JPH0548911U - 歯科用医療器 - Google Patents

歯科用医療器

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JPH0548911U
JPH0548911U JP10823391U JP10823391U JPH0548911U JP H0548911 U JPH0548911 U JP H0548911U JP 10823391 U JP10823391 U JP 10823391U JP 10823391 U JP10823391 U JP 10823391U JP H0548911 U JPH0548911 U JP H0548911U
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dental medical
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弘通 武田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯茎との間に隙間がある歯肉を取り除き整形
する際、加熱された施術部が皮膚や健全な歯肉に接触し
て火傷等が発生することを防止する。 【構成】 耐熱金属材料製の把持部1の端部から延長し
た施術部2に、歯頚部に対応したエッジを形成する。施
術部2は灼熱状態で歯肉6に押し当てられ、遊離歯肉6
aや増殖部を焼灼する。このとき、押え部材4の押え部
4aで口唇5を押し下げ或いは押し上げ、唇や健全な歯
肉が高温の施術部2に触れることを防止する。押え部材
4は、スライド可能に把持部1に装着されており、施術
部2を灼熱するときは後退位置に移動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、歯科治療に際し遊離又は増殖した歯肉を取り除き、歯頚部を正常な 歯肉に回復させるときに使用する歯科用医療器に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療には、歯石を探査し虫歯や歯牙表面の異常を検知するエキスプローラ ,歯石を除去するスケーラ,抜歯した後の歯内部を掃除して異物を取り出すキュ ーレット,歯牙の病巣を除去した部分にアマルガムを充填するアマルガム充填器 等、用途に応じて各種形状の歯科用医療器が使用されている。
【0003】 歯茎周辺の歯肉が腫れると、歯茎と歯肉との間に病原菌が溜り、虫歯等の原因 となる。また、歯槽のう漏症にみられるように慢性的に歯肉が歯茎の側面から離 れ、歯茎と歯肉との間に隙間が生じる場合がある。このような場合、局部麻酔を 施した後でメス等で歯茎から離れている余分な歯肉を切り取る手術が従来から採 用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
麻酔で神経を麻痺させて余分な歯肉を切り取るとき、患者に与える痛みを抑え ることができる。しかし、体質によっては、麻酔に対してショックを起こす患者 もいる。このようなショックは、麻酔薬に含まれている成分に原因があるものと されている。また、局部麻酔は、血液が凝固しにくいように投薬されている高血 圧,心臓病等の患者に対して危険でもある。
【0005】 副作用の多い局部麻酔を施すことなく余分な歯肉の除去手術が可能であれば、 患者に与える苦痛も少なく、しかも局部麻酔に対しショックを起こす患者に対し ても有効である。また、手術後の回復も早くなる。
【0006】 そこで、本考案者は、局部麻酔に代え表面麻酔を採用し、表面麻酔が施されて いる歯肉を施術・整形するため、図1に示した構造の歯科用医療器を開発した。 この歯科用医療器は、把持部1の両端に施術部2,3を一体的に形成し、施術部 2,3の先端を歯肉の輪郭に対応する形のエッジ2a,3aに成形している。
【0007】 施術は、灼熱された施術部2,3のエッジ2a,3aを、表面麻酔が施された 歯肉に押し当てることにより行われる。エッジ2a又は3aが押し当てられた細 胞組織は焼灼され、施術後1週間程度で余分な歯肉が脱落し、歯頚部に隙間のな い歯肉が形成される。
【0008】 このように表面麻酔で麻痺させた細胞組織を焼灼する方法であるため、患者に 実質的な苦痛を与えることがなく、また術後の経過も良好である。しかし、加熱 された施術部は、患者の健全な歯肉や皮膚等と接触すると、患者に火傷をおわせ る原因となる。
【0009】 そこで、本考案は、スライド可能に取り付けた押え部材で施術中の患者の口唇 等を排除することにより、火傷の危険がなく、施術を安全に行うことができる歯 科用医療器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の歯科用医療器は、その目的を達成するため、耐熱金属材料製の把持部 と、該把持部の端部から延長し、歯頚部の輪郭に対応したエッジをもつ加熱用の 施術部と、該施術部が患者の口唇等に接触しないように、前記把持部にスライド 可能に設けられた押え部材と備えていることを特徴とする。
【0011】 耐熱金属材料としては、耐熱ステンレス鋼、Ni−Fe系,Ni−Cr−Fe 系等の超合金鋼、チタン、チタン合金、ジルコニウム、ジルコニウム合金等が使 用される。また、医療器本体の重量を調節するため、把持部を中空にし、中空部 の大きさを加減することができる。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照しながら、実施例によって本考案を具体的に説明する。 本実施例の歯科用医療器は、耐熱ステンレス鋼製で、図2に示すように、押え 部材4をスライド可能に把持部1に嵌挿している。把持部1は、押え部材4の装 着を容易にするため、螺合等で中央部を分離することができる分割型が好ましい 。
【0013】 押え部材4は、患者の口唇等を押える押え部4a,把持部1の長手方向に沿っ てスライドする摺動部4b及び所定前進位置に押え部材4を位置決めするストッ パー部4cとを備えている。押え部材4は、耐熱性に優れた合成樹脂,金属材料 等で一体成形されている。なお、図2では、一方の施術部2側に押え部材4を設 けた場合を示しているが、他方の施術部3側に対して同様な押え部材4を設ける ことも可能である。
【0014】 押え部材4が装着される把持部1には、図3に示すように、把持部1の長手方 向に沿ってスライドする押え部材4の移動を規制するガイド溝1aが把持部1の 長手方向に刻設されている。ガイド溝1aの後端部は、若干深くなっており、弾 性変形する押さえ部材4のストッパ部4cを収容する変形吸収部1bとなってい る。また、変形吸収部1bの近傍に係止部1cが、先端側に係止部1dが、それ ぞれガイド溝1aを跨いで設けられている。
【0015】 押え部材4は、摺動部4bを係止部1c,1dに挿通して把持部1に装着され る。押え部材4の後端側にあるストッパ部4cは、係止部1c,1dの内のりよ り大きな厚みをもち、定常状態では係止部1c,1dの側面に当接する。ストッ パ部4cは、待機位置で図3(a)に示すように後方係止部1cに係合され、作 用位置では図3(d)に示すように前方係止部1dに係合される。
【0016】 次いで、この歯科用医療器の使用方法を説明する。 先ず、押え部材4を待機位置に移動させた図3(a)の状態で、施術部2を灼 熱する。施術部2が高温に加熱された後、図3(b)に示すようにストッパ部4 cを押圧する。ストッパ部4cの背面側には深さのある変形吸収部1bが設けら れているので、押圧力により摺動部4bの後半部が弾性変形する。その結果、ス トッパ部4cの上面が係止部1cの内壁面よりも低くなる。
【0017】 そこで、前方方向の力を押え部材4に加えると、ストッパ部4cが後方係止部 1cを潜り、図3(c)に示すように押え部材4が前方に移動する。なお、押え 部材4の前方移動を容易にするため、把持部1と押え部材4との間に引張りバネ を掛けることもできる。引張りバネの弾撥力は、後方係止部1cとストッパ部4 cとの係合状態が解除された時点で、押え部材4を前方に付勢する。
【0018】 押え部材4は、把持部1に刻設されたガイド溝1aに沿って前方に移動する。 押え部材4の前方移動は、ストッパ部4cが前方係止部1dの端面に当接するま で継続する。前方係止部1dの端面に対するストッパ部4cの当接状態は、たと えば指圧によりストッパ部4cを前方に付勢することにより維持される。また、 引張りバネを備えたものでは、後方係止部1cとの係合状態から解除されたスト ッパ部4cが引張りバネの弾撥力で前方係止部1dに衝突するまで移動し、この 当接状態が自動的に保持される。
【0019】 押え部材4は、ストッパ部4cが前方係止部1dに係合されているとき作用位 置にある。そこで、図4に示すように、押え部材4の押え部4bで患者の口唇5 を押えながら、灼熱されている施術部2を歯頚部の歯肉6に押し付ける。これに より、遊離歯肉6aが焼灼され、歯7の周辺の歯肉6が成形され、隙間のない歯 頚部に整形される。
【0020】 このとき、口唇5が押え部4bで押し下げられているため、高温の施術部2が 健全な歯肉6や口唇5等に接触することがなく、安全な施術が可能となる。また 、口唇5に当接する押え部4bを支点として施術部2を動かすことができるため 、施術自体も正確なものになる。
【0021】 図4の例においては、下の歯7の歯頚部を成形する施術を示している。上の歯 の歯頚部を整形する場合には、同様に押え部4aで上口唇を押し上げながら、遊 離歯肉の焼灼を行う。また、押え部材4をスライド可能に把持部1に取り付ける 手段としては、図2及び図3に示したものに限らず、他の種々なスライド方式を 採用可能なことは勿論である。
【0022】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案の歯科用医療器は、表面麻酔が施された歯肉を 部分的に除去して歯茎周辺の遊離歯肉を整形する際、加熱された施術部が皮膚や 他の歯肉に接触することがないように、押え部材をスライド可能に取り付けてい る。そのため、安全な歯肉整形施術が可能となる。また、局部麻酔に代えて表面 麻酔を採用していることから、体質の如何に拘らず採用することができ、また術 後の経過も良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加熱される施術部を備えた歯科用医療器を示
す斜視図
【図2】 本考案実施例においてスライド可能な押え部
材を備えた歯科用医療器を示す斜視図
【図3】 押え部材のスライドする過程を説明する図。
【図4】 本考案実施例の歯科用医療器を使用して歯頚
部を整形している状態を示す。
【符号の説明】
1 把持部 1a ガイド溝 1b
変形吸収部 1c,1d 係止部 2,3 施術部 2a,
3a エッジ 4 押え部材 4a 押え部 4b
摺動部 4c ストッパ部 5 口唇 6 歯
肉 6a 遊離歯肉

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱金属材料製の把持部と、該把持部の
    端部から延長し、歯頚部の輪郭に対応したエッジをもつ
    加熱用の施術部と、該施術部が患者の口唇等に接触しな
    いように、前記把持部にスライド可能に設けられた押え
    部材と備えていることを特徴とする歯科用医療器。
JP10823391U 1991-12-02 1991-12-02 歯科用医療器 Expired - Lifetime JP2553729Y2 (ja)

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JPH0548911U true JPH0548911U (ja) 1993-06-29
JP2553729Y2 JP2553729Y2 (ja) 1997-11-12

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107693153A (zh) * 2017-11-22 2018-02-16 四川大学 专用于对口腔修复使用的防烫伤蜡堤固定器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107693153A (zh) * 2017-11-22 2018-02-16 四川大学 专用于对口腔修复使用的防烫伤蜡堤固定器
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