JPH0634701Y2 - スペクトラムアナライザ - Google Patents

スペクトラムアナライザ

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JPH0634701Y2
JPH0634701Y2 JP14913587U JP14913587U JPH0634701Y2 JP H0634701 Y2 JPH0634701 Y2 JP H0634701Y2 JP 14913587 U JP14913587 U JP 14913587U JP 14913587 U JP14913587 U JP 14913587U JP H0634701 Y2 JPH0634701 Y2 JP H0634701Y2
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oscillator
spectrum analyzer
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勇治 ▲吉▼野
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は各種の電気回路等の周波数特性を測定する場
合等に用いるスペクトラムアナライザに関する。
「従来の技術」 スペクトラムアナライザの主たる使用形態としてはトラ
ッキングジェネレータから被測定体に周波数掃引信号を
与え、被測定体の応答出力信号を受取ってその周波数特
性をスペクトラムアナライザの表示器に表示させる使用
方法である。
つまりスペクトラムアナライザを使用する上でトラッキ
ングジェネレータは重要な要素となっており、スペクト
ラムアナライザに予めトラッキングジェネレータを組込
んでいる例が多い。
この考案はトラッキングジェネレータを内蔵したスペク
トラムアナライザの改良に関するものである。
第2図にトラッキングジェネレータを組込んだ形式のス
ペクトラムアナライザの構成を示す。
図中SPAはスペクトラムアナライザ、TGはトラッキング
ジェネレータを示す。つまりトラッキングジェネレータ
TGから被測定体DUTに周波数掃引信号STGを与え、被測定
体DUTの応答出力信号SsigをスペクトラムアナライザSPA
の入力端子6に与え、応答出力信号Ssigを周波数分析
し、その分析結果を表示器18に表示する動作を行なう。
スペクトラムアナライザSPAとトラッキングジェネレー
タTGは第1局部発振器11と第2局部発振器12を共用して
被測定体DUTに周波数掃引信号を与える動作と、被測定
体DUTの応答出力信号を周波数分析する動作を行なって
いる。
つまりトラッキングジェネレータTGは固定発振器1と周
波数混合器2、バンドパスフィルタ3、周波数混合器4
を有し、周波数混合器2にアイソレーションアンプ20B
を通じて第2局部発振器12の発振信号SLO2を与え、この
周波数混合器2において固定発振器1の発振信号S2と第
2局部発振器12の発振信号SLO2を周波数混合し、バンド
パスフィルタ3によって和の周波数1の信号S1を取出
し、この信号S1を周波数混合器4に与える。
周波数混合器4による第1局部発振器11から周波数掃引
信号SLO1がアイソレーションアンプ20Aを通じて与えら
れ、周波数混合器4から差の周波数として得られる例え
ば0〜4MHzの範囲で周波数掃引される信号STGが取出さ
れ、出力端子5から被測定体DUTに与えられる。
スペクトラムアナライザSPAは第1周波数混合器7と、
第1中間周波増幅器8と、第2周波数混合器9と、第2
中間周波増幅器10、第3周波数混合器13、第3局部発振
器14、第3中間周波増幅器15、検波器16、増幅器17、表
示器18、鋸歯状波発振器19等を有し、鋸歯状波発振器19
から出力される鋸歯状波を第1局部発振器11に与え、第
1局部発振器11の発振周波数を周波数掃引させる。これ
と共に鋸歯状波発振器17から出力される鋸歯状波を表示
器18のX軸入力端子18Xに与え、周波数掃引動作と同期
して表示器18のX軸方向の掃引を行なわせる。これによ
って被測定体DUTの周波数特性を表示面に映出させるこ
とができる。
尚この実施例では第3中間周波数まで変換する例を説明
したが実際上は更に多段の中間周波変換器が設けられる
例が多い。
「考案が解決しようとする問題点」 上述したように従来のトラッキングジェネレータTGを内
蔵したスペクトラムアナライザは局部発振器11と12をス
ペクトラムアナライザSPAとトラッキングジェネレータT
Gの双方に共用する構造を採るため固定発振器1の発振
信号S2の周波数2と第2中間周波増幅器10で増幅する
第2中間周波信号SIF2の周波数IF2は同じ周波数2
IF2となる。
またバンドパスフィルタ3によって取出される信号S1
周波数1と、第1中間周波信号SIF1の周波数IF1も同
じ周波数1IF1になってしまう。
このためトラッキングジェネレータTG側から信号S1とS2
がスペクトラムアナライザSPAに漏れ、不要な信号が混
入するため測定のダイナミックレンジが狭くなってしま
う欠点がある。
つまり被測定体DUTの応答出力信号に関係のない信号
S1,S2が測定信号に混入するため、この混入する信号
S1,S2のレベルが大きいと、表示器18にこの不要信号
S1,S2が映出されてしまう。表示器18に被測定体DUTの
周波数特性だけを表示させようとすると、中間周波増幅
器8又は10或は15の利得を絞って使わなくてならない。
このために例えば被測定体DUTの周波数特性においてレ
ベルが低い部分の特性をよく観測したいために中間周波
増幅器の利得を高くすると不要信号S1,S2が見えるよう
になり、誤まった周波数特性を表示することになる。
よって不要信号S1,S2の漏れ量に応じて中間周波増幅器
の調整不能な最高利得の値を規定しなければならないか
ら、測定可能なダイナミックレンジが狭くなってしまう
ことになる。
トラッキングジェネレータTGからスペクトラムアナライ
ザSPAに信号S1とS2が漏れる量を少なくするためにアイ
ソレーションアンプ20A,と20Bを設けているが、漏れ量
を全く0にすることはむずかしい。
「問題点を解決するための手段」 この考案ではトラッキングジェネレータに設ける固定発
振器の発振周波数をスペクトラムアナライザの第2中間
周波信号の周波数から第2中間周波増幅器の帯域から外
にはずれた周波数まで偏移した周波数に選択し、これに
よって第2局部発振器の発振信号と周波数混合した信号
の周波数をスペクトラムアナライザの第2中間周波数と
異ならせると共に、 送出側の周波数混合器と第1局部発振器の間に周波数偏
移手段を設け、この周波数偏移手段によって第1局部発
振器の発振周波数を固定発振器の周波数偏移量と同じ周
波数だけ偏移させ、周波数混合器で差の周波数の信号を
取出すことによって固定発振器の周波数偏移分と第1局
部発振器の周波数偏移分の周波数を除去し、この結果と
してスペクトラムアナライザの掃引周波数に一致した周
波数の周波数掃引信号を出力することができる。
この考案の構成によればトラッキングジェネレータ側に
おいてスペクトラムアナライザの中間周波数に等しい周
波数の信号が存在しない。
従ってトラッキングジェネレータ側から信号が漏れたと
しても、この信号がスペクトラムアナライザの中間周波
増幅器に混入することはない。よってダイナミックレン
ジが広いスペクトラムアナライザを提供することができ
る。
「実施例」 第1図にこの考案の一実施例を示す。第1図において、
第2図と対応する部分には同一符号を付し、その重複説
明は省略するが、この考案においてはトラッキングジェ
ネレータTGに設ける固定発振器1の発振信号S3の周波数
3をスペクトラムアナライザSPAの第2中間周波信号S
IF2の周波数IF2によりΔだけ偏移させ、3IF2
+Δに選定する。
ここで固定発振器1の周波数偏移量Δは第2中間周波
信号SIF2の周波数IF2から第2中間周波増幅器10の帯
域から外れる周波数に選定する。例えば、第2中間周波
信号SIF2の周波数IF2が200MHzであった場合、第2中
間周波増幅器10の帯域幅は200MHz±2.5MHz程度に選定さ
れる。従ってΔは2.5MHz以上の例えば10MHzに選定す
れば固定発振器1の発振信号S3が第2中間周波増幅器10
に混入することが阻止される。
固定発振器1の発振信号S3は周波数変換器2に与えら
れ、周波数変換器22において第2局部発振器12から与え
られる第2局部発振信号SLO2と周波数混合し、周波数変
換器22の出力側にLO2+(IF2+Δ)の周波数を持
つ信号S4を得る。
尚この例では周波数変換器22をフェイズロックループに
よって構成した場合を示す。つまりフェイズロックルー
プは位相比較器22Aと、電圧制御発振器22Bと、周波数混
合器22Cとによって構成され、位相比較器22Aに固定発振
器1からIF2+Δの周波数を持つ信号S3を与えるこ
とによって、周波数混合器22Cから出力される信号S5
周波数553IF2+Δとなるように電圧制
御発振器22Bの発振周波数が制御される。
周波数混合器22Cの発振周波数が53IF2+Δ
となるためには電圧制御発振器22Bは再2局部発振器12
の発振信号SLO2の周波数よりIF2+Δだけ高い周波
数で発振すればよい。従って電圧制御発振器22Bの発振
信号S4の周波数44LO2IF2+Δとなる。
この発振信号S4を送出側周波数混合器4に与える。送出
側周波数混合器4には第1局部発振器11の発振信号SLO1
を周波数偏移手段21によってΔだけ周波数偏移させた
信号S6を与え差の周波数の信号を取出す。
周波数偏移手段21はこの例ではフェイズロックループに
よって構成した場合を示す。つまりフェイズロックルー
プを構成する位相比較器21Aの一方の入力端子に固定発
振器1の周波数偏移量Δと等しい周波数の信号ΔSを
与え、他方の入力端子に周波数混合器21Cの周波数混合
出力信号S7を与える。
従って周波数混合器21Cの周波数混合出力信号S7の周波
7は位相比較器21Aに与えた信号ΔSと等しい周波数
Δとなるように電圧制御発振器21Bの発振周波数が制
御される。
この結果電圧制御発振器21Bの発振出力信号S6は第1局
部発振器11の発振信号SLO1よりΔだけ高い周波数6
LO1+Δとなる。
送出側周波数混合器4において周波数混合し、その出力
側に64の周波数を持つ信号STGを得る。この信号S
TGLO1+Δ−(LO2IF2+Δ)=LO1
LO2IF2)の周波数を持つ周波数掃引信号であ
る。
この周波数掃引信号STGが被測定体DUTに与えられ、その
応答出力信号SsigがスペクトラムアナライザSPAの入力
端子6に与えられ、第1周波数混合器7で第1局部発振
器11の発振信号SLO1と周波数混合されることによりその
周波数混合出力にLO2IF2の周波数を持つ第1中間
周波信号SIF1が得られる。
この第1中間周波信号SIF1は第1中間周波増幅器8によ
って増幅され、第2周波数混合器9に与えられる。第2
周波数混合器9で第2局部発振器12の発振信号SLO2と周
波数混合することにより、その周波数混合出力に第2中
間周波信号SIF2が得られる。
「考案の効果」 このようにしてこの考案によればスペクトラムアナライ
ザSPAの第1中間周波信号SIF1の周波数FIF1はFIF1
LO2IF2であり、第2中間周波信号SIF1の周波数は
IF2である。これに対しトラッキングジェネレータTG側
では固定発振器1の発振信号S3の発振周波数33
IF2+Δに選択されており、この信号S3がスペクト
ラムアナライザSPAに漏れてもΔの値を第2中間周波
増幅器の帯域外となる値に選定すれば、固定発振器1の
発振信号S3が第2中間周波増幅器10に混入することはな
い。
また周波数変換手段2の変換出力信号S4の周波数4
4LO2+(IF2+Δ)であるからこの周波数も
第1中間周波増幅器8に混入することはない。
従ってこの考案によればトラッキングジェネレータTGを
内蔵しているにもかかわらず、トラッキングジェネレー
タTGからスペクトラムアナライザSPAへの信号の漏れが
ない。
よってスペクトラムアナライザSPAにおいて不要波の混
入率が少なくなるため小さくなるため小さいレベルの信
号を大きく拡大して見ても正常なスペクトラムを表示す
ることができ、測定のダイナミックレンジが拡いスペク
トラムアナライザを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すブロック図、第2図
は従来の技術を説明するためのブロック図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.周波数掃引される第1局部発振器と、 B.一定の周波数で発振する第2局部発振器と、 C.被測定体から出力される応答出力信号と上記第1局部
    発振信号とを周波数混合して第1中間周波信号に変換す
    る第1周波数混合器と、 D.第1中間周波信号と上記第2局部発振器の発振信号と
    を周波数混合して第2中間周波信号に変換する第2周波
    数混合器と、 E.第2中間周波信号の周波数から少なくとも第2中間周
    波増幅器の帯域外になる周波数Δだけ離れた周波数を
    持つ信号を発振する固定発振器と、 F.この固定発振器の発振信号と上記第2局部発振器の発
    振信号を混合して和又は差の周波数を持つ信号に変換す
    る周波数変換手段と、 G.上記第1局部発振器の発振信号を上記周波数Δだけ
    周波数偏移させる周波数偏移手段と、 H.この周波数偏移手段でΔだけ周波数偏移された信号
    と、上記周波数変換手段の変換出力信号とを周波数混合
    し、上記周波数Δの成分が除去された周波数掃引信号
    を被測定体に与える送出側周波数混合器と、 を具備して成るスペクトラムアナライザ。
JP14913587U 1987-09-28 1987-09-28 スペクトラムアナライザ Expired - Lifetime JPH0634701Y2 (ja)

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