JP2552980Y2 - Mr内視鏡 - Google Patents

Mr内視鏡

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JP2552980Y2
JP2552980Y2 JP2939192U JP2939192U JP2552980Y2 JP 2552980 Y2 JP2552980 Y2 JP 2552980Y2 JP 2939192 U JP2939192 U JP 2939192U JP 2939192 U JP2939192 U JP 2939192U JP 2552980 Y2 JP2552980 Y2 JP 2552980Y2
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英二 吉留
浩人 森谷
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ジーイー横河メディカルシステム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はMRI(核磁気共鳴画像
撮影装置)内視鏡の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴現象を用いて特定原子核に注
目した被検体の断層像を得る装置にMRIがある。
【0003】H,F,Na,C,P等の原子核は個別の
磁気モーメントμを持っており、これを静磁場H0 中に
置くと歳差運動を行う。この歳差運動の角周波数ω0
次式で与えられる。
【0004】ω0 =γH0 γは核磁気回転比と呼ばれ、原子に固有の定数である。
磁気モーメントμは種々の方向を向いているが、μの平
均をM′とすると、M′はz軸方向を向く。この状態で
x軸方向からω0 と同じ角周波数を持つ電磁波を印加す
ると、M′はy軸方向に倒れ始める。この状態でy軸方
向に受信コイルを配置すると、コイルにはM′に比例し
た高周波電流が誘起される。
【0005】このようにMRIでは、静磁場中の被検体
に角周波数ω0 の電磁波を印加すると、受信コイルに高
周波電流が流れ、断層像を得ることができる。このMR
Iにおいて、体表からでは捉えにくい部分の映像を得る
ために、体内に受信コイルを挿入して高周波信号を受信
するMR内視鏡が用いられる。
【0006】従来の内視鏡の概略の構造図を図6に示
す。(イ)図はMR内視鏡の外観図、(ロ)図はMR内
視鏡内部に収容されている部分の説明図である。図にお
いて、1は体内に挿入されるMR内視鏡で、コイルカバ
ー2、蛇管部3及び内視鏡操作部4で構成されている。
コイルカバー2の中には内視鏡コイル5が収められてい
る。6は内視鏡コイル5と同軸ケーブル7とのインピー
ダンスマッチングをするための整合部である。整合部6
と同軸ケーブル7は蛇管部3の中に収容されていて、同
軸ケーブル7は内視鏡操作部4から外部に出されてプリ
アンプ8に接続される。
【0007】内視鏡操作部4によって内視鏡コイル5を
操作するとコイルカバー2と蛇管部3の接続部でコイル
カバー2の角度が変わって断層面の方向を変化させる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】このMR内視鏡1の内
視鏡コイル5で受信された信号は、整合部6でインピー
ダンスマッチングされた後、同軸ケーブル7を経て電気
的に体外に取り出されてプリアンプ8に入力されてい
た。
【0009】このような従来のMR内視鏡1の構造で
は、内視鏡コイル5と整合部6とを小さく設計したとし
ても、受信信号をプリアンプ8に伝送するための同軸ケ
ーブル7が必要なため、この同軸ケーブル7の径によ
り、コイルカバー2や蛇管部3の径が決定されてしまっ
て太くなり、被検体の体内への挿入が困難であった。
【0010】同軸ケーブル7の径を細くすることも考え
られるが、伝送損失等の問題があるため無闇に細くする
ことは実用的ではなかった。又、内視鏡コイル5と同軸
ケーブル7とのインピーダンスをマッチングさせるため
の整合部6を収容するスペースも必要であって、蛇管部
3の径を細くするための障害となっている。
【0011】本考案は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、体内外をつなぐ管の管径を細くして、
被検体内に容易に挿入できるMR内視鏡を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
考案は、MR画像を作るため被検体の体内に挿入して用
いるMR内視鏡において、第1のRFコイルとコンデン
サにより共振回路を構成する受信用コイルと、前記コン
デンサに並列に前記第1のRFコイルと等しいインダク
タンスを有する第2のRFコイルと、前記コンデンサと
前記第2のRFコイルとの間に挿入されて大電力の励起
用高周波に対して動作するダイオードとから成るデカッ
プリング回路とで構成される内視鏡コイルと、該内視鏡
コイルの位置や向きを制御するための内視鏡操作部と、
該内視鏡操作部と前記内視鏡コイルとを接続して、前記
内視鏡操作部の機械的操作を前記内視鏡コイルに伝達す
るための蛇管部とを具備し、前記被検体内の原子核を励
起するための励起用コイルに受信信号を誘導により取り
出させることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】励起用コイルに励起された原子核からの信号は
受信用コイルで受信される。この受信信号は励起用コイ
ルに対する相互誘導により励起用コイルに誘導されて出
力されることにより経口的にケーブルを通して出力され
ることはない。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細
に説明する。図1は本考案の一実施例のMR内視鏡の使
用状態を示す図である。図において、図6と同等の部分
には同一の符号を用いてある。図中、11は体内に挿入
して受信専用に用いる内視鏡コイル、12は被検体13
を中央に収めて被検体13の勾配磁場により特定された
原子核を励起するための全身用コイルである。
【0015】同軸ケーブル7は全身用コイル12からの
受信信号をプリアンプ8に入力するため、全身用コイル
12に接続されている。従って、MR内視鏡1には内視
鏡コイル11から信号を体外に接続する同軸ケーブルは
なく、蛇管部3は内視鏡コイル11の位置や向き等を変
えるための機械的操作のためにのみ用いられている。
【0016】プリアンプ8は全身用コイル12に同軸ケ
ーブル7を介して直接接続されている。内視鏡コイル1
1の回路構成を図2に示す。図において、21はデカッ
プリング回路22と共に内視鏡コイル11を構成する受
信コイルである。
【0017】23はキャパシタンスC1 のコンデンサ2
4とで共振回路を作って受信コイル21を構成するイン
ダクタンスL1 のRFコイルAである。この回路の共振
角周波数は次式の通りである。
【0018】 デカップリング回路22はインダクタンスL1 のRFコ
イルB25とクロスダイオード26とで構成されてお
り、RFコイルB25はコンデンサ24と(1)式の角
周波数の共振回路を作っている。
【0019】次に、上記のように構成されたMR内視鏡
を含むMR装置の高周波部の動作を図3のフローチャー
トを参照して説明する。 ステップ1 内視鏡コイル11を被検体13の体内に挿入する。
【0020】ステップ2 全身用コイル12に高周波電流を流して所定の位置の原
子核を励起する。この時、内視鏡コイル11はデカップ
リング回路22のためにオープン回路となっている。図
2の(イ)図の内視鏡コイル11において、全身用コイ
ル12から励起用の角周波数ωの高周波が送波される
と、受信コイル21のRFコイルA23とコンデンサ2
4とはωに共振する。又、デカップリング回路22にお
いては、高出力の送信高周波によりクロスダイオード2
6は導通して、RFコイルB25とコンデンサ24によ
って作られる共振回路はωに共振する。
【0021】ところで、(ロ)図に示すように受信コイ
ル21の回路中に被検体13との結合により実効的に抵
抗値Rの抵抗が挿入されることになって、実効的にデカ
ップリング回路22に直列に接続される受信コイル21
は有限の抵抗値を示すが、受信コイル21に実効的に直
列に接続されるデカップリング回路22のインピーダン
スは∞となって内視鏡コイル11はオープン回路とな
り、全身用コイル12との磁気結合は失われる。
【0022】ステップ3 全身用コイル12の高周波電流により励起された 1H原
子核のスピンによる信号を内視鏡コイル11で受信す
る。この信号は小さいため、デカップリング回路22の
クロスダイオード26は動作せずオープン回路となって
おり、受信コイル21はデカップリング回路22とは無
関係になって受信電流が流れる。
【0023】ステップ4 受信コイル21と全身用コイル12との間の磁気結合に
基づき、受信コイル21に生ずる受信電流の相互誘導に
より全身用コイル12に誘導電流が流れる。図4は内視
鏡コイル11のRFコイルA23と全身用コイル12と
の結合状態を示す図である。図において、図1,図2と
同等の部分には同一の符号を付してある。インダクタン
スL1 のRFコイルA23に流れる電流をi1 、RFコ
イルA23に発生する電圧をv1 とし、インダクタンス
2 の全身用コイル12に流れる電流をi2 、全身用コ
イル12に発生する電圧をv2 とすれば、電圧v1 ,v
2は次式のようになる。
【0024】
【数1】
【0025】(2)式に示すように、全身用コイル12
にはv2 が受信信号として誘導され、出力される。 ステップ5 全身用コイル12に誘導された受信信号は、同軸ケーブ
ル7を経由してプリアンプ8に入力され、増幅されて後
段に出力される。
【0026】ステップ6 以上の測定を繰り返して行うかチェックする。繰り返し
て行う場合はステップ1に戻る。繰り返して行わない場
合は終了する。
【0027】以上説明したように本実施例によれば、M
R内視鏡からの信号取り出しケーブルが不要になるため
MR内視鏡の管径を細くすることができる。又、電気配
線が蛇管内にないのでケーブル内での発熱など安全上の
心配がない。更に、全身用コイルのような外部コイルに
よる撮像により高感度部位が出てくるので、内視鏡の位
置も容易に分り、内視鏡のガイドに便利である。又、伝
送線に対するインピーダンス整合が不要となり、コイル
の構造を簡単にすることができる。
【0028】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではない。上記実施例において内視鏡コイル11のデカ
ップリング回路22はパッシブ型であったが、図5に示
すようなアクティブ型のデカップリング回路でもよい。
図において、図2と同等の部分には同一の符号を付して
ある。図中、31はダイオード32と直列に接続された
インダクタンスL1 のRFコイルCで、その直列回路は
コンデンサ24に並列に接続されている。
【0029】33はデカップリング回路22に直流電圧
を供給する直流電源で、この直流電圧によりダイオード
32の動作電圧を規定しており、直流電源用ケーブル3
4を経てデカップリング回路22に接続されている。3
5はデカップリング回路22から直流電源33へ交流電
流が流れ込むことを阻止する交流遮断用コイルである。
このデカップリング回路の共振角周波数ωは である。
【0030】この場合、使用ケーブルが直流バイアス供
給のみに使用されるため、ケーブルを細くしても損失を
気にしないで十分実用に耐えることができる。図1の実
施例では受信コイル21の受信信号に対する誘導先のコ
イルを全身用コイル12としたが、サーフェスコイルや
ラップラウンドコイルを用いて誘導先としてもよい。
【0031】又、実施例では 1Hのイメージイグについ
て説明したが、他の原子核の例えば31P,13C等を用い
たスペクトロスコピーにも応用できる。
【0032】
【考案の効果】以上詳細に説明したように本考案によれ
ば、体内外をつなぐ管の管径を細くすることができるよ
うになって、被検体内に容易に挿入できて、実用上の効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のMR内視鏡の使用状態を示
す図である。
【図2】実施例のMR内視鏡の内視鏡コイルの回路図で
ある。
【図3】実施例の動作のフローチャートである。
【図4】内視鏡コイルと全身用コイルの統合状態の説明
図である。
【図5】本考案の他の実施例の内視鏡コイルの回路図で
ある。
【図6】従来のMR内視鏡の構造図である。
【符号の説明】
1 MR内視鏡 3 蛇管部 4 内視鏡操作部 11 内視鏡コイル 12 全身用コイル 21 受信用コイル 22 デカップリング回路 23 RFコイルA 24 コンデンサ 25 RFコイルB

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MR画像を作るため被検体の体内に挿入
    して用いるMR内視鏡において、 第1のRFコイル(23)とコンデンサ(24)により
    共振回路を構成する受信用コイル(21)と、 前記コンデンサ(24)に並列に前記第1のRFコイル
    (23)と等しいインダクタンスを有する第2のRFコ
    イル(25)と、前記コンデンサ(24)と前記第2の
    RFコイル(25)との間に挿入されて大電力の励起用
    高周波に対して動作するダイオード(26、32)とか
    ら成るデカップリング回路(22)とで構成される内視
    鏡コイル(11)と、 該内視鏡コイル(11)の位置や向きを制御するための
    内視鏡操作部(4)と、 該内視鏡操作部(4)と前記内視鏡コイル(11)とを
    接続して、前記内視鏡操作部(4)の機械的操作を前記
    内視鏡コイル(11)に伝達するための蛇管部(3)と
    を具備し、 前記被検体内の原子核を励起するための励起用コイル
    (12)に受信信号を誘導により取り出させることを特
    徴とするMR内視鏡。
JP2939192U 1992-05-06 1992-05-06 Mr内視鏡 Expired - Lifetime JP2552980Y2 (ja)

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US8797029B2 (en) * 2011-04-20 2014-08-05 Imris Inc Magnetic resonance signal detection using remotely positioned receive coils
EP2989478B1 (en) * 2013-04-23 2023-02-15 Koninklijke Philips N.V. Single coaxial interface for magnetic resonance (mr) coils

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