JP2552594B2 - シールドトンネル掘削機の掘進方向制御方法 - Google Patents

シールドトンネル掘削機の掘進方向制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドトンネル掘削
機の掘進方向を制御するシールドトンネル掘削機の掘進
方向制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国の都市では、土地利用の高度化に
伴い、地下空間の開発・利用が今後ますます進展するも
のと見られている。一方、都市の多くは比較的軟弱な地
盤の上に発展したため、地下空間を利用するに際し、シ
ールド工法が採用されることが多い。
【0003】シールド工法におけるシールドトンネル掘
削機の掘進は、シールドトンネル掘削機の後方のシール
ドトンネル内面に組み込み挿入したセグメントによる覆
工を反力として、機内に装備した推進用油圧ジャッキの
ロッドを油圧力で伸ばすことにより覆工の固定を前提と
してシールドトンネル掘削機本体が前進する仕組み
のが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
ドトンネル掘削機においては、シールドトンネル掘削機
本体の外周に均等配列した推進用油圧ジャッキの力を均
等にしても、シールドトンネル掘削機本体の周辺或いは
前面の土質地盤条件により該シールドトンネル掘削機
は、直線的に推進せず、推進抵抗となる反力の小さい方
向に逃げ、姿勢・方向の制御が難しいのが通常である。
【0005】シールドトンネル掘削機のオペレータは、
該シールドトンネル掘削機の姿勢・方向を計画線に沿っ
て常に安定かつ精度よく推進させるため推進用油圧ジ
ャッキ毎に、これを作動させたり、止めたりして調整し
なければならないが、その判断と制御が難しい問題点が
あった。
【0006】本発明の目的は、シールドトンネル掘削機
の推進用油圧ジャッキのどれをどのように制御するかの
判断と制御とを自動的に容易に行うことができるシール
ドトンネル掘削機の掘進方向制御方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の手段を説明すると、本発明は、シールドト
ンネル掘削機でシールドトンネルを掘削しつつ該シール
ドトンネルの内面を一次覆工で覆うシールド工法を実施
するに際し、前記シールドトンネル掘削機の後部内周に
所定間隔で設けられて前記一次覆工で反力をとる複数の
推進用油圧ジャッキを選択的に作動させて該シールドト
ンネル掘削機の推進方向を制御するシールドトンネル掘
削機の掘進方向制御方法において、前記シールドトンネ
ル掘削機の位置及び姿勢を自動的に計測する自動測量手
段と該自動測量手段からの計測データに基づいてシール
ドトンネル掘削機の前方に定めた任意の制御誘導ポイン
トの位置を演算する軌跡管理手段と該軌跡管理手段によ
って得た制御誘導ポイントの位置データと掘進計画路線
とを比較して前記油圧ジャッキを選択して動作させる姿
勢制御手段とを使用し、前記姿勢制御手段では、前記掘
進計画路線の周囲に円形をした同心配置の複数のリング
状区画線、もしくは中心部分を楕円形とし、その外側を
円形とした複数のリング状区画線と、その半径方向の区
画線とで区画される複数の管理領域を予め設定してお
き、前記シールドトンネル掘削機の制御誘導ポイントが
前記いずれの管理領域に位置するかを判別し、判別され
た管理領域に対応して予め定められた作動ジャッキパタ
ーンに合わせて前記油圧ジャッキを制御することを特徴
とする。
【0008】
【作用】このように本発明では、掘進計画路線の周囲に
円形をした同心配置の複数のリング状区画線、もしくは
中心部分を楕円形とし、その外側を円形とした複数のリ
ング状区画線とその半径方向の半径方向区画線とで区画
される複数の管理領域を予め設定したおく。そしてシー
ルドトンネル掘削機の制御誘導ポイントがいずれの管理
領域に位置するかを判別する。この判別された管理領域
に対応して、予め定められた作動ジャッキパターンに合
わせて油圧ジャッキを制御する。
【0009】このため、推進用油圧ジャッキのどれをど
のように制御するかの判断と制御とを自動的に容易に行
うことができ、掘進方向の制御を容易に行うことができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6を参照し
て詳細に説明する。
【0011】図示のようにシールドトンネル掘削機1
は、シールドトンネル掘削機本体2と、その後部の外周
に、例えば12本設けられた掘進用油圧ジャッキ3等を
備えて構成されている。各油圧ジャッキ3は、電磁弁3
aでその駆動が制御されるようになっている。
【0012】このようなシールドトンネル掘削機1は、
その後部に形成されるシールドトンネル4のセグメント
による覆工5を反力として、推進用油圧ジャッキ3のロ
ッドを油圧力で伸ばすことにより覆工5の固定を前提と
してシールドトンネル掘削機本体2が前進するようにな
っている。
【0013】このようなシールドトンネル掘削機1の姿
勢を制御するため、本実施例の姿勢制御装置は、該シー
ルドトンネル掘削機の位置及び姿勢を自動的に計測する
自動測量手段と、該自動測量手段からのデータを処理し
て該シールドトンネル掘削機1の制御誘導ポイントを含
む複数点の座標を自動的に演算する軌跡管理手段7と、
該軌跡管理手段7からの制御誘導ポイント位置データを
掘進計画線と比較し、その比較データに応じてシールド
トンネル掘削機1の各推進用油圧ジャッキ3を自動的に
コントロールする姿勢制御手段8とで構成されている。
【0014】自動測量手段は、シールドトンネル掘削機
本体2の位置を連続的に測量する光学系の測量装置を有
する。該測量装置は、シールドトンネル掘削機1の後方
のシールドトンネル4内の予め位置が判明している基準
点10に対応して天井に設けられた基準ターゲット11
と、シールドトンネル掘削機1の後面上部に設けられた
移動ターゲット12と、これらターゲット11,12の
間のシールドトンネル4の天井に設けられた光学式測量
機器13とで構成されている。該光学式測量機器13
は、図2に示すように、各ターゲット11,12に鉛直
旋回のレーザ光を出す鉛直旋回式レーザ光発生器14、
このレーザ光に平行して各ターゲット11,12に測距
光を出す光波距離計15と、一方のターゲット11から
他方のターゲット12までのレーザ光の水平旋回角を測
量する測角計16とから構成されている。各ターゲット
11,12は、電子スタッフ19と9個の反射プリズム
20とで構成されている。そして図6に示すように、鉛
直旋回式レーザ光発生器14からのレーザ光が、ターゲ
ット11を照射した際の該レーザ光の水平方向の向き
と、ターゲット12をレーザ光が照射した際の該レーザ
光の水平方向の向きとの角度αを測角計16によって計
測し、ターゲット11及び光学式測量機器13の位置デ
ータと、該光学式測量機器13からターゲット11及び
12までの距離データL,Lによってシールドトン
ネル掘削機1の水平方向の位置を割り出すようになって
いる。
【0015】また、該自動測量手段は、シールドトンネ
ル掘削機1の方向を検出するためのジャイロコンパス2
1と、ローリングやピッチングを検出するための傾斜計
22と、鉛直偏位を検出するための水圧計23とを備え
ている。水圧計23は、基準タンク24とホース25で
結ばれていて、水圧の差圧により鉛直偏位が計測される
ようになっている。
【0016】更にこの自動測量手段にはパーソナルコン
ピュータ17とCRTからなる表示器18を有してい
る。このパーソナルコンピュータ17は、前述した測量
装置及びジャイロコンパス21、傾斜計22及び水圧計
23から発信される電流、電圧等の検出信号を長さ、角
度、位置等の所定の物理量に変換し、その値を表示器1
8に表示するようにしている。またパーソナルコンピュ
ータ17は、後述する軌跡管理手段7によって演算して
得られる掘削機本体2の座標データに基づいて、その掘
進計画路線に対するシールド機の向き、変位等の状態を
表示器18に表示できるようになっている。自動測量手
段からの測量データは、トンネル4内の伝送装置26か
らケーブル27を経て事務所28内の伝送装置29を経
て軌跡管理手段7に伝送されるようになっている。
【0017】軌跡管理手段7は、伝送装置29を経て測
量データが入力されるパーソナルコンピュータ30と、
その表示を行うCRT等よりなる表示器31とで構成さ
れている。この軌跡管理手段7のパーソナルコンピュー
タ30では、自動測量手段のパーソナルコンピュータ1
7によって処理された計測データをに掘削機本体2の
水平、鉛直成分の座標と掘進計画路線からのずれ量を演
算し、掘進計画路線とともに表示器31に表示するよう
にしており、パーソナルコンピュータ17から一定時間
毎に逐次送られてくる計測データ毎にこれを演算処理
し、掘削機本体2の中心線上の前部、同後部、及び掘削
機本体2の前方の中心線上の任意の点に定めた制御ポイ
ントPの3点の水平及び鉛直の計6座標を算出するよう
にしている。
【0018】該軌跡管理手段7から掘削機本体2の各点
の位置データが与えられる姿勢制御手段8は、該制御誘
導ポイントPの位置データをもとに予め組み込まれた知
識ベースにより推論を行うパーソナルコンピュータ32
と、その表示を行うCRT等の表示器33とで構成され
ている。
【0019】この場合、パーソナルコンピュータ32
は、図3に示すように掘進計画路線の周囲に同心配置の
楕円形をしたリング状区画線A1,A2,及びその外側
の円形をしたリング状区画線B1,B2と、その半径方
向の半径方向区画線34とで区画される複数の管理領域
35からなる制御範囲判別図を予め設定しておき、図5
に示すようなシールドトンネル掘削機1の制御誘導ポイ
ントPがいずれの管理領域35に位置するかを判別し、
その判別された管理領域35により予め定められた作動
ジャッキパターンに合わせて推進用油圧ジャッキ3を制
御する制御信号を出すようになっている。尚本実施例で
は制御誘導ポイントPを、図5に示すようにシールドト
ンネル掘削機前方の中心線上におき、そのポイントPを
現実の各測定値から算出し、その位置に対応する掘進計
画路線上の計画路線ポイントPに図3に示す制御範囲
判別図の中心をおいて制御誘導ポイントPのずれを判別
するようにしている。
【0020】表1は、図3に示す管理領域判別図の楕円
と円の各リング状区画線の半径の一例を示す。
【0021】表2は、図3の半径方向区画線34の各角
度の一例を示しており、同表中(イ)〜(ホ)は図3中
のイ〜ホの区画線が鉛直方向線Zに対する角度を示して
いる。
【0022】表3は、判別された各管理領域35と図4
の如く配列される油圧ジャッキの制御ルールを示すジャ
ッキパターンの一部を示しており、制御誘導ポイントP
が図3中の楕円形のリング状区画線A1内、同区画線
1とA2との間、同区画線A2と円形のリング状区画線
B1との間、同区画線B1とB2との間、及び同区画線
B2外において、角度(ロ)方向側のA〜E位置のいず
れかの管理領域にある場合において、それぞれの位置に
対応して予め定められたジャッキパターンを示したもの
であり、同表中の抜ジャッキは油圧を供給しないジャッ
キのナンバーを示しており、同表中の最右欄は12本の
ジャッキの内の白抜き丸位置のジャッキが抜ジャッキで
あることを示している。
【0023】表1
【表1】
【0024】表2
【表2】
【0025】表3
【表3】 なお、この領域設定は、本実施例で使用したシールドト
ンネル掘削機1の油圧ジャッキ3の総本数が12である
ことと、制御結果の目標偏位量を±10mm以内とした
場合の設定である。
【0026】姿勢制御手段8からの制御信号は、伝送装
置26を経て油圧シーケンス34に与えられ、油圧ジャ
ッキ3を駆動する電磁弁3aに与えられるようになって
いる。次にこのようなシールドトンネル掘削機1の姿勢
制御装置の動作について説明する。
【0027】自動測量手段では、鉛直旋回式レーザ光発
生器14から鉛直方向に旋回して出されるレーザ光が基
準ターゲット11の電子スタッフ19を横切ると、電子
スタッフ19からパーソナルコンピュータ17に信号が
入力される。
【0028】この信号で該コンピュータ17は、測角計
16の角度値を0にリセットする。次いでレーザ光発生
器14が水平旋回し、鉛直旋回しているレーザ光が移動
ターゲット12の電子スタッフ19を横切ると、コンピ
ュータ17に信号が出てコンピュータ17はこのときの
測角計16の角度αを読み取り、軌跡管理手段7のパー
ソナルコンピュータ30に角度信号を伝送する。
【0029】同時に光波距離計15は、基準ターゲット
11の反射プリズム20までの距離Lと、移動ターゲ
ット12の反射プリズム20までの距離Lを測量して
コンピュータ17に入力し、基準ターゲット11及び光
学式測量機器13を基準にして移動ターゲット12の位
置を求め、軌跡管理手段7のコンピュータ30に入力す
る。この実施例では、ターゲット11,12の受光面の
長さは549mmあり、受光位置の検出分解能は0.1
mmである。
【0030】また、同時にジャイロコンパス21でシー
ルドトンネル掘削機本体2の方位が測量され、傾斜計2
2でシールドトンネル掘削機本体2のピッチングとロー
リングとが測量され、水圧計23でシールドトンネル掘
削機本体2の鉛直方向の偏位が測量され、軌跡管理手段
7のコンピュータ30に入力される。
【0031】コンピュータ30では、上述した測角計
16による角度データ、光波距離計15による各距離
データ、ジャイロコンパス21による方位データ、及
び水圧計による鉛直方向偏位データを基にし、制御誘
導ポイントPの位置を演算処理して割出し、これと予め
設定された掘進計画路線との偏位量をリアルタイムで算
出し、計画線との相対位置を表示器31に表示する。
【0032】シールドトンネル掘削機1の中心線上にお
ける制御誘導ポイントPの掘進計画路線からの偏位量
は、制御要素として姿勢制御手段8のコンピュータ32
に入力されるとともに、自動測量手段のコンピュータ1
7にも入力され、オペレータがシールドトンネル掘削機
1の位置・姿勢の把握が行えるようになっている。
【0033】姿勢制御手段8のコンピュータ32は、軌
跡管理手段7からの制御誘導ポイントPの位置データを
もとに、該制御誘導ポイントPが図3のいずれの管理領
域35に位置するかを判別し、その判別された管理領域
35に対応して予め定められた表3に示す如き作動ジッ
ャキパターンに合わせて推進用油圧ジャッキ3を制御す
る制御信号を油圧シーケンス34に与える。
【0034】これにより所定の油圧ジァッキ3のみが駆
動され、シールドトンネル掘削機本体2が所望の姿勢で
推進される。
【0035】以下、同様の制御が繰り返され、シールド
トンネル掘削機1は、掘進計画路線に倣って掘進され
る。
【0036】この場合、領域判定による油圧ジャッキ3
の選択は、通常掘進量50〜100mm毎に行われる
が、この領域判定により選択されたジャッキパターンで
掘進中、何等かの原因で予想に反する動きが発生した場
合、次の領域判定時期を待たずに選択されているジャッ
キパターンの変更が必要となることがある。このような
場合、シールドトンネル掘削機1の掘進軌跡判定を行
い、以下の判定がなされた時、油圧ジャッキ3の追加選
択,削減の処理を行う。
【0037】(イ)実行上の掘進計画路線に急激に近づ
き過ぎるとき(時には掘進計画路線を超えて反対領域へ
移動した時)。
【0038】(ロ)実行上の掘進計画路線から急激に離
れているとき。
【0039】これらは、領域判定による選択油圧ジャッ
キの有効性が損われた時に発生するもので、発生頻度が
少ない時には、前述した領域設定が効果的に作動してい
るとみなし、発生頻度が多い時には、領域設定に変更が
必要であり、以下の内容で自動変更を行う。
【0040】(イ)のケースが多発する場合、図3で示
す各同心円半径長を大きくする(拡げる)。
【0041】(ロ)のケースが多発する場合は、図3に
示す領域の各同心円半径長を小さくする(狭める)。
【0042】上記の如き制御を行ったところ、シールド
トンネル掘削機1を掘進計画路線に対して適正な位置・
姿勢を保持するように自動制御することができ、良好な
結果(直線部偏位量±10mm程度)を得た。
【0043】図3示す制御領域判別図ではリング状区
画線を、中心側を楕円としているが全てを円形としても
よい。尚、本実施例において、各リング状区画線の内、
中心側を円としないで楕円としているのは、水平方向の
制御より、鉛直方向の制御が難しいためである。これ
は、シールドトンネル掘削機1自体の左右の側圧(シー
ルドトンネル掘削機が受ける反力)が、比較的均等であ
るのに比較して、上下の側圧は重力が存在すること、シ
ールドトンネル掘削機1の掘削土砂が切羽前面の下部に
落ち込み易いこと、重心位置のバランスがあること等、
水平分の要素とは全く制御条件が異なるためである。故
に管理領域35を上下方向において小さくし、早めに
形のリング状区画線A2及びA1内の部分に収束させ
ようとしている。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るシール
ドトンネル掘削機の掘進方向制御方法では、掘進計画線
の周囲に円形をした同心配置の複数のリング状区画線、
もしくは中心部分を楕円形とし、その外側を円形とした
複数のリング状区画線とその半径方向の半径方向区画線
とで区画される複数の管理領域を予め設定しておき、シ
ールドトンネル掘削機の制御誘導ポイントがいずれの管
理領域に位置するかを判定し、この判定された管理領域
空間に対応して予め定められた作動ジャッキパターンに
合わせて油圧ジャッキを制御するので、推進用油圧ジャ
ッキのどれをどのように制御するかの判断と制御とを自
動的に行うことができ、掘進方向の制御を容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するシールドトンネル掘削
機の姿勢制御装置のシステム構成を示す概念図である。
【図2】本実施例の装置による自動測量手段の一部の構
成を示すブロック図である。
【図3】本実施例でジャッキパターンの選択に用いた制
御領域判別図である。
【図4】本実施例のジャッキの配列を示す説明図であ
る。
【図5】本実施例のシールドトンネル掘削機とその制御
誘導ポイントとの関係を示す斜視図である。
【図6】本実施例の装置におけるシールド掘削機の水平
方向の位置測定の説明図である。
【符号の説明】
1 シールドトンネル掘削機 2 シールドトンネル掘削機本体 3 推進用油圧ジャッキ 3a 電磁弁 4 シールドトンネル 5 セグメント 7 軌跡管理手段 8 姿勢制御手段 10 基準点 11 基準ターゲット 12 移動ターゲット 13 光学式測量機器 14 鉛直旋回式レーザ光発生器 15 光波距離計 16 測角計 17,30,32 パーソナルコンピュータ 18,31,33 表示器 19 電子スタッフ 20 反射プリズム 21 ジャイロコンパス 22 傾斜計 23 水圧計 24 基準タンク 25 ホース 26,29 伝送装置 27 ケーブル 28 事務所 34 半径方向区画線 35 管理領域 A1,A2 楕円形のリング状区画線 B1,B2 円形のリング状区画線 P 制御誘導ポイント P 計画路線ポイント

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドトンネル掘削機でシールドトン
    ネルを掘削しつつ該シールドトンネルの内面を一次覆工
    で覆うシールド工法を実施するに際し、前記シールドト
    ンネル掘削機の後部内周に所定間隔で設けられて前記一
    次覆工で反力をとる複数の推進用油圧ジャッキを選択的
    に作動させて該シールドトンネル掘削機の推進方向を制
    御するシールドトンネル掘削機の掘進方向制御方法にお
    いて、前記シールドトンネル掘削機の位置及び姿勢を自
    動的に計測する自動測量手段と該自動測量手段からの計
    測データに基づいてシールドトンネル掘削機の前方に定
    めた任意の制御誘導ポイントの位置を演算する軌跡管理
    手段と該軌跡管理手段によって得た制御誘導ポイントの
    位置データと掘進計画路線とを比較して前記油圧ジャッ
    キを選択して動作させる姿勢制御手段とを使用し、前記
    姿勢制御手段では、前記掘進計画路線の周囲に円形をし
    た同心配置の複数のリング状区画線と、その半径方向に
    向けた複数の半径方向区画線とで区画される複数の管理
    領域を予め設定しておき、前記シールドトンネル掘削機
    の制御誘導ポイントが前記いずれの管理領域に位置する
    かを判別し、判別された管理領域に対応して予め定めら
    れた作動ジャッキパターンに合わせて前記油圧ジャッキ
    を制御することを特徴とするシールドトンネル掘削機の
    進方向制御方法。
  2. 【請求項2】 シールドトンネル掘削機でシールドトン
    ネルを掘削しつつ該シールドトンネルの内面を一次覆工
    で覆うシールド工法を実施するに際し、前記シールドト
    ンネル掘削機の後部内周に所定間隔で設けられて前記一
    次覆工で反力をとる複数の推進用油圧ジャッキを選択的
    に作動させて該シールドトンネル掘削機の推進方向を制
    御するシールドトンネル掘削機の掘進方向制御方法にお
    いて、前記シールドトンネル掘削機の位置及び姿勢を自
    動的に計測する自動測量手段と該自動測量手段からの計
    測データに基づいてシールドトンネル掘削機の前方に定
    めた任意の制御誘導ポイントの位置を演算する軌跡管理
    手段と該軌跡管理手段によって得た制御誘導ポイントの
    位置データと掘進計画路線とを比較して前記油圧ジャッ
    キを選択して動作させる姿勢制御手段とを使用し、前記
    姿勢制御手段では 、前記掘進計画路線の周囲に中心部分
    を楕円形とし、その外側を円形とした同心配置の複数の
    リング状区画線と、その半径方向に向けた複数の半径方
    向区画線とで区画される複数の管理領域を予め設定して
    おき、前記シールドトンネル掘削機の制御誘導ポイント
    が前記いずれの管理領域に位置するかを判別し、判別さ
    れた管理領域に対応して予め定められた作動ジャッキパ
    ターンに合わせて前記油圧ジャッキを制御することを特
    徴とするシールドトンネル掘削機の掘進方向制御方法。
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