JP2550015Y2 - 非鉄金属類選別装置 - Google Patents

非鉄金属類選別装置

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JP2550015Y2
JP2550015Y2 JP905293U JP905293U JP2550015Y2 JP 2550015 Y2 JP2550015 Y2 JP 2550015Y2 JP 905293 U JP905293 U JP 905293U JP 905293 U JP905293 U JP 905293U JP 2550015 Y2 JP2550015 Y2 JP 2550015Y2
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magnetic
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magnets
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寛治 国米
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Nippon Magnetic Dressing Co
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、非鉄金属類(亜鉛、ア
ルミニウム、銅等の非鉄金属を含み、ゴム、プラスチッ
ク、木材等のダストが混合するダスト類をいう)から非
鉄金属とダストを細かく分離する非鉄金属類選別装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、非鉄金属とダストを含むダス
ト類から非鉄金属とダストを分離する装置としては、例
えば、少しずつ搬送されるダスト類に、周囲に磁石が配
設された磁気ロータの回転によって発生する移動磁界を
作用させて、電磁誘導によりダスト類に含まれる非鉄金
属に渦電流を発生させ、亜鉛やアルミニウム等の非鉄金
属とゴムやプラスチック等の非金属とを分離することが
行われていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置においては、比較的大きな非鉄金属をダスト類
から分離することは可能であるが、例えば、自動車、家
電製品をシュレッダー等で破砕したダスト類に含まれる
小粒の非鉄金属のアルミ片、銅片等を分離することは困
難であり、結果として非鉄金属類の分離効果が悪いとい
う問題点があった。そこで、ダスト類に含まれる比較的
細かい非鉄金属を分離させることについて、鋭意研究の
結果、分離される非鉄金属に強い渦電流を発生させれ
ば、可能であることが分かった。本考案はこのような事
情に鑑みてなされたもので、分離される非鉄金属に大き
な渦電流を発生させ、分離効率の良い非鉄金属類選別装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の非鉄金属類選別装置は、多数の磁石が円周上に配
置されて高速回転する磁気ロータと、非磁性絶縁物体か
らなって前記磁気ロータの外側に回転可能に配置された
ベルトプーリとを有してなる非鉄金属類選別装置におい
て、それぞれの前記磁石は前記磁気ロータの円周方向の
両側上部に切欠部を備え、前記磁石は隣合う磁石の前記
切欠部を同時に押圧保持する非磁性の固定金具を介して
磁気ロータ本体に固定されている。
【0005】
【作用】請求項1記載の非鉄金属類選別装置において
は、磁気ロータ本体に固定された固定金具が、磁気ロー
タの周囲に配置された隣合う磁石の磁気ロータの円周方
向の両側上部に設けられた切欠部を押圧保持しているの
で、遠心力に対抗して前記磁石を固定することができ、
これによって磁気ロータを高速回転させうる。そして、
前記磁石の両側上部には、切欠部が設けられているの
で、隣合う磁極端相互の距離が離れ、切欠部が設けられ
ていない磁石の場合に比べて短絡する磁束密度が減少
し、隣合う磁石相互に繋がる磁束は磁気ロータの半径方
向外側に広がり、多くの磁束が選別される非鉄金属類を
横切る。従って、非鉄金属類を横切る磁束がより多くな
るので、含まれる非鉄金属により大きな渦電流が発生す
る。これによって非鉄金属に大きな推力が働き、非鉄金
属と非金属の選別が促進される。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案
を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供す
る。ここに、図1は本考案の一実施例に係る非鉄金属類
選別装置の磁気ロータの要部断面図、図2は同磁気ロー
タ及びベルトプーリの主要構成部の縦断面図、図3は同
概略構成を示す側面図である。図1〜3に示すように、
本考案の一実施例に係る非鉄金属類選別装置10は、磁
気ロータ本体11と、多数の磁石12と、これら磁石1
2を磁気ロータ本体11に固定する固定金具14とを備
える磁気ロータ15を有し、該磁気ロータ15の回転に
より磁石12が回転移動磁界を発生させるようになって
いる。前記磁気ロータ本体11は、鉄製の磁石取付筒体
16と、その内側の両側部のそれぞれに固定した側板1
8、19と、側板18、19の中心部に中間部が固定さ
れた回転軸17を備えている。そして、磁石取付筒体1
6の表面には磁気ロータ15の軸心方向に長溝状の磁石
取付穴20が設けられ、磁石取付穴20は磁気ロータ1
5の円周上に相互に間隔を備えて24箇所設けられ、隣
合う磁石取付穴20の中間にはボルト孔21が設けられ
ている。
【0007】前記回転磁界を発生させる磁石12には、
強力なフェライト磁石が用いられ、磁石12の磁気ロー
タの円周方向両側上部には切欠部22、22aが形成さ
れている。そして、磁石12は図2に示すように、軸芯
方向に並べられた磁石12の上部が同極となるように磁
石取付穴20に設けられ、例えばS極磁石列23が形成
されている。また、図1に示すように、円周方向に隣合
う磁石取付穴20には、交互に異極となるように、S極
磁石列23と同様にしてN極磁石列24が形成されてい
る。前記固定金具14は非磁性のアルミ合金素材を使用
して形成され、中央部にはボルト装着孔25が設けられ
ていると共に、上端部の両側に突出部26、26aが設
けられ、ボルト27とナット28を介して隣合う磁石1
2の切欠部22a、22を同時に磁石取付筒体16側に
押圧保持することができるようになっている。なお、2
9は座金である。
【0008】前記磁気ロータ15の外側には、磁気ロー
タ15を覆うように隙間30を介してベルトプーリ31
が設けられている。ベルトプーリ31は図2に示すよう
に、非磁性絶縁物体の一例であるFRP(fiberg
lass reinforced plastics)
を使用して筒状に形成された外筒32と、外筒32の両
側端のそれぞれに縁部を固定する円板状の側板33、3
4とを備える。そして、側板33、34の中心孔には軸
受35、36が固定され、軸受35、36と側板33、
34を介して外筒32を回転自在に回転軸17に固定す
る。前記回転軸17の両端部は、図3に示すように架台
37に固定された磁気ロータ取付台38に固定された軸
受39、40に回転自在に固定されており、また回転軸
17の一方の側端には駆動用のベルトプーリ41が取付
けられている。ベルトプーリ41は、架台37に固定さ
れたモータ42のモーターベルトプーリ43とVベルト
44を介して連結され、モータ42の回転によって磁気
ロータ15を回転させるようになっている。磁気ロータ
15は、本実施例においてはモータ42の回転数を約3
600rpmにして、高速にて回転するようにした。
【0009】また、前記ベルトプーリ31の外筒32
は、架台37の駆動プーリ取付台46に固定された駆動
プーリ47に原料搬送ベルト45を介して連結され、駆
動プーリ47は、架台37に固定されたモータに連結さ
れた無段変速機48のプーリ48aとベルト49を介し
て連結されている。また、駆動プーリ47の回転速度
は、架台37に設けた制御室50の制御装置によって原
料搬送ベルト45の移動速度が約1〜2m/secの速
度になるように制御するようにした。前記駆動プーリ4
7側の原料搬送ベルト45の上方には、原料供給ホッパ
ー51が架台37の下部に固定され、原料搬送ベルト4
5上に非鉄金属類の混合物を円滑に落下させることがで
きるようになっている。
【0010】前記磁気ロータ15の前方には、下部を架
台37に固定する選別室52が設けられており、選別室
52の側面にはのぞき窓53が配設されている。そし
て、選別室52の下方には、それぞれの上部が架台37
に隣接して固定された筒状の鉄排出口54、ゴム、ガラ
ス、石等のダスト排出口55、亜鉛合金排出口56、ア
ルミ排出口57が設けられ、鉄排出口54及びダスト排
出口55、ダスト排出口55及び亜鉛合金排出口56、
亜鉛合金排出口56及びアルミ排出口57のそれぞれの
相互間の上方にはそれぞれ端部が架台37に回動自在に
固定された分離壁58、59、60が設けられている。
そして、分離壁58、59、60には、それぞれの基端
に端部をそれぞれ固定した分離壁ハンドル61、62、
63が設けられ、分離壁58、59、60の配設位置の
調整を容易に行うことができるようになっている。
【0011】続いて、本考案の一実施例に係る非鉄金属
類選別装置10の使用方法について説明する。図3に示
すように、非鉄金属類選別装置10を駆動させるには、
モータを駆動させてプーリ48a及びベルト49を介し
て駆動プーリ47を回転させると共に、モータ42を駆
動させ、Vベルト44を介して磁気ロータ15を高速回
転させる。駆動プーリ47の回転は原料搬送ベルト45
を移動させ、磁気ロータ15の外側に設けられたベルト
プーリ31を回転させる。前記磁気ロータ本体11に固
定された固定金具14の突出部26、26aは、磁石1
2の上部両側に設けた切欠部22a、22を磁気ロータ
本体11側に押圧保持し、磁気ロータ15の高速回転に
よる磁石12の外側への飛び出しを防止している。
【0012】そして、非鉄金属類の選別方法は、非鉄金
属類選別装置10を駆動させた後、原料供給ホッパー5
1を介して亜鉛合金や銅等の非鉄金属、及びゴムやプラ
スチック等のダストが混合した非鉄金属類を原料搬送ベ
ルト45上に落下させる。そして、非鉄金属類は原料搬
送ベルト45によってベルトプーリ31の上方に運ばれ
る。ベルトプーリ31の上方では、磁気ロータ15の高
速回転によって生じた移動磁界が高速にて横切ってい
る。また、該横切る移動磁界の磁束の状況は、図1に示
すように磁石12の両側端に切欠部22、22aが設け
られているので、隣合う磁石12端相互の距離が離れ、
切欠部22、22aが設けられていない磁石12に比較
して磁束密度は減少し、N極磁石列24及びS極磁石列
23相互に高さのある曲線を描き、多くの磁束が高速に
て原料搬送ベルト45上の非鉄金属類を横切る。そのた
め、非鉄金属には、電磁誘導により金属の種類に応じて
渦電流と共に大きな推力を発生させる。この推力は混合
物のアルミニウムや亜鉛合金等の電導率や、その粒の大
きさの相違から異なり、明らかな飛翔距離の違いを生じ
させ、効率の良い非鉄金属類の選別を可能にすることが
できる。なお、含まれた鉄については磁石12の磁力と
自重のバランスが崩れた時点で、下方に落下するように
なっている。
【0013】以上の原理によって飛翔する非鉄金属類の
うち、亜鉛合金、アルミニウムは、、亜鉛合金排出口5
6、アルミ排出口57のそれぞれに案内される。そし
て、ダストと鉄については、分離壁58によってそれぞ
れ分離されて、鉄排出口54、ダスト排出口55のそれ
ぞれに案内される。選別された非鉄金属類は、製品とし
て出荷される。
【0014】
【考案の効果】請求項1記載の非鉄金属類選別装置にお
いては、磁気ロータ本体に固定金具が固定され、該固定
金具が隣合う磁石相互の切欠部を同時に押圧保持してい
るので、磁気ロータの高速回転を可能にし、更に前記磁
気ロータに固定された前記磁石は、両側上部に切欠部が
設けられ、隣合う磁極端相互の距離が離れて磁石相互を
繋ぐ磁束が大きな曲線を描き、選別される非鉄金属に多
数の磁束が高速にて横切り、電磁誘導による大きな推力
が非鉄金属に生じて飛翔し、非鉄金属と非金属の選別効
率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る非鉄金属類選別装置の
磁気ロータの要部断面図である。
【図2】同磁気ロータ及びベルトプーリの主要構成部の
縦断面図である。
【図3】同概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
10 非鉄金属類選別装置 11 磁気ロ
ータ本体 12 磁石 14 固定金
具 15 磁気ロータ 16 磁石取
付筒体 17 回転軸 18 側板 19 側板 20 磁石取
付穴 21 ボルト孔 22 切欠部 22a 切欠部 23 S極磁
石列 24 N極磁石列 25 ボルト
装着孔 26 突出部 26a 突出
部 27 ボルト 28 ナット 29 座金 30 隙間 31 ベルトプーリ 32 外筒 33 側板 34 側板 35 軸受 36 軸受 37 架台 38 磁気ロ
ータ取付台 39 軸受 40 軸受 41 ベルトプーリ 42 モータ 43 モーターベルトプーリ 44 Vベル
ト 45 原料搬送ベルト 46 駆動プ
ーリ取付台 47 駆動プーリ 48 無段変
速機 48a プーリ 49 ベルト 50 制御室 51 原料供
給ホッパー 52 選別室 53 のぞき
窓 54 鉄排出口 55 ダスト
排出口 56 亜鉛合金排出口 57 アルミ
排出口 58 分離壁 59 分離壁 60 分離壁 61 分離壁
ハンドル 62 分離壁ハンドル 63 分離壁
ハンドル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の磁石が円周上に配置されて高速回
    転する磁気ロータと、非磁性絶縁物体からなって前記磁
    気ロータの外側に回転可能に配置されたベルトプーリと
    を有してなる非鉄金属類選別装置において、 それぞれの前記磁石は前記磁気ロータの円周方向の両側
    上部に切欠部を備え、前記磁石は隣合う磁石の前記切欠
    部を同時に押圧保持する非磁性の固定金具を介して磁気
    ロータ本体に固定されていることを特徴とする非鉄金属
    類選別装置。
JP905293U 1993-02-08 1993-02-08 非鉄金属類選別装置 Expired - Lifetime JP2550015Y2 (ja)

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