JP2549311B2 - イオンセンサ - Google Patents

イオンセンサ

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JP2549311B2
JP2549311B2 JP1145424A JP14542489A JP2549311B2 JP 2549311 B2 JP2549311 B2 JP 2549311B2 JP 1145424 A JP1145424 A JP 1145424A JP 14542489 A JP14542489 A JP 14542489A JP 2549311 B2 JP2549311 B2 JP 2549311B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医療、農業、醗酵工業、バイオ技術、環境
測定等の分野に用いられ、水溶液をはじめとする種々の
溶液中に存在する様々なイオンの濃度を定量するための
イオンセンサに関するものである。
〔従来の技術〕
従来のイオンセンサは、通常イオン選択性電極と呼ば
れるもので、溶液に浸漬された際に、溶液/イオン選択
感応部に生ずる電位を検出する構成となっている。
上記従来のイオンセンサの構成は第5図に示すように
なっており、参照電極a、標準電解溶液b,b′、塩橋
c、試料溶液(被検液)d、センサ本体eが直列回路を
形成しており、この回路内に発生する電位をリードfを
介して直流電位差計gで検出するようになってい。そし
て上記センサ本体eに取付けられているイオン選択感応
膜hには、特定のイオンのみと錯形成する物質をPVC
(ポリ塩化ビニル)等の高分子膜に固定した有機系の膜
(例えば、K+、Ca2+、Na+、Mg2+などのセンサ)、複合
酸化物ガラス等を用いる無機系の膜(例えばH+センサ)
等が用いられるが、いずれの膜材料においても電気伝導
率が低く、PVC膜で〜10-6(Scm-1)、ガラス膜では〜10
-8(Scm-1)である。
〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来のイオンセンサでは、センサ自身の持つ抵抗
値が高くなり、その結果次のような問題があった。
(1)イオン選択感応部の有効面積を大きくしなければ
らず、小型化、微小化が困難である。
(2)高抵抗のため、高入力インピーダンスエレクトロ
メータ(直流電位差計)が必要となり、ノイズ除去の機
構が必要となる。
(3)応答時間が長くかかる。
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、イオ
ンセンサの微小化、小型化を図ることができ、また応答
時間を短縮することができその上、参照電極が不必要に
なって、構造が極めて簡単となり、経済性に優れたイオ
ンセンサを提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記目的を達成するために、本発明に係るイオンセン
サは、溶液中の様々な成分の中からある特定のイオンの
みを選択的に、かつ溶液中の濃度に応じた量だけ取込む
イオン選択感応部に電極を取付け、この電極にインピー
ダンスアナライザを接続した構成となっている。
上記構成のイオンセンサを被検液に浸漬してこれの電
極にインピーダンスアナライザにて交流電圧を印加し、
このときのイオン選択感応部の容量、抵抗、インピーダ
ンス等の物理量を測定し、この測定結果を、あらかじめ
作成してある検量線と照合して被検液中の特定イオンの
濃度を検出する。
従来のイオンセンサの測定方式は以下の通りである。
すなわち、注目するイオン種の濃度C(正しくは活量
a、a=rC、r:活量係数)であるような試料溶液にイオ
ンセンサを浸漬すると、イオン選択感応膜が注目イオン
のみを選択的に、かつその濃度Cに対応するだけ取り込
み、試料溶液との間にEなる電位を発生する。
ただし、R:気体定数 T:絶対温度(゜K) Z:注目イオンの価数 F:ファラディ定数 従来のイオンセンサが有する上記問題点は、高抵抗イ
オン選択感応膜に発生する上記直流電位を検出するとい
う原理に基づいている。
イオン選択感応膜を構成する材料は、その内部に電流
の担い手となる電荷運搬体が十分に存在せず、従って直
流電位検出法では電流値が極めて小さく、かつ定常状態
に達するまでに長時間を要する、すなわち、応答時間が
長くなることを意味している。イオン選択感応膜材料
は、導電体と考えるより、誘電体、抵抗体と考えられ
る。
本発明に係るイオンセンサは、上記のことから、検出
する物理特性として直流電位ではなく、交流印加による
容量抵抗インピーダンス等を採用した。
その場合、それらの物理量は、試料溶液中に含まれる
注目イオンの濃度Cに依存して変化することがセンサと
して不可欠条件であるが、イオン選択感応膜は濃度Cに
依存した量の注目イオンを膜内に取り込む能力を有して
おり、結果として膜の抵抗、容量なども膜内の注目イオ
ン量に応じて変化することになる。
〔実 施 例〕
本発明の実施例を第1図を参照して説明する。
図中1はイオン選択感応膜であり、このイオン選択感
応膜1内に電極対となる2本のリード線2a,2bを所定の
間隔Wをあけて取付けてある。そしてその2本のリード
線2a,2bはインピーダンスアナライザ3に接続されてい
る。
上記イオン選択感応膜1は従来のイオンセンサに用い
ているものと同様の材料でよく、注目する測定対象イオ
ン種に合わせて、高分子系材料、無機ガラス材料、無機
化合物材料、液膜材料等の中から任意に選定する。
上記構成のイオンセンサは被検液である試料溶液4中
に浸漬してこの試料溶液4のイオン濃度を測定するが、
この測定に先立ってまず検量線を作成する。
すなわち、上記構成におけるイオンセンサにあって
は、電極間隔W、取付けられているイオン選択感応膜1
の体積、形状、リード線2a,2bとの接合状態等の幾何学
的因子により容量、抵抗等は変化するため、あらかじめ
測定対象イオン濃度が既知で、かつ濃度レベルの異なる
数種類の溶液に常に一定深さDだけ浸漬して容量等を計
測して検量線を作成しておく。
次に、試料溶液4中に上記実施例のイオンセンサを深
さDだけ浸漬してインピーダンスアナライザ3にて交流
印加による容量等を計測し、この計測結果を上記検量線
に照合して濃度を割り出す。
次にカリウムイオンセンサの例を以下に示す。
イオン選択感応膜として高分子系材料の中から以下の
物質、組成物を用いた。
PVC(ポリ塩化ビニル) :800mg(33.1wt%) O−NPOE(オルトニトロフェニルオクチルエーテル) :340mg(14.1wt%) DOS(ジオクチルセバケイト):1260mg(52.1wt%) KTCPB(カリウムテトラキスクロロフェニルボレイト) :4mg(0.16wt%) Val(バリノマイシン) :12mg(0.5wt%) 上記の各物質を約10mlのTHF(テトラヒドロフラン)
に均一に攪拌溶解し、K+用イオン選択感応膜原液(I)
とした。
次に直径が0.3mm、長さが200mmの銀線を2本用意し、
これで、イオン選択感応膜取付け部として間隔Wが1m
m、長さが20mmの平行部を作成し、この平行部に上記原
液(I)を塗布する。この原液(I)はやや粘性をおび
た液体であるが、空気中に放置しておくとTHFが揮発し
て体積収縮を生じるため、2本の銀線を第2図に示すよ
うに完全に覆うためには数回塗布する必要があった。
イオン選択感応膜1部のTHFを完全に揮発させた後、
濃度10-6Mから100Mまでの各KCl溶に常に一定の深さ10mm
浸漬して容量を測定し、検量線を作成した。その結果を
第3図に示す。
この図において、K+濃度10-5Mから10-1Mの広範囲にわ
たり、直線関係が成立し、また妨害イオンであるNa+
対しては殆ど応答しないことより、選択性に優れたK+
ンサであることがわかる。
また応答時間もセンサ浸漬と同時にLCRメータにより
容量を読み取ることが可能であり、応答性も極めて良好
である。
比較例 上記K+用イオン選択感応膜原液(I)を清浄なガラス
板上に展開し、THFを除去後得られたイオン選択感応膜
をガラス板よりはがして外径5mmのガラう管に取り付
け、標準電解質(0.1MKCl溶液)、リード線を取り付
け、第5図に示すようなイオンセンサを作成した。
これを上記本発明の実施例と同様の方法で検量線を求
めた。その結果を第4図に示す。
この図において、濃度と電位の直線性及びNa+に対す
る選択性は略満足なものであるが、応答時間は2〜5分
と長くかかり、この点で即時に応答する上記本発明の実
施例に及ばない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、高抵抗のイオン選択感応膜を用いて
も、交流印加による容量等を測定するため、イオン選択
感応部の有効面積が小さくなり、イオンセンサの微小
化、小型化を図ることができる。また応答時間を短縮す
ることができる。またその上、参照電極が不要となっ
て、構造が極めて簡単になり、経済性に優れたイオンセ
ンサを得ることができる。
また本発明によれば、イオン選択感応部内に、電極対
となる2本のリード線を所定の間隔をあけて取付けたこ
とにより、この2本のリード線間の抵抗は常時一定とな
り、両リード線間の容量変化の測定において、両リード
線間の抵抗値の変化を考慮しないですみ、様々のイオン
濃度の測定を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す構成説明図、第2図は第
1図のII−II線に沿う断面図、第3図は本発明の実施例
における検量線図、第4図は比較例における検量線図、
第5図は従来例を示す構成説明図である。 1はイオン選択感応膜、2a,2bはリード線、3はインピ
ーダンスアナライザ、4は試料溶液。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶液中の様々な成分の中からある特定のイ
    オンのみを選択的に、かつ溶液中の濃度に応じた量だけ
    取込むイオン選択感応部内に、2本のリーク線を所定の
    間隔Wをあけて取付け、上記リード線をインピーダンス
    アナライザに接続したことを特徴とするイオンセンサ。
JP1145424A 1989-06-09 1989-06-09 イオンセンサ Expired - Lifetime JP2549311B2 (ja)

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