕性、
耐摩耗性に優れ、しかも表面を極めてなめらかな面とで
きることから、シール材の摩耗も防ぐことができる。
また、単結晶アルミナのC軸をプランジャーの長軸方
向と同一方向とすれば、摺動面である側面が、最も硬度
に優れたA面から形成されることになり、特に耐摩耗性
に優れたプランジャーポンプとできる。
したがって、特に吐出圧力100kg/cm2以上の高圧用あ
るいは化学分析用に好適に用いることができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を説明する。
第1図に本考案のプランジャーポンプを示すように、
円柱状のプランジャー1は金属製の保持部材2に接着剤
5で固着されており、このプランジャー1はシリンダー
3内でシール材4と摺動しながら往復動するように構成
されている。
また、上記プランジャー1は、単結晶アルミナからな
り、シール材4はテフロンなどの耐蝕性に優れた樹脂か
らなっている。さらに、シリンダー3は直接摺動するこ
とがないため、ステンレスなどの金属材からなってい
る。
上記単結晶アルミナは、アルミナセラミックスに比
べ、第1表に示すように機械的特性に優れたものであ
る。
さらに、単結晶アルミナには、C軸、A軸、R軸の結
晶軸が存在し、各軸と垂直な面をそれぞれC面、A面、
R面と呼んでいるが、円柱状をしたプランジャー1の長
軸方向がC軸と同一方向であるため、プランジャー1の
摺動面1aは主にA面から形成されることになる。単結晶
アルミナの硬度は、実際は各結晶面によって異なり、ビ
ッカース硬度で、A面が2375kg/mm2、R面が2258kg/m
m2、C面が2168kg/mm2と、A面が最も硬度が大きく、し
たがって上記摺動面1aは非常に耐摩耗性に優れた面とな
る。
したがって、吐出圧力100kg/cm2以上の高圧用プラン
ジャーポンプに用いた場合でも、プランジャー1の摺動
面1aが摩耗しにくいことから、圧送液体が漏れることな
く、長時間の使用ができる。
また、この摺動面1aは、単結晶アルミナからなるた
め、表面にボイドがなく、中心線平均粗さ(Ra)0.03μ
m以下と極めてなめらかな面とできる。そのため、摺動
相手のシール材4を摩耗させにくく、より長時間の使用
ができるとともに、摩耗粉の圧送液体中への混入を防止
できる。さらに、プランジャー1自体が耐蝕性に優れて
いることから、化学分析用にも好適に用いられる。
したがって、たとえば液体クロマトグラフィー用プラ
ンジャーポンプのように、高圧(300〜500kg/cm2)で、
化学分析のための用途には最適である。
上記単結晶アルミナからなるプランジャー1を製造す
るには、EFG法またはチョクラルスキー法により、アル
ミナ融液中に種子結晶を挿入して引き上げればよい。こ
のとき、引き上げ用の金型として円柱状のものを用いる
ことによって、円柱状の単結晶アルミナを引き上げるこ
とができる。また、上記種子結晶の結晶軸を、引き上げ
方向がC軸方向となるように配置すれば、得られた単結
晶アルミナも引き上げ方向(長軸方向)がC軸方向とな
り、容易に結晶軸の方向を管理することができる。
なお、このとき、C軸方向と長軸方向を完全に一致さ
せる必要はなく、両者の角度が20°以内となるようにす
ればよい。
さらに、このようにして得られた円柱状単結晶アルミ
ナの表面を、ダイヤモンド砥粒を用いてホーニングまた
はラッピング加工を行い、摺動面を中心線平均粗さ(R
a)0.03μm以下のなめらかな面とする。
ここで、本考案のプランジャーポンプを試作し、液体
クロマトグラフィーのカラムに液体を圧送するためのポ
ンプとして使用した。プランジャーは直径20mm、長さ53
mm、表面の中心線平均粗さ(Ra)0.01μmとし、長軸方
向とC軸方向を同一方向とした単結晶アルミナで形成し
た。比較列として、長軸方向をA軸方向としたものを用
意し、それぞれシール材はテフロンとして、吐出圧力40
0kg/cm2で連続使用を行って、圧送液体が漏れ始めるま
での時間を調べた。
その結果、比較例では10時間程度で漏れ始めたのに対
し、本考案実施例では100時間以上問題なく使用するこ
とができた。
[考案の効果] 叙上のように本考案によれば、円柱状のプランジャー
を単結晶アルミナで形成するとともに、結晶のC軸方向
とプランジャーの長軸方向を同一方向としたことによっ
て、摺動面が耐摩耗性に優れるとともに、極めて滑らか
な表面とすることができ、プランジャー自体およびシー
ル材の摩耗を少なくすることができる。したがって、圧
送液体中への摩耗粉の混入を防止することができ、ま
た、プランジャー自体の耐蝕性も優れていることから、
特に高圧用、化学分析用に好適なプランジャーポンプを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例に係るプランジャーポンプを示す
断面図である。 1:プランジャー、2:保持部材 3:シリンダー、4:シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−15773(JP,U) 浜野健也編、「ファインセラミックス ハンドブック」、(株)朝倉書店、 (1987年6月20日)、P.263〜267

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱状をしたプランジャーを単結晶アルミ
    ナにより形成し、上記プランジャーの長軸方向と結晶の
    C軸方向を同一方向とするとともに、摺動面の中心線平
    均粗さ(Ra)を0.03μm以下としたことを特徴とするプ
    ランジャーポンプ。
JP1990082051U 1990-07-31 1990-07-31 プランジャーポンプ Expired - Lifetime JP2555438Y2 (ja)

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JPH0440171U JPH0440171U (ja) 1992-04-06
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JP6993303B2 (ja) * 2018-07-26 2022-01-13 京セラ株式会社 プランジャ、ポンプ、および液体分析装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0738708Y2 (ja) * 1987-07-16 1995-09-06 日本分光株式会社 高速液体クロマトグラフ用送液ポンプ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
浜野健也編、「ファインセラミックスハンドブック」、(株)朝倉書店、(1987年6月20日)、P.263〜267

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