JP2550875B2 - 受信コンバータの広帯域周波数特性の測定回路 - Google Patents

受信コンバータの広帯域周波数特性の測定回路

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JP2550875B2
JP2550875B2 JP5208609A JP20860993A JP2550875B2 JP 2550875 B2 JP2550875 B2 JP 2550875B2 JP 5208609 A JP5208609 A JP 5208609A JP 20860993 A JP20860993 A JP 20860993A JP 2550875 B2 JP2550875 B2 JP 2550875B2
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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星通信用受信コンバー
タの広帯域周波数特性を容易にかつ高精度に測定するこ
とを可能にした測定回路に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星通信の小型地球局(VSAT)等で
使用される受信コンバータは、一般に図2に示す構成と
されている。同図において、RF入力端(RF IN)
は受信RF信号の入力端子、IF出力端(IF OU
T)は周波数変換されたIF信号の出力端子、LO入力
端(LO IN)は局部発振信号の入力端子、LO出力
端(LO OUT)は局部発振信号の出力端子である。
この受信コンバータ1にはRF信号を局部発振信号と混
合して周波数変換するミキサ11と、IF出力端の帯域
外の信号を遮断するバンドパスフィルタ12と、LO入
力端からの局部発振信号を×2逓倍する逓倍器13と、
この逓倍された局部発振信号の一部を前記ミキサ11に
供給し、他の一部をLO出力端に出力するハイブリッド
14とを備えている。なお、15〜18は増幅器であ
る。
【0003】従来、この種の受信コンバータの周波数特
性を測定するための回路として、例えばヒューレットパ
ッカード社発行(1992−2)のHP8753Cリフ
ァレンスマニュアルに示されるものが提案されている
が、この測定回路は狭帯域周波数特性の測定に用いられ
ており、広帯域周波数特性の測定は行われていない。そ
こで、広帯域周波数特性の測定回路として図4のような
回路が提案されている。この回路では、2台の掃引発振
器(スイープオシレータ)(以下、スイーパと略称す
る)2A,2Bを用いており、一方のスイーパ2Aの信
号を受信コンバータ1のRF入力端に入力し、これと同
期して他方のスイーパ2Bの信号をLO入力端に入力
し、これらスイーパの信号から得られる受信コンバータ
1のIF出力をスカラーネットワーク7で観測すること
により、広帯域周波数特性を測定することができる。
【0004】この例では、第1のスイーパ2AによりR
F入力端から4GHz帯の掃引信号を入力し、第2のス
イーパ2BによりLO入力端からは2.5GHz帯の掃
引信号を入力し、受信コンバータ1の内部で×2逓倍し
て5GHzの局部発振信号を得て、1GHz帯のIF出
力を得ている。この場合、VSAT等で用いられる受信
コンバータでは、衛星系の受信帯域が580MHz程度
であるためダブルコンバージョン方式を採用しており、
そのため局部発振信号も同じく580MHzの帯域を持
たせているため、スイーパにはシンセサイザ型の測定系
が必要とされ、かつ両スイーパの同期をとるために特性
が同じスイーパが必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の測定
回路では、特性が同じ2台のスイーパを準備しなければ
ならないが、実際には同じメーカのスイーパでも特性を
一致させることが難しいため、両スイーパ間に多少の差
が生じるのは避けられず、高精度の測定を行うことが難
しいという問題がある。また、2台のスイーパの同期
(時間軸と周波数の変化)を取る必要があり、この同期
を取るための回路が複雑になるとともに、高精度の同期
をとるのが難しく、これが測定精度に影響を与えるとい
う問題もある。本発明の目的は、1台のスイーパでの測
定を可能とし、これにより測定の容易化、高精度化を可
能にした測定回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明において測定対象
とされる受信コンバータは、RF入力端に入力される信
号をLO入力端に入力される信号に基づいて周波数変換
し、得られたIF信号をIF出力端に出力し、かつ周波
数変換に用いた局部発振信号をLO出力端から出力する
ように構成される。この受信コンバータの広帯域周波数
特性の測定回路として、広帯域にわたって掃引される周
波数信号をLO入力端に入力させるスイープオシレータ
と、所要の周波数の信号を出力する基準発振器と、LO
出力端から出力される信号と基準発振器からの信号を混
合し、両信号の差周波数或いは和周波数をRF入力端に
入力させるミキサと、IF出力端からの出力の周波数特
性を観測するスカラーネットワークとを備える。また、
ミキサの出力の帯域を制限するバンドパスフィルタと、
このバンドパスフィルタの出力を複数のレベルに減衰さ
せ、所望のレベルの信号をRF入力端に入力させるステ
ップアッテネータとを備える。
【0007】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の測定回路を示すブロック
図である。なお、測定される受信コンバータは、図2に
示したVSAT用受信ダウンコンバータの例を示してい
る。図1において、1は測定される受信コンバータ、2
はスイーパであり、受信コンバータのLO入力端に所定
の局部発振信号を入力する。3は基準発振器であり、所
定の周波数の信号を発振する。4は受信コンバータのL
O出力端から出力される信号と、前記基準発振器3の出
力される信号を混合して差周波数、又は和周波数の信号
を出力するミキサである。この実施例では差周波数の信
号を出力するように構成する。5は、このミキサ4の出
力を帯域ろ波するバンドパスフィルタ、6はバンドパス
フィルタ5の出力を多数段階で減衰し、所望の減衰信号
を受信コンバータのRF入力端に入力させるステップア
ッテネータである。また、7は受信コンバータのIF出
力端から出力されるダウンコンバートされたIF信号を
入力し、前記スイーパ2との同期をとって受信コンバー
タ1の帯域特性を観測するスカラーネットワークであ
る。
【0008】次に、以上の構成の測定回路における広帯
域周波数特性の測定方法を説明する。例えば、スイーパ
2の出力周波数2330MHzを受信コンバータ1のL
O入力端に入力すると、この周波数は逓倍器13で×2
逓倍された4660MHzとなり、その一部は内部のミ
キサ11に入力され、他の一部はLO出力端から出力さ
れる。一方、基準発振器3では1035MHzの周波数
を出力しており、この出力周波数1035MHzと、L
O出力端から出力された4660MHzの周波数とをミ
キサ4で混合し、両者の差の周波数3625MHzをバ
ンドパスフィルタ5を通して取り出す。これをステップ
アッテネータ6において希望のレベルとした上で、受信
コンバータ1のRF入力に入力する。この結果、受信コ
ンバータ1のミキサには、4660MHzと3625M
Hzとが入力され、これらをミキサ11で混合すること
で、IF出力端からは周波数変換された所定の出力周波
数1035MHzが出力される。
【0009】また、スイーパ2の周波数を2620MH
zにすると、前記と同様の作用により、LO出力は52
40MHzとなり、RF入力は4205MHzとなり、
1035MHzのIF出力を得ることができる。このよ
うに、スイーパ2の周波数を変化させても一定周波数の
IF出力を得ることができ、スカラーネットワーク7に
より周波数特性を観測することができる。したがって、
スイーパ2の出力周波数を受信コンバータ1の受信帯域
である580MHzの範囲、即ち2330〜2620M
Hzの範囲で掃引することにより、スカラーネットワー
ク7には完全同期の取れた図3の波形が簡単に観測でき
る。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、スイーパ
で掃引した信号を受信コンバータのLO入力端に入力
し、LO出力端の出力と基準発振器の出力とを混合した
ものをRF入力端に入力させて周波数特性を測定するよ
うに構成しているので、1台のスイーパで広帯域周波数
特性の測定が可能となり、同一特性の2台のスイーパを
準備する必要がなく、回路構成を簡略化することができ
る。また、これにより、2台のスイーパ特性の相違や同
期ずれ等による測定への影響を回避でき、高精度の測定
が実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定回路のブロック構成図である。
【図2】本発明の測定対象としての受信コンバータの内
部ブロック構成図である。
【図3】広帯域周波数特性の測定値の一例の図である。
【図4】従来の広帯域周波数特性測定回路のブロック構
成図である。
【符号の説明】
1 受信コンバータ(測定対象) 2 スイープオシレータ(スイーパ) 3 基準発振器 4 ミキサ 5 バンドパスフィルタ 6 ステップアッテネータ 7 スカラーネットワーク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RF入力端に入力される信号をLO入力
    端に入力される信号に基づいて周波数変換し、得られた
    IF信号をIF出力端に出力し、かつ周波数変換に用い
    た局部発振信号をLO出力端から出力するように構成さ
    れた受信コンバータの広帯域周波数特性を測定するため
    の回路において、広帯域にわたって掃引される周波数信
    号を前記LO入力端に入力させるスイープオシレータ
    と、所要の周波数の信号を出力する基準発振器と、前記
    LO出力端から出力される信号と前記基準発振器からの
    信号を混合し、両信号の差周波数或いは和周波数を前記
    RF入力端に入力させるミキサと、前記IF出力端から
    の出力の周波数特性を観測するスカラーネットワークと
    を備えることを特徴とする受信コンバータの広帯域周波
    数特性の測定回路。
  2. 【請求項2】 前記ミキサの出力の帯域を制限するバン
    ドパスフィルタと、このバンドパスフィルタの出力を複
    数のレベルに減衰させ、所望のレベルの信号をRF入力
    端に入力させるステップアッテネータとを備える請求項
    1の受信コンバータの広帯域周波数特性の測定回路。
JP5208609A 1993-07-31 1993-07-31 受信コンバータの広帯域周波数特性の測定回路 Expired - Lifetime JP2550875B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111735537A (zh) * 2020-06-23 2020-10-02 电子科技大学 便携式开口谐振环加载贴片光敏电阻的光功率检测装置

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