JP4108507B2 - 歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セット - Google Patents
歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セット Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科において歯周組織の再生や骨の再生を目的として行う組織誘導再生法の治療において、歯科用組織誘導再生膜を所定位置に固定するための歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを骨に穿設されている下孔に固定するための歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯科や口腔外科などの医療分野において、セメント質,歯根膜,歯槽骨等が失われた場合に、これらの歯周組織を再生する目的で歯科用組織誘導再生膜を挿入して、歯周組織が増殖できるスペースを確保すると共に歯周組織の再生を妨げる他の組織の侵入を防ぐことで歯周組織の再生を促す組織誘導再生法の治療が行われている。この歯科用組織誘導再生膜としては、従来四フッ化エチレン樹脂膜やポリエチレン製フィルター等の半透膜が使用されていたが、これらの材料は生体非吸収性であることから術後に取り除く手術が必要があるため、近年この歯科用組織誘導再生膜を生体吸収性の高分子材料やコラーゲンで作製することによって、歯周組織が増殖・再生されるまでは膜の形状が保たれ、治療後は異物として生体内に残存することなく速やかに分解・吸収されて消失されるものとなるため、術後に歯科用組織誘導再生膜を取り除く手術が不要となったことによって組織誘導再生法による治療が多用されるようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この歯科用組織誘導再生膜を固定する方法としては、縫合糸を用いて歯牙に縛り付けて固定する方法や、インプラント本体とカバースクリューとの間に挟み込んで固定する方法の他に、歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを骨に刺入して固定する方法(例えば、特許文献2及び特許文献3参照。)等が行われている。このような方法の中で、縫合糸で固定する方法は、歯牙に縛り付けた側は固定されるものの、他端は不安定な固定となり歯肉結合組織の侵入を生じたり,創部の不安定さから組織再生が阻害されたりする現象が生じる虞がある。また、インプラント本体とカバースクリューとの間に挟み込んで固定する方法は、固定されているインプラント近傍では確実な固定が得られスペースを確保することができるが、固定されていない組織誘導再生膜の周辺部は固定が不充分となり、歯肉結合組織の侵入を生じたり,創部の不安定さから組織再生が阻害されたりする現象が生じる虞があると共に、膜の吸収により生じた隙間から侵入してインプラント本体上面に付着した組織や残存膜を除去する必要があるのでインプラント本体上面の機械的性状を低下させてしまい後の補綴処理に支障を来す場合がある。これに対し、歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを用いて固定する方法は、術者が術部を観察しながら必要箇所の骨に歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを刺入することから確実な固定が得られる方法である。
【0004】
この歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを用いて固定する方法に用いられる歯科用組織誘導再生膜固定用ピンとしては、従来生体親和性を有するチタン等の金属製のものが使用されていたが、術後に摘出する必要があり、歯科用組織誘導再生膜を生体吸収性とする利点が生かせないため、近年この歯科用組織誘導再生膜固定用ピンも生体吸収性材料で作製されるようになってきている。その形状は一般に円盤状の頭部の下面中央に鋲軸部が突設されている画鋲型を成している。
【0005】
この生体吸収性材料で作製された歯科用組織誘導再生膜固定用ピンは、従来のチタン等の金属製のものに比べてその強度が弱いため、骨に予め下孔を穿設しておいて頭部を押圧するか又は軽く打撃することによってこの下孔に鋲軸部を刺入しているが、この作業は歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを傷付けないように慎重に行われなければならず、且つこの歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを刺入される部位は患者の口腔内であってしかも予め下孔を骨に穿設した部位であることから歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを固定するために使用する固定具は容易に滅菌消毒できることが必要であるが、従来このような歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを傷付けず且つ容易に滅菌消毒できる歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具は存在していなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−319794号公報
【特許文献2】
特許第2725989号公報
【特許文献3】
特開2002−282269号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、生体吸収性の歯科用組織誘導再生膜を固定するに際して使用するための、生体吸収性の歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを傷付けず且つ容易に滅菌消毒できる歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの歯科用組織誘導再生膜を固定する頭部の周面を保持するための複数のスリットが端部に設けられているスリーブが把持部の端部に装着されており該把持部の延長部であって該スリーブ内に位置し歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの頭部を押圧する押圧部を有するピン押圧具と、歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの骨内に刺入される鋲軸部が挿通されるスリットを有し歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの頭部の鋲軸部側の面を支持するフォーク状部が把持部の端部に設けられているピン支持具とから成り、前記ピン押圧具においては把持部をチタン又はステンレス鋼製とすると共にスリーブを把持部の端部に着脱自在なポリエーテルエーテルケトン製とし、ピン支持具においては全体をチタン又はステンレス鋼製とすればよいことを究明して本発明を完成した。
【0009】
即ち本発明は、歯科用組織誘導再生膜を固定するための生体吸収性材料から成る歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを骨に穿設されている下孔に刺入するための歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットであって、歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの歯科用組織誘導再生膜を支持する頭部の周面を保持するための複数のスリットが端部に設けられているポリエーテルエーテルケトン製のスリーブがチタン又はステンレス鋼製の把持部の端部に着脱自在に装着されており該把持部の延長部であって該スリーブ内に位置し歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの頭部を押圧する押圧部を有するピン押圧具と、チタン又はステンレス鋼製であって歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの骨内に刺入される鋲軸部が挿通されるスリットを有し歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの頭部の鋲軸部側の面を支持するフォーク状部が把持部の端部に設けられているピン支持具と、より成ることを特徴とする歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットである。
【0010】
そして、スリーブがピン押圧具の把持部の端部に螺合により装着されていれば、スリーブをピン押圧具の把持部の端部に強固にしかも着脱自在に装着することができ、ピン押圧具に歯科用組織誘導再生膜固定用ピンの頭部の直径に合わせた複数組のスリーブが準備されていれば、1本のピン押圧具で種々の頭部の直径の歯科用組織誘導再生膜固定用ピンに対応することができ、ピン押圧具が直線状の把持部の先端が湾曲しておりその湾曲部の端部にスリーブが装着されていれば、口腔内の臼歯部や舌側に歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを固定するのに有効であることも究明したのである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットを更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットの一実施例を斜め下方から見た斜視図であって、(A)はピン押圧具を、(B)はピン支持具を示すものである。図2は本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットにおけるピン押圧具の他の実施例を示す斜視図、図3は本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットにおけるピン押圧具の更に他の実施例を示す斜視図、図4は図1に示した本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットを用いて骨に穿設されている下孔に歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを刺入して歯科用組織誘導再生膜を固定している状態を示す説明図である。
【0012】
図面中、1は本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットの一方を構成するピン押圧具であって、後述する歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の歯科用組織誘導再生膜を固定する頭部3aの周面を保持するための十字状などの複数のスリット1baが端部に設けられているポリエーテルエーテルケトン製のスリーブ1bがチタン又はステンレス鋼製の把持部1aの一方又は両方の端部に着脱自在に装着されており把持部1aの延長部であってスリーブ1b内に位置し歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aを押圧する押圧部1aaを有している。
このピン押圧具1の把持部1aとしては、図1の(A)に示すように直線状であってもよいが、図2に示すように直線状の先端が湾曲していれば、口腔内の臼歯部や舌側に歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを固定するのに有効である。
【0013】
このポリエーテルエーテルケトン製のスリーブ1bは、把持部1aの端部に螺合により装着されていれば、スリーブ1bが把持部1aの端部に強固に装着されて歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の固定作業中に把持部1aの端部から脱落することがないと共に、ポリエーテルエーテルケトンの耐熱性が優れているのでチタン又はステンレス鋼製の把持部1aと共に、又はチタン又はステンレス鋼製の把持部1aから取り外して121℃でのオートクレーブ殺菌を繰返し行うことができるのである。そして、このスリーブ1bは、歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの直径に合わせた複数組準備されていると、把持部1aが1本で種々の頭部3aの直径の歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3に対応することができるのである。
【0014】
2は本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットの他方を構成するチタン又はステンレス鋼製のピン支持具であって、図1の(B)に示すように後述する歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の骨内に刺入される鋲軸部3bが挿通されるスリット2baを有し歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの鋲軸部3b側の面を支持するフォーク状部2bが把持部2aの端部に設けられている。このピン支持具2は前記ピン押圧具1の把持部1aと同様にチタン又はステンレス鋼製であるので、錆の発生や強度上の心配もなく、且つ121℃でのオートクレーブ殺菌を繰返し行うことができるのである。
【0015】
3は本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットを用いて骨に穿設されている下孔に刺入されて生体吸収性材料から成る歯科用組織誘導再生膜を固定するためのL−乳酸,DL−乳酸,グリコール酸,ε−ポリカプロラクトンなどの高分子材料のホモポリマーやコポリマーなどの生体吸収性材料から成る歯科用組織誘導再生膜固定用ピンであり、歯科用組織誘導再生膜を固定する円盤状の頭部3aの下面中央に骨に穿設されている下孔に刺入される鋲軸部3bが突設されている画鋲型を成している。そして骨に刺入される鋲軸部3bの円柱状部には、軸に平行であって骨内に至る長さの2〜6本の突条部が付設されていることが好ましい。
【0016】
このような構成の本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットを使用して歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3により生体吸収性材料で作製されている歯科用組織誘導再生膜を固定するには、先ず歯周組織の再生処置を行う部位に歯科用組織誘導再生膜を位置させ、歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3を刺入する骨の適宜の箇所に歯科用組織誘導再生膜を貫通して、予め歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の鋲軸部3bの太さと略同じ径の下孔を穿つ。
次いで、本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットのピン押圧具1のスリーブ1bの端部の複数のスリット1baが設けられている部分の内周面を歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの周面に押し付けるとスリーブ1bのスリット1ba間の各4つの部分が弾性によって拡径して歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの周面を保持する。この際、ピン押圧具1のスリーブ1bは歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3より軟質のポリエーテルエーテルケトン製であるから、歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3を傷付けたり変形させたりすることはない。
【0017】
そこでこのピン押圧具1のスリーブ1bで頭部3aの周面を保持された歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3を歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3を刺入する部位の骨に穿設した歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の鋲軸部3bの太さと略同じ径の下孔の位置の近傍に移動させ、ピン支持具2のフォーク状部2bに設けられたスリット2baに歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の鋲軸部3bを挿通させて歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの鋲軸部3b側の面を支持した状態として歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の鋲軸部3bの先端が前記下孔の位置と合致するようにしてピン支持具2の位置を固定して歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の位置がズレないようにした後、ピン押圧具1の把持部1aを下孔側に押圧するか、又はピン押圧具1の把持部1aが一方の端部にのみスリーブ1bが装着されている場合にはスリーブ1bが装着されていない側の端部に軽い力を加えると、ピン押圧具1の把持部1aのスリーブ1b内に位置する押圧部1aaが歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aを押圧して歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の鋲軸部3bが下孔内に刺入されるのである。この際、ピン押圧具1の把持部1a内に位置する押圧部1aaと把持部1aのスリーブ1bの端部に保持されていた歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aとの間に僅かではあるが存在していた間隙は、スリーブ1bに設けられていたスリット1baの作用によりスリーブ1bの端部が押し広げられた状態になって消滅するが、このスリーブ1bの端部と顎堤との間にはピン支持具2のチタン又はステンレス鋼製に面積が広いフォーク状部2bが存在するので下孔が穿設されている部分周囲の歯科用組織誘導再生膜や顎堤を損傷させるようなことはない。
【0018】
かくして歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の鋲軸部3bが下孔内に刺入されると、ピン支持具2のフォーク状部2bを顎堤と歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aとの間から抜き取り、ピン支持具2のフォーク状部2bの厚さ分だけ更にピン押圧具1を下孔側に押圧するか、又はピン押圧具1の把持部1aに軽い力を加えて歯科用組織誘導再生膜を歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aで顎堤に固定した後、ピン押圧具1の把持部1aのスリーブ1bが装着されている側と反対側の端部をその軸方向と直角方向にゆらすように移動させると、ピン押圧具1の把持部1aのスリーブ1bの端部における歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの保持状態が不完全になるからその状態でピン押圧具1を下孔から離れる方向に移動させると顎堤には歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3が骨内に刺入されて固定された状態になって残り、組織誘導再生法治療が完了するのである。
【0019】
前記操作において、症例に合わせて使用する歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの直径が相違する場合に、ピン押圧具1に歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの直径に合わせた複数組のスリーブ1bが準備されていれば、使用する歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3の頭部3aの直径に合わせたスリーブ1bをピン押圧具1の把持部1aの先端に付け換えるだけで1本のピン押圧具1で種々の頭部3aの直径の歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3に対応することができる。また、歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3を固定する部位が前歯側の顎堤の場合には図1の(A)に示すようなピン押圧具1の把持部1aが直線状のものでよいが、歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3を固定する部位が口腔内の臼歯部や舌側の顎堤の場合には図1の(B)に示すようなピン押圧具1が直線状の把持部1aの先端が湾曲しておりその湾曲部の端部にスリーブ1bが装着されているものを使用すればよいのである。また、スリーブ1bがピン押圧具1の把持部1aの端部に螺合により装着されていれば、スリーブ1bをピン押圧具1の把持部1aの端部に強固にしかも着脱自在に装着することができて好ましいのである。そして、ピン押圧具1の把持部の端部に着脱自在に装着されるスリーブ1bは軟質のポリエーテルエーテルケトン製であるから、歯科用組織誘導再生膜固定用ピン3を傷付けたり変形させたりする虞がないばかりかオートクレーブ殺菌を繰返し行うことが、またピン押圧具1の把持部1a及びピン支持具1の把持部2aはチタン又はステンレス鋼製であるので、錆の発生や強度上の問題がないばかりかオートクレーブ殺菌を繰返し行うことができるのである。
【0020】
【発明の効果】
以上に詳述した如く、本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットは、歯科用組織誘導誘導再生膜を固定するに際し、歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを傷付けたり変形させたりする虞がないばかりかオートクレーブ殺菌を繰返し行うことができる、前述したような種々の効果を奏するものであり、歯科医療に貢献するところ極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットの一実施例を斜め下方から見た斜視図であって、(A)はピン押圧具を、(B)はピン支持具を示すものである。
【図2】本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットにおけるピン押圧具の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットにおけるピン押圧具の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図4】図1に示した本発明に係る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットを用いて骨に穿設されている下孔に歯科用組織誘導再生膜固定用ピンを刺入して歯科用組織誘導誘導再生膜を固定している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ピン押圧具
1a 把持部
1aa 押圧部
1b スリーブ
1ba スリット
2 ピン支持具
2a 把持部
2b フォーク状部
2ba スリット
3 歯科用組織誘導再生膜固定用ピン
3a 頭部
3b 鋲軸部
Claims (4)
- 歯科用組織誘導再生膜を固定するための生体吸収性材料から成る歯科用組織誘導再生膜固定用ピン(3)を骨に穿設されている下孔に刺入するための歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セットであって、歯科用組織誘導再生膜固定用ピン(3)の歯科用組織誘導再生膜を固定する頭部(3a)の周面を保持するための複数のスリット(1ba)が端部に設けられているポリエーテルエーテルケトン製のスリーブ(1b)がチタン又はステンレス鋼製の把持部(1a)の端部に着脱自在に装着されており該把持部(1a)の延長部であって該スリーブ(1b)内に位置し歯科用組織誘導再生膜固定用ピン(3)の頭部(3a)を押圧する押圧部(1aa)を有するピン押圧具(1)と、チタン又はステンレス鋼製であって歯科用組織誘導再生膜固定用ピン(3)の骨内に刺入される鋲軸部(3b)が挿通されるスリット(2ba)を有し歯科用組織誘導再生膜固定用ピン(3)の頭部(3a)の鋲軸部(3b)側の面を支持するフォーク状部(2b)が把持部(2a)の端部に設けられているピン支持具(2)と、より成ることを特徴とする歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セット。
- スリーブ(1b)がピン押圧具(1)の把持部(1a)の端部に螺合により装着されている請求項1に記載の歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セット。
- ピン押圧具(1)に、歯科用組織誘導再生膜固定用ピン(3)の頭部(3a)の直径に合わせた複数組のスリーブ(1b)が準備されている請求項1又は2に記載の歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セット。
- ピン押圧具(1)が、直線状の把持部(1a)の先端が湾曲しており、その湾曲部の端部にスリーブ(1b)が装着されている請求項1から3までのいずれか1項に記載の歯科用組織誘導再生膜固定用ピン用固定具セット。
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