JP2550751Y2 - ベローズ式アクチュエータ - Google Patents

ベローズ式アクチュエータ

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JP2550751Y2
JP2550751Y2 JP4291491U JP4291491U JP2550751Y2 JP 2550751 Y2 JP2550751 Y2 JP 2550751Y2 JP 4291491 U JP4291491 U JP 4291491U JP 4291491 U JP4291491 U JP 4291491U JP 2550751 Y2 JP2550751 Y2 JP 2550751Y2
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bellows
valve
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pressure chamber
spring
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石 宏 赤
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば自動車エンジ
ンの電子燃料噴射装置に用いられるプレッシャレギュレ
ータ等に用いられるベローズ式アクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車エンジンの電子燃料噴射装
置のプレッシャレギュレータに用いられるベローズ式ア
クチュエータとしては、たとえば図13に示すような構
造となっている。すなわち、内部中空のハウジング10
0内部に筒状のベローズ101が収納され、このベロー
ズ101の一端をハウジング100に固定してベローズ
101内部に密閉された圧力室102を形成している。
このベローズ101の自由端部に弁座としてのプラグ1
03に接離するバルブシート104が取付られており、
自由状態ではベローズ101内部の閉塞端壁105に当
接したスプリングリテーナ106を介してスプリング1
07のばね力によってプラグ103に押圧されて閉弁状
態となっている。
【0003】そして、圧力室102内にインテークマニ
ホールドの圧力を導入してバルブを開閉し、燃料回路中
の燃圧を一定に保っていた。このようなプレッシャレギ
ュレータ108では、プレッシャレギュレータ108内
部の燃料の流れ等によりベローズ101が傾き圧力制御
が不安定となるので、従来からプラグ103外周に微少
クリアランスを介して摺接する筒状のバルブガイド10
9を設け、ベローズ101の伸縮作動を案内していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来のベローズ式アクチュエータにあっては、プラグ1
03とベローズ101の同軸度,プラグ103先端の弁
座面の直角度,面粗度,バルブガイド109の摺動部の
面粗度,各部品精度および組付精度を上げる必要があっ
た。
【0005】また、プラグ103外周とバルブガイド1
09内周の間の微少クリアランスに燃料等内の異物がか
み込み、ベローズ101が充分ストロークされずストロ
ークが不安定になるという問題もあった。
【0006】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、各
部品精度,組付精度を高精度にする必要がなく、ベロー
ズのストロークを安定させることにより圧力制御特性の
安定性を向上し得るベローズ式アクチュエータを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案にあっては、内部中空のハウジング内部に筒
状のベローズを収納し、該ベローズの一端をハウジング
に固定してベローズ内部に密閉された圧力室を形成し、
該圧力室内に導入される流体圧によってベローズの自由
端部をスプリングによりベローズ内部の閉塞端壁に当接
したスプリングリテーナを介して伸縮作動されるベロー
ズ式アクチュエータにおいて、前記ベローズ内部に圧力
室内に設けたスペーサをガイドとして摺動する筒状の前
記スプリングリテーナを設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成のベローズ式アクチュエータにあって
は、ベローズの伸縮作動は、ベローズ固定端部内周に嵌
合されたスペーサに摺接するスプリングリテーナによっ
て案内され、ベローズの傾きが防止される。
【0009】したがって、従来のようにベローズの外部
に設けたガイド部材が不要となり、構造が簡素化され
る。
【0010】また、ガイド部材の摺動部に燃料等内の異
物がかみ込まないのでベローズの安定したストロークが
得られる。
【0011】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本考案の一実施例に係るベローズ式アクチ
ュエータが適用されたガソリンエンジン等の電子燃料噴
射装置の燃料回路中に設けられるプレッシャレギュレー
タを示している。
【0012】すなわち、1はプレッシャレギュレータ全
体を示しており、概略、内部中空のハウジングとしての
弁箱2と、この弁箱2内に突設された弁座を構成するプ
ラグ3と、このプラグ3先端に接離する弁体としてのバ
ルブシート4と、弁箱2の側面に設けられる流入ポート
5と、弁箱2底面に設けられる流出ポート6と、を備え
ており、バルブシート4を往復移動させるベローズ式ア
クチュエータ7が弁箱2に一体的に組付けられている。
【0013】弁箱2は、有底円筒状のロアケース8と、
このロアケース8の開口部を閉塞するアッパキャップ9
とから構成され、弁箱2内に収納される有底円筒状のベ
ローズ10の開口端をアッパキャップ9とロアケース8
間に固定し、このベローズ10とアッパキャップ9とに
よって密閉された圧力室11が構成されている。
【0014】ベローズ10は、円筒状の蛇腹部12と、
この蛇腹部12の一端から半径方向外方に向かって張り
出され円筒状の蛇腹部12の内周より大きい内周の固定
フランジ13と、蛇腹部12の他端開口部を閉塞する閉
塞端壁14と、から構成されるもので、閉塞端壁14端
面に、バルブシート4がバルブガイド15を介して取付
け保持されている。このバルブシート4の閉塞端壁14
との当接面は断面円弧状に突出する曲面となっていて、
プラグ3先端の弁座面16の傾きをバルブシート4の揺
動によって吸収するようになっている。
【0015】一方、固定フランジ13はその端面にシー
ルプレート17を重ねた状態でアッパキャップ9とロア
ケース8の開口端同士をかしめることによって、気密状
態で上下に圧縮固定している。
【0016】また、圧力室11内にはベローズ10を伸
長させる方向に付勢するスプリング18が設けられてい
る。このスプリング18はコイルスプリングで、その一
端がアッパキャップ9に係合し、他端がベローズ10内
の閉塞端壁14に当接したスプリングリテーナ19に係
合しており、バルブシート4をプラグ3先端の弁座面1
6に圧接させて閉弁している。
【0017】一方、アッパキャップ9には圧力室11内
にインテークマニホールド等から負圧を導入するニップ
ル20が取付けられ、圧力室11内に負圧を導入するこ
とによりスプリング18のばね力に抗してベローズ10
を収縮させ、開弁するようになっている。
【0018】そして、圧力室11内には、ベローズ10
の円筒状の蛇腹部12の内部の上端の環状面21と、固
定フランジ13内周面22と、シールプレート17内周
面23と、に当接した環状のスペーサ24が設けられて
おり、このスペーサ24の内周はベローズ10の蛇腹部
12の内周より若干小さくなっている。
【0019】ベローズ10内周には、上記スペーサ24
をガイドとしその内周に摺接し、摺動するようにスプリ
ングリテーナ19が挿入されている。
【0020】このスプリングリテーナ19は図2に示す
ように円筒状で、その一端は折曲部25を有し、その折
曲部25は折曲部25の外端面が閉塞端壁14に当接
し、折曲部25の内端面はスプリング18と係合するよ
う設けられている。また他端は、スペーサ24の上端面
とほぼ同一まで伸びており、スプリングリテーナ19の
外周面とスペーサ24の内周面と摺接するように設けら
れている。この場合、スペーサ24の内周はベローズ1
0の蛇腹部12の内周より小さいため、スプリングリテ
ーナ19の外周面と蛇腹部12の内周面との間に摺動に
有効な隙間26ができる。
【0021】上記構成のベローズ式アクチュエータが用
いられたプレッシャレギュレータにあっては、圧力室1
1内に負圧が導入されて弁室27側の圧力との圧力差が
スプリング18のばね力よりも大きくなると、スプリン
グ18のばね力に抗してベローズ10が収縮し、バルブ
シート4がプラグ3から離れて開弁し、燃料等の制御流
体が流出ポート6から流出する。
【0022】一方、圧力室11内の負圧が小さくなる
と、ベローズ10が伸長して、バルブシート4がプラグ
3先端に着座し、閉弁される。
【0023】このようにベローズ10の伸長,収縮動作
中において、ベローズ10の蛇腹部12内周は圧力室1
1内に設けられたスペーサ24がガイドとなりその内周
に摺接してベローズ10内周に挿入されたスプリングリ
テーナ19の外周に案内されて移動し、弁室27内の制
御流体の流れによってベローズ10が傾くことはない。
【0024】尚、上記実施例ではベローズ式アクチュエ
ータをプレッシャレギュレータに適用した場合について
説明したが、プレッシャレギュレータに限るものではな
く、他の種々の制御装置に適用することができる。
【0025】
【考案の効果】本考案は以上の構成および作用を有する
もので、ベローズ内部にベローズの傾きを防止するため
のスプリングリテーナを圧力室内に設けたスペーサをガ
イドとして設けたので、従来のようにベローズの自由端
側にガイド機構を設ける必要はなくなって、ベローズと
外部のガイド機構との同軸度や部品精度,組付精度を高
精度に管理する必要はなくなる。
【0026】また、ベローズの自由端側にガイド機構を
設ける必要がなくなることにより、ガイド機構の摺動部
がなくなりその摺動部に燃料等内の異物がかみ込まない
ため、従来のように摺動部に異物のかみ込みによるベロ
ーズのストロークへの支障を起こすことなく安定したス
トロークが得られ圧力制御特性の安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係るベローズ式アク
チュエータの全体縦断面図である。
【図2】図2は図1のベローズ式アクチュエータのベロ
ーズ内部の要部縦断面図である。
【図3】図3は従来のベローズ式アクチュエータの全体
縦断面図である。
【符号の説明】
1 プレッシャレギュレータ 2 弁箱(ハウジング) 3 プラグ 4 バルブシート 5 流入ポート 6 流出ポート 7 ベローズ式アクチュエータ 8 ロアケース 9 アッパキャップ 10 ベローズ 11 圧力室 12 蛇腹部 13 固定フランジ 14 閉塞端壁 15 バルブガイド 16 弁座面 17 シールプレート 18 スプリング 19 スプリングリテーナ 20 ニップル 21 環状面 22 固定フランジ内周面 23 シールプレート内周面 24 スペーサ 25 折曲部 26 隙間 27 弁室

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部中空のハウジング内部に筒状のベロ
    ーズを収納し、該ベローズの一端をハウジングに固定し
    てベローズ内部に密閉された圧力室を形成し、前記ベロ
    ーズの固定端部内周にスペーサを嵌合し、前記圧力室内
    に導入される流体圧によってベローズの自由端部を伸縮
    作動されるベローズ式アクチュエータにおいて、前記ベ
    ローズの圧力室内に、一端が前記ベローズの自由端部に
    固定され、他端が前記ベローズの固定端部内周に嵌合さ
    れたスペーサの内周に摺接するガイド部材を設けたこと
    を特徴とするベローズ式アクチュエータ。
JP4291491U 1991-05-13 1991-05-13 ベローズ式アクチュエータ Expired - Lifetime JP2550751Y2 (ja)

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JPH04128308U JPH04128308U (ja) 1992-11-24
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