JP2548915Y2 - 重量物の支持装置 - Google Patents
重量物の支持装置Info
- Publication number
- JP2548915Y2 JP2548915Y2 JP1991029497U JP2949791U JP2548915Y2 JP 2548915 Y2 JP2548915 Y2 JP 2548915Y2 JP 1991029497 U JP1991029497 U JP 1991029497U JP 2949791 U JP2949791 U JP 2949791U JP 2548915 Y2 JP2548915 Y2 JP 2548915Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston rod
- cylinder
- opening
- pedestal
- telescopic cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
- Actuator (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、重量物を支持する台車
のアウトリガーなどに適用される伸縮式の支持装置の改
良に関する。
のアウトリガーなどに適用される伸縮式の支持装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】重量物を支持する台車のアウトリガーは
例えば図2に示すような構造を備えている。
例えば図2に示すような構造を備えている。
【0003】すなわち、有底の筒部材である外ケース1
の開口部1Bの内側に同型の内ケース5の開口部5Bを
侵入させ、外ケース1と内ケース5の各底面1Aと5A
とに伸縮シリンダ2のシリンダチューブ3とピストンロ
ッド7の基端をピン20と21を介してそれぞれヒンジ
結合している。外ケース1は台車に結合し、伸縮シリン
ダ2によって伸長駆動された内ケース5が接地すること
で台車を支持するようになっている。
の開口部1Bの内側に同型の内ケース5の開口部5Bを
侵入させ、外ケース1と内ケース5の各底面1Aと5A
とに伸縮シリンダ2のシリンダチューブ3とピストンロ
ッド7の基端をピン20と21を介してそれぞれヒンジ
結合している。外ケース1は台車に結合し、伸縮シリン
ダ2によって伸長駆動された内ケース5が接地すること
で台車を支持するようになっている。
【0004】
【考案の課題】ところでこのアウトリガーの場合、外ケ
ース1と内ケース5との隙間13を互いに摺接する程度
に狭くすることで曲げ方向やせん断方向の荷重に対して
外ケース1と内ケース5とが剛的部材として抵抗するよ
うに構成され、これにより伸縮シリンダ2に軸方向以外
の荷重が作用しないようにしている。
ース1と内ケース5との隙間13を互いに摺接する程度
に狭くすることで曲げ方向やせん断方向の荷重に対して
外ケース1と内ケース5とが剛的部材として抵抗するよ
うに構成され、これにより伸縮シリンダ2に軸方向以外
の荷重が作用しないようにしている。
【0005】しかしながら、このように隙間13を狭く
すると隙間13への異物の噛み込みにより外ケース1と
内ケース5の摩擦抵抗が増加しがちであり、場合によっ
てはアウトリガーがスムーズに伸縮しなくなる可能性が
あった。
すると隙間13への異物の噛み込みにより外ケース1と
内ケース5の摩擦抵抗が増加しがちであり、場合によっ
てはアウトリガーがスムーズに伸縮しなくなる可能性が
あった。
【0006】本考案は、アウトリガーを初めとする重量
物支持装置の以上のような問題点を解決すべく、曲げ方
向やせん断方向の荷重を吸収する機構を備えた重量物支
持装置を提供することを目的とする。
物支持装置の以上のような問題点を解決すべく、曲げ方
向やせん断方向の荷重を吸収する機構を備えた重量物支
持装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】本考案は、一端を開口
し、もう一端に底面を形成した筒部材の開口部を同様に
形成された別の筒部材の開口部の内側に侵入させ、一方
の筒部材の底面に伸縮シリンダのシリンダチューブの基
端を連結し、もう一方の筒部材の底面にこの伸縮シリン
ダのピストンロッドの基端を連結した重量物の支持装置
において、前記ピストンロッドと前記筒部材の底面との
間に球面状のピストンロッド支持面と平滑な滑動底面と
をもつ台座を介在させ、かつピストンロッドとピストン
ロッド支持面並びに滑動底面と筒部材の底面とがそれぞ
れ所定の範囲で滑動自由となるようにピストンロッドと
筒部材とを連結部材を介して結合している。
し、もう一端に底面を形成した筒部材の開口部を同様に
形成された別の筒部材の開口部の内側に侵入させ、一方
の筒部材の底面に伸縮シリンダのシリンダチューブの基
端を連結し、もう一方の筒部材の底面にこの伸縮シリン
ダのピストンロッドの基端を連結した重量物の支持装置
において、前記ピストンロッドと前記筒部材の底面との
間に球面状のピストンロッド支持面と平滑な滑動底面と
をもつ台座を介在させ、かつピストンロッドとピストン
ロッド支持面並びに滑動底面と筒部材の底面とがそれぞ
れ所定の範囲で滑動自由となるようにピストンロッドと
筒部材とを連結部材を介して結合している。
【0008】
【作用】伸縮シリンダに作用する曲げ荷重はピストンロ
ッドが台座の球面状の支持面に沿って滑動することによ
り吸収される。また、せん断荷重は台座の滑動底面が筒
部材の底面に沿って滑動することにより吸収される。こ
のため、筒部材間に十分な隙間をあけることができ、異
物の噛み込みを防止できる。
ッドが台座の球面状の支持面に沿って滑動することによ
り吸収される。また、せん断荷重は台座の滑動底面が筒
部材の底面に沿って滑動することにより吸収される。こ
のため、筒部材間に十分な隙間をあけることができ、異
物の噛み込みを防止できる。
【0009】
【実施例】図1に本考案の実施例を示す。
【0010】この図はアウトリガーを示し、1は有底の
筒型に形成された筒部材としての外ケースである。外ケ
ース1の底面1Aには伸縮シリンダ2のシリンダチュー
ブ3の基端がフランジ4を介して固定される。
筒型に形成された筒部材としての外ケースである。外ケ
ース1の底面1Aには伸縮シリンダ2のシリンダチュー
ブ3の基端がフランジ4を介して固定される。
【0011】また、外ケース1と同様に形成された別の
筒部材である内ケース5の開口部5Bが外ケース1の開
口部1Bの内側に侵入する。内ケース5の径は外ケース
1との間に十分な大きさの隙間13が確保されるように
設定される。
筒部材である内ケース5の開口部5Bが外ケース1の開
口部1Bの内側に侵入する。内ケース5の径は外ケース
1との間に十分な大きさの隙間13が確保されるように
設定される。
【0012】伸縮シリンダ2はシリンダチューブ3に侵
入させたピストンロッド7の先端にシリンダチューブ3
の内周に摺接するピストン10を形成し、ピストン10
によりシリンダチューブ3の内側に油室11と12を画
成したもので、図示されない配管を通じてこれらの油室
11と油室12の一方に油圧を供給し、他方にタンクを
接続することで伸縮する。
入させたピストンロッド7の先端にシリンダチューブ3
の内周に摺接するピストン10を形成し、ピストン10
によりシリンダチューブ3の内側に油室11と12を画
成したもので、図示されない配管を通じてこれらの油室
11と油室12の一方に油圧を供給し、他方にタンクを
接続することで伸縮する。
【0013】ピストンロッド7の基端は台座6を介して
内ケース5の底面5Aに結合する。台座6は球面状のピ
ストンロッド支持面6Aと、低摩擦材を配した滑動底面
6Bと、中心部を上下に貫通する孔部6Cとを備える。
また、内ケース5の底面5Aには大径の孔部8が形成さ
れ、孔部8より大径のフランジ部9Aを備えた連結部材
としてのボルト9が内ケース5の外側からこれらの孔部
8と6Cとを貫通して先端をピストンロッド7の基端に
螺合する。なお、ピストンロッド7の基端には球面状の
ピストンロッド支持面6Aに摺接する同型の凹面が形成
される。
内ケース5の底面5Aに結合する。台座6は球面状のピ
ストンロッド支持面6Aと、低摩擦材を配した滑動底面
6Bと、中心部を上下に貫通する孔部6Cとを備える。
また、内ケース5の底面5Aには大径の孔部8が形成さ
れ、孔部8より大径のフランジ部9Aを備えた連結部材
としてのボルト9が内ケース5の外側からこれらの孔部
8と6Cとを貫通して先端をピストンロッド7の基端に
螺合する。なお、ピストンロッド7の基端には球面状の
ピストンロッド支持面6Aに摺接する同型の凹面が形成
される。
【0014】これにより、ピストンロッド7の基端は台
座6のピストンロッド支持面6Aにボルト9と孔部8の
遊びの範囲で滑動自由に結合し、アウトリガーの軸線の
傾きを許容する。また、台座6はボルト9と孔部6Cの
遊びの範囲でケース5の底面5Aと平行に滑動自由に保
持され、アウトリガーの軸線のずれを許容する。
座6のピストンロッド支持面6Aにボルト9と孔部8の
遊びの範囲で滑動自由に結合し、アウトリガーの軸線の
傾きを許容する。また、台座6はボルト9と孔部6Cの
遊びの範囲でケース5の底面5Aと平行に滑動自由に保
持され、アウトリガーの軸線のずれを許容する。
【0015】次に作用を説明する。
【0016】伸縮シリンダ2は油室12に油圧を供給
し、油室11をタンクに接続することにより外ケース1
及び内ケース5と一体に伸長する。また、油室11に油
圧を供給し、油室12をタンクに接続することにより外
ケース1及び内ケース5と一体に収縮する。
し、油室11をタンクに接続することにより外ケース1
及び内ケース5と一体に伸長する。また、油室11に油
圧を供給し、油室12をタンクに接続することにより外
ケース1及び内ケース5と一体に収縮する。
【0017】外ケース1と内ケース5の間に曲げ荷重が
作用した場合には、曲げ荷重に応じてピストンロッド7
の基端が台座6のピストンロッド支持面6Aに沿って滑
動する。これにより外ケース1と伸縮シリンダ2が内ケ
ース5に対して傾き、曲げ荷重を吸収する。
作用した場合には、曲げ荷重に応じてピストンロッド7
の基端が台座6のピストンロッド支持面6Aに沿って滑
動する。これにより外ケース1と伸縮シリンダ2が内ケ
ース5に対して傾き、曲げ荷重を吸収する。
【0018】一方、外ケース1と内ケース5の間にせん
断荷重が作用すると、台座6の滑動底面6Bが滑動部材
を介して内ケース5の底面5Aに沿って滑動し、外ケー
ス1と内ケース5が同軸位置から側方にずれることでせ
ん断荷重を吸収する。
断荷重が作用すると、台座6の滑動底面6Bが滑動部材
を介して内ケース5の底面5Aに沿って滑動し、外ケー
ス1と内ケース5が同軸位置から側方にずれることでせ
ん断荷重を吸収する。
【0019】このようにして曲げ荷重とせん断荷重が吸
収されるため、伸縮シリンダ2には軸方向荷重のみが作
用する。また、外ケース1と内ケース5の隙間13はあ
らかじめ十分に広くしてあるので隙間13に異物が噛み
込まれる恐れも少ない。したがって、アウトリガーは常
にスムーズに伸縮する。
収されるため、伸縮シリンダ2には軸方向荷重のみが作
用する。また、外ケース1と内ケース5の隙間13はあ
らかじめ十分に広くしてあるので隙間13に異物が噛み
込まれる恐れも少ない。したがって、アウトリガーは常
にスムーズに伸縮する。
【0020】なお、台座6はピストンロッド7側にのみ
配設すれば良く、シリンダチューブ3はフランジ4で外
ケース1に固定されるので、アウトリガーの全長も短く
抑えられる。
配設すれば良く、シリンダチューブ3はフランジ4で外
ケース1に固定されるので、アウトリガーの全長も短く
抑えられる。
【0021】
【考案の効果】以上のように、本考案は球面状のピスト
ンロッド支持面と筒部材の底面に対する滑動底面とを備
えた台座をピストンロッドと筒部材の底面との間に介装
したので筒部材間に曲げ荷重が作用するとピストンロッ
ドがピストンロッド支持面に沿って滑動し、筒部材間に
せん断荷重が作用すると台座が筒部材の底面に沿って滑
動する。このため伸縮シリンダにはこれらの荷重が作用
せず、また筒部材間の隙間を大きく設定することで異物
が隙間に噛み込まれにくくなるので、支持装置の伸縮が
スムーズになる。
ンロッド支持面と筒部材の底面に対する滑動底面とを備
えた台座をピストンロッドと筒部材の底面との間に介装
したので筒部材間に曲げ荷重が作用するとピストンロッ
ドがピストンロッド支持面に沿って滑動し、筒部材間に
せん断荷重が作用すると台座が筒部材の底面に沿って滑
動する。このため伸縮シリンダにはこれらの荷重が作用
せず、また筒部材間の隙間を大きく設定することで異物
が隙間に噛み込まれにくくなるので、支持装置の伸縮が
スムーズになる。
【図1】本考案の実施例を示すアウトリガーの縦断面図
である。
である。
【図2】従来例を示すアウトリガーの縦断面図である。
1 外ケース 1A、5A 底面 1A、1B 開口部 2 伸縮シリンダ 5 内ケース 6 台座 6A ピストンロッド支持面 6B 滑動底面 7 ピストンロッド
Claims (1)
- 【請求項1】 一端を開口し、もう一端に底面を形成し
た筒部材の開口部を同様に形成された別の筒部材の開口
部の内側に侵入させ、一方の筒部材の底面に伸縮シリン
ダのシリンダチューブの基端を連結し、もう一方の筒部
材の底面にこの伸縮シリンダのピストンロッドの基端を
連結した重量物の支持装置において、前記ピストンロッ
ドと前記筒部材の底面との間に球面状のピストンロッド
支持面と平滑な滑動底面とをもつ台座を介在させ、かつ
ピストンロッドとピストンロッド支持面並びに滑動底面
と筒部材の底面とがそれぞれ所定の範囲で滑動自由とな
るようにピストンロッドと筒部材とを連結部材を介して
結合したことを特徴とする重量物の支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991029497U JP2548915Y2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 重量物の支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991029497U JP2548915Y2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 重量物の支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04117903U JPH04117903U (ja) | 1992-10-22 |
JP2548915Y2 true JP2548915Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=31913347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991029497U Expired - Lifetime JP2548915Y2 (ja) | 1991-04-02 | 1991-04-02 | 重量物の支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548915Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4190708A (en) * | 1978-05-24 | 1980-02-26 | Monsanto Company | Production of urokinase |
EP0062455A3 (en) * | 1981-04-03 | 1982-12-29 | Cathaylon Limited | Multi-purpose device for physical exercises |
-
1991
- 1991-04-02 JP JP1991029497U patent/JP2548915Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04117903U (ja) | 1992-10-22 |
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