JP2550378B2 - 光学活性ビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体の製造方法 - Google Patents

光学活性ビシクロ[3.3.0]オクタン誘導体の製造方法

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JP2550378B2 JP63000339A JP33988A JP2550378B2 JP 2550378 B2 JP2550378 B2 JP 2550378B2 JP 63000339 A JP63000339 A JP 63000339A JP 33988 A JP33988 A JP 33988A JP 2550378 B2 JP2550378 B2 JP 2550378B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビシクロ〔3.3.0〕オクタン環を有する光
学活性なカルバサイクリン類を合成するための中間体と
して有用な(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−
6−ヒドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラ
ニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンの光学純度を
向上させる方法に関する。
より具体的には、本発明は(1R,5S,6S,7R)−3,3−エ
チレンジオキシ−6−ヒドロキシメチル−7−(2′−
テトラヒドロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オク
タンを出発物質としてその6位のヒドロキシメチル基を
第三ブチルジフエニルシリルオキシメチル基に変換した
エチレンジオキシ基およびテトラヒドロピラニル基を離
脱せしめて(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジフエニ
ルオキシメチル−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕オ
クタン−3−オンを生成せしめ、この化合物が結晶性で
あることを利用して結晶化によつてその光学純度を向上
させ、光学純度が向上されたこの化合物の3位および7
位のそれぞれをエチレンジオキシ基およびテトラヒドロ
ピラニル基で保護し、第三ブチルジフエニルシリル基を
離脱させることにより光学純度が向上せしめれられた元
の(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒド
ロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニルオキ
シ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンを生成させる方法に関
する。
〔従来の技術〕
プロスタサイクリン(PGI)は、血小板凝集抑制作
用、血管拡張作用をはじめ種々の薬理作用を有し、医薬
品として開発するに有望なものと考えられる。しかし、
反面、非常に不安定であるという欠点を有している。プ
ロスタサイクリン系誘導体の中で、安定型のものとし
て、エノールエーテルの酵素部分をメチレン基で置き換
えた下記の構造式で表わされる カルバサイクリン(9(0)−メタノプロスタサイクリ
ン)が知られている。光学活性なカルバサイクリンの合
成法としては、「テトラヘドロン(Tetrahedron)」第3
7巻第4391頁(1981年)、「ジヤーナル・オブ・オーガ
ニツク・ケミストリー(Journal of Organic Chemistr
y)」第44巻第2880頁(1979年)、「ジヤーナル・オブ
・オーガニツク・ケミストリー」第46巻第1954頁(1981
年)などに記載の方法が知られているが、それらは工程
が長いという欠点を有している。また、下記式(VIII) で表わされる、(1SR,5RS)−2−エトキシカルボニル
−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−
3−オンを中間体として上記のカルバサイクリンを合成
する方法が、テトラヘドロソレターズ(Tetrahedron Le
tters)、3743頁、(1978年)、ジヤーナル・オブ・ケ
ミカル・ソサイアテイ、ケミカル・コミユニケーシヨン
(Journal of Chemical Society、Chemical Communicat
ion)、1067頁、(1978年)、テトラヘドロンレターズ
(Tetrahedron Letters)、433頁、(1979年)などに記
載されているが、これらの方法で得られるものはラセミ
体〔(1SR,5RS)体〕であつて光学活性体は得られな
い。すなわち、これらの方法で用いる原料の中間体化合
物は上述のようにラセミ体であるので、生成物も必然的
にラセミ体となるのである。したがつて原料中間体化合
物として光学活性化合物の(1S,5R)体を使用すること
ができればきわめて好都合に上記した光学活性カルバサ
イクリンが得られることになる。
ところで上記した原料の中間体化合物である式(VII
I)の化合物は上記したジヤーナル・オブ・ケミカル・
ソサイアテイ、ケミカル・コミユニケーシヨン(Journa
l of Chemical Society、Chemical Communication)、1
067頁、(1978年)、およびテトラヘドロンレターズ(T
etrahedron Letters)、433頁、(1979年)の教示に従
つて次の式(V) で表わされる、シス−ビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3,7
−ジオンから次の反応工程を経て合成される。
この反応式から見られるように、式(VII)の化合物
へのエトキシカルボニル基の導入によつて生成する式
(VIII)の化合物は常にラセミ体となり、光学活性を有
しない。
そこで本発明者らはさきに上記の式(VIII)の化合物
の中から(1S,5R)体のみを取り出す方法として上記の
ラセミ体である(1SR,5RS)−2−エトキシカルボニル
−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−
3−オンをその(1R,5S)体のケト基を特異的に還元す
る能力を有する微生物と処理して非還元体として次の式
(IV) で表わされる光学活性な(1S,5R)−2−エトキシカル
ボニル−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オク
タン−3−オンを製造する方法を提案した(特願昭60-1
19807、特開昭61-280294号公報)。
このようにして得られる式(IV)で表わされる光学活
性な(1S,5R)−2−エトキシカルボニル−7,7−エチレ
ンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オンは、
次に示す操作工程によつて光学活性なカルバサイクリン
に導くことができる。
この本発明者らがさきに提案した方法による式(VII
I)の(1SR,5RS)−2−エトキシカルボニル−7,7−エ
チレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オン
を微生物で処理して得られる式(IV)の光学活性な(1
S,5R)−2−エトキシカルボニル−7,7−エチレンジオ
キシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オンの光学純度
は、使用する微生物によつて異なるものの、最も良好な
結果の得られたS.bailiiを使用するもので92〜94%e.e.
(enantiomeric excess)であり、これを使用する最終
生成物のカルバサイクリン(式(XVI)の化合物)の光
学純度は96%e.e.程度であつた。そして微生物として最
も入手が容易なパン酵母を用いる場合は得られる式(I
V)の化合物の光学純度は60%e.e.程度であつて、これ
を使用した場合の得られるカルバサイクリンの光学純度
は満足しうるものではない。従ってこの従来方法では使
用する微生物には特別な性能を有するものを使用する必
要があり、安価で入手が容易なパン酵母は原理的には使
用可能ではあるけれども生成物の光学純度が低いという
理由で使用することが必ずしも好まれるものではなかつ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕 上記したように、特殊な微生物を使用する場合には得
られる式(IV)の(1S,5R)−2−エトキシカルボニル
−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−
3−オンの光学純度は可なりの程度に高めうるものの、
この微生物の培養、管理には特別の困難性を伴うことか
ら、入手が容易な例えばパン酵母の使用が経済的な観点
から望ましいけれども、この後者のパン酵母の使用によ
つては光学純度の高い式(IV)の化合物が得られないと
いう問題点があつたのである。
ところで、上記した式(IV)の化合物から式(XVII)
のカルバサイクリンに至る反応経路において得られる中
間生成物の夫々は結晶性にとぼしく、再結晶の手段によ
つて光学純度を向上させることができないことがこのカ
ルバサイクリンの合成反応において高い光学純度の原料
物質を要求する原因でもある。従つて結晶性の中間生成
物を見出し、この中間生成物を再結晶させることによつ
て光学純度を向上させることが出来れば出発原料の式
(IV)の化合物に光学純度の高いものを使用しなくても
高光学純度のカルバサイクリンを得ることができると考
えられる。従つて光学純度を再結晶の手段で向上させう
る結晶性の中間生成物を見出すことが上記した問題点の
解決のため一つの課題であつたのである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは結晶性の良好なビシクロ〔3.3.0〕オク
タン環を有するカルバサイクリン合成の中間体となりう
る化合物を探索した結果次の式(III) で示される(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジフエニ
ルシリルオキシメチル−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン−3−オンが極めて良好な結晶性を有する
ことと、この化合物を再結晶処理に付すことにより光学
純度を著しく向上せしめうることを見出したのである。
そしてこの式(III)の(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブ
チルジフエニルシリルオキシメチル−7−ヒドロキシビ
シクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オンは次の式(I) で示される(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−
6−ヒドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラ
ニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンを塩基の存在
下に第三ブチルジフエニルクロロシランと反応させて、
次の式(II) で示される(1R,5S,6S,7S)−6−第三ブチルジフエニ
ルシリルオキシメチル−3,3−エチレンジオキシ−7−
(2′−テトラヒドロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.
0〕オクタンを生成せしめ、得られたこの化合物のエチ
レンジオキシ基およびテトラヒドロピラニル基を酸性条
件下に離脱せしめることによつて容易に得られるもので
あるから、この式(III)の化合物を再結晶処理に付し
て光学純度を向上させ、次いでこの式(III)の化合物
を元の式(I)の(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオ
キシ−6−ヒドロキシメチル−7−(2′−テトラヒド
ロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンに戻す
ことにより、結果的にこの元の式(I)の化合物の光学
純度を向上せしめうることが今や明らかになつたのであ
る。
すなわち、本発明は、次の式(I) で示される(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−
6−ヒドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラ
ニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンを塩基の存在
下に第三ブチルジフエニルクロロシランと反応させて、
次の式(II) で示される(1R,5S,6S,7S)−6−第三ブチルジフエニ
ルシリルオキシメチル−3,3−エチレンジオキシ−7−
(2′−テトラヒドロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.
0〕オクタンを生成せしめ、得られたこの化合物のエチ
レンジオキシ基およびテトラヒドロピラニル基を酸性条
件下に離脱せしめて次の式(III) で示される(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジフエニ
ルシリルオキシメチル−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン−3−オンを生成せしめ、得られたこの化
合物を再結晶処理に付すことにより光学純度を向上せし
め、光学純度が向上されたこの化合物の3位および7位
をそれぞれエチレンジオキシ基およびテトラヒドロピラ
ニル基で保護して上記した式(II)で示される(1R,5S,
6S,7S)−6−第三ブチルジフエニルシリルオキシメチ
ル−3,3−エチレンジオキシ−7−(2′−テトラヒド
ロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンを生成
せしめ、得られたこの化合物の第三ブチルジフエニルシ
リル基をフツ素アニオンの存在下に離脱させることによ
り、光学純度が向上された上記した式(I)で示される
(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒドロ
キシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニルオキ
シ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンを製造する方法に関す
る。
上記した式(I)で示される(1R,5S,6S,7R)−3,3−
エチレンジオキシ−6−ヒドロキシメチル−7−(2′
−テトラヒドロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オ
クタンと第三ブチルジフエニルクロロシランンとの反応
は、好ましくは不活性溶媒の存在下に0°〜100℃の範
囲の温度、好ましくは10°〜40℃の範囲の温度で式
(I)で示される化合物1モル当り第3ブチルフエニル
クロロシランを1.0モル〜4モル程度の量、好ましくは
1.1モル〜1.5モル程度の量で用いて行なわれる。
この反応は塩基の存在で行なわれ、使用しうる塩基と
しては、例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、イミダゾール、ピリジン、ピペリジン、ピペラジン
などが挙げられる。これらの塩基は使用する式(I)の
化合物と等モル量でかまたは過剰量で用いられる。
この反応において好ましく用いられる不活性溶媒とし
ては、N,N′−ジメチルホルムアミド、アセトニトリ
ル、塩化メチレンなどが挙げられる。
そしてこの反応は通常はイミダゾールの存在下にN,
N′−ジメチルホルムアミド中で室温にて行なう反応条
件下で典型的には進めうる。
引き続くエチレンジオキシ基とテトラヒドロピラニル
基の離脱反応は、両保護基を離脱せしめる条件下に行な
われる。すなわち、水、テトラヒドロフラン又は水−テ
トラヒドロフラン混液中、酸として酢酸、塩酸、硫酸、
p−トルエンスルホン酸などを用い、0°〜100℃、好
ましくは50°〜80℃の温度範囲で行なわれる。
生成した式(III)の(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチ
ルジフエニルシリルオキシメチル−7−ヒドロキシビシ
クロ〔3.3.0〕オクタン−3−オンは良好な結晶性を有
し、反応混合物を濃縮することによつて容易に結晶性固
体として反応混合物から分離させることができる。しか
しながら反応混合物からのその他の分離方法も可能であ
つて、例えばカラムクロマトグラフイーによつて分離す
ることができる。
このようにして分離された式(III)の(1R,5S,6S,7
R)−6−第三ブチルジフエニルシリルオキシメチル−
7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オン
は光学純度を向上せしめるために再結晶処理に付されう
る。この再結晶処理には化合物の再結晶に使用される一
般的な方法が適用される。すなわち、適当な溶媒に熟時
に溶解し得られた過飽和溶液を冷却して放置するか、適
当な溶媒に溶解し、溶媒の一部を留去して過飽和溶液を
調製し、これから所望の結晶を析出させる方法などが適
用しうるが、好ましくは酢酸エチル、エーテル、アセト
ン、エタノール、ベンゼンなどの可溶性溶媒に溶解し、
これにヘキサン、石油エーテルなどの非可溶性溶媒を加
えて結晶化することによつて行なわれる。
上記した式(III)の化合物の再結晶によつて例えば
光学純度が40%e.e.のもので2回の再結晶で98%e.e.以
上となり、70〜80%e.e.のもので1回の再結晶で98%e.
e.以上となつた。そして>98%e.e.のものを再結晶処理
に付すことによつてほぼ100%e.e.の光学純度のものを
得ることが可能になつた。このことは、市販のパン酵母
を用いて得られる上記の式(IV)の(1S,5R)−2−エ
トキシカルボニル−7,7−エチレンジオキシビシクロ
〔3.3.0〕オクタン−3−オンのような比較的光学純度
の低い出発原料を用いて得られる同様に比較的光学純度
の低い式(I)の化合物であつても式(III)の化合物
に転換させることによつてきわめて容易にその光学純度
をほぼ100%e.e.にまで高めることができることを示し
ている。すなわち、この発明によつてきわめて安価に光
学純度の高められたカルバサイクリン合成中間体を得る
ことができるのである。
このようにして再結晶処理によつて光学純度の高めら
れた式(III)の化合物はその3位のケト基をエチレン
ジオキシ基で、また7位のヒドロキシル基をテトラヒド
ロピラニル基で保護し、次いで第三ブチルジフエニルシ
リル基をフツ素アニオン存在下に離脱させることによつ
て式(I)で示される(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレン
ジオキシ−6−ヒドロキシメチル−7−(2′−テトラ
ヒドロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンに
戻される。
この3位のケト基のエチレンジオキシ基による保護は
慣用の方法で行なわれる。すなわち、適当な有機溶媒、
例えばベンゼン、トルエンなどの炭化水素溶媒中で式
(III)の化合物を酸触媒、例えばp−トルエンスルホ
ン酸、蓚酸、アジピン酸、酢酸、p−トルエンスルホン
酸ピリジニウム、塩酸、硫酸などの存在下にエチレング
リコールと反応させることで行ないうる。この反応は好
ましくは溶液の沸騰温度で生成する水を例えば共沸で除
きながら行なわれる。またこの反応はアセタール交換に
よつても行なわれる。すなわち無溶媒もしくはベンゼ
ン、トルエンなどの溶媒を用い、2−メトキシ−1,3−
ジオキソラン、2−エチル−2−メチル−1,3−ジオキ
ソランなどの1,3−ジオキソラン類と上述の酸触媒の存
在下に20°〜120℃の温度範囲で行なわれる。
こうして3位がエチレンジオキシ基で保護された化合
物は次いでその7位のヒドロキシル基がテトラヒドロピ
ラニル基で保護される。この7位のヒドロキシル基の保
護も慣用の方法で行なわれる。すなわち、適当な有機溶
媒、例えば塩化メチレン、エーテルなどの中で上記の3
位がエチレンジオキシ基で保護された化合物を触媒、例
えばp−トルエンスルホン酸ピリジニウム、p−トルエ
ンスルホン酸などの存在下にジヒドロピランと反応させ
ることで行ないうる。この反応は例えば10°〜40℃の範
囲の温度で行なわれる。
こうして3位および7位が保護された化合物につい
て、第三ブチルジフエニルシリル基を離脱してヒドロキ
シメチル基に変換せしめられる。この反応も慣用の方法
で行なわれる。すなわち適当な有機溶媒例えばテトラヒ
ドロフランの中で、フツ化テトラブチルアンモニウムま
たはフツ化ピリジニウムなどで10°〜40℃の温度で処理
することによつて行なわれる。
このようにして、式(I)の化合物を式(III)の化
合物に変換させ、再結晶によつて光学純度を高め、そし
てこの光学純度の向上された式(III)の化合物を再び
式(I)の化合物に戻すことによつて光学純度が高めら
れた式(I)の化合物を得ることができる。
次に本発明を製造例および実施例によつて更に詳細に
説明することにする。
製造例1 (1S,5R)−2−エトキシカルボニル−7,7−エチレンジ
オキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オン(IV) スクロース15gを0.1Mリン酸緩衝液(pH7)100mlに溶
かした溶液を30℃に加温し、パン酵母7.0gを加え30℃に
て15分振盪した。そこに、(1SR,5SR)−2−エトキシ
カルボニル−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕
オクタン−3−オン(VIII)505mgの0.2%トリトンX−
100(15ml)懸濁液を加え、30℃にて振盪し、8時間後
にスクロース10gを加え、計24時間振盪した。その後、
反応液をセライト過し、液は、食塩にて飽和し、酢
酸エチルにて3回抽出した。有機層は飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣は
シリカゲルクロマトグラフイー(溶出液:20%(v/v)ジ
エチルエーテル−n−ヘキサン)にて精製し、油状の
(1S,5R)−2−エトキシカルボニル−7,7−エチレンジ
オキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オン(IV)183
mgを得た。
比旋光度:▲〔α〕21 D▼+15.3°(c=1.87、CHCl3) 赤外線吸収(液膜法)(cm-1)1765.1735、1665、1625 製造例2 (1R,5S,6R,7R)−6−エトキシカルボニル−3,3−エチ
レンジオキシ−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕オク
タン(IX) (1S,5R)−2−エトキシカルボニル−7,7−エチレンジ
オキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オン(IV)
(▲〔α〕21 D▼+15.3°(c=1.87、CHCl3)のもの)
2.09g、エタノール21mlの溶液に、−40℃にて撹拌下に
水素化ホウ素ナトリウム0.17gを30分で加え、その後1
時間撹拌した。反応液は減圧下にエタノールを留去した
後、水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層は飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフイー(溶出液:20
〜50%(v/v)ジエチルエーテル−n−ヘキサン)にて
精製し、油状の表題化合物1.60gを得た。
赤外線吸収スペクトル(液膜法)(cm1):3500、1730 製造例3 (1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒドロ
キシメチル−7−(2′−テトラヒドロプラニルオキ
シ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタン(I) (1R,5S,6R,7R)−6−エトキシカルボニル−3,3−エ
チレンジオキシ−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕オ
クタン(IX)2.65g、ジヒドロピラン1.34g、p−トルエ
ンスルホン酸ビリジニウム0.26g、無水塩化メチレン30m
lの混合液を室温で3時間撹拌した。その後反応液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて順次洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣とし
て3.70gの油状のテトラヒドロピラニルエーテルを得
た。得られる粗のテトラヒドロピラニルエーテルを無水
ジエチルエーテル15mlに溶解し、その溶液を、無水ジエ
チルエーテル50ml中水素化リチウムアルミニウム0.59g
の懸濁液に氷冷下撹拌しつつ1時間で滴下した。さらに
室温にて30分撹拌後、氷冷下に水0.6ml、10%水酸化ナ
トリウム水溶液1.8ml、水0.6mlを順次加え、さらに1時
間撹拌した。反応液をセライト過後、硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマト
グラフイー(溶出液:25%(v/v)酢酸エチル−n−ヘキ
サン)にて精製し、油状の表題化合物3.04gを得た。
赤外線吸収スペクトル(液膜法)(cm-1):3470 実施例1 (1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジフエニルシリルオ
キシメチル−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕オクタ
ン−3−オン(III) 上記した製造例1〜3の工程で得られた(1R,5S,6S,7
R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒドロキシメチル−
7−(2′−テトラヒドロピラニルオキシ)ビシクロ
〔3.3.0〕オクタン(I)1.15g、第三ブチルジフエニル
クロロシラン1.17g、N,N−ジメチルホルムアミド6.0ml
の混合液にイミダゾール0.66gを加え、室温で30分間撹
拌した。その後反応液を水に注ぎエーテルで抽出した。
エーテル層を水洗したのち、エーテルを減圧下に留去し
た。残留物に酢酸、水、テトラヒドロフラン(3:1:1)
の混合液20mlを加え、70℃で2時間撹拌した。冷却した
のち反後液を水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で順次洗浄したのち、酢酸マグネシウムで乾燥した。
過の後得られた酢酸エチル溶液から酢酸エチルを減圧下
に留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフイー
(溶出液:20%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、1.35g
の結晶性化合物を得た。これを酢酸エチル−ヘキサン
(1:5)溶液から2回再結晶させ、高光学純度を有する
表標化合物0.65gを得た。
融点 100〜101℃ 比旋光度 ▲〔α〕21 D▼+9.9°(c=1.95、CHCl3) 赤外線吸収スペクトル(KBr法)(cm-1):3450、1730、
1590 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,200MHz):δ7.69〜7.64
(m,4H)、7.46〜7.37(m,6H)、4.21〜4.10(m,1H)、
3.82(dd,J=10.1,5.1Hz,1H)、3.67(dd,J=10.1,7.6H
z,1H)、2.63〜1.49(m,10H)、1.06(s,9H) 光学純度の決定 (R)−MTPA(α−メトキシ−α−トリフルオロメチル
フエニル酢酸)エステルとし、液体クロマトグラフイー
で分析した。
液体クロマトグラフイー条件は次の通りである。
充填剤 Nucleosil 50−5 カラム φ4.6×250mm 溶出液 ヘキサン−テトラヒドロフラン(10:1) 流 速 1.2ml/min 検 出 254nm 再結晶前 保持時間 20.9分(80.9%) 24.9分(19.1%) よつて光学純度は61.8%e.e. 再結晶後 保持時間 20.9分(99.7%) 24.9分(0.3%) よつて光学純度は99.4%e.e. 実施例2 スクロース15gを、0.1Mリン酸緩衝液(pH7)100mlに
溶かした溶液を30℃に加温し、パン酵母7.0gを加え、30
℃にて15分振盪した。そこに(1SR,5RS)−2−エトキ
シカルボニル−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.
0〕オクタン−3−オン(VIII)498mgの0.2%トリトンX
-100(15ml)懸濁液を加え30℃にて振盪した。8時間後
にスクロース10g、24時間後、48時間後にスクロース10
g、パン酵母3.5gを加え72時間振盪した。その後、製造
例1と同様に処理して(1S,5R)−2−エトキシカルボ
ニル−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタ
ン−3−オン(IV)109mgを得た。
比旋光度:▲〔α〕22 D▼+19.9°(c=1.99、CHCl3) この化合物を上記した製造例2および3と同様に処理
して(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒ
ドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニルオ
キシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタン(I)を得た。
この(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−
ヒドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニル
オキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタン(I)0.81gを用い
上記した実施例1と同様に処理し、再結晶を1回行ない
(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジフエニルシリルオ
キシメチル−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.0〕オクタ
ン−3−オン(III)を0.78g得た。
比旋光度 ▲〔α〕21 D▼+9.7°(c=1.83、CHCl3) 光学純度 実施例1と同様にして決定 再結晶前 79.0%e.e. 再結晶後98.8%e.e. 実施例3 坂口フラスコ中100mlの培地(2%麦芽エキス、0.1%
ペプトン、2%グルコース/精製水)4本にSaccharomy
ces cerevisiae NCYC 240を1白金耳ずつ植菌し、30℃
にて64時間振盪し前培養した。それらをヘソ付三角フラ
スコ中1.8lの培地(同上の組成)2個に2本ずつ投入
し、30℃にて68時間旋回培養し本培養した。遠心分離で
集菌後、菌体はグルコース10gを含む100mlの0.1Mリン酸
緩衝液を30℃に加温したものに加え、15分振盪した。そ
の後、(1SR,5RS)−2−エトキシカルボニル−7,7−エ
チレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オン
(VIII)500mgの0.2%トリトンX-100(15ml)懸濁液を
加え、30℃にて振盪し、6時間後に10g,22時間後に5gの
グルコースを加え50時間振盪した。その後、反応液より
遠心分離にて菌体を除き、上澄液は食塩で飽和し、ジエ
チルエーテルにて3回抽出した。有機層は、飽和食塩水
で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。
残渣はカラムクロマトグラフイー(溶出液:20%(v/v)
ジエチルエーテル−n−ヘキサン)にて精製した。
このようにして(1S,5R)−2−エトキシカルボニル
−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−
3−オン(IV)185mgを得た。
比旋光度 ▲〔α〕21 D▼+13.2°(c=2.12、CHCl3) この化合物を上記した製造例2および3と同様に処理
して(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒ
ドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニルオ
キシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタン(I)を得た。
この化合物0.62gを用い上記した実施例1と同様に処
理し、再結晶を2回行ない(1R,5S,6S,7R)−6−第三
ブチルジフエニルシリルオキシメチル−7−ヒドロキシ
ビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3−オン(III)を0.25g
得た。
比旋光度 ▲〔α〕21 D▼+9.7°(c=1.73、CHCl3) 光学純度 実施例1と同様にして決定 再結晶前 51.6%e.e. 再結晶後98.6%e.e. 実施例4 実施例3と同様にして培養したSaccharomyces uvarum
IFO 1225と、(1SR,5RS)−2−エトキシカルボニル−
7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オクタン−3
−オン(VIII)504mgを用い、実施例3と同様にして反
応を開始した。グルコースを4時間後に10g、19時間後
に5g、153時間後に10g加え、167時間振盪した。その後
実施例3と同様の後処理を行ない(1S,5R)−2−エト
キシカルボニル−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.
3.0〕オクタン−3−オン(IV)101mgを得た。
比旋光度:▲〔α〕21 D▼+18.3°(c=1.87、CHCl3) この化合物を上記した製造例2および3と同様に処理
して(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒ
ドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニルオ
キシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタン(I)を得た。
この化合物0.78gを用い実施例1と同様に処理し、再
結晶を1回行ない(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジ
フエニルシリルオキシメチル−7−ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕オクタン−3−オン(III)を0.51g得た。
比旋光度:▲〔α〕21 D▼+9.7°(c=1.73、CHCl3) 光学純度 実施例1と同様にして決定 再結晶前 73.6%e.e. 再結晶後98.6%e.e. 実施例5 実施例3と同様にして培養したSaccharomyces carlsb
ergensis IFO 0565と、(1SR,5RS)−2−エトキシカル
ボニル−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オク
タン−3−オン(VIII)500mgを用い、実施例3と同様
にして反応を開始した。グルコースを4時間後に10g、2
3時間後に10g加え、68時間振盪した。その後、実施例3
と同様の後処理を行ない(1S,5R)−2−エトキシカル
ボニル−7,7−エチレンジオキシビシクロ〔3.3.0〕オク
タン−3−オン(IV)219mgを得た。
比旋光度:▲〔α〕21 D▼+12.6°(c=2.08、CHCl3) この化合物を上記した製造例2および3と同様に処理
して(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒ
ドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニルオ
キシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタン(I)を得た。
この化合物0.52gを用い実施例1と同様に処理し、再
結晶を2回行ない(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジ
フエニルシリルオキシメチル−7−ヒドロキシビシクロ
〔3.3.0〕オクタン−3−オン(III)を0.18g得た。
比旋光度:▲〔α〕21 D▼+9.7°(c=1.68、CHCl3) 光学純度 実施例1と同様にして決定 再結晶前 50.6%e.e. 再結晶後99.0%e.e. 実施例6 (1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒドロ
キシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニルオキ
シ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタン(I) 2.00gの(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジフエニル
シリルオキシメチル−7−ヒドロキシ〔3.3.0〕オクタ
ン−3−オン(III)、6.08gのエチレングリコール、触
媒量のp−トルエンスルホン酸、60mlのベンゼンの混合
物を水分離器をつけ1時間還流撹拌した。冷後反応液は
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ酢酸エチルで抽出
した。酢酸エチル層は飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧下に留去後、残留物
に0.62gのジヒドロピラン、0.12gのp−トルエンスルホ
ン酸ピリジニウム、20mlの無水塩化メチレンを加え室温
下に2時間撹拌した。その後反応溶液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、次いで硫酸
マグネシムで乾燥した。塩化メチレンを減圧下に留去
後、残留物を30mlのテトラヒドロフランに溶解し、次い
で5.40mlのフツ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒ
ドロフラン1.0M溶液を加え、室温下に6時間撹拌した。
その後、テトラヒドロフランを減圧下に留去し、残留物
に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は
水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。酢酸エチルを減圧下に留去後、残留物をシリカゲル
クロマトグラフイー(溶出液:33〜60%(v/v)酢酸エチ
ル−n−ヘキサン)にて精製し、油状の表題化合物1.33
gを得た。
赤外線吸収スペクトル(液膜法)(cm-1):3470 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,200MHz):δ4.55〜4.71
(1H,m)、3.8〜4.0(4H,m)、3.4〜3.8(5H,m)、2.72
(1H,s)、1.3〜2.5(15H,m)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の式(I) で示される(1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−
    6−ヒドロキシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラ
    ニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンを塩基の存在
    下に第三ブチルジフエニルクロロシランと反応させて、
    次の式(II) で示される(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジフエニ
    ルシリルオキシメチル−3,3−エチレンジオキシ−7−
    (2′−テトラヒドロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.
    0〕オクタンを生成せしめ、得られたこの化合物のエチ
    レンジオキシ基およびテトラヒドロピラニル基を酸性条
    件下に離脱せしめて次の式(III) で示される(1R,5S,6S,7R)−6−第三ブチルジフエニ
    ルシリルオキシメチル−7−ヒドロキシビシクロ〔3.3.
    0〕オクタン−3−オンを生成せしめ、得られたこの化
    合物を再結晶処理に付すことにより光学純度を向上せし
    め、光学純度が向上されたこの化合物の3位および7位
    をそれぞれエチレンジオキシ基およびテトラヒドロピラ
    ニル基で保護して上記した式(II)で示される(1R,5S,
    6S,7R)−6−第三ブチルジフエニルシリルオキシメチ
    ル−3,3−エチレンジオキシ−7−(2′−テトラヒド
    ロピラニルオキシ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンを生成
    せしめ、得られたこの化合物の第三ブチルジフエニルシ
    リル基をフツ素アニオンの存在下に離脱させることによ
    り、光学純度が向上された上記した式(I)で示される
    (1R,5S,6S,7R)−3,3−エチレンジオキシ−6−ヒドロ
    キシメチル−7−(2′−テトラヒドロピラニルオキ
    シ)ビシクロ〔3.3.0〕オクタンを製造する方法。
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