JP2549058Y2 - 耳孔挿入用音響機器の外部ケーシング - Google Patents

耳孔挿入用音響機器の外部ケーシング

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JP2549058Y2
JP2549058Y2 JP1990042720U JP4272090U JP2549058Y2 JP 2549058 Y2 JP2549058 Y2 JP 2549058Y2 JP 1990042720 U JP1990042720 U JP 1990042720U JP 4272090 U JP4272090 U JP 4272090U JP 2549058 Y2 JP2549058 Y2 JP 2549058Y2
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芳雄 金城
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株式会社ナウケミカル
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、補聴器やイヤホンのような耳孔挿入用音
響機器の外部ケーシングに関する。
(従来の技術) 難聴の人が耳孔に挿入する補聴器や、オーディオ機器
のイヤホンなどは、通常、外部ケーシングの中に小型の
音波発信装置を収納した構造になっている。この外部ケ
ーシングは外側容器であると同時に音波発信装置から発
信する音波の伝達媒体としても機能する。
そして、補聴器の外部ケーシングとしては、従来か
ら、各種のプラスチックスや銀製のものが知られてい
る。また、イヤホンの外部ケーシングはその大部分がプ
ラスチックスで構成されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、人間の耳孔は常に一定の大きさを保持して
いるわけではなく、例えば時刻,体調,気候条件などに
対応して、微少ではあれ、拡大したり縮小したりする挙
動を反復している。したがって、外部ケーシングが、軟
質でしかも変形能の小さい材料で構成されている場合に
は、耳孔内におけるフィット状態は悪く、例えば耳孔が
縮小したときに圧迫感のような不快感が生ずる。
プラスチックスは軟質であるため、上記したような事
態に対する適応性は良好といえるが、しかし、プラスチ
ックスは軟質でありすぎて、耳孔から取外しておいたと
きに、外部から加わる力による破壊や損傷に対して弱い
という問題がある。
また、銀製の外部ケーシングは、外部力による破壊や
損傷に対する耐性は優れているが、しかし軟質で変形能
も小さいので耳孔内でのフィット状態は悪い。しかも、
耳孔内で滲出する汗などの体液に含まれている硫黄成分
によって、容易に黒色の硫化銀が表面に生成して外観の
低下を招くとともに、軟質材料であるため、鼓膜で感ず
る音質が高くなる。そのため、それがイヤホンの外部ケ
ーシングであった場合には、マイルドな音質が消えてし
まい、音響効果は悪いという問題も起りやすくなる。
この考案は、従来から市販されている耳孔挿入用音響
機器の外部ケーシングにおける上記問題を解決し、軟質
であるため耳孔内にフィットしやすく、耐食性も優れて
いるので半永久的に使用することができ、鼓膜へはマイ
ルドな音質を供することができ、しかも財産的価値も備
えている耳孔挿入用音響機器の外部ケーシングの提供を
目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するために、この考案において
は、内部が空洞で、耳孔内に挿入する部分が、厚めっき
で得られた厚み0.1〜1.0mmの金または金合金から成る肉
厚部になっていることを特徴とする耳孔挿入用音響機器
の外部ケーシングが提供される。
(作用) この考案の外部ケーシングは、耳孔に挿入する部分が
厚めっきで得られた金または金合金で構成されているの
で、全体として軟質で変形能に富み耳孔内でのフィット
状態は良好になる。また、金は極めて耐食性に優れてい
るので体液などによって腐食して変色することがなく、
その使用寿命は半永久的である。更に、耳孔に挿入する
部分は厚み0.1〜1.0mmの肉厚部になっているので、その
機械的な強度も適正であり、外力による破損も起りづら
い。また、金は銀と異なりマイルドな音質を伝達するこ
とができ、鼓膜で感ずる音質はマイルドになる。
(実施例) 以下に、その考案の実施例を添付図面に基づいて説明
する。第1図は、実施例の外部ケーシングを示す斜視図
である。図において、外部ケーシング1の鼓膜側先端部
1aは密閉状態にあり、その他端部1bは開口していて、全
体の内部は空洞2になっている。この空洞2には図示し
ない小型音波発信装置が収納され、開口部1bが密閉され
て全体の耳孔挿入用音響機器になる。
この鼓膜側先端部1aと開口部1bまでの部分3が耳孔内
に挿入されるが、この部分3は金または金合金から成る
肉厚部になっている。肉厚部の厚みは、0.1〜1.0mm程度
である。1.0mmより厚くすると変形能が小さくなり、ま
た0.1mmより薄くすると破損に対する耐性が低下するか
らである。
この外部ケーシングを製造する場合には、まず、シリ
コーンゴムのような型材を用いて耳孔型をとる。つい
で、この耳孔型の表面に導電性を付与する。導電性を付
与する方法としては、例えば金ペーストや銀ペーストを
塗布して焼成する方法,銀鏡反応を利用する方法などを
あげることができる。
表面に導電性を付与した耳孔型の表面に、金または金
合金の厚めっきを施す。この厚めっきの方法としては、
例えば、金の厚付メッキ浴で0.1〜1.0mmの鍍金加工をあ
げることができる。
耳孔型の表面に所望厚みの厚めっきを施したのち、内
型である耳孔型を取り除く。その結果、内部が空洞にな
っている外部ケーシングの前駆体が得られる。
この前駆体には厚めっき時のめっき応力が残留してい
るので、つぎに前駆体を200〜1000℃で約2時間焼成し
てこの残留応力を除去したのち、更に約800℃で1時間
程度の焼入れを行なう。その結果、Hvが約70程度の軟質
な金製の外部ケーシングが得られる。
この外部ケーシングは金の純度が99.99%程度にな
る。
(考案の効果) 以上説明で明らかなよう、この考案の耳孔挿入用音響
機器の外部ケーシングは、内部が空洞で、耳孔内に挿入
する部分が厚めっきで得られた厚み0.1〜1.0mmの金また
は金合金から成る肉厚分になっているので、全体が軟質
で変形能に富み、耳孔の拡大・縮小に追随することがで
き、耐食性が優れ美麗な外観を長期に維持してその使用
寿命は半永久的であり、強度も適正であり、また鼓膜へ
の音質をマイルドに伝達することができ、しかも金製で
あるがゆえに財産的価値を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの本考案の実施例を示す斜視図である。 1……外部ケーシング、1a……鼓膜側先端部、1b……開
口部、2……空洞、3……耳孔内に挿入する部分。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が空洞で、耳孔内に挿入する部分が、
    厚めっきで得られた厚み0.1〜1.0mmの金または金合金か
    ら成る肉厚部になっていることを特徴とする耳孔挿入用
    音響機器の外部ケーシング。
  2. 【請求項2】前記耳孔挿入用音響機器が補聴器またはイ
    ヤホンである請求項1に記載の外部ケーシング。
JP1990042720U 1990-04-19 1990-04-19 耳孔挿入用音響機器の外部ケーシング Expired - Fee Related JP2549058Y2 (ja)

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