JP2554611Y2 - 包装箱組立体 - Google Patents

包装箱組立体

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JP2554611Y2
JP2554611Y2 JP1990044106U JP4410690U JP2554611Y2 JP 2554611 Y2 JP2554611 Y2 JP 2554611Y2 JP 1990044106 U JP1990044106 U JP 1990044106U JP 4410690 U JP4410690 U JP 4410690U JP 2554611 Y2 JP2554611 Y2 JP 2554611Y2
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packaging box
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Inventor
謙一 菅原
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北興化学工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、天地無用の品物、例えば壊れやすい品物や
薬品等を包装し運搬するための段ボール箱用の包装箱組
立体に関するものである。
[従来の技術] 天地無用の品物、例えば壊れやすい品物や薬品等を包
装し運搬する際にはしばしば品物を中箱に詰め、品物を
詰めた中箱を外箱を成す段ボール箱に複数個詰め、各中
箱が段ボール箱内に隙間なく収容されるように構成され
ている。そして使用時には外箱内から各中箱を引き出し
て開包されるが、各中箱は外箱内に隙間なく入っている
ため最初に中箱を取り出すのは甚だ厄介である。そのた
め、通常、工場等における包装工程において外箱内に中
箱を多段に詰める際に各段について少なくとも一つの中
箱に対して引き出し用の紐をその中箱の底部に回しそし
てその中箱の上面まで延ばしておき、開包の際にその紐
の両端を引き上げることにより中箱を容易に取り出せる
ようにしている。
また各中箱の上面に別個に取っ手を取付けて取り出し
易くしたものも提案されている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、外箱から中箱を容易に取り出すため中箱を
外箱に詰める際に中箱に紐を回しておく方法は、包装工
程において紐を挿置するため作業工程が一工程多くな
り、包装工程が複雑となるだけでなく、包装作業者が紐
を挿置し忘れたり折角紐を挿置しても中箱を詰める際に
紐の両端を押し下げてしまい、中箱の上面に現れなかっ
たりする場合がしばしば生じ得るという問題点がある。
また中箱に引き出し用の取っ手を設けおく方法は中箱
自体のコストが高くなり、包装コストの点で問題であ
る。
そこで本考案は、上記のような従来技術の問題点を解
決して、従来の包装工程の手間をふやさずしかも中箱の
コストも実質的に増大させずに取り出し容易な段ボール
箱用の包装箱組立体を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案による包装箱組
立体は、品物を詰めた複数個の中箱を、外箱内に隙間な
くしかも各中箱の蓋体が外箱の蓋体と同一面側にくるよ
うに収容するようにした包装箱組立体において、各中箱
の蓋体をその中箱本体と一体的に設け、各中箱の蓋体の
付け根部分に近接した位置に少なくとも一つの取り出し
用の容易に孔あけできる易破断部を設けたことを特徴と
している。
[作用] このように構成した本考案の段ボール箱用の包装箱組
立体においては、蓋体の付け根部分に近接した位置に少
なくとも一つの取り出しのための指掛け部を一体に設け
ているので、開包の際に外箱から中箱を取り出す際には
指掛け部に指を掛けて上方に引き出すことにより容易に
取り出すことができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。
第1図及び第2図には本考案の一実施例を示し、段ボ
ール紙や厚紙などから成り得る中箱本体1の上部には蓋
体2が一体に形成されており、この蓋体2の付け根部分
すなわち中箱本体1との結合部分3に近接して指掛け部
4が形成されている。この指掛け部4は図示実施例では
容易に破断できるミシン目として構成されている。第1
図に示すように外箱5に収納された中箱は取り出す際に
指掛け部4を手で破ぶり、そこに指を入れて上方に容易
に引き出すことができる。
第3図及び第4図には本考案の別の実施例を示し、第
1図及び第2図の実施例と対応した部分は同じ符号で示
す。この別の実施例では指掛け部4は蓋体2の付け根部
分3に沿って二つの穴として構成されている。
ところで、図示実施例では指掛け部としてミシン目を
一箇所設けた例と二つの穴を設けた例について説明して
きたが、その数及び形状は任意に設定することができ、
また蓋体2の付け根部分の両端または一端部分に容易に
破断できるミシン目を設けたり、或いは切り欠き部を設
けることもできる。
また指掛け部を穴や切り欠き部として構成した場合に
ごみやちり、或いは直射日光の侵入を防ぐため容易に破
ることのできる紙などから成る覆体で覆っておくことも
できる。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案の段ボール箱用の包
装箱組立体においては、蓋体の付け根部分に近接した位
置に少なくとも一つの取り出しのための指掛け部を一体
に設けているので、開包の際に外箱から中箱を取り出す
際には指掛け部に指を掛けて上方に引き出すことにより
容易に取り出すことができ、その結果従来のように紐を
中箱のまわりに回しておいたり特別に取っ手を設けてお
く必要がなく、包装工程を繁雑にしたり中箱コストを実
質的に増大させることがない等の効果が得られる。また
開包の際に容易に中箱を取り出せるので、外箱を転倒さ
せたり、外箱を逆様にして中箱を落下させるような取扱
は避けられ、中箱内の品物の損傷等も未然に防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は外箱に中箱を詰めた状態で本考案の一実施例を
示す概略斜視図、第2図は第1図における中箱を拡大し
て示す概略斜視図、第3図は外箱に中箱を詰めた状態で
本考案の別の実施例を示す概略斜視図、第4図は第3図
における中箱を拡大して示す概略斜視図である。 図中 1:中箱本体、2:蓋体、3:蓋体2の付け根部分、4:指掛け
部、5:外箱

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】品物を詰めた複数個の中箱を、外箱内に隙
    間なくしかも各中箱の蓋体が外箱の蓋体と同一面側にく
    るように収容するようにした包装箱組立体において、各
    中箱の蓋体をその中箱本体と一体的に設け、各中箱の蓋
    体の付け根部分に近接した位置に少なくとも一つの取り
    出し用の容易に孔あけできる易破断部を設けたことを特
    徴とする包装箱組立体。
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