JP2550472B2 - トラクタの作業機制御装置 - Google Patents
トラクタの作業機制御装置Info
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- JP2550472B2 JP2550472B2 JP5225787A JP22578793A JP2550472B2 JP 2550472 B2 JP2550472 B2 JP 2550472B2 JP 5225787 A JP5225787 A JP 5225787A JP 22578793 A JP22578793 A JP 22578793A JP 2550472 B2 JP2550472 B2 JP 2550472B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耕深制御手段と左右
傾斜制御手段を有するトラクタの作業機制御装置に関す
るものである。
傾斜制御手段を有するトラクタの作業機制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来技術及びその課題】ロ−タリ耕耘装置の左右傾斜
姿勢を一定の例えば水平姿勢に制御すると共に、設定し
た耕深が保たれるように制御を行なう油圧制御回路は、
従来、左右姿勢制御シリンダからの排出油をロ−タリ耕
耘装置昇降のためのリフトシリンダに供給する構造であ
って、リフトシリンダとそのピストンの動作抵抗に基づ
く背圧が左右姿勢制御シリンダの排出側に作用するとき
は、この左右姿勢制御シリンダのピストンの動作が遅く
なって、ロ−タリ耕耘装置の左右姿勢制御動作が遅くな
り、制御が不完全となることがある。
姿勢を一定の例えば水平姿勢に制御すると共に、設定し
た耕深が保たれるように制御を行なう油圧制御回路は、
従来、左右姿勢制御シリンダからの排出油をロ−タリ耕
耘装置昇降のためのリフトシリンダに供給する構造であ
って、リフトシリンダとそのピストンの動作抵抗に基づ
く背圧が左右姿勢制御シリンダの排出側に作用するとき
は、この左右姿勢制御シリンダのピストンの動作が遅く
なって、ロ−タリ耕耘装置の左右姿勢制御動作が遅くな
り、制御が不完全となることがある。
【0003】また、耕深変化に対してロ−タリ耕耘装置
を自動的に昇降させて耕深を一定に保つ場合、従来は、
耕深感知体の動きを作業機昇降用の制御弁に機械的にフ
ィ−ドバックさせていたために動きが遅く、その上、左
右傾斜姿勢制御用シリンダが作動しているときには、リ
フトシリンダへの油の供給量が不足するような不具合が
あった。
を自動的に昇降させて耕深を一定に保つ場合、従来は、
耕深感知体の動きを作業機昇降用の制御弁に機械的にフ
ィ−ドバックさせていたために動きが遅く、その上、左
右傾斜姿勢制御用シリンダが作動しているときには、リ
フトシリンダへの油の供給量が不足するような不具合が
あった。
【0004】
【課題を解決するための技術手段】この発明は前記した
問題点に鑑みて提案するものであって、このため、次の
ような技術的手段を講じた。即ち、耕深感知体18と耕
深設定器19とを有して耕深設定器19にて設定された
耕深を維持するように作動する耕深制御手段と、トラク
タの機体に連結されたロ−タリ耕耘装置の左右傾斜姿勢
を所定の角度に維持する姿勢制御手段とを備えたトラク
タの作業機制御装置において、前記耕深制御手段はロ−
タリ耕耘装置の対地高さを変更するリフトシリンダ14
と該リフトシリンダ14に圧力油を給排する耕深制御弁
21とを備え、前記姿勢制御手段はロ−タリ耕耘装置の
左右傾斜姿勢を変更する左右姿勢制御シリンダ7と該左
右姿勢制御シリンダ7に圧力油を給排する姿勢制御弁1
2とを備え、前記耕深制御弁21は上昇側電磁弁22と
下降側電磁弁23とを備えた電磁式制御弁に構成して耕
深感知体18の検知動作によって電気的に制御されるよ
うに設け、前記姿勢制御弁12は「伸長」「中立」「短
縮」位置に切替える電磁式制御弁に構成して姿勢検知器
10の検知動作によって電気的に制御されるように設
け、一つの油ポンプ13の圧力油を前記耕深制御弁21
と前記姿勢制御弁12とへ分配して供給する分流弁27
を設け、前記姿勢制御弁12が中立位置以外のとき前記
左右姿勢制御シリンダ7の排出油を戻し油路34を介し
てタンクTに戻すように構成し、前記姿勢制御弁12が
中立位置にあるとき前記分流弁27にて分流された圧力
油と姿勢制御弁12を通過した圧力油とを再び合流させ
てこれらを前記耕深制御弁21側に流すように構成した
ことを特徴とするトラクタの作業機制御装置とした。
問題点に鑑みて提案するものであって、このため、次の
ような技術的手段を講じた。即ち、耕深感知体18と耕
深設定器19とを有して耕深設定器19にて設定された
耕深を維持するように作動する耕深制御手段と、トラク
タの機体に連結されたロ−タリ耕耘装置の左右傾斜姿勢
を所定の角度に維持する姿勢制御手段とを備えたトラク
タの作業機制御装置において、前記耕深制御手段はロ−
タリ耕耘装置の対地高さを変更するリフトシリンダ14
と該リフトシリンダ14に圧力油を給排する耕深制御弁
21とを備え、前記姿勢制御手段はロ−タリ耕耘装置の
左右傾斜姿勢を変更する左右姿勢制御シリンダ7と該左
右姿勢制御シリンダ7に圧力油を給排する姿勢制御弁1
2とを備え、前記耕深制御弁21は上昇側電磁弁22と
下降側電磁弁23とを備えた電磁式制御弁に構成して耕
深感知体18の検知動作によって電気的に制御されるよ
うに設け、前記姿勢制御弁12は「伸長」「中立」「短
縮」位置に切替える電磁式制御弁に構成して姿勢検知器
10の検知動作によって電気的に制御されるように設
け、一つの油ポンプ13の圧力油を前記耕深制御弁21
と前記姿勢制御弁12とへ分配して供給する分流弁27
を設け、前記姿勢制御弁12が中立位置以外のとき前記
左右姿勢制御シリンダ7の排出油を戻し油路34を介し
てタンクTに戻すように構成し、前記姿勢制御弁12が
中立位置にあるとき前記分流弁27にて分流された圧力
油と姿勢制御弁12を通過した圧力油とを再び合流させ
てこれらを前記耕深制御弁21側に流すように構成した
ことを特徴とするトラクタの作業機制御装置とした。
【0005】
【実施例】以下、図面に基づきこの発明の実施例を説明
する。図1には、トラクタ1とこれに連結されたロ−タ
リ耕耘装置2を示し、図2にその油圧制御回路の一例を
示したが、左右のリフトア−ム3、4の1個のリフトア
−ム3は、リフトロッド5を介して同側のロワ−リンク
6に、又、他側のリフトア−ム4は、左右姿勢制御シリ
ンダ7とそのピストン8を介して同側のロワ−リンク9
に夫々連結し、例えば透明な管に封入した液体中の気泡
が、ロ−タリ耕耘装置2の左方又は右方への傾斜に伴っ
て左右に移動するのを光電式に検知する姿勢検知器10
を設け、この姿勢検知器10の検知動作によって制御部
11が姿勢制御弁12を動作させて、ロ−タリ耕耘装置
2の左右方向姿勢を、一定の例えば水平に保持すべく、
油ポンプ13の圧力油を左右姿勢制御シリンダ7に供
給、排出するものである。
する。図1には、トラクタ1とこれに連結されたロ−タ
リ耕耘装置2を示し、図2にその油圧制御回路の一例を
示したが、左右のリフトア−ム3、4の1個のリフトア
−ム3は、リフトロッド5を介して同側のロワ−リンク
6に、又、他側のリフトア−ム4は、左右姿勢制御シリ
ンダ7とそのピストン8を介して同側のロワ−リンク9
に夫々連結し、例えば透明な管に封入した液体中の気泡
が、ロ−タリ耕耘装置2の左方又は右方への傾斜に伴っ
て左右に移動するのを光電式に検知する姿勢検知器10
を設け、この姿勢検知器10の検知動作によって制御部
11が姿勢制御弁12を動作させて、ロ−タリ耕耘装置
2の左右方向姿勢を、一定の例えば水平に保持すべく、
油ポンプ13の圧力油を左右姿勢制御シリンダ7に供
給、排出するものである。
【0006】左右のリフトア−ム3、4は、リフトシリ
ンダ14のリフトピストン15の出入動作によって一体
に昇降回動するものであって、油ポンプ13の圧力油を
昇降制御弁16の切替動作によって行なうものである。
耕深自動制御は、耕耘体17によって耕起された耕土表
面に常に摺接するように設けられている例えばリヤカバ
−を耕深感知体18として用い、耕深設定器19によっ
て設定される設定耕深値に上記検出値が一致するよう
に、制御部20は耕深制御弁21の上昇側電磁弁22又
は下降側電磁弁23を動作させてリフトシリンダ14に
圧力油を給排するものである。
ンダ14のリフトピストン15の出入動作によって一体
に昇降回動するものであって、油ポンプ13の圧力油を
昇降制御弁16の切替動作によって行なうものである。
耕深自動制御は、耕耘体17によって耕起された耕土表
面に常に摺接するように設けられている例えばリヤカバ
−を耕深感知体18として用い、耕深設定器19によっ
て設定される設定耕深値に上記検出値が一致するよう
に、制御部20は耕深制御弁21の上昇側電磁弁22又
は下降側電磁弁23を動作させてリフトシリンダ14に
圧力油を給排するものである。
【0007】ロ−タリ耕耘装置2を吊上げ状態から下降
して耕耘体17が接地する寸前付近の高さに到達したと
き、高さ検知器24が例えばリフトア−ム4によって動
作して、リフトシリンダ14からの排出油を下降速度制
御弁25によって絞ってリフトア−ム4の下降が緩やか
となり、接地後は検知器24の上記動作が解除されるよ
うに構成している。
して耕耘体17が接地する寸前付近の高さに到達したと
き、高さ検知器24が例えばリフトア−ム4によって動
作して、リフトシリンダ14からの排出油を下降速度制
御弁25によって絞ってリフトア−ム4の下降が緩やか
となり、接地後は検知器24の上記動作が解除されるよ
うに構成している。
【0008】そして、油圧制御回路の詳細な構造は、油
ポンプ13の圧力油を、フロントロ−ダ等の作業機操作
用の外部油圧制御弁26の中立ポ−トを介して分流弁2
7に導入し、分流弁27の出口側に、絞り28のある油
路29と油路30を夫々接続し、油路29は姿勢制御弁
12に圧力油を供給し、姿勢制御弁12の中立ポ−トを
介して油路29に連通する油路31は、油路30と合流
して油路32となり、油路32は昇降制御弁16及び調
圧弁33を介して耕深制御弁21に夫々接続している。
ポンプ13の圧力油を、フロントロ−ダ等の作業機操作
用の外部油圧制御弁26の中立ポ−トを介して分流弁2
7に導入し、分流弁27の出口側に、絞り28のある油
路29と油路30を夫々接続し、油路29は姿勢制御弁
12に圧力油を供給し、姿勢制御弁12の中立ポ−トを
介して油路29に連通する油路31は、油路30と合流
して油路32となり、油路32は昇降制御弁16及び調
圧弁33を介して耕深制御弁21に夫々接続している。
【0009】分流弁27はそのスプ−ルの動作によって
外部油圧制御弁26から入る圧力油の過半を占める一定
の油量を油路30に送油し、残りの油量を油路29に送
ることになり、左右姿勢制御シリンダ7の排出油は、姿
勢制御弁12から戻し油路34によってタンクTに排出
される。リフトシリンダ14内の圧力油は逆止弁35と
先行弁36とによって漏出を阻止されるものであって、
先行弁36を上げ位置に保持しておけば、油ポンプ13
を停止した状態では、昇降制御弁16を図2の如く下げ
位置に移動しても、先行弁36は勝手に動かない(油路
32に圧力油がない)ので、リフトシリンダ14内の圧
力油は油路37から逆止弁35の弁室35a内に入ると
共に、油路37から先行弁36の上げポ−ト36a、油
路38を経て弁室35bに入るので、弁ばね35cの作
用によって弁35dが昇降制御弁16に向かう油路39
を塞ぐことになる。
外部油圧制御弁26から入る圧力油の過半を占める一定
の油量を油路30に送油し、残りの油量を油路29に送
ることになり、左右姿勢制御シリンダ7の排出油は、姿
勢制御弁12から戻し油路34によってタンクTに排出
される。リフトシリンダ14内の圧力油は逆止弁35と
先行弁36とによって漏出を阻止されるものであって、
先行弁36を上げ位置に保持しておけば、油ポンプ13
を停止した状態では、昇降制御弁16を図2の如く下げ
位置に移動しても、先行弁36は勝手に動かない(油路
32に圧力油がない)ので、リフトシリンダ14内の圧
力油は油路37から逆止弁35の弁室35a内に入ると
共に、油路37から先行弁36の上げポ−ト36a、油
路38を経て弁室35bに入るので、弁ばね35cの作
用によって弁35dが昇降制御弁16に向かう油路39
を塞ぐことになる。
【0010】油ポンプ13が稼働状態であるとき、リフ
トア−ム4を下降するには、昇降制御弁16を下げ位置
にすれば良く、油路32の圧力油は昇降制御弁16の下
げポ−ト16aから油路40を通って先行弁36に供給
され、先行弁36から図2の下げ位置に切替るので弁室
35bの圧力油は下げポ−ト36bを経てタンクT2に
排出され、リフトシリンダ14内の圧力油は油路37、
弁室35a、油路39、昇降制御弁16の下げポ−ト1
6aを通って下降速度制御弁25の絞りポ−ト25a
(高さ検知器24の動作時)又は非絞りポ−ト25bを
通ってタンクTに排出されることになり、又、調圧弁3
3の背圧室の圧力油は、下げポ−ト16aを経てタンク
Tに排出するので、調圧弁33は連通状態となって油路
32の圧力油を耕深制御弁21に供給することになる。
更に詳述すると、ポジションコントロ−ルを司る昇降制
御弁16を下げ位置にしておけば、油ポンプ13から送
り出される圧力油は全て自動耕深制御用の耕深制御弁2
1に供給されることになる。
トア−ム4を下降するには、昇降制御弁16を下げ位置
にすれば良く、油路32の圧力油は昇降制御弁16の下
げポ−ト16aから油路40を通って先行弁36に供給
され、先行弁36から図2の下げ位置に切替るので弁室
35bの圧力油は下げポ−ト36bを経てタンクT2に
排出され、リフトシリンダ14内の圧力油は油路37、
弁室35a、油路39、昇降制御弁16の下げポ−ト1
6aを通って下降速度制御弁25の絞りポ−ト25a
(高さ検知器24の動作時)又は非絞りポ−ト25bを
通ってタンクTに排出されることになり、又、調圧弁3
3の背圧室の圧力油は、下げポ−ト16aを経てタンク
Tに排出するので、調圧弁33は連通状態となって油路
32の圧力油を耕深制御弁21に供給することになる。
更に詳述すると、ポジションコントロ−ルを司る昇降制
御弁16を下げ位置にしておけば、油ポンプ13から送
り出される圧力油は全て自動耕深制御用の耕深制御弁2
1に供給されることになる。
【0011】又、ポジションコントロ−ル時にリフトシ
リンダ14に圧力油を供給するには、昇降制御弁16を
上げ位置に操作することになり、油路32の圧力油は、
昇降制御弁16の上げポ−ト16bを経て油路41から
調圧弁33の背圧室に供給するので、調圧弁33は閉止
状態となり、油路32の高い圧力油は上げポ−ト16b
から油路39を経て弁室35aに流入し、弁35を押し
開けて油路37からリフトシリンダ14に圧力油が供給
されることになる。
リンダ14に圧力油を供給するには、昇降制御弁16を
上げ位置に操作することになり、油路32の圧力油は、
昇降制御弁16の上げポ−ト16bを経て油路41から
調圧弁33の背圧室に供給するので、調圧弁33は閉止
状態となり、油路32の高い圧力油は上げポ−ト16b
から油路39を経て弁室35aに流入し、弁35を押し
開けて油路37からリフトシリンダ14に圧力油が供給
されることになる。
【0012】なお、昇降制御弁16を中立位置に移動し
たときも、調圧弁33の背圧室の圧力油は、中立ポ−ト
16cからタンクTに排出されるので、調圧弁33は連
通状態となって油路32の圧力油を電磁式制御弁20に
供給するものである。そして、油ポンプ13の停止時
に、先行弁36と昇降制御弁16を、下げ位置に移動す
れば弁室35bの圧力油は下げポ−ト36bからタンク
Tに排出されて弁35dが押し開かれるのでリフトシリ
ンダ14内の圧力油は逆止弁35、昇降制御弁16を通
ってタンクTに排出されることになる。
たときも、調圧弁33の背圧室の圧力油は、中立ポ−ト
16cからタンクTに排出されるので、調圧弁33は連
通状態となって油路32の圧力油を電磁式制御弁20に
供給するものである。そして、油ポンプ13の停止時
に、先行弁36と昇降制御弁16を、下げ位置に移動す
れば弁室35bの圧力油は下げポ−ト36bからタンク
Tに排出されて弁35dが押し開かれるのでリフトシリ
ンダ14内の圧力油は逆止弁35、昇降制御弁16を通
ってタンクTに排出されることになる。
【0013】次に耕深制御手段について説明する。耕深
制御弁21は上昇側電磁弁22と下降側電磁弁23を備
え、これらは制御部20の指令によって励磁あるいは消
磁される。そして、上昇側電磁弁22及び下降側電磁弁
23の動作時間に比例した量の圧力油をリフトシリンダ
14に供給し、又はこれから排出する。図2に示す如
く、上昇側電磁弁22及び下降側電磁弁23が共に消磁
されている状態では、先行弁36の弁室36cの圧力油
は油路45から下降側電磁弁23の下げポ−ト23aを
介してタンクTに排出され、油路32の圧力油は油路4
0を介して先行弁36を左方に押動するので、逆止弁3
5の弁室35bの圧力油を下げポ−ト36bからタンク
Tに排出し、リフトシリンダ14の圧力油を、弁35d
の押開かれた逆止弁35と下げポ−ト16a、下降速度
制御弁25を介してタンクTに排出し、又、切替弁42
の弁室42aの圧力油は、上昇側電磁弁22からタンク
Tに排出されるので、切替弁42はばね42bによって
中立ポ−ト42cが油路44にのぞむことになり、リフ
トア−ム4は次第に下降するものである。これは、耕深
感知体18が、耕深が浅くなり過ぎたことを検知した場
合である。
制御弁21は上昇側電磁弁22と下降側電磁弁23を備
え、これらは制御部20の指令によって励磁あるいは消
磁される。そして、上昇側電磁弁22及び下降側電磁弁
23の動作時間に比例した量の圧力油をリフトシリンダ
14に供給し、又はこれから排出する。図2に示す如
く、上昇側電磁弁22及び下降側電磁弁23が共に消磁
されている状態では、先行弁36の弁室36cの圧力油
は油路45から下降側電磁弁23の下げポ−ト23aを
介してタンクTに排出され、油路32の圧力油は油路4
0を介して先行弁36を左方に押動するので、逆止弁3
5の弁室35bの圧力油を下げポ−ト36bからタンク
Tに排出し、リフトシリンダ14の圧力油を、弁35d
の押開かれた逆止弁35と下げポ−ト16a、下降速度
制御弁25を介してタンクTに排出し、又、切替弁42
の弁室42aの圧力油は、上昇側電磁弁22からタンク
Tに排出されるので、切替弁42はばね42bによって
中立ポ−ト42cが油路44にのぞむことになり、リフ
トア−ム4は次第に下降するものである。これは、耕深
感知体18が、耕深が浅くなり過ぎたことを検知した場
合である。
【0014】次に、上昇側電磁弁22及び下降側電磁弁
23が共にその電磁ソレノイドに通電される状態では、
油ポンプ13からの圧力油は、油路46を通って上昇側
電磁弁22から油路47を経て切替弁42の弁室42a
にパイロット圧を立てながら流入するので、切替弁42
は上げポ−ト42dが油路46にのぞむことになり、圧
力油は、油路45、上げポ−ト42d、油路44を経て
リフトシリンダ14に流入することになって、リフトア
−ム4は上昇し、このとき、調圧弁33を通った圧力油
が油路48から下降側電磁弁23の上げポ−ト23bを
通って油路45から先行弁36の弁室36cに流入して
パイロット圧を作用させ、油路37の圧力油を上げポ−
ト36aを介して油路38から逆止弁35の弁室35b
に供給するので、この逆止弁35は逆止状態に切替えら
れることになる。これは耕深感知体18が、耕深が深く
なり過ぎたことを検知した場合である。
23が共にその電磁ソレノイドに通電される状態では、
油ポンプ13からの圧力油は、油路46を通って上昇側
電磁弁22から油路47を経て切替弁42の弁室42a
にパイロット圧を立てながら流入するので、切替弁42
は上げポ−ト42dが油路46にのぞむことになり、圧
力油は、油路45、上げポ−ト42d、油路44を経て
リフトシリンダ14に流入することになって、リフトア
−ム4は上昇し、このとき、調圧弁33を通った圧力油
が油路48から下降側電磁弁23の上げポ−ト23bを
通って油路45から先行弁36の弁室36cに流入して
パイロット圧を作用させ、油路37の圧力油を上げポ−
ト36aを介して油路38から逆止弁35の弁室35b
に供給するので、この逆止弁35は逆止状態に切替えら
れることになる。これは耕深感知体18が、耕深が深く
なり過ぎたことを検知した場合である。
【0015】そして、耕深感知体18が検出した検出値
が耕深設定器19によって設定された値と一致している
ときには、制御部20は上昇側電磁弁22を消磁状態
に、又、下降側電磁弁23を励磁状態に保持するもので
あって、切替弁42の中立ポ−ト42cが油路44、4
6にのぞみ、又、油路48の圧力油は下降側電磁弁23
の上げポ−ト23bから油路45を経て弁室36cに流
入するので、油路37の圧力油は上げポ−ト36a、油
路38を介して逆止弁35の弁室35bに流入し、逆止
弁35は逆止状態となり、したがってリフトシリンダ1
4内の圧力油は、そのまま保持されてリフトア−ム4も
停止するものである。
が耕深設定器19によって設定された値と一致している
ときには、制御部20は上昇側電磁弁22を消磁状態
に、又、下降側電磁弁23を励磁状態に保持するもので
あって、切替弁42の中立ポ−ト42cが油路44、4
6にのぞみ、又、油路48の圧力油は下降側電磁弁23
の上げポ−ト23bから油路45を経て弁室36cに流
入するので、油路37の圧力油は上げポ−ト36a、油
路38を介して逆止弁35の弁室35bに流入し、逆止
弁35は逆止状態となり、したがってリフトシリンダ1
4内の圧力油は、そのまま保持されてリフトア−ム4も
停止するものである。
【0016】
【発明の効果】この発明は前記の如く構成されているの
で、姿勢制御弁12は姿勢検知器10の検知信号を受け
てロ−タリ耕耘装置を所定の角度に維持すべく左右姿勢
制御シリンダ7を伸縮制御させる。そして、リフトシリ
ンダ14には、分流弁27によって左右姿勢制御シリン
ダ7に対して独立的に圧力油が供給され、左右姿勢制御
シリンダ7の排出油は戻し油路34によってタンクTに
戻ることになるので排出動作が迅速となり、左右姿勢制
御シリンダ7の動作に遅れがなく、左右姿勢制御は追従
性良く正確に行なわれるものであり、リフトシリンダ1
4への圧力油の供給も迅速となって耕深制御も正確とな
ったのである。
で、姿勢制御弁12は姿勢検知器10の検知信号を受け
てロ−タリ耕耘装置を所定の角度に維持すべく左右姿勢
制御シリンダ7を伸縮制御させる。そして、リフトシリ
ンダ14には、分流弁27によって左右姿勢制御シリン
ダ7に対して独立的に圧力油が供給され、左右姿勢制御
シリンダ7の排出油は戻し油路34によってタンクTに
戻ることになるので排出動作が迅速となり、左右姿勢制
御シリンダ7の動作に遅れがなく、左右姿勢制御は追従
性良く正確に行なわれるものであり、リフトシリンダ1
4への圧力油の供給も迅速となって耕深制御も正確とな
ったのである。
【0017】また、この場合、耕深感知体18の動きを
電気的にフィ−ドバックして上昇側電磁弁22あるいは
下降側電磁弁23を制御するようにしているので、フィ
−ドバックが正確であり、土壌の凹凸変化に迅速に対応
できると共に、姿勢制御弁12が中立位置にあるとき
は、油ポンプから送油された圧力油の全量がリフトシリ
ンダ14に流されるので、例えば耕深が深い側へ変化し
たような場合には、ロ−タリ耕耘装置を素速く設定耕深
まで上昇させることができ、耕深変動を抑えることが可
能となり、耕深精度が向上する。
電気的にフィ−ドバックして上昇側電磁弁22あるいは
下降側電磁弁23を制御するようにしているので、フィ
−ドバックが正確であり、土壌の凹凸変化に迅速に対応
できると共に、姿勢制御弁12が中立位置にあるとき
は、油ポンプから送油された圧力油の全量がリフトシリ
ンダ14に流されるので、例えば耕深が深い側へ変化し
たような場合には、ロ−タリ耕耘装置を素速く設定耕深
まで上昇させることができ、耕深変動を抑えることが可
能となり、耕深精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタとロ−タリ耕耘装置の斜視図である。
【図2】油圧回路図である。
2 ロ−タリ耕耘装置 7 姿勢制御シリンダ 12 姿勢制御弁 13 油ポンプ 14 リフトシリンダ 16 昇降制御弁 21 電磁式制御弁 22 上昇側電磁弁 23 下降側電磁弁 25 下降速度制御弁 27 分流弁 34 戻し油路 35 逆止弁 36 先行弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−75003(JP,A) 特開 昭55−54804(JP,A) 実願 昭58−145151号(実開 昭60− 51913号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】耕深感知体18と耕深設定器19とを有し
て耕深設定器19にて設定された耕深を維持するように
作動する耕深制御手段と、トラクタの機体に連結された
ロ−タリ耕耘装置の左右傾斜姿勢を所定の角度に維持す
る姿勢制御手段とを備えたトラクタの作業機制御装置に
おいて、前記耕深制御手段はロ−タリ耕耘装置の対地高
さを変更するリフトシリンダ14と該リフトシリンダ1
4に圧力油を給排する耕深制御弁21とを備え、前記姿
勢制御手段はロ−タリ耕耘装置の左右傾斜姿勢を変更す
る左右姿勢制御シリンダ7と該左右姿勢制御シリンダ7
に圧力油を給排する姿勢制御弁12とを備え、前記耕深
制御弁21は上昇側電磁弁22と下降側電磁弁23とを
備えた電磁式制御弁に構成して耕深感知体18の検知動
作によって電気的に制御されるように設け、前記姿勢制
御弁12は「伸長」「中立」「短縮」位置に切替える電
磁式制御弁に構成して姿勢検知器10の検知動作によっ
て電気的に制御されるように設け、一つの油ポンプ13
の圧力油を前記耕深制御弁21と前記姿勢制御弁12と
へ分配して供給する分流弁27を設け、前記姿勢制御弁
12が中立位置以外のとき前記左右姿勢制御シリンダ7
の排出油を戻し油路34を介してタンクTに戻すように
構成し、前記姿勢制御弁12が中立位置にあるとき前記
分流弁27にて分流された圧力油と姿勢制御弁12を通
過した圧力油とを再び合流させてこれらを前記耕深制御
弁21側に流すように構成したことを特徴とするトラク
タの作業機制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225787A JP2550472B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | トラクタの作業機制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5225787A JP2550472B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | トラクタの作業機制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19469083A Division JPS6087702A (ja) | 1983-10-18 | 1983-10-18 | トラクタの油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06169603A JPH06169603A (ja) | 1994-06-21 |
JP2550472B2 true JP2550472B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=16834776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5225787A Expired - Lifetime JP2550472B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | トラクタの作業機制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550472B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5554804A (en) * | 1978-10-19 | 1980-04-22 | Diesel Kiki Co | Lifting and lowering controller of working machine for tractor |
JPS5675003A (en) * | 1979-11-22 | 1981-06-20 | Iseki Agricult Mach | Lifting control device of soil treating machine |
JPS5678502A (en) * | 1979-11-30 | 1981-06-27 | Iseki Agricult Mach | Lifting control device of soil treating machine |
JPS6051913U (ja) * | 1983-09-19 | 1985-04-12 | 川崎重工業株式会社 | 農作業機械のロ−タリ制御回路 |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP5225787A patent/JP2550472B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06169603A (ja) | 1994-06-21 |
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