JP2554321B2 - 光学式記録媒体 - Google Patents
光学式記録媒体Info
- Publication number
- JP2554321B2 JP2554321B2 JP60292912A JP29291285A JP2554321B2 JP 2554321 B2 JP2554321 B2 JP 2554321B2 JP 60292912 A JP60292912 A JP 60292912A JP 29291285 A JP29291285 A JP 29291285A JP 2554321 B2 JP2554321 B2 JP 2554321B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- substrate
- optical recording
- thin film
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サブミクロン台の情報信号ピットが表面に
形成され、その情報信号ピットを光学的に読み取って映
像、音声、文字、図形その他の情報を伝達するための光
学式ビデオディスク、コンパクトディスク等の光学式記
録媒体に関する。
形成され、その情報信号ピットを光学的に読み取って映
像、音声、文字、図形その他の情報を伝達するための光
学式ビデオディスク、コンパクトディスク等の光学式記
録媒体に関する。
従来のこの種の光学式記録媒体である光学式ビデオデ
ィスクは、第1図,第2図のように形成されている。
ィスクは、第1図,第2図のように形成されている。
同図において、1は側鎖に極性基を有する成分からな
る高分子化合物、例えばアクリル、エポキシ樹脂の基板
で、その表面にはスタンパ等によって情報ピット5が形
成されている。
る高分子化合物、例えばアクリル、エポキシ樹脂の基板
で、その表面にはスタンパ等によって情報ピット5が形
成されている。
この基板1の情報ピット5が形成されている表面に
は、反射膜としてアルミニウム、或いはその合金の薄膜
2が蒸着され、基板1の反対側表面から入射してきたレ
ーザー光等の光線を反射するようになっている。
は、反射膜としてアルミニウム、或いはその合金の薄膜
2が蒸着され、基板1の反対側表面から入射してきたレ
ーザー光等の光線を反射するようになっている。
この蒸着された薄膜2上に保護膜3をコートした後
に、この保護膜3上に接着剤4を塗布し、この様にした
2枚のディスクの接着剤塗布面を重ねて貼着したもので
ある。
に、この保護膜3上に接着剤4を塗布し、この様にした
2枚のディスクの接着剤塗布面を重ねて貼着したもので
ある。
前記のアルミニウムの蒸着は、一般的な用途に対して
は高真空、例えば10-5Torrで、高速、例えば20Å/秒以
上の蒸着速度で行なうのが美麗な外観を得るものとして
推奨されており、又実際に用いられている。
は高真空、例えば10-5Torrで、高速、例えば20Å/秒以
上の蒸着速度で行なうのが美麗な外観を得るものとして
推奨されており、又実際に用いられている。
そして、前記の情報ピット5を読み取るにあたって
は、基板1の表面からレーザー光等の光線を1μm位の
スポット径に集束して情報記録面にあて、得られる反射
光を分析して情報を読み取る方法が取られている。
は、基板1の表面からレーザー光等の光線を1μm位の
スポット径に集束して情報記録面にあて、得られる反射
光を分析して情報を読み取る方法が取られている。
前記のような従来の光学式ビデオディスクは、通常の
環境内で経時的に劣化することがあり、そのために信号
の読み誤りやカラーフラッシュの発生などを引き起こす
欠点があった。そしてこのような劣化は、光学式ビデオ
ディスクの品質にたいする信頼性を損なうものであっ
た。
環境内で経時的に劣化することがあり、そのために信号
の読み誤りやカラーフラッシュの発生などを引き起こす
欠点があった。そしてこのような劣化は、光学式ビデオ
ディスクの品質にたいする信頼性を損なうものであっ
た。
そこで本発明者らは、光学式ビデオディスクの劣化の
原因を探究するために、従来の蒸着技術によって得られ
たアルミニウム薄膜の性質について調査を進めたとこ
ろ、高真空下で、且つ高速で蒸着が行われており、その
薄膜の結晶粒径は普通500Å程度以上であることが分か
った。そして、このようなアルミニウム薄膜からなる反
射膜は、経時変化によって基板1とアルミニウム薄膜2
との間に極めて小さな剥離を生じ、その結果、情報ビッ
ト5と同程度の大きさの、第3図に示すような微小なふ
くれ6が生じ、これがあたかも情報ピットであるように
読み取られるのが主な原因であることがわかった。
原因を探究するために、従来の蒸着技術によって得られ
たアルミニウム薄膜の性質について調査を進めたとこ
ろ、高真空下で、且つ高速で蒸着が行われており、その
薄膜の結晶粒径は普通500Å程度以上であることが分か
った。そして、このようなアルミニウム薄膜からなる反
射膜は、経時変化によって基板1とアルミニウム薄膜2
との間に極めて小さな剥離を生じ、その結果、情報ビッ
ト5と同程度の大きさの、第3図に示すような微小なふ
くれ6が生じ、これがあたかも情報ピットであるように
読み取られるのが主な原因であることがわかった。
このような事情において本発明は、ふくれ現象の発生
が少なくて信頼性の高い、改良された光学式記録媒体を
提供することを目的としたものである。
が少なくて信頼性の高い、改良された光学式記録媒体を
提供することを目的としたものである。
本発明は上述の目的を達成するために、光学式記録媒
体を、情報信号を表すピットが形成された信号記録面を
有し、側鎖に極性基を有する成分からなる高分子化合物
の基板と、前記基板の信号記録面上に形成され、結晶粒
径が500Å未満のアルミニウム薄膜よりなる反射膜とを
備えて構成した。
体を、情報信号を表すピットが形成された信号記録面を
有し、側鎖に極性基を有する成分からなる高分子化合物
の基板と、前記基板の信号記録面上に形成され、結晶粒
径が500Å未満のアルミニウム薄膜よりなる反射膜とを
備えて構成した。
本発明の光学式記録媒体の基板は、側鎖に極性基を有
する成分からなる高分子化合物、例えばアクリル樹脂や
エポキシ樹脂等で形成することが、基板と反射膜との密
着性が高い点から好ましい。側鎖に極性基を有しない高
分子化合物、例えばポリカーボーネート樹脂等で形成し
た基板では充分な密着強度が得られず、ふくれ現象は少
ないものの信頼性の高い光学式記録媒体は製造できな
い。
する成分からなる高分子化合物、例えばアクリル樹脂や
エポキシ樹脂等で形成することが、基板と反射膜との密
着性が高い点から好ましい。側鎖に極性基を有しない高
分子化合物、例えばポリカーボーネート樹脂等で形成し
た基板では充分な密着強度が得られず、ふくれ現象は少
ないものの信頼性の高い光学式記録媒体は製造できな
い。
又、このような基板の信号記録面上に形成される反射
膜は、例えば蒸着法等によるアルミニウム薄膜が好まし
く、反射率を損なわない範囲において通常のアルミニウ
ム地金に含まれる不純物と同程度の量の範囲で、少量の
他の成分を含有していても差し支えない。このようなア
ルミニウム薄膜の厚さは、通常400〜800Å程度であるの
がよい。
膜は、例えば蒸着法等によるアルミニウム薄膜が好まし
く、反射率を損なわない範囲において通常のアルミニウ
ム地金に含まれる不純物と同程度の量の範囲で、少量の
他の成分を含有していても差し支えない。このようなア
ルミニウム薄膜の厚さは、通常400〜800Å程度であるの
がよい。
本発明の光学式記録媒体は、反射膜の結晶粒径が大き
い場合には、薄膜と基板の伸縮の差による歪が分散され
にくく、この歪の応力が剥離の原因と考えられるのに対
して、粒径が500Å未満の結晶から構成されていると、
発生した歪が結晶の滑り等で容易に分散されるため、高
温高湿度といった悪循環条件の下でもふくれ現象の発生
が極めて少なく、カラーフラッシュや信号の読み誤りな
どが生じない。
い場合には、薄膜と基板の伸縮の差による歪が分散され
にくく、この歪の応力が剥離の原因と考えられるのに対
して、粒径が500Å未満の結晶から構成されていると、
発生した歪が結晶の滑り等で容易に分散されるため、高
温高湿度といった悪循環条件の下でもふくれ現象の発生
が極めて少なく、カラーフラッシュや信号の読み誤りな
どが生じない。
かかる改良された光学式記録媒体は、光学式ビデオデ
ィスク、コンパクトディスク、DRAWディスク、E−DRAW
ディスクなど、サブミクロン台の情報ピットを有する記
録媒体として、いずれも有用である。
ィスク、コンパクトディスク、DRAWディスク、E−DRAW
ディスクなど、サブミクロン台の情報ピットを有する記
録媒体として、いずれも有用である。
アクリル樹脂基板の上に、真空度10-4Torr、蒸着速度
10Å/秒でアルミニウムの蒸着を行ない、膜厚約600Å
で結晶粒径が200〜300Åの反射膜を形成した。
10Å/秒でアルミニウムの蒸着を行ない、膜厚約600Å
で結晶粒径が200〜300Åの反射膜を形成した。
一方、比較のために、真空度10-5Torr、蒸着速度25Å
/秒でアルミニウムの蒸着を行ない、膜厚約600Åで結
晶粒径が600〜800Åの反射膜を形成した。
/秒でアルミニウムの蒸着を行ない、膜厚約600Åで結
晶粒径が600〜800Åの反射膜を形成した。
これらのアルミニウム蒸着基板を、60℃、湿度95%で
強制劣化試験にかけたところ、本発明の記録媒体は全く
異常がなかったのに対し、対照の記録媒体は大小のふく
れが多数発生していた。
強制劣化試験にかけたところ、本発明の記録媒体は全く
異常がなかったのに対し、対照の記録媒体は大小のふく
れが多数発生していた。
ポリカーボネート樹脂基板を用いて、前記実施例と同
様な方法に従って膜厚約600Åで結晶粒径が200〜300Å
の反射膜を形成し、さらに膜厚600Åで結晶粒径が600〜
800Åの反射膜も形成した。
様な方法に従って膜厚約600Åで結晶粒径が200〜300Å
の反射膜を形成し、さらに膜厚600Åで結晶粒径が600〜
800Åの反射膜も形成した。
これらのアルミニウム蒸着基板を、前記実施例と同様
な方法に従って強制劣化試験にかけたところ、いずれも
少数のふくれの発生が認められたものの、結晶粒径によ
る差は全く認められなかった。
な方法に従って強制劣化試験にかけたところ、いずれも
少数のふくれの発生が認められたものの、結晶粒径によ
る差は全く認められなかった。
本発明の光学式記録媒体は、経年変化や温度衝撃にも
よく耐え、アルミニウム反射膜にふくれ現象による欠陥
が発生しないので、カラーフラッシュや信号の読み誤り
などにつながる信号劣化がなく、高い信頼性を維持する
ことができる。
よく耐え、アルミニウム反射膜にふくれ現象による欠陥
が発生しないので、カラーフラッシュや信号の読み誤り
などにつながる信号劣化がなく、高い信頼性を維持する
ことができる。
そして又、光学式記録媒体の製造や保管のための環境
条件が緩和できるので、生産工程の合理化が容易となる
利点もある。
条件が緩和できるので、生産工程の合理化が容易となる
利点もある。
第1図は光学式記録媒体の断面図、 第2図はその一部Aの拡大図、 第3図は薄膜のふくれ状態を示す断面図である。 1……基板、2……薄膜、3……保護膜、4……接着
剤、5……情報ピット、6……ふくれ。
剤、5……情報ピット、6……ふくれ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻生 三郎 所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア 株式会社所沢工場内 (72)発明者 工藤 秀雄 所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア 株式会社所沢工場内 (72)発明者 打土井 正孝 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 パイオニアビデオ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−186244(JP,A) 特開 昭58−118292(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】情報信号を表すピットが形成された信号記
録面を有し、側鎖に極性基を有する成分からなる高分子
化合物の基板と、前記基板の信号記録面上に形成され、
結晶粒径が500Å未満のアルミニウム薄膜よりなる反射
膜とを備えたことを特徴とする光学式記録媒体。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60292912A JP2554321B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 光学式記録媒体 |
US06/947,304 US4950520A (en) | 1985-12-27 | 1986-12-29 | Optical recording medium and method manufacturing thereof |
US07/476,862 US5039558A (en) | 1985-12-27 | 1990-02-08 | Optical recording medium and method of manufacturing thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60292912A JP2554321B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 光学式記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62154243A JPS62154243A (ja) | 1987-07-09 |
JP2554321B2 true JP2554321B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=17788005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60292912A Expired - Fee Related JP2554321B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 光学式記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554321B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5420702A (en) * | 1977-07-15 | 1979-02-16 | Nippon Columbia | Method of producing information record reflecting film |
NL8102283A (nl) * | 1981-05-11 | 1982-12-01 | Philips Nv | Optisch uitleesbare informatieschijf met een reflectielaag gevormd uit een metaallegering. |
JPS58118292A (ja) * | 1982-01-07 | 1983-07-14 | Ulvac Corp | 光記録媒体 |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP60292912A patent/JP2554321B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62154243A (ja) | 1987-07-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |