JP2003159658A - パイプ掴持工具 - Google Patents

パイプ掴持工具

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JP2003159658A
JP2003159658A JP2001359825A JP2001359825A JP2003159658A JP 2003159658 A JP2003159658 A JP 2003159658A JP 2001359825 A JP2001359825 A JP 2001359825A JP 2001359825 A JP2001359825 A JP 2001359825A JP 2003159658 A JP2003159658 A JP 2003159658A
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JP
Japan
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pipe
small
plate piece
pipe gripping
gripping tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001359825A
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English (en)
Inventor
Koji Sakatani
廣司 阪谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Higashio Mech Co Ltd
Original Assignee
Higashio Mech Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉のパイプであっても、変形させる虞れが
なく、確実に掴持することができるパイプ掴持工具を提
供する。 【解決手段】 パイプPを滑り止めするための相互に離
間した多数の小突出子3を有する板片4を、接着により
パイプ掴持面2に固着する。小突出子3の高さを、 0.1
mm以上 1.0mm以下に設定する。小突出子3のロックウェ
ル硬さを、40以上70以下に設定する。小突出子3の点在
密度を、50個/cm2 以上 300個/cm2 以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプ掴持工具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプに塑性加工(例えば、ネジ
加工,管継手のネジ込み等の取付,曲げ加工)を行なう
際にパイプの一部を掴持するパイプ掴持工具としては、
バイス、パイプレンチ等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の掴持工
具は、パイプ掴持面が平面又は幅の大きな波型(ジグザ
グ型)等であって、パイプの回転方向の滑りを防止する
ために必要な締付け力で締付けて、薄肉の銅パイプを掴
持しようとすると、銅パイプが変形してしまう虞れがあ
った。
【0004】そこで、本発明は、薄肉のパイプ(例え
ば、銅パイプ)であっても、変形させる虞れがなく、確
実に掴持することができて、強力な回転トルクに耐える
掴持力を発揮するパイプ掴持工具を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るパイプ掴持工具は、パイプを滑り止
めするための相互に離間した多数の小突出子を有する板
片を、接着によりパイプ掴持面に固着したものである。
また、パイプを滑り止めするための相互に離間した多数
の小突出子を有する板片を、機械的結合によりパイプ掴
持面に固着したものである。また、板片とパイプ掴持面
との間にクッション材を介在させたものである。また、
パイプ掴持面に、パイプを滑り止めするための相互に離
間した多数の小突出子を形成したものである。
【0006】また、小突出子の高さHを、 0.1mm≦H≦
1.0mmに設定したものである。また、小突出子の硬度H
c を、40≦HRc ≦70に設定したものである。また、
小突出子の点在密度Mを、50個/cm2 ≦M≦ 300個/cm
2 に設定したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0008】図1は、本発明の第1の実施の形態の使用
状態を示す。このパイプ掴持具は、バイスやパイプレン
チ等から成る図示省略の被取付け具に固着されて、水道
管、ガス管、冷媒ガス管等から成るパイプPを掴持する
ために使用される。具体的には、一対のブロック状のパ
イプ掴持具本体1,1が、相互に接近・離間自在に、被
取付け具に固着される。
【0009】このパイプ掴持具にてパイプPを掴持する
には、一対のパイプ掴持具本体1,1を相互に離間させ
た状態で、パイプ掴持具本体1,1の間にパイプPを手
にて保持し、その後、図1の矢印A,A方向に示すよう
に、パイプ掴持具本体1,1を相互に接近させて、パイ
プPを掴持する。
【0010】パイプ掴持具本体1は、パイプPを掴持す
る平面状のパイプ掴持面2を有する。パイプPを滑り止
めするための(言い換えると、摩擦抵抗力増大用の)相
互に離間した多数の小突出子3…を有する板片4が、接
着によりパイプ掴持面2に固着される。つまり、板片4
は、その一面が小凹粗面4aに形成される。板片4は、
例えば、ステンレスのSUS410 から成る。小突出子3
…は、相互に離間状であり、相互に密接する場合と比較
して、パイプPの表面に強く喰い付いて、極めて大きな
摩擦力を発揮し、大きな回転トルクに耐える。
【0011】図2は、板片4の断面図を示し、図3は、
小突出子3を示す。小突出子3は、略富士山型に形成さ
れる。パイプP(図1参照)が滑るのを効率良く防止す
ることができる。小突出子3の高さHは、 0.1mm≦H≦
1.0mmに設定される。高さHが、H< 0.1mmのときは、
パイプPが滑りやすくなる。また、高さHが、 1.0mm<
Hのときは、パイプPを荒く傷付ける虞れがあると共
に、小突出子3…の形成───エッチング加工等による
形成が面倒となる。
【0012】小突出子3の硬度(ロックウェル硬さ)H
c は、40≦HRc ≦70に設定される。硬度HRc が、
HRc <40のときは、小突出子3が摩耗しやすい。ま
た、硬度HRc が、70<HRc のときは、熱処理等によ
る焼入れ加工が難しくなり、また、パイプP(図1参
照)に対して、不必要に硬過ぎることとなる。
【0013】小突出子3…の点在密度Mは、50個/cm2
≦M≦ 300個/cm2 に設定される。点在密度Mが、M<
50個/cm2 のときは、小突出子3…の個数が少ないの
で、全体の回転トルクが減少し、パイプPが滑りやす
い。また、点在密度Mが、 300個/cm2 <Mのときは、
各小突出子3が過度に小さいので、加工時にパイプP
(図1参照)が滑りやすい。上述の小突出子3…を形成
するには、板片4の一面をまず焼入れして硬度を上述の
値まで高めて後に、エッチング加工によりその一面を腐
食して、残部をもって、小突出子3…とする。
【0014】図4は、第2の実施の形態を示す。パイプ
掴持具本体1は、パイプPを掴持する弯曲凹面状のパイ
プ掴持面2を有する。パイプPを滑り止めするための相
互に離間した多数の小突出子3…を有する弯曲形の板片
4が、接着によりパイプ掴持面2に固着される。パイプ
Pに対して接触総面積が増加することで回転トルクが増
大できる。
【0015】図5は、第3の実施の形態を示す。パイプ
Pを滑り止めするための相互に離間した多数の小突出子
3…を有する板片4が、機械的結合によりパイプ掴持面
2に固着される。具体的には、パイプ掴持具本体1が、
その上面5及び下面6に係止溝7,7を有すると共にV
溝底部の小円溝11を有している。この係止溝7に板片4
の端部8が係止し、かつ、板片4の中間の小弯曲筒部が
小円溝11に係止している。
【0016】図6は、第4の実施の形態を示す。板片4
とパイプ掴持面2との間にクッション材9が介在する。
パイプ掴持具本体1,1を接近させたとき(すなわち、
パイプ掴持具を締付けたとき)に、余分な力がクッショ
ン材9にて吸収されるので、適度な締付け力とすること
ができると共に、パイプPの外形に合わせた凹状に板片
4が変形して、大きな接触面積で密に接触して、大きな
回転トルクに耐え得る。
【0017】図7は、第5の実施の形態を示す。パイプ
掴持面2に、パイプPを滑り止めするための相互に離間
した多数の小突出子3…が直接的に(エッチング加工等
にて)形成されている。より確実にパイプPを掴持する
ことができる。
【0018】図8は、第6の実施の形態を示す。小突出
子3の形状は、頂点の鋭利な略円錐型とされる。小突出
子3を容易に形成することができる。そして、安価にて
製作することができる。なお、このときも、小突出子3
の全体、又は、少なくとも頂部の硬度を、上述の硬度の
範囲に設定する。
【0019】なお、本発明は、設計変更可能であって、
例えば、パイプPを滑り止めするための相互に離間した
多数の小突出子3…を有する板片4が、ビスによりパイ
プ掴持面2に固着されるも良い。また、「相互に離間し
た」とは、全個数のうちの一部が隣接している場合を含
むものと定義する。また、小突出子3…のみの硬度HR
c を大きくするのが好ましい。この場合、安価に製作す
ることができる。
【0020】また、(図6に示した)クッション材9
を、図1や図4の場合に適用しても自由である。また、
図4の略半円凹弧状の板片4を、図5のように機械的結
合にて固着しても良い。また、板片4を着脱交換自在と
して、接着や機械的(ビス式を含む)に固着するも、好
ましい。さらに、ブロック状の上述の実施例のパイプ掴
持具本体1,1を、パイプレンチやバイスの部品そのも
のとして、そのパイプレンチやバイスの部品の掴持面
に、図1〜図6に例示したような板片4を取付けたり、
又は、図7のように直接に小突出子3…を形成するも、
自由である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。
【0022】(請求項1,2によれば)薄肉のパイプP
であっても、変形させる虞れがなく、大きな回転トルク
に耐えるように確実に掴持することができる。(なお、
既存の被取付け具に、後付けで板片4を付設することも
できる場合がある。
【0023】(請求項2によれば)板片4を接着にてパ
イプ掴持面2に固着する場合と比較して、耐久性に優れ
る。また、板片4を交換自在とすることも容易となる。
【0024】(請求項3によれば)パイプ掴持具本体
1,1を接近させたとき(すなわち、パイプPを締付け
たとき)に、余分な力がクッション材9にて吸収される
ので、パイプPとの接触面積が増加して、均一に接触し
て、パイプP表面を傷付けずに、一層大きな回転トルク
に耐えて管継手接続等の作業ができる。 (請求項4によれば)より確実にパイプPを掴持するこ
とができる。
【0025】(請求項5によれば)パイプPを変形させ
ることなく、かつ、確実にパイプPを滑り止めすること
ができる。小突出子3の形成も(エッチング加工等に
て)比較的容易な範囲である。 (請求項6によれば)耐久性が良く、かつ、パイプPの
表面に強力に喰い付いて著大な回転トルクに耐え得る。 (請求項7によれば)パイプPを確実に掴持して、滑り
止めすることができる。有効な回転トルクを十分に発揮
させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面正面図で
ある。
【図2】板片を示す拡大断面正面図である。
【図3】小突出子を示す斜視図である。
【図4】第2の実施の形態を示す断面正面図である。
【図5】第3の実施の形態を示す断面正面図である。
【図6】第4の実施の形態を示す断面正面図である。
【図7】第5の実施の形態を示す断面正面図である。
【図8】第6の実施の形態を示す拡大断面正面図であ
る。
【符号の説明】
2 パイプ掴持面 3 小突出子 4 板片 9 クッション材 H 高さ HRc 硬度 M 点在密度 P パイプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプPを滑り止めするための相互に離
    間した多数の小突出子3…を有する板片4を、接着によ
    りパイプ掴持面2に固着したことを特徴とするパイプ掴
    持工具。
  2. 【請求項2】 パイプPを滑り止めするための相互に離
    間した多数の小突出子3…を有する板片4を、機械的結
    合によりパイプ掴持面2に固着したことを特徴とするパ
    イプ掴持工具。
  3. 【請求項3】 板片4とパイプ掴持面2との間にクッシ
    ョン材9を介在させた請求項1又は2記載のパイプ掴持
    工具。
  4. 【請求項4】 パイプ掴持面2に、パイプPを滑り止め
    するための相互に離間した多数の小突出子3…を形成し
    たことを特徴とするパイプ掴持工具。
  5. 【請求項5】 小突出子3の高さHを、 0.1mm≦H≦
    1.0mmに設定した請求項1,2,3又は4記載のパイプ
    掴持工具。
  6. 【請求項6】 小突出子3の硬度HRc を、40≦HRc
    ≦70に設定した請求項1,2,3又は4記載のパイプ掴
    持工具。
  7. 【請求項7】 小突出子3の点在密度Mを、50個/cm2
    ≦M≦ 300個/cm2 に設定した請求項1,2,3又は4
    記載のパイプ掴持工具。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010520818A (ja) * 2007-03-11 2010-06-17 ベンジャミン グロルマン 保持装置用アクセサリ
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JP2017507038A (ja) * 2014-03-10 2017-03-16 リッジ トゥール カンパニー レンチ用の交換可能な把持用インサート
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KR101939759B1 (ko) * 2018-07-13 2019-01-17 엘아이지넥스원 주식회사 원통 구조물 고정장치

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A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041214

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050517