JP2549184B2 - 計器の駆動方法 - Google Patents

計器の駆動方法

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JP2549184B2 JP2114483A JP11448390A JP2549184B2 JP 2549184 B2 JP2549184 B2 JP 2549184B2 JP 2114483 A JP2114483 A JP 2114483A JP 11448390 A JP11448390 A JP 11448390A JP 2549184 B2 JP2549184 B2 JP 2549184B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両速度,エンジン回転数等を検出し、これ
を表示する計器の駆動方法に関するものである。
(従来の技術) 計器による車速,エンジン回転数等の表示手段は、一
般に被測定対象の回転と対応する周波数のパルスを発生
するパルス発生器を被測定対象に付設し、このパルス信
号に基づいて被測定対象の状態を検出し、これを指針表
示やデジタル表示するものである。前記のパルス信号か
ら被測定対象の状態を検出する一つの手段としてパルス
信号の周期を計測する手法が知られている。これは短周
期の基準パルスで被測定対象からの入力パルス信号の一
周期をカウントし、カウント数の逆数が被測定対象の回
転数や車速に比例するので、前記カウント数を所定の入
力処理並びに駆動処理を行うことで所定の計器におい
て、車速等の表示がなされるものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで車両を急ブレーキで停車或いは減速させて車
速が低速となると入力パルス信号の周期は急激に長くな
る。そこで前記した表示駆動を行うと、被測定対象から
の入力パルス信号の一周期のカウントが終了するまで
は、同一の値を表示することになるため、現実には車速
が減少しているにも拘らず、計器の表示はこの減速状況
に合わせた表示がなされない。即ち入力パルス信号の入
力周期を基準パルスでカウントし、カウント数を処理し
て車両等を表示する手法に於ては、カウント数が多くな
る低速等の場合、その表示が不安定となって現実の車速
と表示される値にアンバランスが生ずることになる。
そこで本発明は、このアンバランスを解決する計器の
駆動方法を目的としたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る計器の駆動方法は、被測定対象からの入
力パルス信号の周期を基準パルスでカウントし、各入力
信号毎にカウント数と対応した表示処理を行って、所定
の表示をなす計器の駆動方法に於いて、予め定めた表示
処理を要するカウント数に達すると、入力信号がなくと
も当該カウント数と対応する疑似的な表示処理を行い、
リセットされるまでの間は、前記当該カウント数に基づ
く疑似的表示処理を行わずに、入力パルス信号に基づい
て表示処理され、再度前記の当該カウント数以下の入力
パルス信号が入力した際に、前記疑似的表示処理可能状
態にリセットすることを特徴とするものである。
(作用) 入力パルス信号の信号周期を基準パルスでカウント
し、このカウント数の逆数が入力パルス信号の周期数即
ち車速等と比例するので、所定の表示処理を以て車速等
を表示する。更に急激な減速等が生じた場合や低速にお
ける速度変動が生じた場合、入力パルス信号の周期のカ
ウントを行っている間に、予め定めた所定の疑似的な表
示処理を要するカウント数に達すると、その処理を要す
るカウント数に基づいて疑似的な表示処理が行われると
共に、入力パルス信号の一周期終了時には、当該周期の
カウント数に基づいて表示処理がなされる。勿論処理を
要するカウント数は必ずしも一個でなく複数個でも良
い。次に前記の処理を要するカウント数での表示処理を
行った後に入力する入力パルス信号の周期が、処理を要
するカウント数以上にカウントされる長い周期の場合
は、当該処理を要するカウント数での表示処理は行わな
い。当該処理を要するカウント数での表示処理は、入力
パルス信号の周期が当該処理を要するカウント数以下と
なったとき、再び処理可能状態となるようリセットされ
るものである。
即ち入力パルス信号の一周期が長くなる低速時におい
ては、入力パルス信号の周期と対応して表示処理がなさ
れると共に、減速時に予め定めた処理を要するカウント
数での表示処理が一旦なされ、表示が実際の車速と対応
し自然となるものである。
(実施例) 次に本発明方法の実施例として本発明方法を実施する
ために必要な構成を備えた計器に基づいて説明する。
この実施例たる計器は、入力処理部1,駆動処理部2,表
示部3から構成され、入力処理部1は入力パルス信号a
の周期を図示しないパルスジェネレーターからの基準パ
ルス信号のもとにカウントするカウンタ部11、カウンタ
部11のカウント数をラッチして駆動処理部2に出力する
ラッチ部12,所定の処理を要するカウント数で動作する
フラッグ部13,入力パルス信号の立ち上がり時に各部の
動作タイミングをとるタイミング信号bを出力するタイ
ミング部14,フラッグ部13とタイミング部14の入力を受
けラッチ部12のラッチ動作を制御するオア回路部15から
なる。更に詳述するカウンタ部11は常にタイミング信号
によってカウントを開始し、フラッグ部13はカウンタか
らの所定のカウント数α→β→γで動作する複数のフラ
ッグ回路部131,132,133で構成される。各フラッグ回路
部131,132,133は、前記のカウント数α,β,γと対応
するカウント信号をカウンタ部11から受けると、各フラ
ッグ回路部131,132,133がリセット状態(処理可能状
態)のときであればオア回路15に出力し、出力した場合
は再度リセットされるまでの間、カウント信号(α,
β,γ)の入力があってもオア回路15への出力を行わな
い。また各フラッグ回路131,132,133のリセットは、入
力パルス信号aの周期のカウント数が各々のカウント信
号と対応するカウント数α,β,γより少ない場合にの
みなされるものである。駆動処理部2は表示部3の構成
によって定まるもので、表示部3に交叉コイル型計器を
用いた場合を例にとると、変換部21,ROM部22,D−A変換
部23,駆動出力部24から構成され、変換部21はラッチ部1
2の出力NをK・1/Nに変換するものであり、ROM部22は
変換部21の出力数値と対応する交叉コイルへの通電量を
メモリしてなり、D−A変換部23はROM部22の出力信号
(デジタル数値)をアナログ量に変換し、駆動出力部24
はD−A変換部23の出力に基づいて交叉コイルへの駆動
電流を出力するものである。表示部3は交叉コイル型計
器である。
而して被測定対象からのパルス信号aが入力処理部1
に入力すると、その立ち上がりによってタイミング部14
よりタイミング信号が出力され、カウンタ部11で入力パ
ルス信号aの周期を基準パルス信号でカウントを開始
し、カウント数Nはラッチ部12に送られ、次の入力信号
の立ち上がりの際にタイミング部14の出力(オア回路部
15を介する)によってラッチ部12でカウント数Nがラッ
チされて、駆動処理部2に出力する。駆動処理部2で所
定の処理がなされ、表示部3でカウント数Nに対応する
車速が表示されるものである。
次に理解を助けるため、車速,カウント数及びフラッ
グ部13の疑似的表示処理を行おうとする処理カウント数
α,β,γを次表のように定めて、入力パルス信号aが
第2図に示すようにt1〜t6(カウント数が各々30:30:10
0:100:60:100)の周期を以て入力する場合の動作につい
て説明する。尚表示処理に要する時間は無視した 例えば10km/h以上の速度で車両が走行している場合
(t0)では、入力パルス信号が入力する毎にその周期を
基準パルスでカウントし、カウント数Nに対応するnkm/
hを表示出力する。即ち周期t1,t2のときのカウント数
が「30」「30」であると、T1時〜T2時は「10km」と表示
される。そこで車速が「10km」から「3km」に減速し、
入力パルス信号の周期が「t2:30」から「t3:100」に変
化すると、前記した通常時と同様の処理の場合のT2〜T5
時の表示出力は、「10km」で表示され、その後周期t3
100カウント終了後のT5時に始めて「3km/h」が表示され
る。ところが本発明によると、「t3:100」の周期を有す
る入力パルス信号が入力した場合、T3時に「50:α」を
カウントすると、フラッグ回路部131にカウント入力が
あり、これによってオア回路部15に出力し、オア回路15
の出力によって当該時のカウント数「50:α」がラッチ
され、ラッチ部12から「50」が出力し、所定の表示処理
されてT3時に「6km/h」が表示される。更にT4時に「75:
β」をカウントすると、同様にしてT4時に「4km/h」の
表示がなされ、「t3:100」のカウントがT5時に終了する
と、T5時に「3km/h」の表示がなされる。更に車速が「3
km/h」の低速が維持されるならば、次の入力パルス信号
の周期t4も、「100」がカウントされるが、この入力パ
ルス信号が入力して各々「50」「75」がカウントされフ
ラッグ回路部131,132に「α」「β」の入力があったと
しても、フラッグ回路部131,132は非リセット状態であ
るため、オア回路部15への出力がなく、「6km」「4km」
は表示出力されず、T5〜T6時の間は継続して「3km」が
表示される。更に周期「t5:60」の入力パルス信号が入
力すると、T7時に「5km/h」が表示されると共に、「60
<β」の条件が満たされ、フラッグ回路部132がリセッ
トされる。次に入力パルス信号「t6:100」が入力する
と、フラッグ回路132がリセットされているため「75:
β」がカウントされるT8時に「4km/h」の表示出力がな
され、カウントを終了するとT9時に「3km/h」が表示さ
れることになる。
従って「10km/h」から「3km/h」に急激に減速される
と、「10km」から直ちに「3km」の表示がなされずに「1
0km」「6km」「4km」「3km」と順次表示されるもので、
車速の実感と、表示との間にアンバランスが生じないも
のである。
尚本発明は方法に関するもので、方法を実施する具体
的手段は、前記の実施例に特定されるものでなく、入力
処理部の構成は入力パルス信号のカウント及び所定のカ
ウント処理がなされるものであれば、その具体的構成は
任意である。
(発明の効果) 本発明は入力パルス信号の入力周期を基準パルスでカ
ウントし、カウント数に対応して所定の表示を行う計器
の駆動方法に於て、特に周期カウントが終了する前に所
定のカウント数に達した場合リセットされない限り、当
該カウント数1回だけ表示出力するようにしたもので、
周期の長い低速時の周期変化に際しての表示をよりスム
ーズに行い、現実の被測定対象の状態と表示とのアンバ
ランスが生ずるのを防止してなるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の簡便なブロック図、第2図は
動作説明図である。 1は入力処理部 11はカウンタ部 12はラッチ部 13はフラッグ部 131,132,133はフラッグ回路部 14はタイミング部 15はオア回路部 2は駆動処理部 21は変換部 22はROM部 23はD−A変換部 24は駆動出力部 3は表示部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定対象からの入力パルス信号の周期を
    基準パルスでカウントし、各入力信号毎にカウント数と
    対応した表示処理を行って、所定の表示をなす計器の駆
    動方法に於いて、予め定めた表示処理を要するカウント
    数に達すると、入力信号がなくとも当該カウント数と対
    応する疑似的な表示処理を行い、リセットされるまでの
    間は、前記当該カウント数に基づく疑似的表示処理を行
    わずに、入力パルス信号に基づいて表示処理され、再度
    前記の当該カウント数以下の入力パルス信号が入力した
    際に、前記疑似的表示処理可能状態にリセットすること
    を特徴とする計器の駆動方法。
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