JP2554115Y2 - スライドグラス用ホルダ - Google Patents

スライドグラス用ホルダ

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JP2554115Y2
JP2554115Y2 JP1991017560U JP1756091U JP2554115Y2 JP 2554115 Y2 JP2554115 Y2 JP 2554115Y2 JP 1991017560 U JP1991017560 U JP 1991017560U JP 1756091 U JP1756091 U JP 1756091U JP 2554115 Y2 JP2554115 Y2 JP 2554115Y2
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JP1991017560U
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澄晴 野地
晃弘 大山
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スライドグラス用ホル
ダ、特にプレパラート標本を作成するために、試料の貼
着されたスライドグラスを保持するスライドグラス用ホ
ルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動物や植物の組織切片、あるいは
菌の標本などさまざまなプレパラート標本を作成する場
合、試料をスライドグラスに貼着し、その貼着した試料
に対し脱水や染色などの多くの処理が行われる。
【0003】通常、これらの処理は、20枚程度のスラ
イドグラスを金属製の籠に立てた状態で配列し、種々の
試薬を入れたガラス製の水槽などにその籠を浸すことに
よって行う。そして、1つの試薬に対しての処理が終わ
った段階で、次の試薬の入った水槽にその籠を移すとい
った一連の処理が行われている。そして、このような種
々の試薬による処理によって所望の試料に関するプレパ
ラート標本が作成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の複数枚のス
ライドグラスを立てた状態で保持するスライドグラスの
ホルダである金属製の籠を用いて試薬による処理を行う
場合、上記のように水槽が用いられ、その水槽中にスラ
イドグラスを入れた籠が浸される。従って、全てのスラ
イドグラスを試薬中に浸すために十分な試薬を水槽中に
貯留させなければならない。
【0005】しかしながら、免疫染色やISH(in sit
u hybridization)などを行う場合には、それらの処理に
用いられる試薬は、非常にコストが高く、処理の経済的
条件に適合させるべく、できるだけ少量の試薬によって
処理を行う必要がある。
【0006】また、試薬によっては、正確な温度条件が
必要な場合や、順次新しい試薬を供給し続ける必要のあ
るものがある。従って、このような試薬の場合には、で
きるだけ少量の試薬によってスライドグラスに貼着され
た組織切片などを浸漬して処理を行う手段が必要である
という課題があった。
【0007】考案の目的 本考案は、上記課題を解決すべくなされたものであり、
その目的は少量の試薬によって試料を十分にその試薬中
に浸すことができ、かつ試薬の交換も容易に行うことの
できるスライドグラス用ホルダを提供することにある。
【0008】上記目的を達成するために、試料を貼着し
たスライドラスをそれぞれ単体として着脱可能に保持
し、前記スライドグラスの試料貼着面が対向するように
平行に配置された一対のスライドグラス保持部と、前記
一対のスライドグラス保持部に保持された2枚のスライ
ドグラスの試料貼着面間に接合配置され、前記2枚のス
ライドグラス間に少なくとも前記試料を包含する高さを
持った空隙室を形成させるスペーサと、一方のスライド
グラス保持部の一端側に形成され、前記空隙室に試薬を
流入させる試薬注入口と、他方のスライドグラス保持部
の他端側に形成され、前記空隙室から試薬を流出させる
試薬排出口と、を有する。
【0009】そして、上記構成において、前記一対のス
ライドグラス保持部は、それぞれのスライドグラスを互
いに水平方向にずらした位置で保持することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】上記構成のスライドグラス用ホルダによれば、
微小な高さを有する空隙室が、スライドグラスに貼着さ
れた試料を包含するように形成されているので、その空
隙室内へ微量の試薬を注入することによって、その空隙
室が試薬にて充満され、スライドグラスに貼着された試
料を試薬中に完全に浸すことができる。
【0011】また、空隙室は、微小な高さを有する空間
となっているので、空隙室の試薬注入口から微量の試薬
を注入することにより、毛細管現象によって容易に空隙
室内に試薬を拡散させることができる。そして、衝撃を
与えてその試薬を排出させない限り、表面張力により、
微量な試薬は空隙室内で維持される。
【0012】更に、試薬注入口から順次自動的に試薬を
注入するようにすることによって、試薬排出口から順次
試薬が排出され、常に新な試薬によって試料の処理を行
うことも可能となる。
【0013】更に、請求項2に記載のスライドグラス用
ホルダによれば、上記空隙室は、試料貼着面側が対向す
るように配置された2枚のスライドグラス間に形成され
るので、微量の試薬を空隙室内に充満させることによ
り、同時に2枚のスライドグラスに貼着された試料の処
理を行うことが可能であり、1つの試料に対する試薬の
量は、より少ないものとなり、試薬による処理の経済的
効率が極めて良好なものとなる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例
について説明する。
【0015】図1は、実施例に係るスライドグラス用ホ
ルダの概略断面図であり、図2はこの実施例の構造を示
すための分解斜視図である。
【0016】図において、2つのスライドグラス10及
び12には、試料として、例えば植物の切片14a及び
14bがそれぞれ貼り付けられている。そして、この2
つのスライドグラス10及び12がホルダにて保持され
る。
【0017】ホルダは、スライドグラス10及び12が
それぞれ取り付けられる保持プレート16a及び16
b、その保持プレート16a及び16bのそれぞれの外
側に取り付けられる押えプレート18a及び18b更に
スライドグラス10と12との間に挟まれるスペーサ2
0から構成される。
【0018】保持プレート16a及び16bには、それ
ぞれスライドグラス10及び12が嵌合される開口22
a及び22bがそれぞれ形成されている。従って、それ
ぞれの保持プレート16a及び16bは、中央部に開口
の形成された枠状に形成されている。この保持プレート
16及び押えプレート18は、試薬等によって不純物の
生じ難いフッ素樹脂やステンレスあるいはガラスなどで
構成されるのが好適である。
【0019】また、押えプレート18a及び18bに
は、それぞれスライドグラス10及び12に貼着された
試料を視認可能とするための開口窓24a及び24bが
それぞれ設けられている。なお、押えプレート18を透
明なガラスにて構成した場合には、この窓24は不要で
ある。
【0020】スライドグラス10と12との間に挟まれ
るスペーサ20は、フッ素樹脂などの材質にて厚さ約
0.1mm程度に形成される。そして、スペーサ20に
は、スライドグラス10、12に貼着された試料14a
及び14bを含む範囲に空隙室26を形成するため、開
口28が形成されている。この開口28は、スライドグ
ラス10及び12よりもやや長尺に形成され、かつその
幅は、スライドグラス10,12よりも小さく形成され
ている。
【0021】そして、保持プレート16a及び16bの
開口22a及び22bのそれぞれ反対側の長手方向側端
部には、切込み部30a及び30bが形成されている。
また、このそれぞれの切込み部30aと30bに接する
押えプレート18a及び18bの部分には、開口窓24
a及び24bの一部が重なるように形成されており、開
口窓24a及び24bが形成されていない場合には、別
途その切込み部30a及び30bに接する位置に開口が
形成される。
【0022】上記各部材から成るホルダをスライドグラ
ス10及び12をそれぞれ保持プレート16a及び16
bに嵌合させた状態で積み重ね、図1に示すようなスラ
イドグラス10,12を保持したホルダが形成される。
【0023】保持プレート16a,16bのスライドグ
ラス10,12を嵌合する開口22a,22bは、前記
保持プレート16a,16bを対向させた際に水平方向
に偏移した位置すなわち、ずれた位置に形成されてい
る。従って、図1に示すように嵌合設置されたスライド
グラス10,12もそれぞれ水平方向にずらした状態で
保持されている。
【0024】これにより、図1に示されたように押えプ
レート18aの開口窓24aの一部及び保持プレート1
6aの切込み部30a更にスペーサ20の開口28の一
部によって試薬を流入させるための試薬注入口32が形
成されている。一方、押えプレート18bの開口窓24
bの一部、保持プレート16bの切込み部30b更にス
ペーサ20の開口28の一部によって注入された試薬を
排出するための試薬排出口34が形成されている。
【0025】次に、上記構成の実施例の作用について説
明する。
【0026】まず、図3に示すように、ホルダを水平に
維持し、試薬注入口32から試薬を注入する。試薬は、
試薬注入口32に何らかの方法で少量を流入させること
により、空隙室26が0.1mm程度の極めて薄い空間
となっているので、毛細管現象により、空隙室26内に
拡散していく。そして、このホルダの水平状態を維持し
ておけば、試薬36は空隙室26内に停滞した状態とな
る。この状態において、スライドグラス10及び12に
それぞれ貼着している試料14a及び14bは、それぞ
れ試薬36に完全に浸された状態となっている。試薬3
6の注入量は、その量が空隙室26の容積よりも多かっ
た場合には、その多い分だけ試薬排出口34から流出す
るので、余分な試薬は自動的に排出される。このよう
に、微量な試薬によって一度に2つの試料に対しての試
薬による処理が行われる。
【0027】次に、図4に示すように、試薬36による
処理が終了した後、試薬注入口32側を上方に持ち上げ
てホルダを傾斜させることにより、試薬排出口34から
試薬36を外へ流し出すことができる。
【0028】なお、ポンプなどを用いて、空隙室26内
に適量の試薬36を順次注入し続けることによって、少
量の試薬36を効率的に用いて、常に新しい試薬を供給
することができ、試薬の疲労のない状態での処理や温度
条件を正確に保った処理を行うことも可能である。な
お、ホルダの各構成部材の結合は、両側の押えプレート
18a及び18bの外側から締付け手段にて各押えプレ
ート18aと18bとを締め付けることによってその結
合状態が保持されるものである。そして、所定の処理が
終了した後、この締付け手段を取り外し、各部材の結合
状態を解き、簡単にスライドグラス10及び12を取り
出すことができる。上記実施例によれば、極めて少量の
試薬36によって同時に2つの試料に対する処理を行う
ことが可能であり、ホルダを水平状態に指示しておくこ
とにより、表面張力の弱い試薬であっても空隙室26内
に保持することが可能であり、また洗浄液などを注入口
から連続的に注入することによって内部の洗浄も簡単に
行うことができる。
【0029】なお、上記実施例においては、2つのスラ
イドグラスを対向配置してホルダ内に設置したが、スラ
イドグラス1枚のみを設置して同様の処理を行うように
することも可能である。
【0030】図5は、本考案に係るスライドグラス用ホ
ルダの参考例を示す概略断面図であり、1枚のスライド
グラス10を保持するようにしており、その特徴的構成
は、試薬注入口32及び排出口34を、いずれも同一面
上に形成したことである。すなわち、スペーサ20の下
側には、下枠プレート19を設置しており、この下枠プ
レート19から直接試薬注入口32及び試薬排出口34
を引き出すように構成している。このような構成の場
合、スペーサ20を介在させることなく下枠プレート1
9の試料14に対向する部分に溝を形成し、この溝によ
って空隙室26の空間を形成するようにすることも可能
である。
【0031】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係るスラ
イドグラス用ホルダによれば、極めて薄い空間の空隙室
内に注入口から試薬を注入することにより、極めて微量
な試薬によって試料を試薬内に浸すことが可能である。
【0032】これにより、試薬のコストが高い場合にお
いても、極めて安価に試料の処理を行うことができ、プ
レパラート標本の作成をより経済的なものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概略断面図である。
【図2】図1に示した実施例の構成を示すための分解斜
視図である。
【図3】ホルダの作用を示すための説明図である。
【図4】ホルダ内から試薬を排除する状態を示す説明図
である。
【図5】参考例の概略断面図である。
【符号の説明】 10,12 スライドグラス 14 試料 16 保持プレート 18 押えプレート 20 スペーサ 22,28 開口 24 開口窓 30 切込み部 32 試薬注入口 34 試薬排出口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を貼着したスライドラスをそれぞれ
    単体として着脱可能に保持し、前記スライドグラスの
    料貼着面が対向するように平行に配置された一対のスラ
    イドグラス保持部と、 前記一対のスライドグラス保持部に保持された2枚のス
    ライドグラスの試料貼着面間に接合配置され、前記2枚
    のスライドグラス間に少なくとも前記試料を包含する高
    さを持った空隙室を形成させるスペーサと、 一方のスライドグラス保持部の一端側に形成され、前記
    空隙室に試薬を流入させる試薬注入口と、 他方のスライドグラス保持部の他端側に形成され、前記
    空隙室から試薬を流出させる試薬排出口と、を有し、 前記一対のスライドグラス保持部は、それぞれのスライ
    ドグラスを互いに水平方向にずらした位置で保持するこ
    とを特徴とするスライドグラス用ホルダ。
JP1991017560U 1991-03-22 1991-03-22 スライドグラス用ホルダ Expired - Lifetime JP2554115Y2 (ja)

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JPH0514891U JPH0514891U (ja) 1993-02-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0320760Y2 (ja) * 1984-12-18 1991-05-07
US4731335A (en) * 1985-09-13 1988-03-15 Fisher Scientific Company Method for treating thin samples on a surface employing capillary flow

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