JP2553782B2 - レーダ設備の地盤変位吸収装置 - Google Patents

レーダ設備の地盤変位吸収装置

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JP2553782B2
JP2553782B2 JP3085127A JP8512791A JP2553782B2 JP 2553782 B2 JP2553782 B2 JP 2553782B2 JP 3085127 A JP3085127 A JP 3085127A JP 8512791 A JP8512791 A JP 8512791A JP 2553782 B2 JP2553782 B2 JP 2553782B2
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久夫 藤村
康之 早川
耕輔 高野
治夫 山西
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーダ設備の地盤変位
吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、航空管制等においては、
レーダ設備が完備されている。このレーダ設備の機能を
維持するための要求保持精度が設定されているのが通例
であり、外界から受ける許容変位が決められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】他方、レーダ設備は、
山間部や離れ小島等の一般住民から隔った場所に設置さ
れている。しかし、火山活動が活発な地域に設置する必
要が生じる場合も多く、この場合は、地盤の隆起、沈下
に伴う地盤変位が大きい。そのため、レーダ設備の機能
維持が甚だ困難な場合があり、レーダ本体に地盤の変位
を吸収する装置が要望される。
【0004】本発明は、かかる要望に応ずるためになさ
れたもので、レーダ設備の必要精度を維持するレーダ設
備の地盤変位吸収装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明によれ
ば、地盤に埋設した複数のケーシング内にそれぞれ流体
圧により伸縮するベローズを収め、これらベローズの上
部に設けられた支持架台の上端部をそれぞれ沓並びに球
面座を介して受架台により連結し、かつその受架台上に
複数のアンテナを立設し、地盤の複数箇所に変位計を埋
設し、それら変位計を前記各ベローズに設けられた調整
弁と共にジョイントボックスを介してコントロールセン
ターに接続し、コントロールセンターは変換器、記録計
及びコンピュータを備えたものであり、変位計からの信
号に基づき調整弁を制御してベローズを膨張・収縮する
ものであるレーダ設備の地盤変位吸収装置が提供され
る。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】上記のように構成されたレーダ設備の地盤変位
吸収装置において、地盤が沈下するとコントロールセン
ターは、垂直方向の変位計からの信号に基づき、調整弁
を開いてベローズを膨脹し、ベローズの全高を沈下量だ
け増すことにより沈下変位を自動的に吸収する。
【0010】また、地盤が隆起すると、前述と逆にベロ
ーズの全高を隆起量だけ減らすことにより隆起変位を自
動的に吸収する。
【0011】また、地盤が水平方向に若干変位すると、
当該地盤のベローズの支持架台が沓並びに球面座に対し
少し変位又は回動し、水平方向の若干の変位と傾斜を吸
収する。
【0012】また、地盤が水平方向に大きく変位した場
合は、ケーシングを盛替えることにより吸収する。そし
て、前記の各変位量はコントロールセンターに設けた記
録計により記録される。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0014】図1において、地盤Aに埋設された複数
(図示の例では2対)の鋼管等で形成されたケーシング
1a〜1b(背後のものは図示していない。なお総称す
る場合は、符号1を用いる)の内部には、それぞれ伸縮
手段であるゴム製等のベローズ2が収められ、空動の場
合はエアーコンプレッサ8(液圧の場合は油圧ポンプ、
以下同じ)(図2)により伸縮されるようになってい
る。
【0015】これらベローズ2の上部に設けられた支持
架台3の上端部には、それぞれ沓4並びに球面座4´を
介して図面左右方向に長い水平な受架台5の4隅部が連
結されている。そして、この受架台5上には、複数のア
ンテナ6〜6が立設されている。
【0016】図2において、ベローズ2〜2は、エアー
回路L1により三方弁で構成された調整弁7を介しエア
ーコンプレッサ8に接続されており、これらエアーコン
プレッサ8及び調整弁7により流体供給手段が構成され
ている。その複数の調整弁7〜7は、電気回路E1によ
りジョイントボックス14に接続され、このジョイント
ボックス14は、電気回路E2により制御棟Bに設けら
れたコンピュータ11、記録計12及び変換器13から
なる制御手段すなわちコントロールセンター10のコン
ピュータ11に接続されている。なお、油圧を用いる場
合は、コンプレッサに代えてポンプを用いる。
【0017】そして、変換器13は、電気回路E3によ
りジョイントボックス15に接続され、このジョイント
ボックス15には、電気回路E4により複数の垂直並び
に水平方向の変位を検出する変位計9〜9が接続されて
いる。この変位計9は側Cよりレーダ側の地盤内の必要
箇所に埋設されている。
【0018】次に、図3を参照して作用を説明する。
【0019】コントロールセンター10は、変位計9か
らの信号に基づき、地盤Aの垂直方向の変位(ここで、
沈下方向の変位をプラスとする)を検出する(ステップ
S1)。次いで、変位がゼロか否かを判定し(ステップ
S2)、YESの場合は、制御を終り、NOだったら、
変位がプラスか否かを判定する(ステップS3)。YE
Sすなわち沈下(図1の左半部)の場合は、調整弁7を
開いてベローズ2を膨脹し、ベローズ2の全高を増す
(ステップS4)。NOすなわち隆起(図1の右半部)
の場合は、調整弁7を大気側に連通してベローズ2を収
縮し、ベローズ2の全高を減らして(ステップS5)、
ステップS1に戻り、沈下又は隆起による変位が吸収さ
れてゼロになり、ステップS2がYESになったら、制
御を終る。
【0020】また、例えば1個のケーシング1aが地盤
Aの変位により水平方向に変位すると、その基礎1a上
のベローズ2が沓4により変位し、若干の水平変位が吸
収できる。また水平方向に例えば左方に若干量D傾斜す
ると、そのケーシング1a内のベローズ2の支持架台3
が球面座4´に対し鎖線位置3aに回動し、若干の傾斜
変位Dが吸収される。
【0021】また、ケーシング1aの水平変位が大きい
場合は、そのケーシング1aを盛替えることにより吸収
する。そして、前記各変位量はコントロールセンター1
0に設けた記録計12により記録され、確認することが
できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、地盤の垂直方向の変位は、変位計からの信
号に基づきベローズの膨張・収縮で補償され、地盤の水
平方向の変位は沓の変位で吸収され、そして傾斜変位は
球面座の回動により吸収され、地盤変位を自動的に吸収
して、レーダ設備の必要精度を維持することができる。
特に本発明は、変位計及び各ベローズに設けられた調整
弁をジョイントボックスを介してコントロールセンター
に接続し、コントロールセンターは変換器、記録計及び
コンピュータを備えるものであるので、複数のベローズ
の調整弁を同時に制御して各ベローズの膨張・収縮を行
い、地盤変位の自動吸収を的確に行うことができ、かつ
変位量を記録計により記録して確認することができる。
また、ベローズの設置は地盤に埋設したケーシング内に
収めるだけでよく低コストで施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図。
【図2】制御ブロック図。
【図3】制御フローチャート図。
【符号の説明】
A・・・地盤 1・・・ケーシング 2・・・ベローズ 3・・・支持架台 4・・・沓 4´・・・球面座 5・・・受架台 6・・・アンテナ 7・・・調整弁 8・・・エアーコンプレッサ 9・・・変位計 10・・・コントロールセンター 11・・・コンピュータ 12・・・記録計 13・・・変換器 14・・・ジョイントボックス 15・・・ジョイントボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山西 治夫 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 赤坂 DKビル9階 鹿島建設株式会社 東京 支店内 (56)参考文献 特公 昭58−42642(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に埋設した複数のケーシング内にそ
    れぞれ流体圧により伸縮するベローズを収め、これらベ
    ローズの上部に設けられた支持架台の上端部をそれぞれ
    沓並びに球面座を介して受架台により連結し、かつその
    受架台上に複数のアンテナを立設し、地盤の複数箇所に
    変位計を埋設し、それら変位計を前記各ベローズに設け
    られた調整弁と共にジョイントボックスを介してコント
    ロールセンターに接続し、コントロールセンターは変換
    器、記録計及びコンピュータを備えたものであり、変位
    計からの信号に基づき調整弁を制御してベローズを膨張
    ・収縮するものであることを特徴とするレーダ設備の地
    盤変位吸収装置。
JP3085127A 1991-04-17 1991-04-17 レーダ設備の地盤変位吸収装置 Expired - Fee Related JP2553782B2 (ja)

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JPH04318481A JPH04318481A (ja) 1992-11-10
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JPS55144406U (ja) * 1979-04-04 1980-10-16
US4390459A (en) * 1981-09-02 1983-06-28 Tenneco Chemicals, Inc. Conductive molding compositions comprising vinyl chloride-vinyl ether copolymers
JPH0447315Y2 (ja) * 1985-10-14 1992-11-09
JPS63192709U (ja) * 1987-05-29 1988-12-12
JPH0279605U (ja) * 1988-12-08 1990-06-19

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