JP2554525Y2 - 内燃機関のピストン - Google Patents

内燃機関のピストン

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JP2554525Y2
JP2554525Y2 JP1991010128U JP1012891U JP2554525Y2 JP 2554525 Y2 JP2554525 Y2 JP 2554525Y2 JP 1991010128 U JP1991010128 U JP 1991010128U JP 1012891 U JP1012891 U JP 1012891U JP 2554525 Y2 JP2554525 Y2 JP 2554525Y2
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piston
skirt
end surface
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combustion engine
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Inventor
勝司 秋山
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関のピストンに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるエンジンの高出力化傾向に
伴うエンジンの高回転化に対応して、エンジン振動の低
減に大きく影響する各気筒における主運動系部品の重量
バラツキ精度向上への要求も増している。
【0003】かかる主運動系部品であるピストンにおけ
る重量バラツキ精度を管理するために、従来は、例え
ば、ピンボスの下部に重量調整用台座をあらかじめ設
け、これの削り代を各気筒毎に調整することによりピス
トン絶対重量のバラツキ精度管理を行っている(実開昭
62-72437号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例にあっては、ピストンのピンボス下部にのみ
重量調整用台座が設けられており、その重量調整代は、
ピストンピンの軸線方向におけるスカートの長さとピン
ボス部の最小肉厚部との範囲内にあることから、重量バ
ラツキ精度管理に必要な重量調整代が確保できなくなる
という問題があった。
【0005】すなわち、重量を低減するために重量調整
用台座を最大限まで切削加工した場合、ピストンピンの
軸線方向におけるスカートの下端面より上方に、加工面
が存在することになる。このような場合、例えば、スカ
ート下部が平坦で箱型になる、いわゆるボックスタイプ
のピストンでは、ピストンピンの軸線方向におけるスカ
ート下端面に、切欠が形成され応力集中による強度の低
下を招く虞がある。
【0006】また、この切欠の形成を避けるために重量
調整用台座の高さを高くすると、切削が必要でなかった
場合にはそのまま残り、カウンターウエイトとの干渉が
生ずるからである。
【0007】本考案の目的は、かかる従来の問題を解消
し、ピストンピンの軸線方向におけるスカート下端面で
の切欠の形成を防止つつ、重量バラツキ精度管理に必要
な重量調整代を確保することのできる内燃機関のピスト
ンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、ピストンのピンボス外側端面をスカート
外周面よりもピストン中心側に位置させ、ピンボスとス
カートとを連繋するよう形成した内燃機関のピストンに
おいて、ピンボス下部にスカート下端面と一体的に連続
するよう重量調整用台座を加工面として設け、前記スカ
ート下端面まで加工可能としたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案によれば、重量調整用台座がピストンピ
ンボス下部とピストンピンの軸線方向におけるスカート
下端面とにわたり、その下端面より突出して設けられ
る。従って、切削加工面が広くとれ、切削加工高さの割
りに調整代が充分にとれるので、必要部分を削り取るこ
とにより切欠形成や干渉の虞なく重量バラツキの調整を
確実に行なうことができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を添附図面に基づいて
説明する。
【0011】図1、および図2は本考案の一実施例を示
す図である。
【0012】図において、1はピストン、2はピストン
1の下方部に形成されるスカート、3はピストンピンを
支持するピンボスで、ピンボス3の外側端面3Aをスカ
ート2の外周面よりもピストン中心側に位置させ、ピン
ボス3とスカート2とを連繋するよう形成している。4
はピンボス3の下側位置高さに合わせてスカート2に設
けられたスカート補強リブである。そして、ピストン1
の平面視において、ピストンピンの軸線と直交する方向
においてスカート補強リブ4の下方にはスリッパが設け
られている。
【0013】また、重量調整用台座6がピンボス3の下
部とピストンピン4の軸線方向におけるスカート2の下
端面2Aにわたり設けられ、該重量調整用台座6は不図
示のクランクシャフトのカウンターウエイトに干渉しな
い寸法位置まで突出Dさせてある(2点鎖線のハッチン
グで示す)。
【0014】上記構成になる本実施例にあっては、各気
筒毎のピストン1の重量バラツキを調整するに際して
は、ピストンピンの軸線方向におけるスカート2の下端
面2Aよりクランクシャフトのカウンターウエイトに干
渉しない寸法位置まで突出させた重量調整用台座6を、
ピストンピンの軸線方向におけるスカート2の下端面2
Aを加工代の上方限界として、削り取ることにより行な
えばよい。かくて、加工部面積が広いので、同重量の調
整代を持たせる場合、加工代の厚みDを薄くでき、ピス
トン重量バラツキ精度管理に必要な重量調整代を確保し
つつ、カウンターウエイトとのクリアランスも確保でき
る。
【0015】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、ピストン重量調整用台座をピストンピンボス下部と
ピストンピンの軸線方向におけるスカート下端面とにわ
たり加工面として設け、前記スカート下端面まで加工可
能としたので、切削加工面が広くとれ、切削加工高さの
割りに調整代を充分にとることができ、強度を低下させ
る切欠の形成やクランクシャフトのカウンターウエイト
との干渉の虞なく重量バラツキの調整を確実に行なうこ
とができるピストンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す半底面図である。
【符号の説明】
2 スカート 2A スカート下端面 3 ピンボス 6 重量調整用台座

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンのピンボス外側端面をスカート
    外周面よりもピストン中心側に位置させ、ピンボスとス
    カートとを連繋するよう形成した内燃機関のピストンに
    おいて、 ピンボス下部にスカート下端面と一体的に連続するよう
    重量調整用台座を加工面として設け、前記スカート下端
    面まで加工可能としたことを特徴とする内燃機関のピス
    トン。
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JP3005951U (ja) * 1994-04-13 1995-01-17 株式会社丸秀工機 パイプ切断機における可動台移動機構

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