JP2553729Y2 - 歯科用医療器 - Google Patents

歯科用医療器

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JP2553729Y2
JP2553729Y2 JP10823391U JP10823391U JP2553729Y2 JP 2553729 Y2 JP2553729 Y2 JP 2553729Y2 JP 10823391 U JP10823391 U JP 10823391U JP 10823391 U JP10823391 U JP 10823391U JP 2553729 Y2 JP2553729 Y2 JP 2553729Y2
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JP
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medical device
treatment
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gingiva
dental medical
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弘通 武田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、歯科治療に際し遊離又
は増殖した歯肉を取り除き、歯頚部を正常な歯肉に回復
させるときに使用する歯科用医療器に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科治療には、歯石を探査し虫歯や歯牙
表面の異常を検知するエキスプローラ,歯石を除去する
スケーラ,抜歯した後の歯内部を掃除して異物を取り出
すキューレット,歯牙の病巣を除去した部分にアマルガ
ムを充填するアマルガム充填器等、用途に応じて各種形
状の歯科用医療器が使用されている。
【0003】歯茎周辺の歯肉が腫れると、歯茎と歯肉と
の間に病原菌が溜り、虫歯等の原因となる。また、歯槽
のう漏症にみられるように慢性的に歯肉が歯茎の側面か
ら離れ、歯茎と歯肉との間に隙間が生じる場合がある。
このような場合、局部麻酔を施した後でメス等で歯茎か
ら離れている余分な歯肉を切り取る手術が従来から採用
されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】麻酔で神経を麻痺させ
て余分な歯肉を切り取るとき、患者に与える痛みを抑え
ることができる。しかし、体質によっては、麻酔に対し
てショックを起こす患者もいる。このようなショック
は、麻酔薬に含まれている成分に原因があるものとされ
ている。また、局部麻酔は、血液が凝固しにくいように
投薬されている高血圧,心臓病等の患者に対して危険で
もある。
【0005】副作用の多い局部麻酔を施すことなく余分
な歯肉の除去手術が可能であれば、患者に与える苦痛も
少なく、しかも局部麻酔に対しショックを起こす患者に
対しても有効である。また、手術後の回復も早くなる。
【0006】そこで、本考案者は、局部麻酔に代え表面
麻酔を採用し、表面麻酔が施されている歯肉を施術・整
形するため、図1に示した構造の歯科用医療器を開発し
た。この歯科用医療器は、把持部1の両端に施術部2,
3を一体的に形成し、施術部2,3の先端を歯肉の輪郭
に対応する形のエッジ2a,3aに成形している。
【0007】施術は、灼熱された施術部2,3のエッジ
2a,3aを、表面麻酔が施された歯肉に押し当てるこ
とにより行われる。エッジ2a又は3aが押し当てられ
た細胞組織は焼灼され、施術後1週間程度で余分な歯肉
が脱落し、歯頚部に隙間のない歯肉が形成される。
【0008】このように表面麻酔で麻痺させた細胞組織
を焼灼する方法であるため、患者に実質的な苦痛を与え
ることがなく、また術後の経過も良好である。しかし、
加熱された施術部は、患者の健全な歯肉や皮膚等と接触
すると、患者に火傷をおわせる原因となる。
【0009】そこで、本考案は、スライド可能に取り付
けた押え部材で施術中の患者の口唇等を排除することに
より、火傷の危険がなく、施術を安全に行うことができ
る歯科用医療器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の歯科用医療器
は、その目的を達成するため、耐熱金属材料製の把持部
と、該把持部の端部から延長し、歯頚部の輪郭に対応し
たエッジをもつ加熱用の施術部と、該施術部が患者の口
唇等に接触しないように、前記把持部にスライド可能に
設けられた押え部材と備えていることを特徴とする。
【0011】耐熱金属材料としては、耐熱ステンレス
鋼、Ni−Fe系,Ni−Cr−Fe系等の超合金鋼、
チタン、チタン合金、ジルコニウム、ジルコニウム合金
等が使用される。また、医療器本体の重量を調節するた
め、把持部を中空にし、中空部の大きさを加減すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら、実施例によって
本考案を具体的に説明する。本実施例の歯科用医療器
は、耐熱ステンレス鋼製で、図2に示すように、押え部
材4をスライド可能に把持部1に嵌挿している。把持部
1は、押え部材4の装着を容易にするため、螺合等で中
央部を分離することができる分割型が好ましい。
【0013】押え部材4は、患者の口唇等を押える押え
部4a,把持部1の長手方向に沿ってスライドする摺動
部4b及び所定前進位置に押え部材4を位置決めするス
トッパー部4cとを備えている。押え部材4は、耐熱性
に優れた合成樹脂,金属材料等で一体成形されている。
なお、図2では、一方の施術部2側に押え部材4を設け
た場合を示しているが、他方の施術部3側に対して同様
な押え部材4を設けることも可能である。
【0014】押え部材4が装着される把持部1には、図
3に示すように、把持部1の長手方向に沿ってスライド
する押え部材4の移動を規制するガイド溝1aが把持部
1の長手方向に刻設されている。ガイド溝1aの後端部
は、若干深くなっており、弾性変形する押さえ部材4の
ストッパ部4cを収容する変形吸収部1bとなってい
る。また、変形吸収部1bの近傍に係止部1cが、先端
側に係止部1dが、それぞれガイド溝1aを跨いで設け
られている。
【0015】押え部材4は、摺動部4bを係止部1c,
1dに挿通して把持部1に装着される。押え部材4の後
端側にあるストッパ部4cは、係止部1c,1dの内の
りより大きな厚みをもち、定常状態では係止部1c,1
dの側面に当接する。ストッパ部4cは、待機位置で図
3(a)に示すように後方係止部1cに係合され、作用
位置では図3(d)に示すように前方係止部1dに係合
される。
【0016】次いで、この歯科用医療器の使用方法を説
明する。先ず、押え部材4を待機位置に移動させた図3
(a)の状態で、施術部2を灼熱する。施術部2が高温
に加熱された後、図3(b)に示すようにストッパ部4
cを押圧する。ストッパ部4cの背面側には深さのある
変形吸収部1bが設けられているので、押圧力により摺
動部4bの後半部が弾性変形する。その結果、ストッパ
部4cの上面が係止部1cの内壁面よりも低くなる。
【0017】そこで、前方方向の力を押え部材4に加え
ると、ストッパ部4cが後方係止部1cを潜り、図3
(c)に示すように押え部材4が前方に移動する。な
お、押え部材4の前方移動を容易にするため、把持部1
と押え部材4との間に引張りバネを掛けることもでき
る。引張りバネの弾撥力は、後方係止部1cとストッパ
部4cとの係合状態が解除された時点で、押え部材4を
前方に付勢する。
【0018】押え部材4は、把持部1に刻設されたガイ
ド溝1aに沿って前方に移動する。押え部材4の前方移
動は、ストッパ部4cが前方係止部1dの端面に当接す
るまで継続する。前方係止部1dの端面に対するストッ
パ部4cの当接状態は、たとえば指圧によりストッパ部
4cを前方に付勢することにより維持される。また、引
張りバネを備えたものでは、後方係止部1cとの係合状
態から解除されたストッパ部4cが引張りバネの弾撥力
で前方係止部1dに衝突するまで移動し、この当接状態
が自動的に保持される。
【0019】押え部材4は、ストッパ部4cが前方係止
部1dに係合されているとき作用位置にある。そこで、
図4に示すように、押え部材4の押え部4bで患者の口
唇5を押えながら、灼熱されている施術部2を歯頚部の
歯肉6に押し付ける。これにより、遊離歯肉6aが焼灼
され、歯7の周辺の歯肉6が成形され、隙間のない歯頚
部に整形される。
【0020】このとき、口唇5が押え部4bで押し下げ
られているため、高温の施術部2が健全な歯肉6や口唇
5等に接触することがなく、安全な施術が可能となる。
また、口唇5に当接する押え部4bを支点として施術部
2を動かすことができるため、施術自体も正確なものに
なる。
【0021】図4の例においては、下の歯7の歯頚部を
成形する施術を示している。上の歯の歯頚部を整形する
場合には、同様に押え部4aで上口唇を押し上げなが
ら、遊離歯肉の焼灼を行う。また、押え部材4をスライ
ド可能に把持部1に取り付ける手段としては、図2及び
図3に示したものに限らず、他の種々なスライド方式を
採用可能なことは勿論である。
【0022】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案の歯科用
医療器は、表面麻酔が施された歯肉を部分的に除去して
歯茎周辺の遊離歯肉を整形する際、加熱された施術部が
皮膚や他の歯肉に接触することがないように、押え部材
をスライド可能に取り付けている。そのため、安全な歯
肉整形施術が可能となる。また、局部麻酔に代えて表面
麻酔を採用していることから、体質の如何に拘らず採用
することができ、また術後の経過も良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加熱される施術部を備えた歯科用医療器を示
す斜視図
【図2】 本考案実施例においてスライド可能な押え部
材を備えた歯科用医療器を示す斜視図
【図3】 押え部材のスライドする過程を説明する図。
【図4】 本考案実施例の歯科用医療器を使用して歯頚
部を整形している状態を示す。
【符号の説明】
1 把持部 1a ガイド溝 1b
変形吸収部 1c,1d 係止部 2,3 施術部 2a,
3a エッジ 4 押え部材 4a 押え部 4b
摺動部 4c ストッパ部 5 口唇 6 歯
肉 6a 遊離歯肉

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱金属材料製の把持部と、該把持部の
    端部から延長し、歯頚部の輪郭に対応したエッジをもつ
    加熱用の施術部と、該施術部が患者の口唇等に接触しな
    いように、前記把持部にスライド可能に設けられた押え
    部材と備えていることを特徴とする歯科用医療器。
JP10823391U 1991-12-02 1991-12-02 歯科用医療器 Expired - Lifetime JP2553729Y2 (ja)

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JPH0548911U JPH0548911U (ja) 1993-06-29
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