JP2550357B2 - 情報の記録用媒体 - Google Patents

情報の記録用媒体

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JP2550357B2 JP62181116A JP18111687A JP2550357B2 JP 2550357 B2 JP2550357 B2 JP 2550357B2 JP 62181116 A JP62181116 A JP 62181116A JP 18111687 A JP18111687 A JP 18111687A JP 2550357 B2 JP2550357 B2 JP 2550357B2
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哲也 西田
元康 寺尾
憲雄 太田
恵三 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアナログ信号やデイジタル信号を記録するこ
とが可能な情報の記録用薄膜を有する記録媒体に係り、
特に、ノイズおよび情報書き換え時の消え残りを低減し
た光デイスクに用いて好適な記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
従来、結晶−非晶質間相変化型等、原子配列の変化に
より光学定数が変化することを利用する1回書き込みま
たは書き換え可能な光デイスクに用いる基板としては、
特願昭59−208261、同61−149503に開示されているよう
に、デイスク状の化学強化硝子板の表面にトラツキング
用の案内溝を有する紫外線硬化樹脂層を形成したレプリ
カ基板を用いていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、レーザ光等のエネルギービームの照射
により相変化等の原子配列変化を起こさせて情報の記録
・消去を行う場合、記録膜の温度は原子配列変化を起こ
す温度(通常約600℃)以上となるため、無機保護層等
の熱拡散層を設けてもレプリカ基板表面では200℃以上
の高温となる。また、通常用いられている紫外線硬化樹
脂は、ガラス転移点が200℃以下であるため、従来使用
されているレプリカ基板を用いると、記録・消去時に紫
外線硬化樹脂層が変形するため、ノイズが増大し、情報
書き換え時の消え残りが大きい。
この発明は上述の問題点を解決するためになされたも
ので、記録・消去時のノイズが小さく、情報書き換え時
の消え残りが小さい情報の記録用媒体を提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため、この発明においては、エネ
ルギービームの照射による原子配列の変化を利用する情
報の記録用媒体に用いる基板としては、トラツキング用
のガイドが直接形成してあり、昇温速度毎分5℃でのガ
ラス転移点(Tg)が350℃以上の高耐熱材料を用いる。
上記基板上に熱拡散層を介して記録膜を形成し、記録膜
の上に保護層を設ける。
上記高耐熱材料としては、硝子を用いてもよいし、高
耐熱樹脂あるいはガラスファイバー等の無機骨材を充填
した高耐熱複合樹脂を用いてもよい。
〔作用〕
本発明の情報の記録媒体においてはエネルギービーム
の照射による情報の記録・消去の際に、基板が変形する
ことがない。従つて、情報の記録・消去の際にノイズの
増大がなく、情報書き換え時の消え残りも非常に小さ
い。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、詳細に説明する。
[実施例1] 第1図はこの発明に係る情報の記録用媒体の一部を示
す断面図、第2図は従来から用いられている情報の記録
用媒体の一部を示す断面図である。第1図において、1
は直径130mm,厚さ1.1mmのデイスク状化学強化硝子の表
面に直接トラツキング用の案内溝を形成した基板であ
る。上記基板は以下の方法で作製する。すなわち、デイ
スク状化学強化硝子上にフオトレジスト(AZ−1350)を
100nmの厚さに塗布し、案内溝のパターンをAr+レーザに
より露光した後、現像により露光部分のフオトレジスト
を除去し、これをマスクとして、ドライエツチングで10
0nmの深さの溝を形成した。残留フオトレジストをアツ
シングにより除去し、基板1を得た。2は基板1の上に
形成された膜厚180nmの記録膜で、Ge,Te、およびSeをそ
れぞれ独立に蒸発させて蒸着したものである。3は記録
膜2上にマクネトロンスパツタリング法により形成され
たSiO2からなる保護層で、保護層3の厚さは200nmであ
る。
第2図において、4は直径130mm、厚さ1.1mmのデイス
ク状化学強化硝子の表面に紫外線硬化樹脂(ガラス転移
点130℃)によつてトラツキング用の溝を有するレプリ
カを形成した基板、5は基板4上に形成されたSiO2から
なる保護層で、保護層5の厚さは200nmである。6は保
護層5の上に形成された記録膜で、Ge,TeおよびSeをそ
れぞれ独立に蒸発させて蒸着したものである。7は記録
膜6上に形成されたSiO2からなる保護層で、保護膜7の
厚さは200nmである。
上記のようにして作製した本発明に係る情報の記録用
媒体(デイスクA)と従来から用いられている情報の記
録用媒体(デイスクB)について、1200rpmで回転さ
せ、半導体レーザ(波長830nm)を用いて記録・再生・
消去を行つた。記録光には、周波数1MHz、デユーテイ50
%、強度14mW(膜面上)の矩形パルス光を、消去光には
強度7mW(膜面上)の連続光を、再生光には強度1.5mW
(膜面上)の連続光をそれぞれ用いた。
記録,消去をくり返し行つた時の記録光照射後の再生
信号の搬送波対雑音化(C/N)を第3図に、消去光照射
後の消え残り分のC/Nを第4図に、それぞれ示す。第3
図および第4図に示されるようにデイスクAでは10000
回以上記録・消去をくり返した後でも、C/Nはほとんど
低下せず、消え残り分のC/Nも15dBと大変小さい。これ
に対し、デイスクBでは記録・消去後C/Nおよび消え残
りがデイスクAに比べて共に悪く、かつ、記録・消去を
くり返す毎に劣化する。
デイスクAとして、基板1と記録膜2の間に、SiO2
の無機保護層を200nm形成したものを用いるとさらに耐
熱性が向上し、105回以上記録・消去をくり返した後で
もノイズレベルはほとんど増加せず、消え残りのC/Nも1
5dBと大変小さい。
[実施例2] 第5図はこの発明に係る情報の記録用媒体の一部を示
す断面図である。第5図において、8は直径130mm、厚
さ1.1mm、表面に直接トラツキング用の案内溝またはプ
リピツトをインジエクシヨン法またはキヤステイング法
によつて形成した樹脂基板である。この樹脂基板の材質
としては、昇温速度毎分5℃でのガラス転移点(Tg)が
150℃のポリカーボネート、Tgが189℃のポリ2メタルア
ミノカルボニルスチレン、Tgが202℃のポリトリフルオ
ルスチレン、Tgが228℃のポリメタクリリツクアシツ
ド、Tgが261℃のポリオキシテレフタロイロキシ−1,4−
フエニレンヘキサフルオロイソプロピリデン−1,4−フ
エニレン、Tgが298℃のポリオキシ−1,4−フエニレンカ
ルボニルイミノ−1,4−フエニレンスルホニル−1,4−フ
エニレンイミノカルボニル−1,4−フエニレン、Tgが320
℃のポリ4−(4−ビフエニリル)スチレン、Tgが340
℃のポリ2,5−ジクロル−1,4−フエニレンエチレン、Tg
が365℃のポリ3,7−ジフエニレンピラジノ(2,3−g)
キノザリン−2,8−デイル−1,3−フエニレン、Tgが380
℃のポリオキシカルボンロキシ−1,4−フエニレンフル
オレン−9−イリデン−1,4−フエニレン、Tgが400℃の
ポリマグネシウムアクリレート、Tgが430℃のポリ2,5−
ベンジミダゾレジル−5,2−ベンズイミダゾレジル−1,3
−フエニレン、Tgが490℃のポリマグネシウムメタクリ
レートを用いた。9は基板8の上に形成された、SiO2
らなる保護層で、保護層9の厚さは200nmである。10は
保護層9の上に形成された薄膜の記録膜で、記録膜10は
Ge,TeおよびSeをそれぞれ独立に蒸発させて蒸着したも
のである。11は記録膜10上に形成されたSiO2からなる保
護層で、保護層11の厚さは200nmである。
上記のようにして作製した本発明に係る情報の記録媒
体について、1200rpmで回転させ、半導体レーザ(波長8
30nm)を用いて記録・再生・消去を行つた。記録,消去
の際の条件は実施例1と同じである。記録,消去を103
回くり返し行つた時の記録光照射後の再生信号の搬送波
対雑音化(C/N)を第6図に示す。
第6図に示されるように、樹脂基板のガラス転移点が
200℃未満のデイスクでは、記録・消去によるC/Nの劣化
が大きく、103回くり返した後ではC/Nは45dB以下とな
り、実用上問題がある。一方、ガラス転移点が200℃以
上のデイスクでは、記録・消去によるC/Nの劣化が小さ
く、103回くり返した後でもC/Nは45dB以上である。ま
た、ガラス転移点が300℃以上のデイスクではC/Nの劣化
分が3dB以下と小さく、ガラス転移点が350℃以上のデイ
スクでは1dB以下と実用上全く問題がない。
本実施例に用いた情報の記録媒体の構成(第5図)の
うち、保護層9を除いた構成とすると記録・消去を103
回くり返した後のC/Nは全体として5dBほど小さいが、ガ
ラス転移点に対しては同様な関係となつた。
本実施例に用いた基板として、樹脂の代わりに、ガラ
スフアイバー等の無機骨材を充填する複合樹脂を用いて
も、光を基板側と反対の方向から入射させ、上述と全く
同様の結果が得られた。
上記の実施例においては、情報の記録用媒体として片
面に情報を記録する場合について説明したが第1図及び
第5図に示したものと2枚接着剤によつて貼り合わせれ
ば、情報の記録用媒体の両面に情報を記録することも可
能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る情報の記録用媒体
においては、記録・消去時に基板が変形することがない
ので、記録・消去時のノイズが小さく、情報書き換え時
の消え残りが小さい。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第5図は本発明に係る情報の記録用媒体の一
部を示す断面図、第2図は従来から用いられている情報
の記録用媒体の一部を示す断面図、第3図は記録光照射
後のノイズレベルおよび搬送波対雑音比の劣化を示す特
性図、第4図は消去光照射後の消え残り分の搬送波対雑
音比の劣化を示す図、第6図は記録・消去を103回行つ
た後の搬送波対雑音比と樹脂基板の熱変形温度との関係
を示す特性図である。 1……硝子に直接案内溝を形成した基板、4……従来の
レプリカ基板、8……樹脂に直接案内溝を形成した基
板、3,5,7,9,11……SiO2保護層、2,6,10……記録膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 恵三 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 安藤 圭吉 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−258351(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エネルギービームの照射により、原子配列
    の規則性が異なる2つの状態間で変化する現象を記録に
    利用する情報の記録用媒体において、トラッキング用の
    ガイドを直接に有する昇温速度毎分5℃でのガラス転移
    点が350℃以上の高耐熱基板に熱拡散層を介して記録膜
    を形成し、該記録膜の上に接して保護層を設けたことを
    特徴とする情報の記録用媒体。
  2. 【請求項2】前記拡散層は無機物層であることを特徴と
    する請求項1記載の記録用媒体。
JP62181116A 1987-07-22 1987-07-22 情報の記録用媒体 Expired - Lifetime JP2550357B2 (ja)

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JPS63184413U (ja) * 1987-05-21 1988-11-28

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