JP2554764Y2 - 単軌条運搬機のレール取付用支柱 - Google Patents
単軌条運搬機のレール取付用支柱Info
- Publication number
- JP2554764Y2 JP2554764Y2 JP5712692U JP5712692U JP2554764Y2 JP 2554764 Y2 JP2554764 Y2 JP 2554764Y2 JP 5712692 U JP5712692 U JP 5712692U JP 5712692 U JP5712692 U JP 5712692U JP 2554764 Y2 JP2554764 Y2 JP 2554764Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- support
- auxiliary
- transporter
- fixed
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- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本案は果樹園等の急傾斜地に設置
して、果実，肥料等の運搬に使用されていた農業用単軌
条運搬機より発展した人員輸送用の運搬機の軌条の構成
に関するものである。
して、果実，肥料等の運搬に使用されていた農業用単軌
条運搬機より発展した人員輸送用の運搬機の軌条の構成
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より果実の運搬等に用いられる単軌
条運搬機は、図３に示すように、一本の角パイプレール
を、定間隔に配した支柱により地上高約３０ｃｍに敷設
し、レールに溶接したラックと駆動車のピニオンを噛合
させ、ピニオンが回転することにより前後進を行うもの
であった。ラックとピニオンの噛合は、緩速度での急傾
斜の昇降に適しており、長期間に亘る使用実績がある
が、果樹園等での使用における最大積載荷重は２００ｋ
ｇ〜３００ｋｇ程度であった。
条運搬機は、図３に示すように、一本の角パイプレール
を、定間隔に配した支柱により地上高約３０ｃｍに敷設
し、レールに溶接したラックと駆動車のピニオンを噛合
させ、ピニオンが回転することにより前後進を行うもの
であった。ラックとピニオンの噛合は、緩速度での急傾
斜の昇降に適しており、長期間に亘る使用実績がある
が、果樹園等での使用における最大積載荷重は２００ｋ
ｇ〜３００ｋｇ程度であった。
【０００３】これは果実等の運搬目的には適した能力で
あったが、５〜８名の人員の輸送を考慮する際には問題
を残すものであった。
あったが、５〜８名の人員の輸送を考慮する際には問題
を残すものであった。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】最近の送電線の建設
は、用地取得の問題、環境問題等により急峻な山岳地を
選択せざるを得ず、鉄塔の建設現場へは平坦地に設営し
た宿舎より、１時間、又はそれ以上、山道を登る必要が
生じて来ている。送電線の建設は調査の段階より完成
迄、３〜４年を要するが、その間、毎日往復２時間以上
の通勤時間を費やすのは、時間の浪費だけではなく、身
体の疲労も積み重なり、到着後更に鉄塔上での高所作業
を行う場合には特に好ましい状況ではなかった。
は、用地取得の問題、環境問題等により急峻な山岳地を
選択せざるを得ず、鉄塔の建設現場へは平坦地に設営し
た宿舎より、１時間、又はそれ以上、山道を登る必要が
生じて来ている。送電線の建設は調査の段階より完成
迄、３〜４年を要するが、その間、毎日往復２時間以上
の通勤時間を費やすのは、時間の浪費だけではなく、身
体の疲労も積み重なり、到着後更に鉄塔上での高所作業
を行う場合には特に好ましい状況ではなかった。
【０００５】よって急峻な山岳地輸送に適した単軌条運
搬装置による人員輸送が企画されたが、その重量的能力
は先記したよう、２００ｋｇ〜３００ｋｇ程度であり、
駆動車，人員用台車を含めると１トンを越すこの企画
は、現行品の改良無しには行えないものであった。
搬装置による人員輸送が企画されたが、その重量的能力
は先記したよう、２００ｋｇ〜３００ｋｇ程度であり、
駆動車，人員用台車を含めると１トンを越すこの企画
は、現行品の改良無しには行えないものであった。
【０００６】駆動車の能力はエンジンを大型化すること
により、ある程度解決できるものであるが、軌条の方
は、従来の角パイプレール１本では不安が残るものであ
った。又レールは地上高３０ｃｍ程度の位置に敷設され
るものであり、地表層の状況によって、軌条の設置固定
度は異り、又、設置後の自然条件の変化を考慮すると、
レール敷設当初と、時間経過後では、急傾斜地ゆえ支柱
の地表層への侵入固定度も変化しており、１ｍ程度の間
隔で配された支柱のみでレールを支持するのは、安全性
の面より人員の輸送には適したものではないものであっ
た。又、人員輸送を企画する上での課題となる点は、単
軌条そのものの持つ不安定性にもあり、設置工事が簡単
である有利性と、単軌条の持つ不安定性を考慮し、その
妥協点を見出すことが必要であった。
により、ある程度解決できるものであるが、軌条の方
は、従来の角パイプレール１本では不安が残るものであ
った。又レールは地上高３０ｃｍ程度の位置に敷設され
るものであり、地表層の状況によって、軌条の設置固定
度は異り、又、設置後の自然条件の変化を考慮すると、
レール敷設当初と、時間経過後では、急傾斜地ゆえ支柱
の地表層への侵入固定度も変化しており、１ｍ程度の間
隔で配された支柱のみでレールを支持するのは、安全性
の面より人員の輸送には適したものではないものであっ
た。又、人員輸送を企画する上での課題となる点は、単
軌条そのものの持つ不安定性にもあり、設置工事が簡単
である有利性と、単軌条の持つ不安定性を考慮し、その
妥協点を見出すことが必要であった。
【０００７】そこで人員の輸送に適した、安全性を備え
たものとするため、角パイプよりなる主レールの他に、
長尺板材よりなる補助レールを、主レールの支柱と連結
した補助支柱によって平行に敷設し、主レールに乗架す
る駆動車，台車等に設けた補助輪で補助レールを囲抱し
て走行させ、直進時の姿勢安定を計ると共に、カーブ地
点での脱輪転覆を防止する軌条構成が考案されたが、当
然従来の果樹園等で使用されていた単軌条運搬機の軌条
取付用支柱より太径の支柱を使用しなければ、何倍もの
重量には耐えられないものであった。又太径の支柱は土
中に打ち込みにくく、又ストレート管では軟弱な地盤で
は沈み込みも大きかった。
たものとするため、角パイプよりなる主レールの他に、
長尺板材よりなる補助レールを、主レールの支柱と連結
した補助支柱によって平行に敷設し、主レールに乗架す
る駆動車，台車等に設けた補助輪で補助レールを囲抱し
て走行させ、直進時の姿勢安定を計ると共に、カーブ地
点での脱輪転覆を防止する軌条構成が考案されたが、当
然従来の果樹園等で使用されていた単軌条運搬機の軌条
取付用支柱より太径の支柱を使用しなければ、何倍もの
重量には耐えられないものであった。又太径の支柱は土
中に打ち込みにくく、又ストレート管では軟弱な地盤で
は沈み込みも大きかった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】よって本案は、支柱の先
端に細径のストレート部を設け、このストレート部と連
続してテーパー部を設けることにより軟弱地盤でも沈み
込みを少なくし、土との密着度を高めて人員輸送の重量
に耐えられる軌条を支持するものである。
端に細径のストレート部を設け、このストレート部と連
続してテーパー部を設けることにより軟弱地盤でも沈み
込みを少なくし、土との密着度を高めて人員輸送の重量
に耐えられる軌条を支持するものである。
【０００９】
【実施例】本案の一実施例を以下に記す。所定径の鋼管
にロール成形を加え、先端部には細径のストレート部1
1，51を設け、続いてテーパー部12，52を設ける。スト
レート部11，51およびテーパー部は支柱全長の各々１／
４程度の長さとする。細径のストレート部11，51は、打
込み開始の際、太径に比して打込みを容易とする目的で
あり、手で支える時間は、このストレート部11，51が土
中に埋まる迄の短時間でよい。次に続く、テーパー部は
設置後の重量を受けた際の抵抗として働く目的である。
所定間隔で土中に打込んだ太径の支柱1 の各々上端部同
側に、角パイプ2 下面に波状のラック3 を溶接した主レ
ール4 を固定する。固定は主レール4 に定間隔で穿けた
孔より、固定ボルト41を貫通し、更に支柱1 に嵌装した
支持金具8 をも貫通させ、ナット締めする。支持金具8
は支柱1 に外嵌する太径パイプ状で、一側に固定ボルト
を受けるボルト受部81をヒレ状に溶接したものであり、
支柱上端位置に固定するための位置固定ボルト82を有す
る。尚、支持金具8 のボルト受部81は、上位置に先記し
た固定ボルト41の受部を持ち、下位置には、次に記す支
柱体6 の受部を設けたものである。
にロール成形を加え、先端部には細径のストレート部1
1，51を設け、続いてテーパー部12，52を設ける。スト
レート部11，51およびテーパー部は支柱全長の各々１／
４程度の長さとする。細径のストレート部11，51は、打
込み開始の際、太径に比して打込みを容易とする目的で
あり、手で支える時間は、このストレート部11，51が土
中に埋まる迄の短時間でよい。次に続く、テーパー部は
設置後の重量を受けた際の抵抗として働く目的である。
所定間隔で土中に打込んだ太径の支柱1 の各々上端部同
側に、角パイプ2 下面に波状のラック3 を溶接した主レ
ール4 を固定する。固定は主レール4 に定間隔で穿けた
孔より、固定ボルト41を貫通し、更に支柱1 に嵌装した
支持金具8 をも貫通させ、ナット締めする。支持金具8
は支柱1 に外嵌する太径パイプ状で、一側に固定ボルト
を受けるボルト受部81をヒレ状に溶接したものであり、
支柱上端位置に固定するための位置固定ボルト82を有す
る。尚、支持金具8 のボルト受部81は、上位置に先記し
た固定ボルト41の受部を持ち、下位置には、次に記す支
柱体6 の受部を設けたものである。
【００１０】支柱1 と一定間隔をおいて、支柱1 より幾
分低く打ち込まれた、細径の補助支柱5 上端には、補助
支柱支持金具9 を外嵌して、位置固定ボルト91により固
定し、パイプ状の嵌装部側面に支柱体6 を挾持する金具
92を設け、Ｌ字状の支柱体6の立ち上がり部に高さ調節
部62を設け、該高さ調節部のボルトと一体となった連結
パイプ61内に補助固定ボルト71を挿通して、補助レール
7 を挾み込んで固定するものである。
分低く打ち込まれた、細径の補助支柱5 上端には、補助
支柱支持金具9 を外嵌して、位置固定ボルト91により固
定し、パイプ状の嵌装部側面に支柱体6 を挾持する金具
92を設け、Ｌ字状の支柱体6の立ち上がり部に高さ調節
部62を設け、該高さ調節部のボルトと一体となった連結
パイプ61内に補助固定ボルト71を挿通して、補助レール
7 を挾み込んで固定するものである。
【００１１】補助レール7 は長尺の板材より成り、現場
で穴を明け、取付けるものである。
で穴を明け、取付けるものである。
【００１２】以上の部品を使用し、急傾斜地において、
レールを敷設していき、図２に示すような軌条構成を成
すものであるが支柱を電動ハンマーにより打ち込んでい
く前に、地圧盤10を設けるものである。
レールを敷設していき、図２に示すような軌条構成を成
すものであるが支柱を電動ハンマーにより打ち込んでい
く前に、地圧盤10を設けるものである。
【００１３】
【考案の効果】本案の支柱先端に細径のストレート部を
設けることにより、土中に打ち込み初める時の、打ち込
みが容易であると共に、座りがよい。又テーパー部を設
けることにより、ストレート管では地中を切断していく
様なもので、土と支柱との密着度が低いのであるが、テ
ーパー部で土を押し広げる格好になり支柱の周囲の土が
密となり、硬くなって支柱との密着度が高くなる。又テ
ーパー部が有るため上からの重量に対して抵抗となり沈
み込みを防止する効果がある。
設けることにより、土中に打ち込み初める時の、打ち込
みが容易であると共に、座りがよい。又テーパー部を設
けることにより、ストレート管では地中を切断していく
様なもので、土と支柱との密着度が低いのであるが、テ
ーパー部で土を押し広げる格好になり支柱の周囲の土が
密となり、硬くなって支柱との密着度が高くなる。又テ
ーパー部が有るため上からの重量に対して抵抗となり沈
み込みを防止する効果がある。
【図１】本案実施例の支柱の正面図。
【図２】本案実施例の支柱を用いた軌条構成斜視図。
【図３】従来の軌条構成斜視図。
1 支柱 2 角パイプ 3 ラック 4 主レール 5 補助支柱 6 支柱体 7 補助レール 8 支持金具 9 補助支柱支持金具 10 地圧盤 11，51 ストレート部 12，52 テーパー部 41 固定ボルト 61 連結パイプ 62 高さ調節部 71 補助固定ボルト 81 ボルト受部 82 位置固定ボルト 91 位置固定ボルト 92 金具
Claims (1)
- 【請求項１】 土中に打込んだ太径の支柱1 上端部一側
には、角パイプ2 下面にラック3 部を固定してなる主レ
ール4 を固定し、主レール4 側の位置には、所定距離を
おいて同じく太径の補助支柱5 を打込み、支柱1 と連結
して一体となる支柱体6 を設け、更に長尺板材よりなる
補助レール7 を支柱体6 に連結固定して添設した単軌条
運搬機の軌条構成において、支柱1 ，補助支柱5 先端に
所定長の細径ストレート部11，51と連続してテーパー部
12，52を設けたことを特徴とする単軌条運搬機のレール
取付用支柱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5712692U JP2554764Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 単軌条運搬機のレール取付用支柱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5712692U JP2554764Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 単軌条運搬機のレール取付用支柱 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0612501U JPH0612501U (ja) | 1994-02-18 |
| JP2554764Y2 true JP2554764Y2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=13046877
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5712692U Expired - Lifetime JP2554764Y2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 単軌条運搬機のレール取付用支柱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2554764Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03123428U (ja) * | 1990-03-27 | 1991-12-16 | ||
| JPH0648529U (ja) * | 1992-12-21 | 1994-07-05 | 達也 大谷 | 凹のついた鍋および鍋蓋 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP5712692U patent/JP2554764Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0612501U (ja) | 1994-02-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
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