JP2551589B2 - カラ−撮像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、カラー撮像装置に関するものであり、特
に、閃光発光装置（ストロボ）を用いて静止画を撮像す
る際に白バランス調整を自動的に行うための改良を図っ
たものである。

［従来の技術］ 従来、閃光発光装置（ストロボ）による撮影を行う場
合に白バランス調整の方法として、ストロボからの充電
完了信号が撮像装置へ送られると自動的に撮像装置内に
セットしてあった乗数により白バランスを調整すること
が行われている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上述の従来例では、特定のストロボに
限定された乗数による白バランス調整であるので、どの
ようなストロボに対しても適正な白バランスが行えるわ
けではなく、その特定のストロボでの撮影であってもそ
のストロボ以外の光源による影響を免がれることはでき
ない。

そこで、本発明の目的は、上述した問題点を解消し
て、閃光発光装置を用いて静止画撮影を行う際の白バラ
ンス調整を適正に行うことができるカラー撮像装置を提
供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために、本発明に係るカラー撮
像装置は、撮像手段と、該撮像手段により静止画を撮像
記録するためのトリガー手段と、前記トリガー手段によ
り静止画の撮像記録を行うに際して閃光発光装置を発光
させると共に、この発光に同期した所定期間だけ該閃光
発光装置の発光による反射光を測定して該反射光の色温
度情報に応じた測定信号を形成する測定手段と、該測定
信号を記憶する記憶手段と、該記憶手段により記憶され
た測定信号に応じて前記トリガー手段により撮像された
静止画のホワイトバランスを制御し記録する制御手段と
を備えたものである。

［作 用］ 本発明によれば、撮影する前に一度ストロボを発光さ
せ、撮像時の露光時間と同じタイミングで測色を行い、
その場合のデータを保持し、ストロボにより撮影する場
合においては、保持しておいたデータにより白バランス
調整をすることができる。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。

第１図は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図
である。

第１図において、１は撮像素子であり、映像をＲ
（赤）,G（緑）,B（青）３原色の電気信号に変換して出
力する。２は可変利得増幅器であり、撮像素子１の出力
のＢチャネルを増幅する。３は可変利得増幅器であり、
撮像素子１の出力のＲチャネルを増幅する。４は信号処
理回路であり、R,G,Bの３原色信号から所望の出力信号
をつくる。

５は測色センサであり、入射光の色に対応した信号を
出力する。６はマイクロコンピュータであり、演算，記
憶を行う。７は音を出すブザー、８はストロボ、９はシ
ャッタスイッチ、10はモード切換えボタンである。

つぎに、本実施例について構成各部の動作を説明す
る。

上述の構成において、シャッタスイッチ９を第１スト
ロークまで押すと測色センサ５からの出力をマイクロコ
ンピュータ６が読み込み、可変利得増幅器２および３に
供給する利得制御用の電圧を演算して出力する。つぎに
シャッタスイッチ９を第２ストロークまで押すと撮像素
子１からＲ（赤）,G（緑）,B（青）３原色の電気信号が
出力され出力は、可変利得増幅器２および３により、白
バランスが調整され信号処理回路４へ入力される。モー
ド切換えボタン10が押されるとストロボ使用モードにな
りストロボ８が使用可能となる。

第２図は、第１図示の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。

以下、第２図によりさらに本実施例の動作を説明す
る。

まず、ステップ12でモード切換えボタン10が押される
とモードが切りかわるが、いま、モード切換えボタン10
は押されず、ステップ13にすすみ、ステップ13でシャッ
タ９が第１ストロークまで押されると、ステップ14で測
色センサ５により測色を行い、そのデータをもとにＲチ
ャネルおよびＢチャネルの利得制御用電圧を演算し、ス
テップ15で可変利得増幅器２および３へ利得制御用電圧
を出力する。ステップ16でシャッタスイッチ９の第２ス
トロークが押されるとステップ17にすすみ撮像素子１か
らのR,G,Bの信号は、可変利得増幅器２および３によっ
て白バランス調整され信号処理回路４へ送られ撮像が終
わる。

つぎに、ステップ12でモード切換えボタン10が押され
るとステップ18へすすむ。ここでもう一度モード切換え
ボタン10を押すとステップ12へもどる。ついで、ステッ
プ19にすすみシャッタ・スイッチ９がさらに第二ストロ
ークまで押されるとステップ20で外部またはとりつけら
れたストロボ８が発光しそれとまったく同時に測色が行
われる。ステップ21では、測色データからＲチャネルお
よびＢチャネルの利得制御用電圧が演算されマイクロコ
ンピュータ６のメモリへ記憶される。

ステップ22では、この状態をユーザ（使用者）が撮影
されたものと間違がわないようにブザー７で音によって
知らせる。

ステップ23でモード切換えボタン10が押されないかぎ
りステップ24にすすみ、ステップ24でシャッタスイッチ
９の第一ストロークまで押されると、ステップ25にすす
み、可変利得増幅器２および３へ利得制御用電圧がそれ
ぞれ出力され、ステップ26でシャッタスイッチ９がさら
に第２ストロークまで押されると、ステップ27にすす
み、ステップ27で外部のストロボ８が発光し、撮像素子
１からR,G,B信号が出力されて可変利得増幅器２および
３により上述のステップ20および21でストロボの発光に
より測色を演算して、記憶してあるデータで白バランス
が調整され、信号処理回路４へ送られる。

ステップ23でモード切換えボタン10が押されないかぎ
りステップ23〜27の動作がくりかえして行われる。

光源色の測色として測色センサ５を用いずに、撮像素
子１の出力から直接ＲチャネルおよびＢチャネルの利得
を演算する場合、また、演算にはマイクロコンピュータ
６使わずに、他の演算回路を用いる場合、さらには、デ
ータ保持するためにメモリを用いずに、アナログ回路を
用いる場合等いずれに対しても本実施例と同等な効果を
得ることができる。

［発明の効果］ 以上説明したとおり本発明は、トリガー手段により静
止画の撮像記録を行うに際して閃光発光装置を発光させ
ると共に、この発光に同期した所定期間だけ閃光発光装
置の発光による反射光を測定して該反射光の色温度情報
に応じた測定信号を形成し、記憶された測定信号に応じ
てトリガー手段により撮像された静止画のホワイトバラ
ンスを制御し記録する構成としてあるので、閃光発生装
置（ストロボ）に特有の色温度情報だけでなく周囲光の
色温度情報も測定可能となり、これに基づいて、最適な
ホワイトバランス制御ができるという効果が得られる。

また、閃光発光装置の経年変化・バッテリのレベル低
下が生じた場合、あるいは色温度特性の異なる閃光発光
装置を用いた場合にも、ホワイトバランス誤差が生じな
いという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、 第２図は第１図示の実施例の動作を示すフローチャート
である。 １……撮像素子、 2,3……可変利得制御増幅器、 ４……信号処理回路、 ５……測色センサ、 ６……マイクロコンピュータ、 ７……ブザー、 ８……ストロボ、 ９……シャッタスイッチ、 10……モード切換えボタン。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】撮像手段と、 該撮像手段により静止画を撮像記録するためのトリガー
   手段と、 前記トリガー手段により静止画の撮像記録を行うに際し
   て閃光発光装置を発光させると共に、この発光に同期し
   た所定期間だけ該閃光発光装置の発光による反射光を測
   定して該反射光の色温度情報に応じた測定信号を形成す
   る測定手段と、 該測定信号を記憶する記憶手段と、 該記憶手段により記憶された測定信号に応じて前記トリ
   ガー手段により撮像された静止画のホワイトバランスを
   制御し記録する制御手段と を有することを特徴とするカラー撮像装置。