JP2549569B2 - 堤体を貫通する管路の布設方法 - Google Patents

堤体を貫通する管路の布設方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願発明は河川,溜め池等の堤体を貫通する水路の新
設及び既設管の更新方法に係る。
[従来の技術] 従来から河川の水を用水として使用するためや、逆に
河川へ使用した水を排出するために水路を設ける必要の
生じる機会はよく発生するが、この場合には当然河川や
溜め池の堤防を横断する水路を新たに掘削しなければな
らないので、堤体の上から開削工事を施して所望の水路
を形成するのが一般の方法である。
また用水量,排水量の大きな増大が生じ、既設の水路
ではこの要求に応じ切れないことも多発しているが、管
路の更新についても同様な事情におかれている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら最近においては堤防の上はそれ自体を車
両の往来する道路として活用する事が普通であって、一
時的にせよ、前記の開削工事のために交通を遮断して迂
回を強いることは、現在の道路事情からはまことに忍び
がたい状況に置かれていると言える。またこの交通の切
り回しのためや、一時切り取られる堤体の代わりに架設
する仮堤防の設置や撤去には多額の費用を必要とするの
で、この解決が強く求められている。
堤体を切除せずに水路を新たに設けたり、更新するた
めには、地中へ水道用の管路を開削せずに付設する推進
工法を適用すると言う着想もある。しかしながらこの推
進工法においては管を発進の竪坑から油圧ジャッキ等で
地中へ押し込むものであるから、管の外周面と回りの土
砂との間には隙間が生じる可能性が高く、堤防内の水が
この隙間を伝って堤防外へ漏洩する虞れが残る。従って
この懸念を府払拭する技術的な解決手段が伴なわない限
り、そのまま推進工法を適用することは無謀の謗りを免
がれ得ないと考えられる。
本願発明は以上にのべた課題を解決するために非開削
的に堤体を貫通する管路を布設し、かつその管路による
堤防内からの漏水の懸念が全く無い工法の提供を目的と
する。
[課題を解決するための手段] 本願発明に係る堤体を貫通する管路の付設方法は、所
定の管外径よりも若干大きい円孔を切り抜いた鉄板の該
円孔の縁に前記管外径より若干小さい内径のゴム輪を嵌
着し該鉄板を管路の予定位置を横断して堤体上から垂直
に打設する一方、堤体の少くとも一方に竪坑を掘削し
て、該竪坑から管体を堤体内へ水平に圧入し管外周が前
記鉄板のゴム輪内周面と押圧摺動しつつ前進し、必要あ
るときはさらに管体を継ぎ足して押し込み、堤体の他方
に至ることよって前記の課題を解決した。
また別の方法としては、所定の管外径よりも若干大き
い円孔を切り抜いた鉄板の該円孔内へ鉄板とほぼ同厚の
ゴム円板を嵌合固着し、該鉄板を管路の予定位置を横断
して堤体上から垂直に打設する一方、堤体の少くとも一
方に竪坑を掘削して、該竪坑から管体を堤体内へ水平に
圧入して管体の先端が前記の埋設鉄板に達したときに、
管内より前記ゴム円板を管外径より若干小さい内径の円
孔に切り取り、管外周がゴム円孔の内周面と押圧摺動し
つつ前進するものでもよい。これは作業員が管内で作業
できる程度の大口径の管路に適していることは言うまで
もない。
また既設の管路を更新する場合には、前記の二手段を
実施するためにさらに、あらかじめ堤体上から垂直に打
撃して既設の管路を破断した後、前記の鉄板を垂直に打
設し、竪坑から既設管より大径の新管を圧入して既設管
を取除いて更新すると言う二つの手順を付加する必要が
ある。
[作用・実施例] 本願発明の工法の作用を第一実施例に基いて説明す
る。第1図イ、ロは堤体Tの上から垂直に打設する鉄板
1の正面図と平面図であり、第2図は円孔付近と管路に
使用する推進工法用管とを並べて示した垂直断面図であ
る。図において鉄板1には予定の管外径Rpよりも若干大
きい内径Rsを有する円孔11を穿設し、この円孔の内周面
に管外径Rpよりも若干小さい内径Rgを有するゴム輪12を
嵌着している。ここで若干と言うのは、例えば管の外径
Rpが2000mmとした場合には、孔径Rsは+50mm程度が望ま
しく、またゴム輪の内径Rgとしては−50mm程度が推奨で
きる値である。なお、実施レベルとしては、鉄板1の何
れか一面に、補強リブ13を付設して打設時の衝撃に耐え
るように図り、さらに打設時の堤体土砂との擦過による
ゴム輪の損傷を避けるために、円孔部付近を保護する薄
い鉄板14を添着するのも有効な補助手段である。
第2図に例示するように推進工法用管2は油圧ジャッ
キ等で水平に地中に圧入される管であるから、その外周
面はあくまで平滑であり余分な接触抵抗のないことが要
件の一つであり、最も水道用の管路としてひろく採用さ
れている遠心鋳鉄管21の接続部にある受口の拡径部22が
あるときは、この部分を平準化するためにコンクリート
外鞘23で全長を被包し、さらにこの上から薄板の外装管
24を被包して、凹凸のない平滑な外周面を形成すること
がよい結果に繋がる。
第3図イ、ロ、ハは工法の手順を概略的に示して垂直
断面図である。図イにおいては、堤体Tの上から前記の
鉄板1を垂直に打設した状態を示し、このとき堤防の内
外にそれぞれ発進用の竪坑3と到達用の竪坑4とを掘削
している。鉄板1をあらかじめ打設し、特にその堤体内
に隠れている円孔の位置を充分に把握した後、当該円孔
の中心点に管の軸芯を揃えて最初の管2aを公知の推進工
法によって地中へ水平に押し込む。
第4図は推進工法の典型的な形態を示した垂直断面図
であって、発進用の竪坑3の内部には支柱壁31、推進台
32に保持されて油圧ポンプ33、ジャッキ台34、押圧シリ
ンダー35が据え付けられ、一方竪坑の上には管を搬入す
るための門型クレーン36を載せている。管2aは竪坑内へ
搬入され押圧シリンダーによって水平に地中へ圧入され
るが、シリンダーのストロークには限度があるから、限
度一杯伸びたストロークは一旦縮めて管端との間にスト
ラット37を挟み込み、これを順次繰り返して圧入距離を
大きくしていく。
第3図ロは丁度管2aの管端が埋設した鉄板1のゴム輪
12に接近し、正に輪の内周面を押し拡げて通り抜けよう
としている状態を示している。さらに同図ハは必要とあ
れば管を継ぎ足して地中を前進した管路が、遂に堤体を
貫通して堤防の向こう側、すなわち河川、又は溜め池の
内部に到達した状態を示している。
第5図イ,ロ,ハは別の実施例の手順を示す断面図
で、鉄板1に穿設した円孔11に内嵌したゴム円板15を薄
板16によって表裏から挟んで固着し(イ),推進工法用
管2aの先端が接近したときにゴム円板15に円孔17を穿設
し(ロ)、この円孔17は管の外径より若干小さく切り取
られているから、管体が進むにつれて円孔の内周面と管
外周面とは摺動しつつ水密性を保証する原因となる。
第6図イ,ロは既設の管路Sがあるときの手順を示
し、あらかじめ鉄板を打設する位置にある既設管を堤体
上から打撃を加えて破断してから鉄板1を打設し
(イ)、既設の管路Sよりも大径の推進工法用管2を水
平に圧入して管内に露出してくる既設管をそのまま引き
抜くか、破壊して取り除く(ロ)。既設の管路はコンク
リート管の場合が多い現状であるから、この手順は比較
的容易に実施することができる。
[発明の効果] 本願発明の係る堤体を貫通する管路の布設方法は、以
上にのべたように堤防の上から開削することなく水路を
堤防の内外に繋ぐ事ができ、工事による重大な交通の渋
滞を免れる。しかも本来の工事以外に必要な前後の付帯
工事も大巾に軽減できるから、工事に費やす費用や期間
を大きく節約する効果が享受できる。一方、管路の布設
後、堤体を貫通する管路に原因がある漏水の心配は一切
なく、堤防としての機能に些かの瑕疵を加えるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図イ、ロは本願発明の実施例の鉄板の正面図と平面
図、第2図はその内、円孔付近の詳細と推進工法用管の
関係を示した垂直断面図、第3図イ、ロ、ハは本願工法
の手順を示す垂直断面図、第4図は推進工法の一例を示
す垂直断面図、第5図イ,ロ,ハは別の実施例の手順を
示す垂直断面図、第6図イ,ロはさらに別の実施例の手
順を示す垂直断面図。 1……鉄板、2……推進工法用管、3……竪坑(発進
坑) 4……竪坑(到達坑)、11……円孔、12……ゴム輪 13……リブ、14……薄板、15……ゴム円板、16……薄板 17……円孔、21……鋳鉄管、22……拡径部 23……コンクリート部、24……外装板、Rp……管外径 Rs……孔径、Rg……ゴム輪の内径、T……堤体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】河川、溜め池等の堤体を貫通して水路を布
    設する方法において、所定の管外径よりも若干大きい円
    孔を切り抜いた鉄板の該円孔の縁に前記管外径より若干
    小さい内径のゴム輪を嵌着し、該鉄板を管路の予定位置
    を横断して堤体上から垂直に打設する一方、堤体の少く
    とも一方に竪坑を掘削して、該竪坑から管体を堤体内へ
    水平に圧入し管外周が前記鉄板のゴム輪内周面と押圧摺
    動しつつ前進し、必要あるときはさらに管体を継ぎ足し
    て押し込み、堤体の他方に至ることを特徴とする堤体を
    貫通する管路の布設方法。
  2. 【請求項2】河川,溜め池等の堤体を貫通して水路を布
    設する方法において、所定の管外径よりも若干大きい円
    孔を切り抜いた鉄板の該円孔内へ鉄板とほぼ同厚のゴム
    円板を嵌合固着し、該鉄板を管路の予定位置を横断して
    堤体上から垂直に打設する一方、堤体の少くとも一方に
    竪坑を掘削して、該竪坑から管体を堤体内へ水平に圧入
    して管体の先端が前記の埋設鉄板に達したときに、管内
    より前記ゴム円板を管外径より若干小さい内径の円孔に
    切り取り、管外周がゴム円孔の内周面と押圧摺動しつつ
    前進し、必要あるときはさらに管体を継ぎ足して押し込
    み、堤体の他方に至ることを特徴とする堤体を貫通する
    管路の布設方法。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)において、堤体を
    貫通する既設の管路のある場合、あらかじめ堤体上から
    垂直に打撃して既設の管路を破断した後、前記の鉄板を
    垂直に打設し、竪坑から既設管より大径の新管を圧入し
    て既設管を取り除いて更新することを特徴とする堤体を
    貫通する管路の布設方法。
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