JP2553805B2 - 相対垂直変位吸収機構付吊り装置 - Google Patents

相対垂直変位吸収機構付吊り装置

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JP2553805B2
JP2553805B2 JP4232535A JP23253592A JP2553805B2 JP 2553805 B2 JP2553805 B2 JP 2553805B2 JP 4232535 A JP4232535 A JP 4232535A JP 23253592 A JP23253592 A JP 23253592A JP 2553805 B2 JP2553805 B2 JP 2553805B2
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直樹 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、土木、建築、橋梁、
機械等の分野において使用する、相対垂直変位吸収機構
付吊り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば建築分野における例に即していえ
ば、図11に示したように、既設物51がその上の載置
物52によって構造的(特に鉛直荷重の支持)に限界に
近づいた場合、この既設物をなんらかの手段で支持する
必要がある。
【0003】そこで従来は、既設物51に近接して鉄塔
などの支持構造物53を新設し、既設物から水平に突設
させた支持材54と、支持構造物53から水平に突設さ
せた支持材55とを固定し、既設物51の荷重を支持構
造物53にも負担させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、支持対象た
る既設物51が大きいものである場合、例えば、直射日
光による熱や、高温気温による温度を受けて、既設物5
1や支持構造物53は刻々と大きく伸縮する。
【0005】しかしながらが、既設物51とこれを支持
する支持構造物53は、一般的に、大きさ、構造、材質
が同一であることはないから、両者の収縮度合いは異な
っており、しかも両者は支持材54、55によって固定
されているため、そのような伸縮によって、既設物51
や支持構造物53が破壊するおそれがある。
【0006】例えば図12に示したように、既設物51
又は支持構造物53における両者の対向面側が収縮すれ
ば、支持材54、55に下向きの力がかかり、それによ
って支持構造物53の既設物51側も収縮する。この時
両者の収縮許容度は異なっているから、いずれかの構造
物がその対向面側から破壊する可能性がある。
【0007】逆に図13に示したように、既設物51又
は支持構造物53における両者の対向面と反対側、即ち
外側が収縮すれば、支持材54、55に上向きの力が加
わり、いずれかの構造物の当該外側から破壊するおそれ
がある。
【0008】このような原因は両構造物を支持材54、
55で固定したことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するに
は、図1乃至図3に示したように、支持対象物1の支持
材2と、当該支持対象物1を支持するための支持体3の
支持材4とを固定しつつ、両支持材2、4の接近、離隔
に対応して両支持材間2、4の長さが伸縮する吊りロッ
ド5を両支持材2、4の上下間に係止させればよい。そ
うすると、支持対象物1と支持体3が伸縮して、各々の
支持材2、4が垂直方向にどのように変化してもそれに
対応しつつ、両支持材2、4を係止して、支持対象物1
と支持体3の破壊を防止することができる。
【0010】これを実現するためのこの発明の構成を図
4に即して説明すれば、支持対象物から水平に突設する
支持材11と、上記支持対象物近傍に位置して上記支持
対象物を支持するための支持体から水平に突設する支持
材12とを、間隔をおいて上下方向に対向させ、いずれ
か上方に位置する一の支持材12の上面に、当該上面を
支持対象物−支持体間で摺動自在なスライド部材13を
設け、このスライド部材13の上面には支持対象物又は
支持体側のいずれかに傾いた斜面14を形成し、スライ
ド部材13には前記摺動方向に長軸を有する貫通長孔1
5を上下方向に穿ち、スライド部材13と両支持部材1
1、12を上下方向に遊貫する吊りロッド16の上下端
を、夫々スライド部材13の上端と下方に位置する支持
材11の下端に係止させたことを特徴とする構成をとっ
たものである。
【0011】
【作用】両支持材11、12が接近する場合には、両支
持材11、12間の長さが短くなるため自重によって吊
りロッド16の下端部に余剰分が生じ、両支持材11、
12を係止する機能が発揮できなくなる。これを防止す
るには、両支持部材11、12上下端間の吊りロッド1
6の長さ(以下、「相対長」という)を短くしなければ
ならない。
【0012】ところが、本発明では吊りロッド16が遊
貫している貫通長孔15を有するスライド部材13は、
支持材12上を摺動自在であり、かつその上面には斜面
14が形成されているから、スライド部材13を図5の
矢印に示したように移動させれば、それにともなって吊
りロッド16の上端は斜面14を登っていき、その結果
相対長が短くなる。
【0013】一方逆に、両支持材11、12が離隔する
場合には、吊りロッド16の上端係止部分は斜面14を
滑って下ろうとし、図6に示したように、その時の力に
よってスライド部材13は同図中の矢印方向に移動し、
相対長は長くなるのである。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
すれば、本実施例では、支持しようとする対象物21か
らは支持用はり22が水平に設けられ、この対象物21
を支持するための支持体23からは突端に凸部24を有
する支持用はり25が水平に設けられ、この支持用はり
25は前記支持用はり22の上方に位置している。
【0015】支持用はり25の上面には図8に示したよ
うにガイドレール26が設けられ、このガイドレール2
6の上面にはスライド部材たる相対垂直変位吸収金具
(Vertical Displacement Ab
sorber、以下、「VDA金具」という)27が摺
動自在に設けられている。このVDA金具27の上面に
は支持体23側に45゜傾いた斜面部28が形成され、
さらに長孔29が穿設されている。そしてこのVDA金
具27の一側面と前記凸部24の間にはコイルスプリン
グ30が配設され、VDA金具27を対象物21側へと
付勢している。
【0016】一方VDA金具27の他側面には、相対垂
直変位を検出するためのケーブル31の一端が固着さ
れ、このケーブル31の他端は、支持体23に設けられ
た滑車32を介して対象物21の上方に設けた支持部材
33の突端に固着されている。
【0017】そして前出VDA金具27の長孔29及び
支持用はり25、22を遊貫する、吊りロッド34の上
端部には下面が斜めに成形された係止体35が固着さ
れ、また吊りロッド34の下端部にはワッシャとナット
材からなる係止体36が螺着されている。また上記係止
体35と支持部材33間にはコイルスプリング等からな
るロッド保持装置37が設けられ、吊りロッド34の左
右(図7における左右)の動きを規制している。
【0018】さらにまた本実施例では、吊りロッド34
の適宜箇所にひずみゲージ38が設けられており、吊り
ロッド34のねじれ等が検出されると、これを別設の測
定器39によって測定し、モニタ40によって逐次監視
されたり、必要な場合ランプ41やブザー42によって
適宜警報が発せられるようになっている。
【0019】本実施例は以上のように構成されており、
図7の状態は支持用はり22と25が最大に接近した状
態を示している。而してこの状態から仮に支持用はり2
2と25とが離隔していくと、吊りロッド34は下がっ
ていくが、それに応じて係止体35はVDA金具27の
斜面部28を滑り落ちようとし、さらにコイルスプリン
グ30の付勢補助も手伝ってVDA金具27は左側に移
動して、吊りロッド34の相対長は長くなる。
【0020】逆に支持用はり22と25が接近していく
と、支持部材33と支持材25の間の距離は長くなるの
で、ロッド保持装置37のコイルスプリングが係止体3
5を引き上げるとともに、ケーブル31がコイルスプリ
ング30の付勢力に抗してVDA金具27を右側に移動
させるので、ちょうど係止体35と支持用はり25の間
に楔が打ち込まれる格好となって、係止体35はVDA
金具27の斜面部28を登っていき、吊りロッド34の
相対長は短くなるのである。
【0021】なお上記実施例では、ひずみゲージ38が
設けられているから、もし以上のような動作過程でなん
らかのアクシデントが発生して吊りロッド34に異常な
荷重がかかったり、ねじれが発生すると、そのことが直
ちに検出される。
【0022】またVDA金具27の移動距離は図9に示
したように、ケーブル31の移動距離と同一であるか
ら、相対変位はこのケーブル31によって検出可能であ
る。
【0023】さらにVDA金具27の斜面部28の角度
は45゜にしてあるが、これを小さくすれば、VDA金
具27の動きはよりスムーズとなる。図10は、角度を
27゜にした例である。この場合、VDA金具27の下
面にローラベアリング等を適宜設置してもよい。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、支持対象物とこれを
支持する支持体からの各支持材を係止するための吊りロ
ッドの相対長が、両支持材の接近、離隔に対応して変化
させることができるので、支持対象物や支持体が熱、温
度によって伸縮して両支持材間の距離が変化してもこれ
に追随でき、そのような伸縮によって支持対象物や支持
体が破壊することはないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持材双方が接近した場合の吊りロッドのある
べき状態を示す説明図である。
【図2】支持材双方が常態にある時の吊りロッドの状態
を示す説明図である。
【図3】支持材双方が離隔した場合の吊りロッドのある
べき状態を示す説明図である。
【図4】本発明において支持材双方が常態にある時の様
子を示す説明図である。
【図5】本発明において支持材双方が接近した場合の様
子を示す説明図である。
【図6】本発明において支持材双方が離隔した場合の様
子を示す説明図である。
【図7】実施例の側面説明図である。
【図8】実施例におけるVDA金具の斜視図である。
【図9】実施例におけるVDA金具とケーブルの動作関
係を示す説明図である。
【図10】ケーブルに動滑車を介在させた場合の様子を
示す説明図である。
【図11】既設物を支持構造物で支持する様子を示す説
明図である。
【図12】収縮によって既設物や支持構造物が破壊され
る様子を示す説明図である。
【図13】伸張によって既設物や支持構造物が破壊され
る様子を示す説明図である。
【符号の説明】
11、12・・・支持材 13・・・スライド部材 14・・・斜面 15・・・貫通長孔 16・・・吊りロッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持対象物から水平に突設する支持材
    と、上記支持対象物近傍に位置して上記支持対象物を支
    持するための支持体から水平に突設する支持材とを、間
    隔をおいて上下方向に対向させ、いずれか上方に位置す
    る一の支持材の上面に、当該上面を支持対象物−支持体
    間で摺動自在なスライド部材を設け、当該スライド部材
    の上面には支持対象物又は支持体側のいずれかに傾いた
    斜面を形成し、当該スライド部材には前記摺動方向に長
    軸を有する貫通長孔を上下方向に穿ち、当該スライド部
    材と両支持部材を上下方向に遊貫する吊りロッドの上下
    端を、夫々上記スライド部材の上端と下方に位置する他
    の支持材の下端に係止させたことを特徴とする、相対垂
    直変位吸収機構付吊り装置。
JP4232535A 1992-09-01 1992-09-01 相対垂直変位吸収機構付吊り装置 Expired - Lifetime JP2553805B2 (ja)

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JPH0681480A JPH0681480A (ja) 1994-03-22
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