JP2554938Y2 - 射出成形用金型のスプルー口閉止具 - Google Patents

射出成形用金型のスプルー口閉止具

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JP2554938Y2
JP2554938Y2 JP9846991U JP9846991U JP2554938Y2 JP 2554938 Y2 JP2554938 Y2 JP 2554938Y2 JP 9846991 U JP9846991 U JP 9846991U JP 9846991 U JP9846991 U JP 9846991U JP 2554938 Y2 JP2554938 Y2 JP 2554938Y2
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義夫 堀
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鶴惣工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、射出成形用金型のスプ
ルー口を閉止するために用いる閉止具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】射出成形用の金型のスプルーブッシュの
スプルー口付近は凹状に形成されており、射出成形に際
してはその凹状形成部(ノズルRと言う)に射出成形機
の加熱シリンダー頭部のノズル先端を当接させて、溶融
樹脂をスプルー口、スプルー、ランナーを経てキャビテ
ィ内に射出する。
【0003】射出成形用の金型のスプルー口、その周
辺、ランナー、キャビティ等に錆が発生したり塵埃が付
着すると精密成形が損なわれるので、輸送中や保管中の
防錆のため、金型のそれらの部位に防錆剤を塗布した
後、スプルー口周辺の凹状形成部内にまたは凹状形成部
を覆うように、布テープを貼ることが行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、スプル
ー口のある凹状形成部やその周辺には防錆剤等の油分が
付着していることが多いので、貼着してある布テープが
剥がれやすく、またスプルー口が深穴の底部にあると布
テープの貼り付けが困難となることがある。
【0005】油分が付着していても貼着ができるように
油面接着剤などを塗布した布テープを用いると、今度は
接着力が強くなりすぎて、剥離しにくくなったり、剥離
時に布テープの接着剤の一部が金型側に転着したりする
おそれがある。
【0006】本考案は、このような背景下において、油
分が付着しているか否かにかかわらず、確実にスプルー
口を閉止することのできる着脱自在の閉止具を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の射出成形用金型
のスプルー口閉止具は、射出成形用金型(K) のスプルー
口(S) を閉止するためのエラストマー製または軟質樹脂
製の射出成形体(1) であって、半球状の本体部(11)の下
部曲面側の中心からスプルー口(S) 内径よりもやや大径
の柱状の凸部(12)が突設され、本体部(11)の上面側の中
心部からは前記凸部(12)内に至る孔(13)がその先端が盲
端となるように設けられ、本体部(11)の上端一側からは
側方に向けて舌片(14)が延設され、かつその舌片(14)の
遊端側の少なくとも下面に小突起(15)が設けられた射出
成形体(1) からなるものである。
【0008】また本考案の射出成形用金型のスプルー口
閉止具は、把持側が大径のロッド(21)、先端側が小径の
ロッド(22)となっており、大径のロッド(21)の径は射出
成形体(1) の孔(13)の径よりも大径とし、小径のロッド
(22)は、その外径が射出成形体(1) の孔(13)の径よりも
小さくかつその長さが射出成形体(1) の孔(13)の深さと
同程度にした構成を有するプッシュロッド(2) と、上記
の射出成形体(1) との組み合わせからなるものである。
【0009】以下本考案を詳細に説明する。
【0010】射出成形体(1) 射出成形体(1) は、エラストマーまたは軟質樹脂で形成
される。エラストマーまたは軟質樹脂としては、ポリウ
レタン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、
ポリオレフィン系エラストマー、ポリ塩化ビニル系エラ
ストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系
エラストマー、1,2−ポリブタジエン系エラストマー
をはじめとする熱可塑性エラストマー、各種の天然ゴム
または合成ゴム、軟質ポリ塩化ビニルなどがあげられ
る。
【0011】この射出成形体(1) は、上面がフラット
(ただし多少凹面であったり凸面であったりしてもよ
い)、下部が曲面となった半球状(球を裁断した形状)
の本体部(11)の下部曲面側の中心から柱状の凸部(12)が
突設され、本体部(11)の上端一側からは側方に向けて舌
片(14)が延設された基本構成を有する。
【0012】柱状の凸部(12)の径は、射出成形用金型
(K) のスプルー口(S) 内径よりもやや大径に設定する。
【0013】そして、本体部(11)の上面側の中心部から
は、上記の柱状の凸部(12)内に至る孔(13)がその先端が
盲端となるように設けられる。
【0014】本体部(11)の上端一側から側方に向けて延
設した舌片(14)の遊端側の少なくとも下面には、小突起
(15)を設ける。
【0015】これらの各部は射出成形により一体に成形
され、射出成形体(1) が形成される。
【0016】プッシュロッド(2) プッシュロッド(2) は、把持側が大径のロッド(21)、先
端側が小径のロッド(22)となったロッド体で構成され
る。
【0017】この場合、大径のロッド(21)の径は射出成
形体(1) の孔(13)の径よりも大径とし、孔(13)内に大径
のロッド(21)が嵌入されないようにする。
【0018】一方小径のロッド(22)は、その外径が上記
射出成形体(1) の孔(13)の径よりも小さく、かつその長
さは射出成形体(1) の孔(13)の深さと同程度にする。同
程度とは、若干短くても長くてもよいことを意味する。
若干長い場合であっても、射出成形体(1) はエラストマ
ー製または軟質樹脂製であるため若干伸びるので、小径
のロッド(22)の先端で孔(13)の盲端側が突き破られるこ
とはない。
【0019】大径のロッド(21)の頭部側には、把持およ
び押圧を容易にするため、必要に応じキャップを設けた
り、T字形に形成したりすることができる。
【0020】スプルー口閉止具本考案の射出成形用金型
のスプルー口閉止具は、上に述べた射出成形体(1) より
なるか、射出成形体(1) とプッシュロッド(2) との組み
合わせからなる。
【0021】
【作用】本考案の射出成形用金型のスプルー口閉止具を
使用するにあたっては、射出成形体(1) の柱状の凸部(1
2)を射出成形用金型(K) のスプルー口(S) に当てがって
から、射出成形体(1) の孔(13)にプッシュロッド(2) の
小径のロッド(22)の先端側を挿し込んで押圧する。これ
により射出成形体(1) の柱状の凸部(12)は弾性変形して
スプルー口(S) にきっちりと嵌入され、半球状の本体部
(11)の下部曲面と柱状の凸部(12)とにより、金型(K) の
スプルー口(S) およびその周辺の凹状形成部が閉止さ
れ、防錆および塵埃付着防止が図られる。なお射出成形
体(1) の押し込みは、プッシュロッド(2) を用いずに手
で行うこともできる。
【0022】射出成形体(1) の取りはずしは、射出成形
体(1) の舌片(14)の遊端側を親指と人差指でつかんで引
き上げるだけでよい。舌片(14)の遊端側の少なくとも下
面には小突起(15)が設けられているので、容易に指で舌
片(14)をつかむことができ、しかも滑りを生じないので
強い力で引き上げることができる。
【0023】
【実施例】次に実施例をあげて本考案のスプルー口閉止
具をさらに説明する。
【0024】実施例1 図1は本考案における射出成形体(1) の一例を示した正
面図、図2はその平面図、図3はその底面図、図4はそ
の左側面図、図5はその右側面図、図6は図2のA−A
断面図である。
【0025】図7は本考案におけるプッシュロッド(2)
の一例を示した正面図、図8はその側面図である。
【0026】図9は本考案のスプルー口閉止具の使用状
態図である。
【0027】(1) はエラストマー製または軟質樹脂製の
射出成形体であり、半球状(球を裁断した形状)の本体
部(11)、柱状の凸部(12)、孔(13)、舌片(14)および小突
起(15)からなる。
【0028】本体部(11)の上面はフラットに、下面は曲
面となっている。柱状の凸部(12)は本体部(11)の下部曲
面側の中心から突設している。孔(13)は、本体部(11)の
上面側の中心部から凸部(12)内に至っており、その先端
は盲端となっている。舌片(14)は、本体部(11)の上端一
側から側方に向けて延設されており、舌片(14)の遊端側
の下面には半球状の小突起(15)が設けられている。
【0029】柱状の凸部(12)の径D12は、スプルー口
(S) 内径DS よりもやや大径に設定してある。
【0030】(2) はプッシュロッドであり、把持側が大
径のロッド(21)、先端側が小径のロッド(22)となってい
る。大径のロッド(21)の頭部にはT字形となるようにバ
ー(23)が溶接してある。
【0031】大径のロッド(21)の径D21は、上記の射出
成形体(1) の孔(13)に嵌入しないように孔(13)の径D13
よりも大径としてある。
【0032】小径のロッド(22)は、その外径D22が射出
成形体(1) の孔(13)の径D13よりも小さくしてあり、ま
たその長さL22が射出成形体(1) の孔(13)の深さL13
同程度にしてある。
【0033】上記の射出成形体(1) を用いて射出成形用
金型(K) のスプルー口(S) を閉止するにあたっては、図
9(イ)のようにスプルー口(S) に射出成形体(1) の柱
状の凸部(12)を当てがい、図9(ロ)のようにプッシュ
ロッド(2) を用いて射出成形体(1) の柱状の凸部(12)を
スプルー口(S) に押し込む。
【0034】スプルー口(S) から射出成形体(1) をはず
すときは、図9の(ハ)のように射出成形体(1) の舌片
(14)の遊端側を親指と人差指でつかんで引き上げるだけ
でよい。
【0035】スプルー口(S) から射出成形体(1) をはず
した後は、図9の(ニ)のように射出成形機の加熱シリ
ンダー頭部のノズル(N) 先端を凹状形成部(R) のスプル
ー口(S) に当接させて射出成形を行う。
【0036】
【考案の効果】本考案は、スプルー口(S) やその周辺の
凹部形成部に油分が付着しているか否かにかかわらず、
確実にスプルー口(S) を閉止すると共に、その周辺の凹
部形成部を覆うことができるので、防止および塵埃付着
防止を図ることができる。また射出成形体(1) の取りは
ずしもワッタッチでできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における射出成形体(1) の一例を示した
正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】図1の左側面図である。
【図5】図1の右側面図である。
【図6】図2のA−A断面図である。
【図7】本考案におけるプッシュロッド(2) の一例を示
した正面図である。
【図8】図7の右側面図である。
【図9】本考案のスプルー口閉止具の使用状態図であ
る。
【符号の説明】
(1) …射出成形体、(11)…本体部、(12)…凸部、(13)…
孔、(14)…舌片、(15)…小突起、(2) …プッシュロッ
ド、(21)…大径のロッド、(22)…小径のロッド、(23)…
バー、(K) …射出成形用金型、(S) …スプルー口、(R)
…凹状形成部、(N) …ノズル

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形用金型(K) のスプルー口(S) を閉
    止するためのエラストマー製または軟質樹脂製の射出成
    形体(1) であって、半球状の本体部(11)の下部曲面側の
    中心からスプルー口(S) 内径よりもやや大径の柱状の凸
    部(12)が突設され、本体部(11)の上面側の中心部からは
    前記凸部(12)内に至る孔(13)がその先端が盲端となるよ
    うに設けられ、本体部(11)の上端一側からは側方に向け
    て舌片(14)が延設され、かつその舌片(14)の遊端側の少
    なくとも下面に小突起(15)が設けられた射出成形体(1)
    からなる射出成形用金型のスプルー口閉止具。
  2. 【請求項2】把持側が大径のロッド(21)、先端側が小径
    のロッド(22)となっており、大径のロッド(21)の径は射
    出成形体(1) の孔(13)の径よりも大径とし、小径のロッ
    ド(22)は、その外径が射出成形体(1) の孔(13)の径より
    も小さくかつその長さが射出成形体(1) の孔(13)の深さ
    と同程度にした構成を有するプッシュロッド(2) と、請
    求項1の射出成形体(1) との組み合わせからなる射出成
    形用金型のスプルー口閉止具。
JP9846991U 1991-11-01 1991-11-01 射出成形用金型のスプルー口閉止具 Expired - Lifetime JP2554938Y2 (ja)

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