JP2553461B2 - 仕切弁装置 - Google Patents

仕切弁装置

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JP2553461B2
JP2553461B2 JP5354483A JP35448393A JP2553461B2 JP 2553461 B2 JP2553461 B2 JP 2553461B2 JP 5354483 A JP5354483 A JP 5354483A JP 35448393 A JP35448393 A JP 35448393A JP 2553461 B2 JP2553461 B2 JP 2553461B2
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Kyowa Industrial Co Ltd
Tokyu Sharyo Seizo KK
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Kyowa Industrial Co Ltd
Tokyu Sharyo Seizo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばタンクローリ等
の配管の途中に設けられ、配管内の流路を開,閉するの
に用いて好適な仕切弁装置に関し、特に、エア圧の給排
によって駆動される仕切弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、流路の途中に設けられる弁ケー
シングと、該弁ケーシング内に回動可能に設けられ、前
記流路を開,閉する弁体と、該弁体を開,閉操作すべく
一端側が該弁体に取付けられ、他端側が前記弁ケーシン
グ外に突出した弁軸と、該弁軸の突出端側に設けられ、
該弁軸と共に回動するトルクプレートと、該トルクプレ
ートを介して前記弁軸を回動操作する水平対向型のエア
シリンダとを備えた仕切弁装置は知られている。
【0003】この種の従来技術による仕切弁装置では、
前記水平対向型のエアシリンダを、トルクプレートを外
側から取囲むように前記弁ケーシングに設けられた筒状
のチューブホルダと、該チューブホルダの軸方向両端側
に設けられ、水平方向に対向して延びる先端側が閉塞端
となった一対のチューブと、該各チューブ内に摺動可能
に設けられ、該各チューブ内に前記チューブホルダ側の
内側エア室と、前記閉塞端側の外側エア室とを画成した
一対のピストンと、該各ピストンと前記トルクプレート
との間に設けられ、該各ピストンの摺動変位により前記
トルクプレートを回動させる連結アームとから構成して
いる。
【0004】そして、前記エアシリンダに外部からエア
圧を給排することによって、各チューブ内でそれぞれピ
ストンを摺動変位させ、この変位を各連結アームを介し
てトルクプレートに伝え、該トルクプレートの回動を弁
軸を介して弁体に伝えることにより、弁ケーシング内で
弁体を回動して流路の開,閉を行う。
【0005】この場合、エアシリンダの各内側エア室に
エア圧を供給すると、各ピストンがそれぞれ外側エア室
側に摺動変位して、例えば弁体の開弁方向にトルクプレ
ートが回動される。また、各外側エア室にエア圧を供給
すると、各ピストンがそれぞれ内側エア室側に摺動変位
して、例えば弁体の閉弁方向にトルクプレートが回動さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による仕切弁装置では、各エアシリンダのチュー
ブ内にピストンによって画成される内側エア室および外
側エア室に外部からエア圧を給排することによって、各
チューブ内でそれぞれピストンを摺動変位させ、この変
位を各連結アームを介してトルクプレートに伝え、該ト
ルクプレートの回動を弁軸を介して弁体に伝えるように
しているから、例えばエアシリンダの各エア室にエア圧
を供給するエア配管等が失陥したり、エア圧が低下した
りすると、エアシリンダの各エア室にエア圧が供給でき
なくなり、弁体が開弁したままとなることがあり、安全
性を向上できないという問題がある。
【0007】特に、タンクローリの配管途中に設ける仕
切弁等の場合には、弁体が開弁状態に放置されると、ガ
ソリン等の油液が他の油液(灯油等)と混油することが
あり、安全性や信頼性を向上できなくなる。
【0008】また、他の従来技術として、前記各チュー
ブの閉塞端と各ピストンとの間(外側エア室に該当する
部分)にスプリングを設け、該各スプリングによって各
ピストンをトルクプレート(内側エア室)側に向けて常
時付勢するようにした仕切弁装置も知られている。
【0009】しかし、この場合には、各チューブの閉塞
端側と各ピストンとの間に各スプリングを配設するばね
室をそれぞれ形成しているから、各ピストンがばね室側
に向けて大きく摺動変位したときに、各スプリングの過
剰な圧縮変形を防止すべく、各ばね室内に最低限の容積
空間を確保する必要がある。また、各スプリングによっ
て各ピストンをトルクプレート側に摺動変位させるとき
にも、各ピストンがトルクプレートに衝突するのを防止
すべく、該トルクプレートと各ピストンとの間に最低限
の容積空間を確保する必要がある。
【0010】このため、他の従来技術では、各ピストン
とトルクプレートとの間の容積空間と各ばね室側の容積
空間とが必ず必要となって、エアシリンダの全長が長く
なってしまい、全体が大型化し、コンパクトに形成でき
ないという問題がある。
【0011】本発明は、エア圧の供給系統に欠陥が生じ
た場合でも、スプリングによって弁体を閉弁状態に保持
でき、信頼性や安全性を向上できる上に、全体をコンパ
クトに形成でき、小型化、軽量化を図ることができるよ
うにした仕切弁装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本明は、流路の途中に設けられる弁ケーシングと、
該弁ケーシング内に回動可能に設けられ、前記流路を
開,閉する弁体と、該弁体を開,閉操作すべく一端側が
該弁体に取付けられ、他端側が前記弁ケーシング外に突
出した弁軸と、該弁軸の突出端側に設けられ、該弁軸と
共に回動するトルクプレートと、該トルクプレートを介
して前記弁軸を回動操作する水平対向型のエアシリンダ
とを備えた仕切弁装置に適用される。 そして、請求項1
に記載の発明が採用する構成の特徴は、前記エアシリン
、前記トルクプレートを外側から取囲むように前記
弁ケーシングに設けられた筒状のチューブホルダと、
端側が開口端となって該チューブホルダの軸方向両端側
に設けられ、水平方向に対向して延びる先端側が閉塞端
となった一対のチューブと、該各チューブ内に摺動可能
に挿嵌され、該各チューブの閉塞端との間にエア室を画
成した一対のピストンと、該各ピストンに設けられ、前
記チューブホルダ内へと延びるスライダ部が前記トルク
プレートに係合した一対のスライダアームと、該各スラ
イダアームのスライダ部間に位置して前記チューブホル
ダ内に設けられ、前記弁軸の突出端側で前記トルクプレ
ートを回動可能に収容した固定ブロックと、該固定ブロ
ックの両端側と前記各ピストンとの間に配設され、該各
ピストンを前記エア室側に向けて常時付勢した一対のス
プリングとから構成したことにある。
【0013】
【作用】上記構成により、エア配管に失陥等が生じた場
合には、スプリングによってピストンをチューブの閉塞
端側に摺動変位させることができ、これによって弁体を
閉弁状態に保持することができる。
【0014】また、各スプリングを固定ブロックと各ピ
ストンとの間に設けることによって、チューブの閉塞端
にエア室を画成でき、このエア室側に余分な容積空間を
確保する必要がなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例をタンクローリに用い
られる仕切弁装置を例に挙げ、図1ないし図6に基づい
て詳述する。
【0016】図中、1はタンクローリを構成する車体を
示し、該車体1上には両端が閉鎖された略円筒状または
楕円筒状のタンク2が搭載されている。ここで、該タン
ク2の内部は前後方向に複数の油室A,B,C,D,
E,F,Gに画成され、該各油室A〜G内には、例えば
灯油、ガソリン、軽油等、油種の違う油液が収容される
ようになっている。
【0017】3,3,…は前記各油室A〜Gの底部に設
けられた底弁を示し、該各底弁3は常時は閉弁され、各
油室A〜G内の油液を排出するときに開弁される。
【0018】4はタンク2の前部の油室A〜Cの低弁3
を連通する前側給排管路、5はタンク2の後部の油室D
〜Gの低弁3を連通する後側給排管路を示し、該各給排
管路4,5は接続部4A,5Aで後述する集合管路6に
接続されている。
【0019】6はタンク2の底部外側に沿って前後方向
に伸長して設けられた集合管路を示し、該集合管路6の
途中には後述する仕切弁装置8が設けられ、該仕切弁装
置8の前,後には前記接続部4A,5Aを介して前記前
側給排管路4と後側給排管路5が接続されている。ま
た、該集合管路6の隣には該集合管路6と同様にタンク
2の前後方向に伸長する他の集合管路7が配設されてい
る。
【0020】8は前記集合管路6の途中に設けられた仕
切弁装置を示し、該仕切弁装置8はタンク2の各油室A
〜Gに収容した油液の油種が異なる場合に開閉され、こ
れらの油液を交互に集合管路6または7から切替えて排
出させ、集合管路6,7の内側で異なる油種の油液が混
合しないようにするために設けられている。
【0021】9は左側集合管路6の途中に設けられた切
換弁付ポンプ、10,10,…は前記各集合管路6,7
に複数の箇所に設けられた給排栓を示し、タンク2に油
液を搭載する場合や、逆にタンク2から地下タンクに油
液を排出する場合には、各給排栓10のうち、いずれか
一の給排栓10にホース(いずれも図示せず)等を接続
し、前記各底弁3および仕切弁装置8を開,閉弁し、切
換弁付ポンプ9を操作することにより、所望の油室A〜
Gと給排栓10とを接続するようにしている。
【0022】次に、前記仕切弁装置8について図2ない
し図6を参照して説明する。
【0023】11は仕切弁装置8を構成する弁ケーシン
グを示し、該弁ケーシング11は図2に示す如く、一側
にフランジ部11Aが形成された開口部11Bが設けら
れ、他側にフランジ部11Cが形成された開口部11D
が設けられている。そして、該弁ケーシング11は各フ
ランジ部11A、11Cを介して流路としての集合管路
6の途中に接続して設けられている。また、該弁ケーシ
ング11の上端側には複数のスタットボルト12および
ナット13等を介して後述するエアシリンダ19のチュ
ーブホルダ20が固着されている。
【0024】14は前記弁ケーシング11内に回動可能
に設けられた弁体としてのボール弁体を示し、該ボール
弁体14には中央を径方向に貫通する大径穴14Aが形
成され、該ボール弁体14の上部には後述する弁軸15
に係合する係合部14Bが突出形成されている。そし
て、該ボール弁体14は弁ケーシング11内で回動する
ことにより、集合管路6に接続される開口部11B,1
1D間を開閉する。
【0025】15は前記ボール弁体14を開,閉操作す
べく、下端側が前記ボール弁体14に取付けられ、上端
側が前記弁ケーシング11外に突出した弁軸を示し、該
弁軸15は後述する下側軸部16と上側軸部17の2部
材からなる。
【0026】16は下側軸部を示し、該下側軸部16は
前記ボール弁体14の係合部14Bに係合するように下
端側に形成された係合突起16Aを介して前記ボール弁
体14に取付けられている。また、該下側軸部16の上
端側は弁ケーシング11の上部から突出して上側軸部1
7に接続される継手部16Bとなっている。
【0027】17は前記下側軸部16の突出端側に接続
され、該下側軸部16と共に弁軸15を構成する上側軸
部を示し、該上側軸部17は下端側が下側軸部16の突
出端と同径の円柱状をなし、下端に前記継手部16Bに
係合する継手部17Aが形成されている。また、該上側
軸部17の上端側は下端側よりも小径となり、該上側軸
部17の中間部には後述するトルクプレート18の取付
穴18Aに係合する面取部17Bが形成されている。
【0028】18は弁ケーシング11から突出する弁軸
15の突出端側に設けられたトルクプレートを示し、該
トルクプレート18は図4,6に示す如く厚肉の略円板
状に形成され、該トルクプレート18の中央には前記上
側軸部17に挿通され、該上側軸部17の面取部17B
に係合する四角形の取付穴18Aが形成されている。ま
た、該トルクプレート18の外周側面18Bは図4に示
す如く後述するチューブホルダ20の内周面に沿って断
面円弧状に形成されている。そして、該外周側面18B
には、前記取付穴18Aを挟んで径方向に対向するよう
に一対の係合凹部18C,18Cが形成され、該各係合
凹部18Cには後述するスライダアーム31のピン33
が係合することにより、該トルクプレート18は前記弁
軸15と共に回動するようになっている。
【0029】19は前記トルクプレート18を介して弁
軸15を回動操作する水平対向型のエアシリンダを示
し、該エアシリンダ19は後述するチューブホルダ2
0,各チューブ21,各ピストン23,固定ブロック3
5および各スプリング37等から構成されている。
【0030】20は前記トルクプレート18を外側から
取囲むように前記弁ケーシング11に設けられた筒状の
チューブホルダを示し、該チューブホルダ20は図4に
も示す如く、横断面が正方形状をなし、該チューブホル
ダ20の中央には前記トルクプレート18やスライダア
ーム31、固定ブロック35を収容する円形の収容穴2
0Aが穿設されている。また、該チューブホルダ20の
両端面の四隅には、後述する各チューブ21および各蓋
体22をボルト(図示せず)でチューブホルダ20に一
体的に取付けるためのねじ穴20B,20B,…が形成
されている。
【0031】21,21は一対のチューブを示し、該各
チューブ21は前記チューブホルダ20の収容穴20A
を介して開口端が互いに連通し、先端側が水平方向に対
向して延びるように配設されている。そして、該各チュ
ーブ21の先端側は蓋体22を取付けることにより閉塞
端となっている。
【0032】22,22は前記各チューブ21の先端側
を閉塞するように取付けられた蓋体を示し、該蓋体22
の外形は前記チューブホルダ20とほぼ同様の正方形状
をなし、該蓋体22は四隅に長尺のボルト(図示せず)
を挿通してチューブホルダ20のねじ穴20Bに締付け
られ、チューブ21と共にチューブホルダ20に取付け
られている。ここで、該蓋体22の内側には凹部22A
が形成され、該凹部22Aは図5に示す如く、後述する
各ピストン23がスプリング37に付勢されて蓋体22
に当接するストロークエンドまで移動したときに、該凹
部22A内の空気によってピストン23が蓋体22に強
く衝突するのを防止する。また、蓋体22には図2に示
すように接続ポート22Bが形成され、該各接続ポート
22Bには各チューブ21内にエア圧(圧縮空気)を導
くために、エア導管(図示せず)が接続される。
【0033】23,23はピストンを示し、該各ピスト
ン23は有底筒状のピストン本体24と、該ピストン本
体24の底部24Aにボルト25,ナット26を介して
取付けられた円板状の押え板27と、該押え板27とピ
ストン本体24の底部24Aとの間に挟持されたシール
材28およびピストン本体24の外周面に設けられたシ
ールリング29とから構成されている。そして、該各ピ
ストン23は前記各チューブ21内に挿嵌され、該各チ
ューブ23の蓋体22(閉塞端)との間にエア室30を
画成する。
【0034】また、ピストン本体24の開口端側端面は
ストッパ面24Bとなり、該ストッパ面24Bはピスト
ン23が図2、図3に示す如く矢示A方向に大きく摺動
変位したときに、固定ブロック35の端面に当接するこ
とにより、ピストン23のストロークエンドを規制し、
後述のスプリング37が過剰に圧縮されるのを防止して
いる。
【0035】31,31は前記各ピストン23に一体形
成されたスライダアームを示し、該各スライダアーム3
1は図3、図4に示す如く、ピストン本体24の開口端
の一部をなす円弧状部分が前記チューブホルダ20内へ
と伸長することによって構成されている。ここで、該各
スライダアーム31には、該各スライダアーム31がチ
ューブホルダ20内に移動したときにトルクプレート1
8の外周端側に接触してトルクプレート18の動作に干
渉しないように、該トルクプレート18の厚み幅に相当
する切れ込み溝31Aがチューブ21の軸方向に形成さ
れている。また、該各スライダアーム31の先端部は二
又状をなす厚肉のスライダ部32,32となり、該各ス
ライダ部32には後述のピン33が挿通されるピン穴3
2Aが図4に示す如く形成されている。そして、スライ
ダアーム31,31の各スライダ部32はチューブホル
ダ20内で対向する内側面が平坦に形成され、後述する
固定ブロック35の摺動面35Aに対して摺動するよう
になっている。
【0036】33は前記各スライダ部32のピン穴32
A内に挿通されたピンを示し、該各ピン33の外周側に
は各スライダ部32間に位置して摺動筒34が設けられ
ている。そして、該各ピン33および摺動筒34は図3
ないし図5に示す如く前記トルクプレート18の係合凹
部18C内に係合し、ピストン23がチューブ21内で
摺動するときに、弁軸15と共にトルクプレート18を
一体的に回動させる。
【0037】35は固定ブロックを示し、該固定ブロッ
ク35は図6に示す如く、円柱状の金属ブロックを互い
に平行な2平面に沿って切取ることにより形成され、該
固定ブロック35の前,後の2平面は前記各スライダア
ーム31の各スライダ部32が摺接する摺動面35A,
35Aとなっている。ここで、該固定ブロック35は図
4に示す如く、前記スライダアーム31,31を各摺動
面35Aと組合わせた時に、チューブホルダ20内で概
略円柱状をなすように構成されている。また、該各摺動
面35Aの中央には長方形状をなし、前記トルクプレー
ト18を収容するプレート収容穴35Bが形成されると
共に、該固定ブロック35の左,右両端面には円弧状の
凹部からなるばね受部35C,35Cが形成されてい
る。さらに、該固定ブロック35には上,下に位置する
両円弧面35D,35Dの中央に位置して、前記トルク
プレート収容穴35Bと直交する軸穴35E(図2、図
4参照)が形成され、該軸穴35Eには弁軸15の上部
を構成する上側軸部17が挿通されることにより、トル
クプレート18はプレート収容穴35B内に回動可能に
挿入されている。また、固定ブロック35の各角隅部近
傍には軸穴35Eを取囲んで4個のねじ穴35F,35
F,…が形成され、該各ねじ穴35Fに前記スタットボ
ルト12,12,…またはボルト36,36,…(図2
参照)を締着して前記チューブホルダ20と固定ブロッ
ク35とを固着している。
【0038】37,37は前記固定ブロック35の各ば
ね受部35Cと各ピストン23を構成するピストン本体
24の底部24Aとの間に配設された一対のスプリング
を示し、該各スプリング37は各ピストン23を固定ブ
ロック35側から各エア室30側に向けて常時付勢する
ものである。なお、38,38はばね室を示し、該各ば
ね室38は各ピストン23と固定ブロック35との間に
位置して各チューブ21内に形成され、各スプリング3
7を内蔵している。また、図4中の39,39は各ばね
室38を常時外部に連通させ、各ピストン23が移動す
るときに各ばね室38内の空気圧が変化するのを防止す
るための呼吸穴を示し、該各呼吸穴39はチューブホル
ダ20の上部に弁軸15を挟んで形成されている。
【0039】本実施例による仕切弁装置8は以上の如く
構成されるもので、エアシリンダ19の各エア室30に
エア圧を供給しない状態では、各ピストン23は図5に
示す如く、各スプリング37に付勢されて各チューブ2
1の蓋体22に当接するストロークエンドで停止し、こ
のときに弁ケーシング11内のボール弁体14は大径穴
14Aが弁ケーシング11の各開口部11B,11Dと
直交方向を向いてボール弁体14は閉弁状態となる。
【0040】そして、仕切弁装置8を開弁動作させると
きには、各蓋体22の接続ポート22Bからエア圧を各
エア室30内に供給することによって行う。このとき、
各ピストン23は図2、図3に示す如く矢示A方向に移
動し、該各ピストン23に設けられたスライダアーム3
1はスライダ部32が固定ブロック35の摺動面35A
とチューブホルダ20との間を摺動しつつ、トルクプレ
ート18を弁軸15と共に矢示B方向に約90度回動さ
せる。これにより、ボール弁体14は弁ケーシング11
内で回動し、図2に示すように開弁する。
【0041】而して、本実施例による仕切弁装置8で
は、固定ブロック35と各ピストン23との間に、各ピ
ストン23を各エア室30側に向けて常時付勢する一対
のスプリング37,37を設けたことにより、例えばエ
アシリンダ19の各エア室30にエア圧を供給するエア
配管等が失陥し、エアシリンダ19の各エア室30にエ
ア圧が供給できなくなったとしても、各ピストン23は
各スプリング37によってチューブ21の閉塞端側に付
勢され、各ばね室38内に各呼吸穴39を介して外気を
吸入しながら摺動変位することができ、これによってボ
ール弁体14を閉弁状態に保持することができる。そし
て、ガソリン等の油液が他の油液(灯油等)と混油する
危険をなくし、安全性や信頼性を確実に向上することが
できる。
【0042】また、各スプリング37を固定ブロック3
5と各ピストン23との間に設け、各ピストン23のピ
ストン本体24にはストッパ面24Bを形成したから、
各エア室30内にエア圧を供給して各ピストン23を矢
示A方向にばね室38側へと摺動変位させたときに、各
ピストン23のストッパ面24Bを固定ブロック35の
端面に当接させることにより各スプリング37の過剰な
圧縮変形を防止でき、このための容積空間を各ばね室3
8側に確保できる。
【0043】一方、各エア室30内からエア圧を排出
し、各ピストン23を各スプリング37によってエア室
30側へと摺動変位させるときには、各ピストン23を
各蓋体22に図5のように当接させることによって各ピ
ストン23のストロークエンドを規制できるから、各エ
ア室30側に余分な容積空間を確保する必要がなくな
り、これによって各チューブ21の全長を短縮すること
ができる。
【0044】従って、本実施例によれば、例えばエアシ
リンダ19にエア圧を供給する供給系統に失陥が生じた
場合には、各スプリング37によってボール弁体14を
常時閉弁状態に保持でき、信頼性や安全性を向上できる
上に、エアシリンダ19全体をコンパクトに形成でき、
仕切弁装置8全体を小型化することができる等の効果を
奏する。
【0045】なお、前記実施例ではタンクローリに用い
られる仕切弁装置を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば給油所やタンカー等の配
管途中に設けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、弁
体をトルクプレートを介して回動操作する水平対向型の
エアシリンダを、前記トルクプレートを外側から取囲む
ように前記弁ケーシングに設けられた筒状のチューブホ
ルダと、基端側が開口端となって該チューブホルダの軸
方向両端側に設けられ、水平方向に対向して延びる先端
側が閉塞端となった一対のチューブと、該各チューブ内
に摺動可能に挿嵌され、該各チューブの閉塞端との間に
エア室を画成した一対のピストンと、該各ピストンに設
けられ、前記チューブホルダ内へと延びるスライダ部が
前記トルクプレートに係合した一対のスライダアーム
と、該各スライダアームのスライダ部間に位置して前記
チューブホルダ内に設けられ、前記弁軸の突出端側で前
記トルクプレートを回動可能に収容した固定ブロック
と、該固定ブロックの両端側と前記各ピストンとの間に
配設され、該各ピストンを前記エア室側に向けて常時付
勢した一対のスプリングとより構成したから、例えばエ
アシリンダの各エア室にエア圧を供給するエア配管等が
失陥し、エアシリンダの各エア室にエア圧が供給できな
くなったとしても、各スプリングによってピストンをチ
ューブの閉塞端側に摺動変位させることができ、これに
よって弁体を閉弁状態に保持することができ、流路内の
液体が他の液体と混合する危険をなくし、安全性や信頼
性を確実に向上させることができる。
【0047】また、チューブホルダ内に設けた固定ブロ
ックを有効に活用して、該固定ブロック内にトルクプレ
ートを回動可能に収容できると共に、該固定ブロックの
両端側と各ピストンとの間に一対のスプリングを配設で
きるから、該各スプリングの過剰な圧縮変形を防止する
ための容積空間を固定ブロックと各ピストンとの間に容
易に確保できる。そして、各チューブの閉塞端側に
エア室を画成でき、このエア室側には他の従来技術のよ
うにスプリングを収容したり、このスプリングの過剰な
圧縮変形を防止するための容積空間を確保する必要がな
いから、当該仕切弁装置を小型化でき、全体をコンパク
トに形成することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による仕切弁装置が適用される
タンクローリの配管構成等を示す系統図である。
【図2】図1中の仕切弁装置を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図3】図2中の矢示III −III 方向断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向拡大断面図である。
【図5】スプリングによってピストンをストロークエン
ドまで付勢した状態を示す図3と同様の断面図である。
【図6】図2中の固定ブロック、トルクプレート、弁軸
を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 弁ケーシング 14 ボール弁体(弁体) 15 弁軸 16 下側軸部 17 上側軸部 18 トルクプレート 19 エアシリンダ 20 チューブホルダ 21 チューブ 23 ピストン 31 スライダアーム 32 スライダ部 35 固定ブロック 35C ばね受部 37 スプリング 38 ばね室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−266287(JP,A) 特開 昭52−3727(JP,A) 実開 昭63−31279(JP,U) 特公 昭46−22771(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路の途中に設けられる弁ケーシング
    と、該弁ケーシング内に回動可能に設けられ、前記流路
    を開,閉する弁体と、該弁体を開,閉操作すべく一端側
    が該弁体に取付けられ、他端側が前記弁ケーシン外に突
    出した弁軸と、該弁軸の突出端側に設けられ、該弁軸と
    共に回動するトルクプレートと、該トルクプレートを介
    して前記弁軸を回動操作する水平対向型のエアシリンダ
    とを備ええた仕切弁装置において、 前記 エアシリンダは、前記トルクプレートを外側から取
    囲むように前記弁ケーシングに設けられた筒状のチュー
    ブホルダと 基端側が開口端となって 該チューブホルダの軸方向両側
    に設けられ、水平方向に対向して延びる先端側が閉塞端
    となった一対のチューブと 各チューブ内に摺動可能に挿嵌され、該各チューブの
    閉塞端との間にエア室を画成した一対のピストンと、 各ピストンに設けられ、前記チューブホルダ内へと延
    びるスライダ部が前記トルクプレートに係合した一対の
    スライダアームと 各スライダアームのスライダ部間に位置して前記チュ
    ーブホルダ内に設けられ、前記弁軸の突出端側で前記ト
    ルクプレートを回動可能に収容した固定ブロックと 固定ブロックの両端側と前記各ピストンとの間に配置
    され、該各ピストンを前記エア室側に向けて常時付勢し
    た一対のスプリングとから構成したことを特徴としてな
    る仕切弁装置。
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NO143570C (no) * 1975-05-20 1981-03-11 Hydraulik Brattvaag As Anordning ved fjernstyrt manoeverventil.
JPS6331279U (ja) * 1986-08-18 1988-02-29
JP2589083B2 (ja) * 1987-04-21 1997-03-12 日本ダイヤバルブ株式会社 弁開閉装置

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