JP2552561Y2 - セラミックライニング管 - Google Patents

セラミックライニング管

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JP2552561Y2
JP2552561Y2 JP3984191U JP3984191U JP2552561Y2 JP 2552561 Y2 JP2552561 Y2 JP 2552561Y2 JP 3984191 U JP3984191 U JP 3984191U JP 3984191 U JP3984191 U JP 3984191U JP 2552561 Y2 JP2552561 Y2 JP 2552561Y2
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JP
Japan
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ceramic
ceramic plate
lining tube
ceramic lining
tube
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利明 木山
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Kyocera Corp
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は腐食性、摩耗性の大きな
流体の輸送に用いるセラミックライニング管に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】灰、砂などの空気輸送や、コークスの輸
送などに用いる管は、金属製のものでは摩耗が激しいた
め、内面にタイル状のセラミック板をライニングしてな
るセラミックライニング管を用いていた。
【0003】例えば、図4(b)に部分断面図を示すよ
うにセラミックライニング管P′はゴムまたは金属など
からなる管部材2の内面に隙間なくセラミック板10を
配設してなるもので、該セラミック板10の平坦面10
aで輸送物と接するようにして、耐摩耗性を高めたもの
であった。このセラミックライニング管P′を製造する
際は円筒状の管部材2の内面にセラミック板10を配設
してゆくことが困難であるため、図4(a)に示すよう
に、あらかじめ管部材2を平板状に形成しておき、表面
にセラミック板10を少し間隔をあけて接着または埋め
込み等により配設し、その後管部材2を丸めて端部を接
合することによって円筒状とする方法が一般的に用いら
れていた。
【0004】このセラミック板10は、アルミナからな
る四角形や六角形の板状体で、輸送物と接する平坦面1
0aを有し、端部10bはエッジまたは糸面取り状態と
なっていた。また、セラミック板10の代わりにセラミ
ックの球状体を配設してなるセラミックライニング管も
あったが、球状体の場合は隙間が多くできてしまい完全
にライニング出来ないため、前記のようなセラミック板
10が広く用いられていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記のごと
き従来のセラミックライニング管P′は、図4(b)に
示すように各セラミック板10がエッジ状の端部10b
で隣のセラミック板10と接するようになっていた。そ
のため、セラミックライニング管P′の製造工程におい
て、セラミック板10を配設した管部材2を丸める際
に、セラミック板10の端部10b同士が衝突して欠け
が発生しやすかった。また、エッジ状の端部10bが平
坦面10aと同一平面上にあるため、使用中に平坦面1
0aの摩耗に伴って前記端部10bが摩耗しやすかっ
た。
【0006】いずれの場合も、隣合うセラミック板1
0、10の間に隙間ができてしまい、この隙間に輸送物
が詰まって、他の物を輸送したときに混入したり、管部
材2の前記隙間部分が摩耗して穴が開いてしまうなどの
恐れがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本考案は、
セラミックライニング管を構成するセラミック板の円周
方向の端部を曲面状または面取り状とし、該端部でとな
りのセラミック板と接するようにしたものである。
【0008】
【実施例】以下、図を参照して本考案の実施例を説明す
る。
【0009】図1に部分断面を示すように、本考案のセ
ラミックライニング管Pは複数のセラミック板1を、ゴ
ム、金属などからなる管部材2の内面に配設してなるも
のである。そして、上記セラミック板1は図2に示すよ
うに、輸送物と接する平坦面1aを備え、セラミックラ
イニング管Pの円周方向の端部1bは、曲率半径Rの曲
面状としてあり、この端部1bで隣合うセラミック板
1、1が互いに接するようになっている。
【0010】このように、本考案のセラミックライニン
グ管Pは、隣合うセラミック板1、1が互いに曲面状の
端部1bで接するようになっているため、管部材2を丸
めてセラミックライニング管Pを製造する際に、セラミ
ック板1同士が衝突しても欠けを生じにくい。また、端
部1bの互いに接する位置が平坦面1aよりも下側にあ
るため、使用中に平坦面1aが摩耗しても、端部1bの
接触部分は摩耗しにくく、長期間使用しても隙間が生じ
にくい。
【0011】また、図2に示したセラミック板1の端部
1bは全体を大きな曲率半径Rの曲面としたものである
が、この他に、図3(a)に示すように端部1bの稜部
のみを曲率半径Rの小さな曲面状としたものや、図3
(b)に示すように端部1bの稜部を幅Cの面取り状と
したものなどでもよい。なお、図2及び図3(a)
(b)に示すように、セラミック板1が表裏対称の形状
となるようにしておけば、管部材2にセラミック板1を
配設する際に表裏の区別をする必要がなく、効率よく製
造することができる。
【0012】また、上記実施例におけるセラミック板1
はアルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素など様々
なセラミック材を用いることができ、管部材2はゴム、
あるいは鉄などの金属を用いる。そして、管部材2とセ
ラミック板1との接合は、接着あるいは埋め込みによっ
て行えばよい。
【0013】実験例1 次に本考案実施例として、図2に示したセラミック板1
を用いてセラミックライニング管Pを試作し、比較例で
ある図4(b)に示した従来のセラミックライニング管
P′と共に使用試験を行った。それぞれ、管部材2はゴ
ム製で外形320mm、内径300mmとし、セラミッ
ク板1、10はアルミナセラミック製で円周方向の長さ
20mm、長手方向の長さ20mm、厚さ5mmとし
た。また本考案実施例に係るセラミック板1の端部1b
の曲率半径Rは1.5mmとした。
【0014】これら2種類のセラミックライニング管
P、P′について、まず製造時のセラミック板1、10
の欠けの有無を調べ、その後同一条件でコークスの輸送
に使用し、60日後にセラミック板1、1間に隙間がで
きているかどうかを観察した。結果は表1の通りであ
る。
【0015】表1に示すように、従来のものは製造時に
若干欠けが発生し、60日後にはセラミック板10同士
の間に隙間ができており、コークス粉が詰まっていた。
これに対し、本考案実施例のものは製造時に全く欠けが
発生せず、60日後も特に隙間はなく、優れた効果を示
した。また、本考案実施例において、セラミック板1の
端部1bの曲率半径Rは1〜2mmのものが優れてい
た。
【0016】
【表1】
【0017】実験例2 次に、本考案のセラミックライニング管において、セラ
ミック板1の大きさや端面1bの曲率半径Rをさまざま
に変化させたものを用意し、上記と同様の実験を行っ
た。結果は表2に示す通りである。
【0018】表2に示すように、欠けの発生をなくすた
めには、端部1bの曲率半径Rを1mm以上にすればよ
いことがわかる。ただし、曲率半径Rが大きすぎるとセ
ラミック板1、1間の凹みが大きくなり、その部分の磨
耗が早くなってしまうため、曲率半径Rは、セラミック
板1の厚みの50%以下、好ましくは40%以下とした
ものが良かった。
【0019】
【表2】
【0020】なお、以上の実施例では、セラミック板1
の端面1bを曲面状としたものについてのみ説明した
が、図3(b)に示すように面取り状としたものについ
ても同様の実験を行ったところ、面取り部の幅Cは、1
mm以上で、かつセラミック板の厚みの40%以下とし
たものがよかった。
【0021】さらに、以上の実施例では四角形のセラミ
ック板1について説明してきたが、六角形等、他形状の
ものであっても同様である。
【0022】
【考案の効果】叙上のように本考案によれば、セラミッ
クライニング管を構成するセラミック板の端部を曲面状
または面取り状としたことによって、管部材を丸めてセ
ラミックライニング管を製造する際にセラミック板同士
が衝突しても欠けが発生しにくく、また使用中にセラミ
ック板同士の接触部分が摩耗しにくいため、長期間隙間
を生じにくい。したがって、隙間に輸送物が詰まって、
他の物質に混入したりすることがなく、長期にわたって
安定した輸送が行えるなど、優れたセラミックライニン
グ管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例に係るセラミックライニング管を
示す部分断面図である。
【図2】本考案実施例に係るセラミックライニング管を
構成するセラミック板の斜視図である。
【図3】(a)(b)は、本考案のセラミックライニン
グ管を構成するセラミック板の他の実施例を示す側面図
である。
【図4】(a)(b)は、従来のセラミックライニング
管の製造工程を示す部分断面図である。
【符号の説明】
P、P′・・・セラミックライニング管 1 ・・・セラミック板 1a ・・・平坦面 1b ・・・端面 2 ・・・管部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部を曲面状または面取り状としたセラミ
    ック板を、管部材の内面に複数配設してなるセラミック
    ライニング管。
JP3984191U 1991-05-30 1991-05-30 セラミックライニング管 Expired - Lifetime JP2552561Y2 (ja)

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JP3984191U JP2552561Y2 (ja) 1991-05-30 1991-05-30 セラミックライニング管

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JPH04132296U JPH04132296U (ja) 1992-12-07
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JP4610033B2 (ja) * 1999-11-30 2011-01-12 京セラ株式会社 セラミックライナー部材及びこれを用いたセラミックライナー管

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