JPH0843380A - グラム染色装置及び方法 - Google Patents

グラム染色装置及び方法

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JPH0843380A
JPH0843380A JP7115060A JP11506095A JPH0843380A JP H0843380 A JPH0843380 A JP H0843380A JP 7115060 A JP7115060 A JP 7115060A JP 11506095 A JP11506095 A JP 11506095A JP H0843380 A JPH0843380 A JP H0843380A
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slide glass
housing
liquid
gram
liquid supply
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JP7115060A
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Ryoji Nemoto
亮二 根本
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Nissui Pharmacetuical Co Ltd
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Nissui Pharmacetuical Co Ltd
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のグラム染色法を用手法によることな
く、自動化することにより一度に多量の検体を処理する
ことができる小型で安価なグラム染色装置を提供する。 【構成】 有底の筐体の内部に複数枚のスライドガラス
を平行に垂直に配置するスライドガラス配列手段と、前
記筐体の内部にグラム染色法を実施するのに必要な液体
類を供給する液体供給手段と、不要になった液体類を筐
体外へ排出する液体排出手段とを有するグラム染色装置
であり、筐体の内壁面でスライドガラスの下端よりも下
部に液体供給手段及び液体排出手段がそれぞれ開口して
おり、スライドガラスは0.5mm〜1.5mmの範囲
内の間隔で保持され、かつ、スライドガラスの長手軸が
水平面に対して8.5°以上の仰角をなすように保持さ
れることを特徴とするグラム染色装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラム染色装置に関す
る。更に詳細には、本発明は一度に数十枚の検体をグラ
ム染色することができる新規なグラム染色装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】細菌染色の中で最も広く使われるのがグ
ラム染色である。グラム染色法は1884年にオランダ
のシー・グラム(C.Gram)氏によって発見された画期的な
細菌染色法である。細菌を先ず、クリスタルバイオレッ
ト又はゲンチアンバイオレットなどのような塩基性色素
のトリアリールメタン系色素で染色し、ヨウ素を含むル
ゴール液で媒染処理する。次に、アルコールで脱色す
る。この一連の処理で染色される細菌を“グラム陽性
菌”,染色されない細菌を“グラム陰性菌”という。陽
性菌と陰性菌で表層構造が異なっているため、色素の菌
体内への取込みに差が生じることにより起こるものと思
われている。グラム陰性菌はアルコールで脱色してしま
うので、対比染色として、サフラニンで赤く染めて顕微
鏡下で観察しやすいよういにすることも行われている。
染色の結果、例えば、ブドウ球菌又は肺炎球菌などの殆
ど全ての球菌類,炭疽菌,破傷風菌などの有芽胞菌,ジ
フテリア菌,結核菌などのグラム陽性菌は青紫色に染色
され、髄膜炎菌,リン菌,大腸菌,コレラ菌,赤痢菌,
チフス菌,百日咳菌,インフルエンザ菌,ペスト菌など
のグラム陰性菌は桃色〜赤色に染色される。
【0003】図15は手作業で行われるグラム染色法
(以下、「用手法」という)の一連の処理の流れを示す
流れ図である。ステップ100で、先ず、脱脂した清浄
スライドガラス上に、滅菌蒸留水1滴を白金耳で取り、
培地培養した微量の菌検体を白金線でとってスライドガ
ラス上の滅菌蒸留水と十分に混合し、その後、薄く展延
させる。混合液の展延が不十分な場合、グラム陽性に誤
染色されることがあるので注意する必要がある。次に、
ステップ110で自然乾燥(風乾)させる。火炎などで
乾燥させると、細菌が形態的に破壊され、鑑別困難とな
ることがある。完全に乾燥した後、ステップ120で火
炎固定を行う。火炎固定により菌の蛋白質を変性させ、
菌をスライドガラスに強固に付着させる。一般的に、ガ
スバーナー又はアルコールランプなどの弱火の上をゆっ
くりと3回程度通過させることにより固定する。その
後、クリスタルバイオレット染色液で染色する(ステッ
プ130)。この場合、スライドガラスを完全に染色液
で覆い、1分間放置する。クリスタルバイオレット染色
液の代わりに、ゲンチアンバイオレット染色液も使用で
きる。染色後、蒸留水ですばやく洗浄する(ステップ1
40)。洗浄時間は5秒間程度が好ましい。水洗後、必
要に応じて濾紙でスライドガラス上の残留水を吸い取
る。その後、ルゴール液を塗布し、1分間放置する(ス
テップ150)。1分間経過後、蒸留水ですばやく洗浄
する(ステップ160)。洗浄時間は5秒間程度が好ま
しい。水洗後、必要に応じて濾紙でスライドガラス上の
残留水を吸い取る。その後、メタノールで脱色する(ス
テップ170)。メタノールを注ぎながらスライドガラ
スを軽く揺する。色素が抜け出さなくなったとき、又は
塗抹が灰青色になった時点でメタノール注入を止める。
メタノールを長時間注ぐと、脱色過度になるので注意が
必要である。脱色後、蒸留水で注意深く洗浄する(ステ
ップ180)。洗浄時間は5秒間程度が好ましい。次い
で、サフラニン液で対比染色する(ステップ190)。
対比染色の時間は1分間程度であることが好ましい。染
色後、サフラニン液を除去する。その後、蒸留水で洗浄
する(ステップ200)。洗浄時間は5秒間程度が好ま
しい。最後に、自然乾燥(風乾)させ、顕微鏡により検
査を行う(ステップ210)。
【0004】前記のように、用手法では、塗抹から乾燥
・鏡検まで12ステップを検体毎に手作業で行う必要が
ある。しかし、このような煩雑な作業を検体毎に行って
いたのでは膨大な時間がかかるばかりか、染色液及び洗
浄蒸留水なども多量に消費し、極めて非効率である。公
衆衛生検査などで、一度に大量の検体を処理しなければ
ならないような場合、従来の用手法では、臨床検査技師
の人数を増やさなければ所定の時間内に検査結果を出す
ことができない。
【0005】用手法によるグラム染色を自動機械により
実施する試みがなされた。例えば、特公昭60−279
44号公報には、染色液をスプレーによりスライドガラ
スに吹付け、遠心力により乾燥させることからなる顕微
鏡標本スライド自動調製方法及び装置が開示されてい
る。しかし、この方法を実施するための装置はターンテ
ーブルを使用するために必然的に大型になり、回転・停
止・噴霧などの複雑な動作機構を構成するために製造コ
ストが非常に高いなどの欠点を有する。しかも、ターン
テーブル及びスライドガラスの収容された密閉空間内に
様々な薬液が連続的に噴霧されるために、この空間内が
薬液の混合により汚染されやすく、空間内を頻繁に清掃
しなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来のグラム染色法を用手法によることなく、自動
化することにより一度に多量の検体を処理することがで
きる小型で安価なグラム染色装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、有底の筐体
の内部に複数枚のスライドガラスを平行に垂直に配置す
るスライドガラス配列手段と、前記筐体の内部にグラム
染色法を実施するのに必要な液体類を供給する液体供給
手段と、不要になった液体類を筐体外へ排出する液体排
出手段とを有するグラム染色装置であり、筐体の内壁面
でスライドガラスの下端よりも下部に液体供給手段及び
液体排出手段がそれぞれ開口しており、スライドガラス
は0.5mm〜1.5mmの範囲内の間隔で保持され、
かつ、スライドガラスの長手軸が水平面に対して8.5
°以上の仰角をなすように保持されることを特徴とする
グラム染色装置により解決される。
【0008】
【作用】前記のように、本発明のグラム染色装置では、
スライドガラスを0.5mm〜1.5mmの範囲内の間
隔で等間隔に配列することにより、スライドガラス間で
表面張力が効果的に働き、液がガラス面(疎水性)に均
一に接触することができる。その結果、確実な染色,洗
浄及び脱色が行われる。このため、一枚毎に処理する従
来の用手法に比べて、各液体の全体使用量を減少させる
ことができる。
【0009】更に、スライドガラスを水平面に対して
8.5°以上の仰角をなすように保持することにより、
液切れが飛躍的に向上し、排液時にガラス面に液体が全
く残らない。その結果、乾燥機構が不要になるばかり
か、均質な染色、脱色及び洗浄が確保される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を更に詳細
に説明する。
【0011】図1は本発明のグラム染色装置の平面図で
ある。図2は図1におけるII−II線の沿った断面図であ
り、図3は図1に示されたグラム染色装置の蓋を開けた
状態の斜視図である。図3に示されるように、本発明の
グラム染色装置1は基本的に、底部3を有する筐体5
と、この筐体を覆う蓋7からなる。筐体5の内部には、
スライドガラス9を平行に垂直に配置させるスライドガ
ラス配列手段11が配設されている。スライドガラス配
列手段11は例えば、スライドガラス9の厚さとを大体
同じ幅(例えば、約1mm)のスリット又は溝13を筐
体の内壁面に刻設することにより構成することができ
る。溝13の本数は特に限定されない。効率的な処理を
行うために、数十本の溝13を設けることが好ましい。
筐体内壁面に溝13を刻設する代わりに、スライドガラ
スを平行に垂直に配置した別の独立したスライドガラス
配列手段(図示されていない)によりスライドガラスを
筐体内部に出し入れすることもできる。溝13の高さは
スライドガラス9の高さよりも低いことが好ましい。溝
13がスライドガラス9よりも低いと、スライドガラス
の抜き差しが容易になるからである。
【0012】スライドガラス9の長手方向と同じ方向
で、スライドガラス9の両端に対峙するように、液体供
給手段15と液体排出手段17が設けられている。図2
に示されるように、筐体5の底部3は液体の供給及び/
又は排出を容易にするため傾斜されている。従って、傾
斜上方に液体供給手段15を設け、傾斜下方へ液体排出
手段17を設けることが好ましい。図示されているよう
に、底部3は一方向に傾斜させる以外の態様に形成する
こともできる。例えば、底部3をすり鉢状に形成し、そ
の中心に液体排出手段17を設けるか、又は平坦な底部
3も使用できる。重要なことは、液体供給手段15及び
液体排出手段17がスライドガラス9の下端よりも下の
位置に開口していることである。
【0013】本発明の装置によるグラム染色法では、染
色液,脱色液,対比染色液及び洗浄水を使用するので、
液体供給手段15はこれら各液体専用のパイプ4本から
構成されている。筐体5及び蓋7の内部を管状にくりぬ
いて、この管の上端にパイプを接続させることもでき
る。図示されていないが、液体供給手段15は原液ボト
ルなどにゴム管,プラスチック管などの可撓性管により
接続されている。図8で説明した用手法ではルゴール液
による媒染処理を行っているが、本発明の装置ではこの
処理を省略するため、パイプは4本しか設けられていな
い。従って、用手法と同様にルゴール液による媒染処理
を行なう場合、パイプをもう1本増設しなければならな
い。
【0014】染色液,脱色液,対比染色液及び洗浄水は
いずれも、筐体5と蓋7により形成される空間内に充満
するように、換言すれば、スライドガラス9全体を完全
に液体中に浸漬させるように供給しなければならない。
このため、本発明のグラム染色装置1を使用する場合、
蓋7を筐体5の上面に当接させ、パチン錠などのような
適当なロック機構19により型締めする。このため、蓋
7の下面にはゴム又はプラスチックなどのような弾性パ
ッキン21が配設されている。蓋7の開閉を容易にする
ため、蓋7と筐体5とは適当なヒンジ機構23により連
結されている。このヒンジ機構23の代わりに、ロック
機構19を使用することにより蓋7を筐体5から分離可
能に構成することもできる。液体の充満状態あるいはス
ライドガラスの浸漬状態を目視観察できるようにするた
め、蓋7の上面に透明な覗き窓25を設けることができ
る。
【0015】本発明のグラム染色装置において重要なこ
とは、スライドガラス間の間隔d(図1参照)が0.5
〜1.5mmの範囲内、好ましくは、0.75〜1.2
5mmの範囲内、一層好ましくは、0.9〜1.1mm
の範囲内、最も好ましくは1.0mmであることであ
る。平行に垂直に配置された複数枚のスライドガラスの
間隔がこの範囲内にある場合、液体を充満させる際、表
面張力が効果的に働き、液体がガラス面(疎水性)に均
一に接触することが発見された。このため、グラム染色
にとって必要不可欠な均一処理が果たされ、一枚毎に手
作業で行っていた用手法と同等の処理効果が得られる。
【0016】更に、本発明のグラム染色装置において重
要な別の点は、スライドガラス9の長手軸が水平面に対
して8.5°以上の仰角θ(図2参照)をなすようにス
ライドガラス9を傾斜させることである。このように、
スライドガラス9を傾斜させることにより、液体を充満
させる時には、液体はスライドガラス9の液体排出手段
側の下側から液体供給手段側の上側に向かって上昇す
る。その結果、スライドガラス表面に付着した気泡は液
体により順次上昇され、ガラス面に気泡が全く残らな
い。このため、均一な染色及び脱色が確保される。実
際、本発明者の実験によれば、θ=0°(すなわち、ス
ライドガラスが水平面と平行な状態)の場合、ガラス面
に気泡が入り、均一な染色ができなかった。一方、排液
時には、スライドガラス9が傾斜されていることにより
良好な液切れが行われ、ガラス面に液体が全く残らない
ことが発見された。その結果、従来の手作業によるグラ
ム染色処理で必要とされていた乾燥処理が不要になり、
ただちに顕微鏡検査を行うことができる。仰角θが8.
5°未満の場合、スライドガラスの下端に液が残ること
が観察された。仰角θの上限値はおよそ45°付近であ
ると思われる。
【0017】また、本発明のグラム染色装置を使用する
際、排液時の流速が重要なファクタになることが発見さ
れた。排液時、液体排出手段17から無造作に液体を排
出していたのではガラス面に液体が残り、乾燥などに手
間取り、検査効率を悪化させる恐れがある。本発明者に
実験によれば、排液時の流速が120ml/分〜180
ml/分、好ましくは、125ml/分〜165ml/
分、最も好ましくは、150ml/分であれば、ガラス
面に液体が残留しないことが発見された。排液時の流速
が120ml/分未満又は180ml/分超の場合、ガ
ラス面に液体が残留した。
【0018】図4は液体供給系の系統図である。洗浄液
は一般の水道水から供給される。供給/停止を制御する
ため、電磁弁30が使用されている。電磁弁の代わり
に、ポンプを使用することもできる。染色液(例えば、
クリスタルバイオレット,ビクロチアルブルーなどの水
溶液)はボトル32に貯溜され、ポンプ34で供給/停
止が制御される。脱色液(例えば、純アルコール,ピク
リン酸水溶液,アセトン・エタノール混液など)はボト
ル36に貯溜され、ポンプ38で供給/停止が制御され
る。更に、対比染色液(例えば、サフラニン,フクシン
又はバイフェル液(フクシン原液10mlと5%石炭酸
溶液100mlの混合液)など)はボトル38に貯溜さ
れ、ポンプ40で供給/停止が制御される。液体の供給
量は電磁弁又はポンプの駆動時間によりコントロールす
ることができる。染色,脱色,対比染色及び洗浄などの
処理が行われる筐体5に接続された液体排出手段17の
途中にはアスピレータ44が設けられており、フィルタ
48を通して濾過されたエアーをエアーポンプ46から
アスピレータ44に向けて圧送することにより、筐体側
を負圧状態にすることができ、これにより、排液時の流
速をコントロールすることができる。アスピレータを使
用する理由は、何種類もの排液をポンプで混合して排出
すると、ポンプ内が汚染され、故障を起こしやすくなる
からである。液体排出手段17は筐体5とアスピレータ
44との間に例えば、電磁弁45を有することができ
る。この電磁弁45の開閉により筐体5に液体を貯溜し
たり、筐体から液体を排出したりすることができる。電
磁弁45の代わりに、サイホンを使用することもでき
る。排液は廃液タンク50の貯蔵され、中和及び/又は
無毒化などの必要な処理を経た後、放流される。
【0019】染色→排液→洗浄→排液→脱色→排液→洗
浄→排液→対比染色→排液→洗浄→排液の一連の操作を
自動的に行うために、本発明の装置は電磁弁及びポンプ
の駆動/停止を制御するためのコントローラ52を有す
る。このコントローラ52は少なくとも、マイクロプロ
セッサユニット(MPU)54,メモリ(MEM)56
及びタイマ58を内蔵する。メモリ56には制御プログ
ラムが記憶されており、このプログラムに基づいてマイ
クロプロセッサ54が電磁弁及びポンプを制御する。弁
及びポンプの駆動時間,待機時間などはタイマ58によ
り制御される。タイマ58の代わりに、ソフトタイマを
プログラム内に組み込むこともできる。
【0020】図5は図4に示されたコントローラ52に
より実施される制御のタイムチャートである。先ず、ポ
ンプ34を駆動させ、染色液を筐体内に供給する
()。その後、染色を確実に行わせるため待ち時間を
おく()。所定の待ち時間が経過した後、ポンプ46
(及び電磁弁45(もしあれば))を駆動させ筐体内の
染色液を排出する()。染色液の排出が完了したら、
ポンプ46(及び電磁弁45(もしあれば))を停止さ
せ、次いで電磁弁30を駆動させて筐体内に洗浄液(水
道水)を供給する()。この洗浄液供給及び洗浄液排
出を3回繰り返す。反復回数は3回に限定されない。確
実に洗浄が行われれば1回でもよく、又は所望により4
回以上繰り返すこともできる。洗浄完了後、ポンプ38
を駆動させ、脱色液を筐体内に供給する()。その
後、脱色を確実に行わせるため待ち時間をおく()。
所定の待ち時間が経過した後、ポンプ46(及び電磁弁
45(もしあれば))を駆動させ筐体内の脱色液を排出
する()。脱色液の排出が完了したら、前記と同様な
洗浄液供給及び洗浄液排出を3回繰り返す。洗浄完了
後、ポンプ42を駆動させ、対比染色液を筐体内に供給
する()。その後、対比染色を確実に行わせるため待
ち時間をおく()。所定の待ち時間が経過した後、ポ
ンプ46(及び電磁弁45(もしあれば))を駆動させ
筐体内の対比染色液を排出する()。対比染色液の排
出が完了したら、前記と同様な洗浄液供給及び洗浄液排
出を3回繰り返す。これで一連の処理作業が完了する。
その後、スライドグラスには殆ど水滴が残留していない
ので、乾燥処理を行うことなく、即座に顕微鏡検査に入
ることができる。
【0021】ポンプ駆動時間又は待ち時間などの設定値
は、使用される筐体の容量及び/又はスライドガラスの
枚数などのファクタを考慮して、必要に応じて変更する
ことができる。例えば、ポンプの電圧は0〜12Vの範
囲内で変動させることができ、駆動時間は5〜40秒間
の範囲内で変化させることができる。また、待ち時間は
0〜120秒間の範囲内で変化させることができる。各
処理に要する時間の一例を下記の表に要約して示す。表
示された以外の時間も使用可能であることは当業者に自
明である。
【0022】図6は本発明のグラム染色装置の別の実施
例の模式的断面図である。この実施例では、本発明のグ
ラム染色装置1は上部部材60と中間部材62及び下部
部材64の3部材から構成されている。上部部材60は
蓋の機能を果たす。中間部材62はスライドガラス配列
手段であり、スライドガラスホルダーの機能も果たす。
すなわち、中間部材62は検体をスライドガラス9の表
面に火炎固定する作業現場でも使用することができる。
火炎固定処理が済んだスライドガラスを中間部材(すな
わち、スライドガラスホルダー)62の溝13内に挿架
し、全ての溝内への挿架が完了したら、このホルダーご
と下部部材64の上面に装着し、次いで、上部部材60
をこのホルダー(中間部材)62の上面に装着し、密閉
されたスライドガラス浸漬空間66を形成する。上部部
材60の下面及び下部部材の上面にはゴム又はプラスチ
ック製のシール部材68が固着されているので、空間6
6内に液体を充満させても、液体が外部へ漏洩すること
はない。この中間部材の内壁面に刻設された溝13は、
一方の溝と他方の溝との高さを相違させることによりス
ライドガラスの長手軸と水平面との間の仰角θを8.5
°以上としている。下部部材64の底部3はすり鉢状に
形成されており、その中心部に液体排出手段17が設け
られ、周縁部に液体供給手段15が設けられている。下
部部材64,中間部材62及び上部部材60は当業者に
周知の適当なロック機構を用いて一体的に型締めするこ
とができる。
【0023】図7は本発明のグラム染色装置の更に別の
実施例の模式的断面図である。この実施例では、筐体7
0の側壁面にはスライドガラスを挿架する溝が刻設され
ていない。スライドガラス9は金属又はプラスチックな
どの素材から形成されるスライドガラスホルダー72に
挿架され、このスライドガラスホルダー72を筐体内に
収容する。スライドガラスホルダー72はスライドガラ
ス9の長手軸が水平面に対して仰角θをなすように傾斜
されている。筐体70の上面にはゴム又はプラスチック
製のシール部材74を介して蓋76が施蓋され、密閉さ
れたスライドガラス浸漬空間66を形成する。筐体70
の下部には液体供給手段15及び液体排出手段17が設
けられている。
【0024】図8は図7に示されたグラム染色装置の変
更例の概要断面図である。液体供給手段15から染色液
を筐体70に供給する際、染色液に気泡が随伴され、ス
ライドガラスに付着することがある。気泡が付着する
と、その部分だけ染色されないず、染色不良を起こす。
この問題点を解決するために、図8に示されるように、
液体供給手段15の途中に、液配管よりも十分に大きな
容積を有する緩衝槽77を設ける。この緩衝槽77に染
色液が注入されると、液中の気泡が液面上に浮上する。
染色液が緩衝槽77からスライドガラス9のセットされ
た液槽内に達したとき、気泡は緩衝槽77の液面上に浮
いているため、空間66内の液面下のスライドガラス9
に付着しない。緩衝槽77が例えば、円筒状である場
合、この緩衝槽77に染色液を供給する配管78の内径
をφ1とし、円筒状緩衝槽77の内径をφ3とすると、φ
3≧2φ1であることが好ましい。液体供給手段15の内
径をφ2とすると、φ1>φ2であることが好ましい。緩
衝槽77の位置は筐体70の直前であることが好まし
い。
【0025】図9は別のタイプの緩衝槽を有するグラム
染色装置の概要断面図である。図示されているように、
この緩衝槽79は断面が矩形の直方体である。この場
合、例えば、配管78から緩衝槽77に染色液を注入
し、液中の気泡を液面上に浮上させて除いてからスライ
ドガラス9のセットされた液槽内に供給する。図9にお
いて、符号71は筐体、符号73は蓋、符号75はパッ
キンを示す。
【0026】図10は本発明のグラム染色装置の更に他
の実施例の概要斜視図である。この実施例では、グラム
染色装置は基本的に筐体80と台座81とからなる。筐
体80は、スライドガラス9が一枚毎に挿入される個別
収容部82と、この収容部82を密閉する蓋部83を有
する。蓋部83は例えばヒンジ機構84により開閉可能
に構成されている。蓋部84の収容部82との当接面に
は密閉性を高めるためにゴム又は可撓性プラスチックな
どのような柔軟な素材からなるパッキン又はシール部材
85が使用されている。収容部82の長手方向内壁面と
スライドガラス9との間隔は0.5mm〜1.5mmの
範囲内でなければならない。また、図11に示されるよ
うに、台座81の上面は仰角θ(すなわち、8.5°以
上)の角度を有するように傾斜されている。従って、台
座を水平面に配置すると、筐体80の収容部82内のス
ライドガラス9もθの仰角で傾斜保持される。台座81
の傾斜下部側には上から液体供給手段15と液体排出手
段17が、筐体80の各収容部82毎に設けられてい
る。液体供給手段15及び液体排出手段17は液体導路
86により前記収容部82に連通している。この液体導
路86の台座81と筐体80との当接面には例えば、ゴ
ム製のOリング87などを設け、液体の漏洩を防止する
ことが好ましい。筐体80と台座81とはパチン錠88
のような常用のクランプ機構により型締めされる。
【0027】図12はスライドガラス9の個別収容部を
有するグラム染色装置の別の実施例の部分概要斜視図で
ある。スライドガラス9はカートリッジ90の内側のス
リット91内に長手軸方向が横になるように立てられ
る。このスリット91に隣接して幅の広い溝92が設け
られている。この溝92には櫛形スペーサ93の櫛歯9
4が係合する。図13はこのカートリッジ90と櫛形ス
ペーサ93の係合状態を示す部分概要断面図である。こ
れによりスライドガラス9の個別収容部が形成される。
スライドガラス9と櫛歯94の長手方向側壁面との間隔
は0.5mm〜1.5mmの範囲内でなければならな
い。実際には、図14に示されるように、櫛形スペーサ
94は蓋部95の内側に固着されている。蓋部95とカ
ートリッジ90とはパチン錠96のような常用のクラン
プ機構により型締めされる。カートリッジ90は図10
に示されたものと同様な台座81に配置させることがで
きる。
【0028】図10及び図14に示されるようなスライ
ドガラスの個別収容部を有するグラム染色装置を使用す
る利点は、他のスライドガラス上の検体による相互汚染
を防止できることである。従って、厳密なグラム染色検
査を行う必要がある場合にはこのような検体間の汚染を
防止しなければならないので、1回に処理できるスライ
ドガラスの枚数は若干少なくなるが、図10及び図14
に示されるようなスライドガラスの個別収容部を有する
グラム染色装置を使用することが好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のグラム染
色装置によれば、従来の用手法と同等の染色結果を得る
ことができる。本発明のグラム染色装置によれば、一度
に数十枚の検体を処理することができ、従来の用手法に
比べて検査効率が飛躍的に向上する。また、一枚毎に処
理する用手法に比べて、数十枚を一度に処理する本発明
の装置のほうが、染色液,脱色液,対比染色液及び洗浄
水のいずれの使用量も少なくて済む。また、液切れが非
常に良好なため、スライドガラス面上に液体が殆ど残留
しない。その結果、最終の洗浄処理が完了したら、乾燥
処理を行うことなく直ちに顕微鏡検査を開始することが
できる。
【0030】また、本発明のグラム染色装置は構造が極
めて簡単であり、動作部又は回転部が全くないので、装
置の信頼性が飛躍的に向上するばかりか、製造コストも
非常に安価に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグラム染色装置の一例の平面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1に示されたグラム染色装置の蓋を開けた状
態の斜視図である。
【図4】液体供給系及び制御系のブロック図である。
【図5】図4に示されたコントローラ52により実施さ
れる制御のタイムチャートである。
【図6】本発明の別の実施例のグラム染色装置を示す概
要断面図である。
【図7】本発明の更に別の実施例のグラム染色装置を示
す概要断面図である。
【図8】図7に示されたグラム染色装置の変更例の概要
断面図である。
【図9】別のタイプの緩衝槽を有するグラム染色装置の
部分概要断面図である。
【図10】本発明の他の実施例のグラム染色装置を示す
概要分解斜視図である。
【図11】図10の装置の部分断面図である。
【図12】本発明の更に他の実施例のグラム染色装置を
示す部分概要分解斜視図である。
【図13】図10におけるXI-XI 線に沿った部分断面図
である。
【図14】図10の実施例の装置の部分切り取り概要分
解斜視図である。
【図15】用手法によるグラム染色法の処理の流れを説
明する流れ図である。
【符号の説明】
1 本発明のグラム染色装置 5 筐体 7 蓋 9 スライドガラス 11 スライドガラス配列手段 13 溝 15 液体供給手段 17 液体排出手段 19 ロック機構 21 シール部材 23 ヒンジ機構 25 窓

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底の筐体の内部に複数枚のスライドガ
    ラスを長手軸方向を横にして平行に垂直に配置するスラ
    イドガラス配列手段と、前記筐体の内部にグラム染色法
    を実施するのに必要な液体類を供給する液体供給手段
    と、不要になった液体類を筐体外へ排出する液体排出手
    段とを有するグラム染色装置であり、筐体の内壁面でス
    ライドガラスの下端よりも下部に液体供給手段及び液体
    排出手段がそれぞれ開口しており、スライドガラスは
    0.5mm〜1.5mmの範囲内の間隔で保持され、か
    つ、スライドガラスの長手軸が水平面に対して8.5°
    以上の仰角をなすように保持されることを特徴とするグ
    ラム染色装置。
  2. 【請求項2】 前記液体供給手段は液体供給源から筐体
    に接続された液体供給管からなり、該液体供給管は前記
    筐体の直前に、該液体供給管の内径よりも大きな内径を
    有する緩衝槽を有する請求項1のグラム染色装置。
  3. 【請求項3】 筐体の上面に施蓋される蓋を更に有する
    請求項1のグラム染色装置。
  4. 【請求項4】 スライドガラスを平行に垂直に配置する
    スライドガラス配列手段は筐体の内側側壁面に刻設され
    た溝からなる請求項1のグラム染色装置。
  5. 【請求項5】 筐体は下部部材と中間部材の2個の部材
    に分割されており、中間部材の内側側壁面に刻設された
    溝によりスライドガラス配列手段が形成され、下部部材
    に液体供給手段及び液体排出手段が設けられ、更に前記
    中間部材の上面に施蓋される蓋を有する請求項1のグラ
    ム染色装置。
  6. 【請求項6】 筐体と、この筐体の上面に施蓋される蓋
    からなり、筐体の内部に出し入れ可能な独立したスライ
    ドガラス配列手段を有する請求項1のグラム染色装置。
  7. 【請求項7】 密閉可能な筐体の内部に、その表面に検
    体を火炎固定した複数枚のスライドガラスを平行にか
    つ、垂直に、相互の間隔が0.5mm〜1.5mmの範
    囲内となるように配列し、該スライドガラスの長手軸と
    水平面との仰角が8.5°以上になるように傾斜させて
    保持し、前記筐体の下部で前記スライドガラスの下端よ
    りも下の位置に開口を有する液体供給手段からグラム染
    色の実施に必要な液体を供給し、そして、不要になった
    液体を前記筐体の下部で前記スライドガラスの下端より
    も下の位置に開口を有する液体排出手段から、120m
    l/分〜180ml/分の範囲内の流速で排出させるこ
    とを特徴とするグラム染色方法。
  8. 【請求項8】 スライドガラス相互の間隔が1mmであ
    り、排液時の流速が150ml/分である請求項7の方
    法。
  9. 【請求項9】 スライドガラスを一枚毎に収容する個別
    収容部を複数個有する筐体と、この筐体の下部に着脱可
    能に密着される台座とからなり、前記スライドガラス個
    別収容部の長手方向内壁面とスライドガラス表面との間
    隔は0.5mm〜1.5mmの範囲内であり、前記台座
    の上面は水平面に対して8.5°以上の仰角をなすよう
    に傾斜されており、これにより前記個別収容部内に収容
    されたスライドガラスの長手軸が水平面に対して8.5
    °以上の仰角をなすように保持され、前記台座の傾斜下
    部側には上から液体供給手段と液体排出手段とが設けら
    れており、該液体供給手段と液体排出手段とは共通の液
    体導路により前記スライドガラス個別収容部に連通して
    いることを特徴とするグラム染色装置。
  10. 【請求項10】 前記液体供給手段は液体供給源から筐
    体に接続された液体供給管からなり、該液体供給管は前
    記筐体の直前に、該液体供給管の内径よりも大きな内径
    を有する緩衝槽を有する請求項9のグラム染色装置。
  11. 【請求項11】 筐体の横方向に一端が開口したスライ
    ドガラス個別収容部が複数個設けられており、該開口を
    密閉する蓋部を有する筐体を使用する請求項10の装
    置。
  12. 【請求項12】 筐体の内側側壁面に設けられたスライ
    ドガラスを平行に垂直に配置するスライドガラス配列用
    の幅の狭い溝と、この溝に隣接して設けられた幅の広い
    溝を有し、前記幅の広い溝には櫛形スペーサの櫛歯部分
    が係合することによりスライドガラス個別収容部を形成
    する請求項10の装置。
  13. 【請求項13】 密閉可能な筐体の内部の複数のスライ
    ドガラス収容部に、その表面に検体を火炎固定した複数
    枚のスライドガラスを平行にかつ、垂直に、一枚毎に収
    容し、前記スライドガラス収容部の長手方向内壁面とス
    ライドガラス表面との間隔が0.5mm〜1.5mmの
    範囲内となるように配列し、該スライドガラスの長手軸
    と水平面との仰角が8.5°以上になるように傾斜させ
    て保持し、前記筐体の下部で前記スライドガラスの下端
    よりも下の位置に開口を有する液体供給手段からグラム
    染色の実施に必要な液体を供給し、そして、不要になっ
    た液体を前記筐体の下部で前記スライドガラスの下端よ
    りも下の位置に開口を有する液体排出手段から、120
    ml/分〜180ml/分の範囲内の流速で排出させる
    ことを特徴とするグラム染色方法。
  14. 【請求項14】 スライドガラス収容部の長手方向内壁
    面とスライドガラス表面との間隔が1mmであり、排液
    時の流速が150ml/分である請求項13の方法。
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