JP2553883B2 - 米飯の混合装置 - Google Patents
米飯の混合装置Info
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- JP2553883B2 JP2553883B2 JP62202639A JP20263987A JP2553883B2 JP 2553883 B2 JP2553883 B2 JP 2553883B2 JP 62202639 A JP62202639 A JP 62202639A JP 20263987 A JP20263987 A JP 20263987A JP 2553883 B2 JP2553883 B2 JP 2553883B2
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- Japan
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- cooked rice
- mixing tank
- mixing
- stirring blade
- rice
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01F—MIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
- B01F27/00—Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders
- B01F27/60—Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders with stirrers rotating about a horizontal or inclined axis
- B01F27/70—Mixers with rotary stirring devices in fixed receptacles; Kneaders with stirrers rotating about a horizontal or inclined axis with paddles, blades or arms
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Cereal-Derived Products (AREA)
- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は米飯の混合装置に関する。
(従来の技術) 米飯と具材とを混合するため、あるいは米飯をほぐす
ために、従来、第6図に示すような米飯の混合装置が知
られている。該混合装置は、上部が開口した断面U字形
の細長い本体部とその両端を閉じる端壁からなる混合槽
1と、該混合槽1の内部にその長手方向に設けた回転軸
2と、該回転軸2に固定した複数枚の攪拌羽根3を有す
る。前記回転軸2は、第6図に示すように、U字形断面
の中心線から右すなわち米飯の排出側に片寄っている。
ために、従来、第6図に示すような米飯の混合装置が知
られている。該混合装置は、上部が開口した断面U字形
の細長い本体部とその両端を閉じる端壁からなる混合槽
1と、該混合槽1の内部にその長手方向に設けた回転軸
2と、該回転軸2に固定した複数枚の攪拌羽根3を有す
る。前記回転軸2は、第6図に示すように、U字形断面
の中心線から右すなわち米飯の排出側に片寄っている。
また、攪拌羽根3の先端が、該内面の最も低い部分A
から内面が垂直となる部分Bまでの間、前記混合槽の内
面を概ね摺動し得るようになっている。
から内面が垂直となる部分Bまでの間、前記混合槽の内
面を概ね摺動し得るようになっている。
以上の構成の従来の混合装置の作動を第7図に基づい
て説明する。一つの攪拌羽根3aの回転によって保持され
て移動させられる米飯の動きを見ると、(イ)の段階で
攪拌羽根3aによって保持された米飯4は、羽根の回転
(矢印C方向)につれて、(ロ)の段階を経て、(ハ)
の段階で攪拌羽根3aより離脱し、混合槽の回転軸を片寄
らせたのと反対側(図では左側)の内面に矢印D方向に
飛ばされる。この際、前述のように攪拌羽根3aを一方の
内面(図では右の方に)寄りに配置しているので米飯の
飛ばされる空間が広く、米飯が充分に拡散される。
て説明する。一つの攪拌羽根3aの回転によって保持され
て移動させられる米飯の動きを見ると、(イ)の段階で
攪拌羽根3aによって保持された米飯4は、羽根の回転
(矢印C方向)につれて、(ロ)の段階を経て、(ハ)
の段階で攪拌羽根3aより離脱し、混合槽の回転軸を片寄
らせたのと反対側(図では左側)の内面に矢印D方向に
飛ばされる。この際、前述のように攪拌羽根3aを一方の
内面(図では右の方に)寄りに配置しているので米飯の
飛ばされる空間が広く、米飯が充分に拡散される。
拡散した米飯は、自重により混合槽の底部に向って順
次移動する。従って、前述の(ハ)の段階で攪拌羽根3a
によって保持されていた前記米飯4の一部とそれ以外の
米飯との混合物4aが別の攪拌羽根3bにより保持されるこ
とになる。この状態を(ニ)に示す。このようにして
(イ)〜(ニ)の操作を繰り返えすことにより米飯を均
一に混合することができる。
次移動する。従って、前述の(ハ)の段階で攪拌羽根3a
によって保持されていた前記米飯4の一部とそれ以外の
米飯との混合物4aが別の攪拌羽根3bにより保持されるこ
とになる。この状態を(ニ)に示す。このようにして
(イ)〜(ニ)の操作を繰り返えすことにより米飯を均
一に混合することができる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この従来の混合装置によれば、米の種
類、米飯の物性、具材の種類等によっては、混合時に攪
拌羽根の回転軸を片寄らせたのとは反対側の底部のE部
分(第6図)に米飯が付着することがある。このE部分
の米飯は攪拌羽根によって掻き取られることがないの
で、米飯の付着が一旦始まると該付着した米飯の上部の
混合槽の内面F部分に更に米飯が付着する。その結果、
多量の米飯がE・F部分に滞留するようになり、特に糯
米を米飯全体の20重量%以上使用した場合にはこの現象
が顕著となる。
類、米飯の物性、具材の種類等によっては、混合時に攪
拌羽根の回転軸を片寄らせたのとは反対側の底部のE部
分(第6図)に米飯が付着することがある。このE部分
の米飯は攪拌羽根によって掻き取られることがないの
で、米飯の付着が一旦始まると該付着した米飯の上部の
混合槽の内面F部分に更に米飯が付着する。その結果、
多量の米飯がE・F部分に滞留するようになり、特に糯
米を米飯全体の20重量%以上使用した場合にはこの現象
が顕著となる。
その結果、短時間で米飯を均一に混合することができ
ず、更に前記E・C部分に米飯が完全に付着滞積した場
合には、その除去には手作業による以外の方法がなく、
極めて煩雑厄介であった。
ず、更に前記E・C部分に米飯が完全に付着滞積した場
合には、その除去には手作業による以外の方法がなく、
極めて煩雑厄介であった。
本発明は従来の米飯の混合装置の上述の問題に鑑みて
なされたものであって、米飯の混合槽への付着を有効に
防止しつつ米飯を均一に混合し得る米飯の混合装置を提
供することを目的とする。
なされたものであって、米飯の混合槽への付着を有効に
防止しつつ米飯を均一に混合し得る米飯の混合装置を提
供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の米飯の混合装置は、上部が開口し内面の下部
分が略半円形の横断面を有する細長い本体部及び該本体
部の両端を閉する端壁とからなる混合槽と、該混合槽の
中に長手方向に回転自在に設けられた回転軸と、該回転
軸から半径方向に突出し前記混合槽の中で回転する複数
枚の攪拌羽根とを包含し、前記混合槽内面の上記回転軸
と同じ高さ及びそれより下方に在る部分と前記攪拌羽根
の先端との間の距離を10cm以下にすること、及び米飯を
拡散させる側の前記混合槽の内面で前記回転軸より上方
に在る部分が段部を形成しないよう概ね外拡されている
ことを特徴として構成されるものである。
分が略半円形の横断面を有する細長い本体部及び該本体
部の両端を閉する端壁とからなる混合槽と、該混合槽の
中に長手方向に回転自在に設けられた回転軸と、該回転
軸から半径方向に突出し前記混合槽の中で回転する複数
枚の攪拌羽根とを包含し、前記混合槽内面の上記回転軸
と同じ高さ及びそれより下方に在る部分と前記攪拌羽根
の先端との間の距離を10cm以下にすること、及び米飯を
拡散させる側の前記混合槽の内面で前記回転軸より上方
に在る部分が段部を形成しないよう概ね外拡されている
ことを特徴として構成されるものである。
(作 用) 上述のように構成することによって連続した攪拌羽根
の回転によって米飯が次々に掻取り・搬送・投出・拡散
・落下・混合作用を繰り返し、短時間に均一な混合がな
され、しかも攪拌装置に米飯のつまり等による故障が発
生しない。
の回転によって米飯が次々に掻取り・搬送・投出・拡散
・落下・混合作用を繰り返し、短時間に均一な混合がな
され、しかも攪拌装置に米飯のつまり等による故障が発
生しない。
(実施例) 第1図に示す本発明の実施例において、上部が開口し
下部分が略半円形をなし、全体的にほぼU字形の横断面
を有する細長い本体部とその両端を閉じる端壁とからな
る混合槽1の中に長手方向水平に回転軸2が前記端壁に
回転自在に軸支されている。前記回転軸2に複数枚の攪
拌羽根3が半径方向に固定されて、矢印C方向に例えば
10ないし90rpm好ましくは30ないし60rpmで回転させられ
る。
下部分が略半円形をなし、全体的にほぼU字形の横断面
を有する細長い本体部とその両端を閉じる端壁とからな
る混合槽1の中に長手方向水平に回転軸2が前記端壁に
回転自在に軸支されている。前記回転軸2に複数枚の攪
拌羽根3が半径方向に固定されて、矢印C方向に例えば
10ないし90rpm好ましくは30ないし60rpmで回転させられ
る。
混合槽1の内面と回転軸2と同じ高さ及びそれより低
い部分においては、攪拌羽根3の先端がえがく軌跡と混
合槽1の内面との間の距離が(以下軌跡との距離とい
う)好ましくは10cm以下、0.3cm以上である。10cmを超
える場合には、米飯の付着滞留を有効に防止し難い傾向
にあり、一方、0.3cmを下回る場合には攪拌羽根と混合
槽の内面の間に米飯が押しつけられて捏ねを生じ米飯が
べたつく傾向にある。好ましくは上記軌跡との距離は回
転軸と同じ高さの部分においては、2〜10cm、該部分よ
り回転軸を中心として30度下方の部分においては0.3〜6
cm、更に30度下方の部分においては0.3〜4cm、更に30度
下方の部分においては0.3〜3cmとする。また、米飯を拡
散する側(図において左側)の混合槽内面の前記回転軸
より高い部分Fは、段部が形成されないように外拡させ
ている。
い部分においては、攪拌羽根3の先端がえがく軌跡と混
合槽1の内面との間の距離が(以下軌跡との距離とい
う)好ましくは10cm以下、0.3cm以上である。10cmを超
える場合には、米飯の付着滞留を有効に防止し難い傾向
にあり、一方、0.3cmを下回る場合には攪拌羽根と混合
槽の内面の間に米飯が押しつけられて捏ねを生じ米飯が
べたつく傾向にある。好ましくは上記軌跡との距離は回
転軸と同じ高さの部分においては、2〜10cm、該部分よ
り回転軸を中心として30度下方の部分においては0.3〜6
cm、更に30度下方の部分においては0.3〜4cm、更に30度
下方の部分においては0.3〜3cmとする。また、米飯を拡
散する側(図において左側)の混合槽内面の前記回転軸
より高い部分Fは、段部が形成されないように外拡させ
ている。
該部分Fは好ましくは攪拌羽根3の先端が描く軌跡の
接線のうち拡散側の垂直接線と上側の水平接線の交点
(以下、交点という)の高さにおける交点とF部分の水
平距離が3cm以上となるよう構成する。
接線のうち拡散側の垂直接線と上側の水平接線の交点
(以下、交点という)の高さにおける交点とF部分の水
平距離が3cm以上となるよう構成する。
攪拌羽根3の形状は何ら限定されないが、例えば第4
図及び第5図に示すものが使用される。第4図に示す攪
拌羽根3においては、アーム部材10の先端部に楕円形の
攪拌板12が取付けられている。第5図に示す攪拌羽根3
においては、複数の矩形面21、23等と台形面20、22等を
有し、第5図(b)に示すようにこれらの面は屈曲面を
形成するように連結されている。
図及び第5図に示すものが使用される。第4図に示す攪
拌羽根3においては、アーム部材10の先端部に楕円形の
攪拌板12が取付けられている。第5図に示す攪拌羽根3
においては、複数の矩形面21、23等と台形面20、22等を
有し、第5図(b)に示すようにこれらの面は屈曲面を
形成するように連結されている。
なお、攪拌羽根3の先端部分は、回転方向に曲折して
いる方が好ましい。その曲折角度は、攪拌羽根の先端が
描く軌跡の接線に対し15〜60度の角度が好ましい。15度
以下の場合には米粒を跳ね上げる作用が低下し、混合作
用が低減する。一方、60度を上回る場合には攪拌羽根と
混合槽の内面の間に米飯が押しつけられて捏ねを生じ、
米飯がべたつく傾向にある。
いる方が好ましい。その曲折角度は、攪拌羽根の先端が
描く軌跡の接線に対し15〜60度の角度が好ましい。15度
以下の場合には米粒を跳ね上げる作用が低下し、混合作
用が低減する。一方、60度を上回る場合には攪拌羽根と
混合槽の内面の間に米飯が押しつけられて捏ねを生じ、
米飯がべたつく傾向にある。
また、混合槽1は上述のように上部が開口している
が、ここから米飯が飛散するのを防止するためカバーを
設けることができる。さらに、混合槽1の底部に米飯の
排出口を設け、米飯の混合作業時に該排出口を閉鎖でき
る構造にしても良い。該排出口を設けない場合は、米飯
の混合作業終了後この混合槽を反転させて米飯を取り出
す。また、混合槽の内面にはテフロン加工等の加工処理
を施して米飯をすべり易くすることが好ましい。
が、ここから米飯が飛散するのを防止するためカバーを
設けることができる。さらに、混合槽1の底部に米飯の
排出口を設け、米飯の混合作業時に該排出口を閉鎖でき
る構造にしても良い。該排出口を設けない場合は、米飯
の混合作業終了後この混合槽を反転させて米飯を取り出
す。また、混合槽の内面にはテフロン加工等の加工処理
を施して米飯をすべり易くすることが好ましい。
本発明の他の実施例は、第2図に示すように、上述の
実施例に対し混合槽の断面形状が異なるが、他の構成は
上述の実施例と実質上同一であり、第1図と共通の符号
を付してその説明を省略する。この実施例の混合槽の段
面形状は、第2図に示すように、混合槽1の内面の回転
軸2と同じ高さ及びそれより低い部分において平面を含
むものである。
実施例に対し混合槽の断面形状が異なるが、他の構成は
上述の実施例と実質上同一であり、第1図と共通の符号
を付してその説明を省略する。この実施例の混合槽の段
面形状は、第2図に示すように、混合槽1の内面の回転
軸2と同じ高さ及びそれより低い部分において平面を含
むものである。
以上の構成になる本発明の米飯の混合装置は次のよう
に作動する。その作動過程を第3図の(イ)(ロ)
(ハ)(ニ)の段階順に示す。矢印C方向に回転する1
枚の攪拌羽根3aにより段階(イ)で保持された米飯4
が、段階(ロ)に示すよう上昇され、段階(ハ)におい
て攪拌羽根3aより矢印Dの方向に離脱し、外拡された内
面Fに向って投出される。この場合、内面が外拡されて
広いので米飯が充分に拡散する。
に作動する。その作動過程を第3図の(イ)(ロ)
(ハ)(ニ)の段階順に示す。矢印C方向に回転する1
枚の攪拌羽根3aにより段階(イ)で保持された米飯4
が、段階(ロ)に示すよう上昇され、段階(ハ)におい
て攪拌羽根3aより矢印Dの方向に離脱し、外拡された内
面Fに向って投出される。この場合、内面が外拡されて
広いので米飯が充分に拡散する。
拡散した米飯は自重により順次前記外拡内面Fに沿っ
て徐々に下降する。この時、前に述べたように外拡内面
に段部が形成されていないので、この部分に米飯4が付
着滞留することがなく、(ハ)に示す如く内面の前記回
転軸より低い部分Eに移動する。この(ハ)の段階にお
いて、羽根3aより回転方向において後方の別の羽根3bの
先端が前述の下降した米飯4の先行して下降する部分を
保持するようになる。すなわち、攪拌羽根3aより離脱し
た米飯の一部をそれ以来の米飯との混合物4aが攪拌羽根
3bに保持されることになる。
て徐々に下降する。この時、前に述べたように外拡内面
に段部が形成されていないので、この部分に米飯4が付
着滞留することがなく、(ハ)に示す如く内面の前記回
転軸より低い部分Eに移動する。この(ハ)の段階にお
いて、羽根3aより回転方向において後方の別の羽根3bの
先端が前述の下降した米飯4の先行して下降する部分を
保持するようになる。すなわち、攪拌羽根3aより離脱し
た米飯の一部をそれ以来の米飯との混合物4aが攪拌羽根
3bに保持されることになる。
次に、次段階(図示せず)では下降する米飯の残部が
回転方向において後方の攪拌羽根によってそれ以外の米
飯と共に保持されることになる。上記の場合において、
軌跡との距離が前述した如く10cm以下となるように構成
されているため、攪拌羽根により米飯が掻き取られ、米
飯が付着滞積することがない。
回転方向において後方の攪拌羽根によってそれ以外の米
飯と共に保持されることになる。上記の場合において、
軌跡との距離が前述した如く10cm以下となるように構成
されているため、攪拌羽根により米飯が掻き取られ、米
飯が付着滞積することがない。
以上の操作を繰り返えすことにより、米飯を混合槽の
内面に付着滞積させることなく、米飯全体を均一に混合
することができる。
内面に付着滞積させることなく、米飯全体を均一に混合
することができる。
(実験例) 本発明の米飯混合装置と従来の米飯混合装置を実際に
比較使用した実験例を次により説明する。
比較使用した実験例を次により説明する。
先ず、実験に使用した従来の混合装置は攪拌羽根の回
転軸に垂直な方向の巾が40cmであり、該回転軸と同じ方
向の巾が55cmである開口部を有し、最深部の深さが35cm
で、下部分の横断面(半円形)の半径が20cmである混合
槽本体部に、第4図に示す攪拌羽根(長さ12cm)を設け
た直径3cmの回転軸を、前記混合槽本体部端壁に半円形
の中心点米飯の排出側に4cm片寄らせ、且つ下方に4cm片
寄らせて装着した。なお、軌跡との距離の最大値(混合
槽の上記回転軸と同じ高さの部分における距離)は約11
cmであった。
転軸に垂直な方向の巾が40cmであり、該回転軸と同じ方
向の巾が55cmである開口部を有し、最深部の深さが35cm
で、下部分の横断面(半円形)の半径が20cmである混合
槽本体部に、第4図に示す攪拌羽根(長さ12cm)を設け
た直径3cmの回転軸を、前記混合槽本体部端壁に半円形
の中心点米飯の排出側に4cm片寄らせ、且つ下方に4cm片
寄らせて装着した。なお、軌跡との距離の最大値(混合
槽の上記回転軸と同じ高さの部分における距離)は約11
cmであった。
次に、実験に使用した本発明の混合装置は、上述の従
来の混合装置に下記の要件を満足するようすべり板を設
置した。すなはち、このすべり板は第1図の部分Fに相
当する。
来の混合装置に下記の要件を満足するようすべり板を設
置した。すなはち、このすべり板は第1図の部分Fに相
当する。
(1) 混合槽の上記回転軸と同じ高さ及びそれより低
い部分における軌道との距離が0.5〜7.5cmとなる(軌跡
との距離は、回転軸と同じ高さの部分が7.5cm、該部分
より回転軸を中心として30度下方の部分が4cm、該部分
より更に30度下方の部分が3cm、該部分より更に30度下
方の部分が0.5cmとなる)。
い部分における軌道との距離が0.5〜7.5cmとなる(軌跡
との距離は、回転軸と同じ高さの部分が7.5cm、該部分
より回転軸を中心として30度下方の部分が4cm、該部分
より更に30度下方の部分が3cm、該部分より更に30度下
方の部分が0.5cmとなる)。
(2) 混合槽の上記回転軸より高い部分が水平線に対
して75度で外拡する(交点の高さにおける交点と内面と
の水平距離は11.8cm)。
して75度で外拡する(交点の高さにおける交点と内面と
の水平距離は11.8cm)。
以上説明したそれぞれの混合装置を使用して、水分約
58%の蒸煮米(糯米100%)13.5kgと蒸煮した小豆1.5kg
を投入し、攪拌羽根を1分間30回転の速度で20秒間処理
した。
58%の蒸煮米(糯米100%)13.5kgと蒸煮した小豆1.5kg
を投入し、攪拌羽根を1分間30回転の速度で20秒間処理
した。
この実験結果は次の通りである。すなわち、本発明の
混合装置によれば、処理中蒸煮米と小豆の混合槽内面へ
の付着滞積が殆どなかった。また得られた米飯もその全
体に小豆が均一に分散されていた。一方、従来の混合装
置によれば、処理中に蒸煮米の約15%が混合槽の拡散側
の内面へ付着滞積しており、また、得られた米飯のうち
付着滞積していない部分の米飯には小豆が均一に分散さ
れていたが、上記付着滞積していた部分の米飯には小豆
がほとんど分散されていなっかった。
混合装置によれば、処理中蒸煮米と小豆の混合槽内面へ
の付着滞積が殆どなかった。また得られた米飯もその全
体に小豆が均一に分散されていた。一方、従来の混合装
置によれば、処理中に蒸煮米の約15%が混合槽の拡散側
の内面へ付着滞積しており、また、得られた米飯のうち
付着滞積していない部分の米飯には小豆が均一に分散さ
れていたが、上記付着滞積していた部分の米飯には小豆
がほとんど分散されていなっかった。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、また前記実験結果から明
らかなように、本発明によれば米飯を混合槽の内部に付
着滞積させることなく短時間で均一に混合することがで
きる効果がある。
らかなように、本発明によれば米飯を混合槽の内部に付
着滞積させることなく短時間で均一に混合することがで
きる効果がある。
第1図は本発明の米飯の混合装置の1実施例の横断面
図、第2図は他の実施例の横断面図、第3図は本発明の
混合装置の作動段階を示す説明図、第4図(a)並びに
第4図(b)はそれぞれ本発明の混合装置に使用する攪
拌羽根の正面図並びに側面図、第5図(a)並びに第5
図(b)は同様にそれぞれ同攪拌羽根の正面図並びに側
面図、第6図は従来の米飯の混合装置の横断面図、第7
図は第6図に示す従来の混合装置の作動段階を示す説明
図である。 1……混合槽、2……回転軸 3,3a,3b……攪拌羽根 4,4a……米飯
図、第2図は他の実施例の横断面図、第3図は本発明の
混合装置の作動段階を示す説明図、第4図(a)並びに
第4図(b)はそれぞれ本発明の混合装置に使用する攪
拌羽根の正面図並びに側面図、第5図(a)並びに第5
図(b)は同様にそれぞれ同攪拌羽根の正面図並びに側
面図、第6図は従来の米飯の混合装置の横断面図、第7
図は第6図に示す従来の混合装置の作動段階を示す説明
図である。 1……混合槽、2……回転軸 3,3a,3b……攪拌羽根 4,4a……米飯
フロントページの続き (72)発明者 中永 隆介 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (72)発明者 西 隆司 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】上部が開口し内面の下部分が略半円形の横
断面を有する細長い本体部及び該本体部の両端を閉塞す
る端壁とからなる混合槽と、該混合槽の中に長手方向に
回転自在に設けられた回転軸と、該回転軸から半径方向
に突出し前記混合槽の中で回転する複数枚の攪拌羽根と
を包含し、前記混合槽内面の上記回転軸と同じ高さ及び
それより下方に在る部分と前記攪拌羽根の先端の軌道と
の間の距離を10cm以下にすることと、及び米飯を拡散さ
せる側の前記混合槽の内面で前記回転軸より上方に在る
部分が段部を形成することなく、概ね外拡されているこ
とを特徴とする米飯の混合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62202639A JP2553883B2 (ja) | 1987-08-14 | 1987-08-14 | 米飯の混合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62202639A JP2553883B2 (ja) | 1987-08-14 | 1987-08-14 | 米飯の混合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6447431A JPS6447431A (en) | 1989-02-21 |
JP2553883B2 true JP2553883B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=16460670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62202639A Expired - Lifetime JP2553883B2 (ja) | 1987-08-14 | 1987-08-14 | 米飯の混合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553883B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017022066A1 (ja) * | 2015-08-04 | 2017-02-09 | 三菱電機株式会社 | 電子機器の筐体 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4534999B2 (ja) * | 2006-02-22 | 2010-09-01 | 井関農機株式会社 | 食材混合装置 |
-
1987
- 1987-08-14 JP JP62202639A patent/JP2553883B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017022066A1 (ja) * | 2015-08-04 | 2017-02-09 | 三菱電機株式会社 | 電子機器の筐体 |
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Publication number | Publication date |
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JPS6447431A (en) | 1989-02-21 |
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