JP2554338Y2 - マルチバンドアンテナ - Google Patents

マルチバンドアンテナ

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JP2554338Y2
JP2554338Y2 JP1991014136U JP1413691U JP2554338Y2 JP 2554338 Y2 JP2554338 Y2 JP 2554338Y2 JP 1991014136 U JP1991014136 U JP 1991014136U JP 1413691 U JP1413691 U JP 1413691U JP 2554338 Y2 JP2554338 Y2 JP 2554338Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はマルチバンドアンテナ、
より詳細には無線伝送における送信及び受信装置に使用
されているマルチバンドアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】マルチバンドアンテナとして使用されて
いるモノポールアンテナを図面に基づいて説明する。従
来のモノポールアンテナは図6に示したように構成され
ており、給電点52に無線送受信装置が接続され、この
給電点52から下方へは線状の導電体である第1のアン
テナエレメント53が延設され、第1のアンテナエレメ
ント53の下端部が接地されている。また、上方へは導
電体である線状の第2のアンテナエレメント54、第1
のローディングコイル57、さらに線状の第3のアンテ
ナエレメント55、第2のローディングコイル58、線
状の第4のアンテナエレメント56がこの順に延設され
ており、第4のアンテナエレメント56の上端が開放端
59となっている。このように、第1から第4のアンテ
ナエレメント53、54、55、56の途中に所定の周
波数で共振する第1及び第2のローディングコイル5
7、58が介装され、一つのアンテナで多周波帯に共用
される立体的なマルチバンドアンテナが見られる。
【0003】ところが、このような立体的なマルチバン
ドアンテナにおいて、第1から第4のアンテナエレメン
ト53、54、55、56をワイヤー等を用いて形成す
る場合には、第1から第4のアンテナエレメント53、
54、55、56と第1及び第2のローディングコイル
57、58とを一体的に形成することが困難であり、こ
れらパーツ毎の接続が必要である。このため製作工程が
多岐にわたり、作業効率が悪いという欠点があった。
【0004】そこで、本発明者らは図4に示したよう
な、逆F型アンテナをプリント手段等によって平面的
に、一体形成したマルチバンドアンテナ30を先に提案
した。
【0005】図中31は、例えば可撓性フィルムで構成
された基板であり、基板31の表面に第1から第3の導
電体32、33、34がパターンニングにより形成され
ている。第1の導電体32の一端はアンテナ接地端部3
8を構成しており、また、第1の導電体32の中間部に
は分岐点40があり、この分岐点40からは給電点39
aを有する分岐線39が延設されている。一方、基板3
1の裏面側には第1のスパイラルコイル35が形成され
ており、第1のスパイラルコイル35の内側端部35a
近傍には、表面に形成された第1の導電体32の端部と
の接続のためにスルーホール37が形成されている(図
5(a)、(b)参照)。また、第1のスパイラルコイ
ル35の外側端部35bからは第2の導電体33が延設
されており、表面側に形成された第2のスパイラルコイ
ル36の内側端部36aとスルーホール37を介して接
続されている(図5(a)、(b))。更に、第2のス
パイラルコイル36の外側端部36bからは第3の導電
体34がアンテナ開放端41に至るまで延設されてい
る。このように平面的なマルチバンドアンテナ30にお
いて、第1から第3の導電体32、33、34と第1及
び第2のスパイラルコイル35、36とが一体的に形成
されることにより、マルチバンドアンテナ30の製作工
程が簡略化され、作業効率が良くなっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記マルチ
バンドアンテナ30においては、基板31の片面に形成
されたスパイラルコイル35、36と、基板31の他面
に形成された直線状の導電体32、33との重なり部分
の距離が非常に短いため、第1及び第2の導電体32、
33と第1及び第2のスパイラルコイル35、36との
重なり部分で浮遊容量が発生し、この重なり部分が低域
通過フィルタの動作をすることとなる。すなわち、基板
31の表裏面に形成されている第1及び第2の導電体3
2、33と第1及び第2のスパイラルコイル35、36
との間でカップリングを起こし、第1及び第2の導電体
32、33上の電流が、第1及び第2のスパイラルコイ
ル35、36の外周部からアンテナ開放端41側へ直線
的に流れて行く経路と、第1及び第2のスパイラルコイ
ル35、36の内側端部35a、36aの方へ流れる経
路とに別れてしまい、損失を生みだすこととなり、第1
及び第2のスパイラルコイル35、36及び第1及び第
2の導電体32、33の動作が不十分となるという課題
があった。
【0007】また、第1のスパイラルコイル35あるい
は第2のスパイラルコイル36が複数個配設されると、
第1の導電体32あるいは第2の導電体33と第1及び
第2のスパイラルコイル35、36との重なり部分で、
それぞれ浮遊容量が発生するため、周波数の調整が困難
となり、損失も大きくなるという課題があった。
【0008】本考案はこのような課題に鑑み考案された
ものであって、導電体とスパイラルコイルとの重なり部
分で発生する浮遊容量を抑制し、周波数の調整が容易で
高周波電流の損失をなくすことができるマルチバンドア
ンテナを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案に係るマルチバンドアンテナは、接地面に対し
て平行あるいは略平行に基板が配置され、該基板上にそ
の一端が接地されると共に複数部分に分割された導電体
が配設され、前記分割部に所定周波数で共振する平面的
なスパイラルコイルが複数介装された多周波帯に共用さ
れるマルチバンドアンテナであって、前記導電体と前記
スパイラルコイルとが重ならないように、前記導電体と
前記複数のスパイラルコイルの内側端部とがジャンパー
線により接続されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、接地面に対して平行あるい
は略平行に基板が配置され、該基板上にその一端が接地
されると共に複数部分に分割された導電体が配設され、
前記分割部に所定周波数で共振する平面的なスパイラル
コイルが複数介装された多周波帯に共用されるマルチバ
ンドアンテナであって、前記導電体と前記スパイラルコ
イルとが重ならないように、前記導電体と前記複数の
パイラルコイルの内側端部とがジャンパー線により接続
されているので、該ジャンパー線により該ジャンパー線
と前記スパイラルコイルとの距離が十分に確保される。
従って、導電体とスパイラルコイルとの重なり部分で発
生していた浮遊容量の発生が抑制され、高周波電流の損
失が減少する。
【0011】
【実施例】以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて
説明する。図1は実施例に係るマルチバンドアンテナの
概念を示す斜視図であり、図2は可撓性フィルム11の
表面に第1及び第2のスパイラルコイル15、16が、
逆F型アンテナとして形成されている場合の構成を表わ
す平面図である。図中11は可撓性フィルムにより形成
された基板であり、この基板11は概略長方形形状をし
た基板本体11aと、この基板本体11aの両端からそ
れぞれアンテナ接地端部18及びアンテナ開放端21に
適合する形状に細長く延設された延設部11b、11c
とから構成されている。基板本体11aの表面に、第1
及び第2のスパイラルコイル15、16がパターンニン
グにより形成されており、また直線状の第1から第3の
導電体12、13、14がアンテナ接地端部18からア
ンテナ開放端21に至るまで、第1及び第2のスパイラ
ルコイル15、16を接続する形でパターンニングされ
ている。第1の導電体12はアンテナ接地端部18と第
1のスパイラルコイル15との間、第2の導電体13は
第1のスパイラルコイル15と第2のスパイラルコイル
16との間、更に第3の導電体14は第2のスパイラル
コイル16とアンテナ開放端21との間、それぞれ配設
されている。第1から第3の導電体12、13、14と
第1及び第2のスパイラルコイル15、16との接続
は、図3(a)、(b)に示したように、第1の導電体
12の端部12aと第1のスパイラルコイル15の内側
端部15aとの間にジャンパー線17が架設され、ま
た、第1のスパイラルコイル15の外側端部15bから
は第2の導電体13が延設され、第2の導電体13の端
部13aと第2のスパイラルコイル16の内側端部16
aとの接続は、ジャンパー線17が架設されることによ
って行なわれている。さらに、第2のスパイラルコイル
16の外側端部16bからは第3の導電体14が延設さ
れてアンテナ開放端21に至っている。
【0012】ジャンパー線17は通常使用される電線や
金属棒状の導体で形成されており、第1の導電体12の
端部12aと第1のスパイラルコイル15の内側端部1
5a、あるいは第2の導電体13の端部13aと第2の
スパイラルコイル16の内側端部16aとの間は、浮遊
容量でカップリングしない間隔が確保されている。
【0013】また、アンテナ接地端部18と第1のスパ
イラルコイル15との間に形成された第1の導電体12
の中間部に分岐点20があり、この分岐点20からは送
信周波交流電波を送信する、あるいは受信周波交流電波
を受信する給電点19aを有する直線状のパターン19
が分岐形成されている。
【0014】また、アンテナ接地端部18は鉄、銅、ア
ルミニウム等の金属板からなる導電体基板22(図1)
に電気的に接続されている。
【0015】以上のごとく構成されたマルチバンドアン
テナでは、第1及び第2の導電体12、13の端部12
a、13aと第1及び第2のスパイラルコイル15、1
6の内側端部15a、16aとがジャンパー線17によ
って接続されているので、第1及び第2の導電体12、
13と第1及び第2のスパイラルコイル15、16とが
重なることがなくなり、第1及び第2のスパイラルコイ
ル15、16は十分距離が確保されたジャンパー線17
と重なり、重なり部分で発生していた浮遊容量の発生が
抑制される。従って、高周波電流の損失が減少すること
となり、所定の周波数の調整も容易なものとすることが
できる。また、基板11の片面に第1から第3の導電体
12、13、14が配設パターニングされるので、アン
テナ作製の作業が簡略化され、製作コストの低減を図る
ことができる。
【0016】
【考案の効果】以上詳述したように本考案に係るマルチ
バンドアンテナは、接地面に対して平行あるいは略平行
に基板が配置され、該基板上にその一端が接地されると
共に複数部分に分割された導電体が配設され、前記分割
部に所定周波数で共振する平面的なスパイラルコイルが
複数介装された多周波帯に共用されるマルチバンドアン
テナであって、前記導電体と前記スパイラルコイルとが
重ならないように、前記導電体と前記複数のスパイラル
コイルの内側端部とがジャンパー線により接続されてい
るので、前記導電体とスパイラルコイルとが重なること
がなくなり、重なり部分で発生していた浮遊容量の発生
が抑制され、従って、高周波電流の損失を減少させるこ
とができ、所定の周波数の調整を容易なものとすること
ができる。
【0017】さらに、前記基板の片面に導電体を配設す
ることができ、作製の作業が簡略化され、製作コストの
低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】逆F型アンテナの概念を示す斜視図である。
【図2】本考案に係るマルチバンドアンテナの実施例を
示す平面図である。
【図3】(a)はマルチバンドアンテナの要部の拡大平
面図、(b)は要部の拡大断面図である。
【図4】本考案に関連したマルチバンドアンテナを示す
平面図である。
【図5】(a)はマルチバンドアンテナの要部の拡大平
面図、(b)は要部の拡大断面図である。
【図6】従来におけるマルチバンドアンテナを説明する
ための概略側面図である。
【符号の説明】
11 基板 12、13、14 導電体 15、16 スパイラルコイル 15a、16a 内側端部 17 ジャンパー線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地面に対して平行あるいは略平行に基
    板が配置され、該基板上にその一端が接地されると共に
    複数部分に分割された導電体が配設され、前記分割部に
    所定周波数で共振する平面的なスパイラルコイルが複数
    介装された多周波帯に共用されるマルチバンドアンテナ
    であって、前記導電体と前記スパイラルコイルとが重な
    らないように、前記導電体と前記複数のスパイラルコイ
    ルの内側端部とがジャンパー線により接続されているこ
    とを特徴とするマルチバンドアンテナ。
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