JP2554702Y2 - 回転方向検出器 - Google Patents
回転方向検出器Info
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- JP2554702Y2 JP2554702Y2 JP7381592U JP7381592U JP2554702Y2 JP 2554702 Y2 JP2554702 Y2 JP 2554702Y2 JP 7381592 U JP7381592 U JP 7381592U JP 7381592 U JP7381592 U JP 7381592U JP 2554702 Y2 JP2554702 Y2 JP 2554702Y2
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- slit
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、左右の回転方向にてそ
れぞれ所定の回転角に対応して異なった連続信号を得る
こにより、回転方向を検出する非接触式の回転方向検出
器に関する。
れぞれ所定の回転角に対応して異なった連続信号を得る
こにより、回転方向を検出する非接触式の回転方向検出
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転方向検出器は、図7
に示す如く構成になっている。この回転方向検出器は、
所定の同心円上パターンを放射状に形成した基板1上
に、円板状コンタクト2をパターンに接触可能なように
設けている。コンタクト2は、パターン形成時の中心部
に一端が装着された回転軸3の下方側に設けた回転板4
の基板1側の面部の所定箇所に設けられ、回転板4の周
囲は防塵用カバー5で覆われている。カバー5は基板1
上に回転軸3及び回転板4の回転を妨げないように設け
られている。回転軸3の他端にはダイヤルノブ6が取付
けられている。又、基板1とカバー5とはケース7によ
って覆われている。尚、ダイヤルノブ6は、上方がケー
ス7に開口された開口部より突出している。
に示す如く構成になっている。この回転方向検出器は、
所定の同心円上パターンを放射状に形成した基板1上
に、円板状コンタクト2をパターンに接触可能なように
設けている。コンタクト2は、パターン形成時の中心部
に一端が装着された回転軸3の下方側に設けた回転板4
の基板1側の面部の所定箇所に設けられ、回転板4の周
囲は防塵用カバー5で覆われている。カバー5は基板1
上に回転軸3及び回転板4の回転を妨げないように設け
られている。回転軸3の他端にはダイヤルノブ6が取付
けられている。又、基板1とカバー5とはケース7によ
って覆われている。尚、ダイヤルノブ6は、上方がケー
ス7に開口された開口部より突出している。
【0003】図8は上述した基板1に形成される同心円
状パターンを示したものある。ここでは、同心円上に3
重のパターンが形成されている。3重パターンのうち、
内周のものは第1の信号出力を得るために使用され、外
周のものは所定電圧のコモンCとして使用され、中間周
のものは第2の信号出力を得るために使用される。この
ような構成による回転方向検出器は、ダイヤルノブ6を
左回転又は右回転させることにより、コンタント2が所
定の回転角でそれぞれ軌跡の上において内周又は中間周
のパターンに接触され、所定のタイミングで第1の信号
出力又は第2の信号出力を得ることができる。
状パターンを示したものある。ここでは、同心円上に3
重のパターンが形成されている。3重パターンのうち、
内周のものは第1の信号出力を得るために使用され、外
周のものは所定電圧のコモンCとして使用され、中間周
のものは第2の信号出力を得るために使用される。この
ような構成による回転方向検出器は、ダイヤルノブ6を
左回転又は右回転させることにより、コンタント2が所
定の回転角でそれぞれ軌跡の上において内周又は中間周
のパターンに接触され、所定のタイミングで第1の信号
出力又は第2の信号出力を得ることができる。
【0004】図9は、回転方向検出器における信号出力
の検出を説明するために示すタイミングチャートで、同
図(A)は第1の出力信号の矩形波、同図(B)は第2
の出力信号の矩形波、同図(C)はそのときの回転方向
角(進角)を示している。即ち、ここでは第1の信号出
力と第2の信号出力とをそれぞれ2進法の1桁目,2桁
目と成し、更に接触時(ON)を1、非接触時(OF
F)を0とした場合、右回転時には…01,10,1
1,01,10,11…、左回転時には…11,10,
01,11,10,01,…とした具合いになった信号
のパターンを得て左右の回転を判別できることを示して
いる。
の検出を説明するために示すタイミングチャートで、同
図(A)は第1の出力信号の矩形波、同図(B)は第2
の出力信号の矩形波、同図(C)はそのときの回転方向
角(進角)を示している。即ち、ここでは第1の信号出
力と第2の信号出力とをそれぞれ2進法の1桁目,2桁
目と成し、更に接触時(ON)を1、非接触時(OF
F)を0とした場合、右回転時には…01,10,1
1,01,10,11…、左回転時には…11,10,
01,11,10,01,…とした具合いになった信号
のパターンを得て左右の回転を判別できることを示して
いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述した回転方向検出
器の場合、回転方向の検出をパターンに対するコンタク
トの接触により各信号出力を得て行っている為、様々な
問題が発生する。例えば、各信号出力はパターンに対す
るコンタクトの接触初期時に図9(A)及び(B)に示
す如く、チャタリングTを起こし易い。こうした場合に
は信号出力が誤読されることがある。又、接触構造を有
する限り、摩擦を伴うので、摩擦音が発生する上、回転
軸へ負荷がかかることにより、回転軸が変形したり、パ
ターンが摩耗する等、検出器の寿命が短かくなり易い。
更に、パターン形成時に回転軸の周囲に広いスペースを
要する他、塵等が入らないように接点部を密閉構造にし
なければならず、構成面で制約され易いという難点があ
る。
器の場合、回転方向の検出をパターンに対するコンタク
トの接触により各信号出力を得て行っている為、様々な
問題が発生する。例えば、各信号出力はパターンに対す
るコンタクトの接触初期時に図9(A)及び(B)に示
す如く、チャタリングTを起こし易い。こうした場合に
は信号出力が誤読されることがある。又、接触構造を有
する限り、摩擦を伴うので、摩擦音が発生する上、回転
軸へ負荷がかかることにより、回転軸が変形したり、パ
ターンが摩耗する等、検出器の寿命が短かくなり易い。
更に、パターン形成時に回転軸の周囲に広いスペースを
要する他、塵等が入らないように接点部を密閉構造にし
なければならず、構成面で制約され易いという難点があ
る。
【0006】本考案は、かかる問題点を解消すべくなさ
れたもので、その技術的課題は、耐久性に優れ、簡素に
構成されると共に、正確且つ安定的に回転方向を検出し
得る回転方向検出器を提供することにある。
れたもので、その技術的課題は、耐久性に優れ、簡素に
構成されると共に、正確且つ安定的に回転方向を検出し
得る回転方向検出器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、5n度
(但し、n=2π/6N:Nは1以上の整数)で1パタ
ーン構成されると共に、それぞれn度の間隔を置いて配
列され、且つ0度,4n度の位置には所定幅の中間が位
置する第1のスリットと、n度,3n度,及び5n度の
位置には該第1のスリットの幅より狭い間隔幅の中間が
位置する第2のスリットとが全周に及んで設けられたス
カート部を有し、更に回転軸を備える回転支持体を介し
て基板上に該スカート部を非接触に取付け可能な遮光性
のダイヤルノブと、前記第1のスリットにより、オンさ
れると共に、前記基板上の前記回転軸の同心円上の所定
位置に設けられた第1の信号出力用光学式スイッチと、
前記第1のスリットによりオンされると共に、前記基板
上の前記同心円上に前記所定位置を基準として2n+x
・6n(度)(但し、xは1以上の整数)の位置に設け
られた第2の信号出力用光学式スイッチと、前記第2の
スリットによりオンされると共に、前記基板上の前記同
心円上に前記所定位置を基準としてn+y・2n(度)
(但し、yは1以上の整数)の位置に設けられたタイミ
ング信号出力用光学式スイッチと、前記タイミング信号
出力用光学式スイッチがオンしている状態でのみ前記第
1及び前記第2の信号出力用光学式スイッチに通電する
回路とを備えて構成されたことを特徴とする回転方向検
出器が得られる。
(但し、n=2π/6N:Nは1以上の整数)で1パタ
ーン構成されると共に、それぞれn度の間隔を置いて配
列され、且つ0度,4n度の位置には所定幅の中間が位
置する第1のスリットと、n度,3n度,及び5n度の
位置には該第1のスリットの幅より狭い間隔幅の中間が
位置する第2のスリットとが全周に及んで設けられたス
カート部を有し、更に回転軸を備える回転支持体を介し
て基板上に該スカート部を非接触に取付け可能な遮光性
のダイヤルノブと、前記第1のスリットにより、オンさ
れると共に、前記基板上の前記回転軸の同心円上の所定
位置に設けられた第1の信号出力用光学式スイッチと、
前記第1のスリットによりオンされると共に、前記基板
上の前記同心円上に前記所定位置を基準として2n+x
・6n(度)(但し、xは1以上の整数)の位置に設け
られた第2の信号出力用光学式スイッチと、前記第2の
スリットによりオンされると共に、前記基板上の前記同
心円上に前記所定位置を基準としてn+y・2n(度)
(但し、yは1以上の整数)の位置に設けられたタイミ
ング信号出力用光学式スイッチと、前記タイミング信号
出力用光学式スイッチがオンしている状態でのみ前記第
1及び前記第2の信号出力用光学式スイッチに通電する
回路とを備えて構成されたことを特徴とする回転方向検
出器が得られる。
【0008】更に、本考案によれば、上記回転方向検出
器において、前記第1及び前記第2の信号出力用光学式
スイッチと前記タイミング信号出力用光学式スイッチと
はそれぞれ発光部及び受光部を備え、且つ該発光部と該
受光部とは前記基板上で前記スカート部を挾み込むと共
に、該スカート部とは非接触に配置されたことを特徴と
する回転方向検出器が得られる。
器において、前記第1及び前記第2の信号出力用光学式
スイッチと前記タイミング信号出力用光学式スイッチと
はそれぞれ発光部及び受光部を備え、且つ該発光部と該
受光部とは前記基板上で前記スカート部を挾み込むと共
に、該スカート部とは非接触に配置されたことを特徴と
する回転方向検出器が得られる。
【0009】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本考案の回転方向検出
器について図面を参照して詳細に説明する。
器について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は本考案の一実施例である回転方向検
出器の基本構成を一部破断して斜視図により示したもの
である。又、図2はその回転方向検出器に備える遮光性
のダイヤルノブ6を斜視図により示し、図3は回転方向
検出器の断面図を示したものである。この回転方向検出
器は、基板1上の所定箇所を軸心とする回転軸3によ
り、基板1上の軸心より同心円上の位置に設けられた回
転ホルダ8を備えている。この回転ホルダ8の上方周面
には、ダイヤルノブ6の円筒部の内周面が嵌合されてい
る。ダイヤルノブ6は、円筒部より外側に屈曲された屈
曲部と、この屈曲部の縁より外側に延在し、基板1とは
非接触に離間された円筒状のスカート部6dとを有す
る。回転軸3の一端はプッシュスイッチ3aを介して基
板1上に取付けられている。回転ホルダ8の内周面に
は、ブッシャー部12の一端側が基板1とは非接触とな
るように離間されて嵌合されている。プッシャー部12
の他端側は、その外周面にキートップ部13が設けられ
ている。回転軸3の他端はキートップ部13の底部に取
付けられている。
出器の基本構成を一部破断して斜視図により示したもの
である。又、図2はその回転方向検出器に備える遮光性
のダイヤルノブ6を斜視図により示し、図3は回転方向
検出器の断面図を示したものである。この回転方向検出
器は、基板1上の所定箇所を軸心とする回転軸3によ
り、基板1上の軸心より同心円上の位置に設けられた回
転ホルダ8を備えている。この回転ホルダ8の上方周面
には、ダイヤルノブ6の円筒部の内周面が嵌合されてい
る。ダイヤルノブ6は、円筒部より外側に屈曲された屈
曲部と、この屈曲部の縁より外側に延在し、基板1とは
非接触に離間された円筒状のスカート部6dとを有す
る。回転軸3の一端はプッシュスイッチ3aを介して基
板1上に取付けられている。回転ホルダ8の内周面に
は、ブッシャー部12の一端側が基板1とは非接触とな
るように離間されて嵌合されている。プッシャー部12
の他端側は、その外周面にキートップ部13が設けられ
ている。回転軸3の他端はキートップ部13の底部に取
付けられている。
【0011】又、スカート部6aには、所定にパターン
構成されたスリット6b,6cが設けられている。これ
らのスリット6b,6cは5n度(但し、n=2π/6
N:Nは1以上の整数)の規則性で1パターン構成され
るもので、それぞれがn度の間隔を置いて配列されてい
る。具体的に云えば、0度,4n度の位置には所定幅の
中間を位置させる第1のスリット(信号用スリット)6
cが設けられ、n度,3n度,及び5n度の位置には第
1のスリットの幅より狭い間隔幅であって、その隔柱桿
幅の中間を位置させる第2のスリット(タイミング用ス
リット)6bが設けられている。
構成されたスリット6b,6cが設けられている。これ
らのスリット6b,6cは5n度(但し、n=2π/6
N:Nは1以上の整数)の規則性で1パターン構成され
るもので、それぞれがn度の間隔を置いて配列されてい
る。具体的に云えば、0度,4n度の位置には所定幅の
中間を位置させる第1のスリット(信号用スリット)6
cが設けられ、n度,3n度,及び5n度の位置には第
1のスリットの幅より狭い間隔幅であって、その隔柱桿
幅の中間を位置させる第2のスリット(タイミング用ス
リット)6bが設けられている。
【0012】一方、スカート部6aの周囲の基板1上で
あって、回転軸3の軸心に対して同心円上の所定位置に
は、第1の信号出力用光学式スイッチ9、第2の信号出
力用光学式スイッチ10及びタイミング信号出力用光学
式スイッチ11がそれぞれ設けられている。これらの各
スイッチは、何れもフォトインタラプタ(例えばシュミ
ットトリガIC付きのもの)から成るもので、且つ発光
部と受光部とを備える。又、発光部と受光部とはスカー
ト部6aを挾み込む位置に、発光部を内側に且つ受光部
を外側にこのスカート部6aとは非接触となるように配
置されている。各スイッチのうち、第1の信号出力用光
学式スイッチ9は、第1のスリット6cが通過する際、
光軸X1が開放され、オンする。第2の信号出力用光学
式スイッチ11は、同じく第1のスリット6cが通過す
る際、光軸X2が開放されオンするもので、第1の信号
出力用光学式スイッチ10の所定位置を基準とし、2n
+x・6n(度)(但し、xは1以上の整数)の位置に
設けられている。尚、光軸X1と光軸X2は、タイミン
グ信号出力に連動して同時に発生する為、第1及び第2
の信号出力にズレは生じない。又、タイミング信号出力
用光学式スイッチ11は、第2のスリット6bが通過す
る際、光軸X3が開放されオンするもので、第1の信号
出力用光学式スイッチの所定位置を基準とし、n+y・
2n(度)(但し、yは1以上の整数)の位置に設けら
れている。尚、回転軸3、プッシュスイッチ3a、プッ
シャー部12、及びキートップ部13を合わせて多機能
プッシュスイッチユニットと呼んでも良い。又、この多
機能プッシュスイッチユニットと基板1及び各スイッチ
とは、ブッシャー部12及びダイヤルノブ6の上方を除
いてケース7によって覆われている。
あって、回転軸3の軸心に対して同心円上の所定位置に
は、第1の信号出力用光学式スイッチ9、第2の信号出
力用光学式スイッチ10及びタイミング信号出力用光学
式スイッチ11がそれぞれ設けられている。これらの各
スイッチは、何れもフォトインタラプタ(例えばシュミ
ットトリガIC付きのもの)から成るもので、且つ発光
部と受光部とを備える。又、発光部と受光部とはスカー
ト部6aを挾み込む位置に、発光部を内側に且つ受光部
を外側にこのスカート部6aとは非接触となるように配
置されている。各スイッチのうち、第1の信号出力用光
学式スイッチ9は、第1のスリット6cが通過する際、
光軸X1が開放され、オンする。第2の信号出力用光学
式スイッチ11は、同じく第1のスリット6cが通過す
る際、光軸X2が開放されオンするもので、第1の信号
出力用光学式スイッチ10の所定位置を基準とし、2n
+x・6n(度)(但し、xは1以上の整数)の位置に
設けられている。尚、光軸X1と光軸X2は、タイミン
グ信号出力に連動して同時に発生する為、第1及び第2
の信号出力にズレは生じない。又、タイミング信号出力
用光学式スイッチ11は、第2のスリット6bが通過す
る際、光軸X3が開放されオンするもので、第1の信号
出力用光学式スイッチの所定位置を基準とし、n+y・
2n(度)(但し、yは1以上の整数)の位置に設けら
れている。尚、回転軸3、プッシュスイッチ3a、プッ
シャー部12、及びキートップ部13を合わせて多機能
プッシュスイッチユニットと呼んでも良い。又、この多
機能プッシュスイッチユニットと基板1及び各スイッチ
とは、ブッシャー部12及びダイヤルノブ6の上方を除
いてケース7によって覆われている。
【0013】このような構成による回転方向検出器は、
例えば2n(度)の回転毎にタイミング信号出力用光学
式スイッチ11の間を第2のスリット6bが通過する
間、タイミング信号出力用スイッチ11がオン状態とな
ると同時に、第1の信号出力用スイッチ9と第2の信号
出力用スイッチ10が通電され、光軸X1と光軸X2が
発生するが、前記の構成により、この時既に、光軸X
1、光軸X2は第1のスリット6cにより、光が通過す
るか、或いは、隔柱壁により光が遮断されるかのいづれ
かの状態になっており、この状態はタイミング信号出力
用スイッチ11がオン状態の間、第1の信号出力用スイ
ッチ9と第2の信号出力用スイッチ10はオン或いはオ
フ状態に維持される。これにより、左右の回転方向にて
それぞれ所定の回転角に対応した異った連続信号を得る
ことができる。
例えば2n(度)の回転毎にタイミング信号出力用光学
式スイッチ11の間を第2のスリット6bが通過する
間、タイミング信号出力用スイッチ11がオン状態とな
ると同時に、第1の信号出力用スイッチ9と第2の信号
出力用スイッチ10が通電され、光軸X1と光軸X2が
発生するが、前記の構成により、この時既に、光軸X
1、光軸X2は第1のスリット6cにより、光が通過す
るか、或いは、隔柱壁により光が遮断されるかのいづれ
かの状態になっており、この状態はタイミング信号出力
用スイッチ11がオン状態の間、第1の信号出力用スイ
ッチ9と第2の信号出力用スイッチ10はオン或いはオ
フ状態に維持される。これにより、左右の回転方向にて
それぞれ所定の回転角に対応した異った連続信号を得る
ことができる。
【0014】図4は本考案の回転方向検出器における一
般的な信号出力の検出をタイミングチャートにより示し
たもので、同図(A)はタイミング信号出力用光学式ス
イッチ11の出力信号、同図(B)は第1の信号出力用
光学式スイッチ9の出力信号、同図(C)は第2の信号
出力用光学式スイッチ10の出力信号、同図(D)はそ
のときの回転方向角(進角)を示している。ここでは、
各信号出力用光学式スイッチ9,10が左右何れの回転
方向においても2n(度)毎に異なった矩形波を出力す
ることを示している。ここで、第1の信号出力用光学式
スイッチ9を2進方の1桁目、第2の信号出力用光学式
スイッチ10を2進法の2桁目と成し、オン状態を1、
オフ状態を0とすると、タイミング信号出力用光学式ス
イッチ11がオン状態のとき、右回転では…01,1
0,11,01,10,11…、左回転時では…11,
10,01,11,10,01,…とした具合いに異な
った信号のパターンを得て右回転か左回転かを判別し、
回転角を検出できる。
般的な信号出力の検出をタイミングチャートにより示し
たもので、同図(A)はタイミング信号出力用光学式ス
イッチ11の出力信号、同図(B)は第1の信号出力用
光学式スイッチ9の出力信号、同図(C)は第2の信号
出力用光学式スイッチ10の出力信号、同図(D)はそ
のときの回転方向角(進角)を示している。ここでは、
各信号出力用光学式スイッチ9,10が左右何れの回転
方向においても2n(度)毎に異なった矩形波を出力す
ることを示している。ここで、第1の信号出力用光学式
スイッチ9を2進方の1桁目、第2の信号出力用光学式
スイッチ10を2進法の2桁目と成し、オン状態を1、
オフ状態を0とすると、タイミング信号出力用光学式ス
イッチ11がオン状態のとき、右回転では…01,1
0,11,01,10,11…、左回転時では…11,
10,01,11,10,01,…とした具合いに異な
った信号のパターンを得て右回転か左回転かを判別し、
回転角を検出できる。
【0015】具体的に云えば、本実施例の場合、図2に
示す如く15度毎に1パルスが発生するパルススイッチ
が構成されるる。尚、スカート部6aにおいて、第2の
スリット6bにより作動されるタイミング信号出力用光
学式スイッチ11が第1のスリット6cによってオンさ
れてしまわないように、第2のスリット6bの切れ込み
を第1のスリット6cよりも上方に切れ長にし、タイミ
ング信号出力用光学式スイッチ11の光軸X3を第1の
スリット6cにかからない高さに設定する必要がある。
又、第1のスリット6cの幅を第2のスリット6bより
も大きくした理由は、各スイッチ(フォトインタラプ
タ)の実装時に生じる位置ずれによる多少の出力信号の
バラツキを許容させる為である。
示す如く15度毎に1パルスが発生するパルススイッチ
が構成されるる。尚、スカート部6aにおいて、第2の
スリット6bにより作動されるタイミング信号出力用光
学式スイッチ11が第1のスリット6cによってオンさ
れてしまわないように、第2のスリット6bの切れ込み
を第1のスリット6cよりも上方に切れ長にし、タイミ
ング信号出力用光学式スイッチ11の光軸X3を第1の
スリット6cにかからない高さに設定する必要がある。
又、第1のスリット6cの幅を第2のスリット6bより
も大きくした理由は、各スイッチ(フォトインタラプ
タ)の実装時に生じる位置ずれによる多少の出力信号の
バラツキを許容させる為である。
【0016】図5は本考案の回転方向検出器による回転
方向の検出を説明するために示したもので、同図(A)
は右回転が0度又は左回転が45度のときの各スリット
の位置対応を示し、同図(B)は右回転が15度又は左
回転が30度のときの各スリッの位置対応を示し、同図
(C)は右回転が30度又は左回転が15度のときの各
スリットの位置対応を示し、同図(D)は右回転が45
度又は左回転が0度のときの各スリットの位置対応を示
している。図中において、第1の信号出力用光学式スイ
ッチ9のオン,オフの状態をA,A′とし、第2の信号
出力用光学式スイッチ10のオン,オフの状態をB,
B′とし、タイミング信号出力光学式スイッチ11のオ
ン状態をCとしている。ここでは、第1のスリット6c
及び第2のスリット6bに対し、左右の回転方向を問わ
ず、何れも各スイッチがその組合わせで異なる状態にな
っていることが判かる。
方向の検出を説明するために示したもので、同図(A)
は右回転が0度又は左回転が45度のときの各スリット
の位置対応を示し、同図(B)は右回転が15度又は左
回転が30度のときの各スリッの位置対応を示し、同図
(C)は右回転が30度又は左回転が15度のときの各
スリットの位置対応を示し、同図(D)は右回転が45
度又は左回転が0度のときの各スリットの位置対応を示
している。図中において、第1の信号出力用光学式スイ
ッチ9のオン,オフの状態をA,A′とし、第2の信号
出力用光学式スイッチ10のオン,オフの状態をB,
B′とし、タイミング信号出力光学式スイッチ11のオ
ン状態をCとしている。ここでは、第1のスリット6c
及び第2のスリット6bに対し、左右の回転方向を問わ
ず、何れも各スイッチがその組合わせで異なる状態にな
っていることが判かる。
【0017】図6は本考案の回転方向検出器の実施例に
おける信号出力の検出をタイミングチャートにより示し
たもので、同図(A)は第1の信号出力用光学式スイッ
チ9の出力信号、同図(B)は第2の信号出力用光学式
スイッチ10の出力信号、同図(C)はそのときの回転
方向角(進角)を示している。ここでは図5で判明した
如く、各スイッチから得られた矩形波のパターンが15
度毎にそれぞれ異なっていることを示している。
おける信号出力の検出をタイミングチャートにより示し
たもので、同図(A)は第1の信号出力用光学式スイッ
チ9の出力信号、同図(B)は第2の信号出力用光学式
スイッチ10の出力信号、同図(C)はそのときの回転
方向角(進角)を示している。ここでは図5で判明した
如く、各スイッチから得られた矩形波のパターンが15
度毎にそれぞれ異なっていることを示している。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、光学式ス
イッチを用いて非接触式で左右の回転方向の検出を行な
い得る耐久性に優れた回転方向検出器が得られる。この
検出器は非接触である為、チャタリングや摩擦を起こさ
ず、ノイズや負荷を伴わない長所がある。又、簡素に構
成される為、安価に提供できる他、塵等に基本性能が影
響されないので、常時安定して高精度に回転方向の検出
を行い得る為、従来に無く信頼性の向上に寄与できる。
更に、この検出器をモータ等の出力軸に取付けること
で、回転方向と共に回転速度の検出を行わせることも可
能になる。
イッチを用いて非接触式で左右の回転方向の検出を行な
い得る耐久性に優れた回転方向検出器が得られる。この
検出器は非接触である為、チャタリングや摩擦を起こさ
ず、ノイズや負荷を伴わない長所がある。又、簡素に構
成される為、安価に提供できる他、塵等に基本性能が影
響されないので、常時安定して高精度に回転方向の検出
を行い得る為、従来に無く信頼性の向上に寄与できる。
更に、この検出器をモータ等の出力軸に取付けること
で、回転方向と共に回転速度の検出を行わせることも可
能になる。
【図1】本考案の一実施例である回転方向検出器の基本
構成を一部破断して示した斜視図である。
構成を一部破断して示した斜視図である。
【図2】図1に示す回転方向検出器の要部を示した斜視
図である。
図である。
【図3】図1に示す回転方向検出器の断面図である。
【図4】本考案の回転方向検出器による一般的な信号出
力の検出を説明するために示したタイミングチャートで
ある。
力の検出を説明するために示したタイミングチャートで
ある。
【図5】本考案の一実施例の回転方向検出器による回転
方向の検出を説明するために示した図である。
方向の検出を説明するために示した図である。
【図6】図5に示す回転方向検出器による信号出力の検
出を説明するために示したタイミングチャートである。
出を説明するために示したタイミングチャートである。
【図7】従来の回転方向検出器の基本構成を一部破断し
て示した斜視図である。
て示した斜視図である。
【図8】従来の回転方向検出器による信号出力の検出を
説明するために示したタイミングチャートである。
説明するために示したタイミングチャートである。
【図9】従来の回転方向検出器による信号出力のタイミ
ングチャートである。
ングチャートである。
1 基板 2 コンタクト 3 回転軸 3a プッシュスイッチ 4 回転板 5 カバー 6 ダイヤルノブ 6a スカート部 6b 第2のスリット 6c 第1のスリット 7 ケース 8 回転ホルダ 9 第1の信号出力用光学式スイッチ 10 第2の信号出力用光学式スイッチ 11 タイミング信号出力用光学式スイッチ 12 プッシャー部 13 キートップ部 X1,X2,X3 光軸
Claims (2)
- 【請求項1】 5n度(但し、n=2π/6N:Nは1
以上の整数)で1パターン構成されると共に、それぞれ
n度の間隔を置いて配列され、且つ0度,4n度の位置
には所定幅の中間が位置する第1のスリットと、n度,
3n度,及び5n度の位置には該第1のスリットの幅よ
り狭い間隔幅の中間が位置する第2のスリットとが全周
に及んで設けられたスカート部を有し、更に回転軸を備
える回転支持体を介して基板上に該スカート部を非接触
に取付け可能な遮光性のダイヤルノブと、前記第1のス
リットにより、オンされると共に、前記基板上の前記回
転軸の同心円上の所定位置に設けられた第1の信号出力
用光学式スイッチと、前記第1のスリットによりオンさ
れると共に、前記基板上の前記同心円上に前記所定位置
を基準として2n+x・6n(度)(但し、xは1以上
の整数)の位置に設けられた第2の信号出力用光学式ス
イッチと、前記第2のスリットによりオンされると共
に、前記基板上の前記同心円上に前記所定位置を基準と
してn+y・2n(度)(但し、yは1以上の整数)の
位置に設けられたタイミング信号出力用光学式スイッチ
と、前記タイミング信号出力用光学式スイッチがオンし
ている状態でのみ前記第1及び前記第2の信号出力用光
学式スイッチに通電する回路とを備えて構成されたこと
を特徴とする回転方向検出器。 - 【請求項2】 請求項1記載の回転方向検出器におい
て、前記第1及び前記第2の信号出力用光学式スイッチ
と前記タイミング信号出力用光学式スイッチとはそれぞ
れ発光部及び受光部を備え、且つ該発光部と該受光部と
は前記基板上で前記スカート部を挾み込むと共に、該ス
カート部とは非接触に配置されたことを特徴とする回転
方向検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7381592U JP2554702Y2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 回転方向検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7381592U JP2554702Y2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 回転方向検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637768U JPH0637768U (ja) | 1994-05-20 |
JP2554702Y2 true JP2554702Y2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=13529036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7381592U Expired - Lifetime JP2554702Y2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | 回転方向検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554702Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP7381592U patent/JP2554702Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0637768U (ja) | 1994-05-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970520 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |