JP2548022B2 - 一定圧力でラインウェブを圧潰切れ目付けするための装置及び方法 - Google Patents

一定圧力でラインウェブを圧潰切れ目付けするための装置及び方法

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JP2548022B2 JP50026486A JP50026486A JP2548022B2 JP 2548022 B2 JP2548022 B2 JP 2548022B2 JP 50026486 A JP50026486 A JP 50026486A JP 50026486 A JP50026486 A JP 50026486A JP 2548022 B2 JP2548022 B2 JP 2548022B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は機械による斜め方向でのウエブの圧潰切れ目
付けに際し一定圧力を付加する為の装置に関し、詳しく
は感圧性粘着材を有するラベル、ステッカー、テープそ
の他の釈放性ライナー或は裏当てとして使用するウエブ
を斜め方向に圧潰切れ目付けする為の装置に関する。
(従来技術の説明) ラベル、ステッカー、テープその他感圧性粘着材等の
粘着型製品は、表面シート或はフェイスストックと、通
常は感圧性であってそうした表面シートの裏側表面に固
着された粘着材層と、低表面エネルギー接着剤により粘
着材層に固着した除去自在の紙製の裏当てシートとを含
み、この裏当てシートはラベル、ステッカーその他を最
終用途目的の為の製品或は物品に固定した場合に完全に
剥れるようなっている。この裏当てシートは、これを除
去する際に容易に把持し得る縁部が常には露出されない
ことから除去するのが困難である。
裏当てシート除去時の困難を克服する為の1つの方策
は、それを粘着材層に固着する前及びそれにシリコーン
リリースコーティングを塗布する以前に圧潰切れ目付け
しておくことである。圧潰切れ目付けすることにより、
裏当てシートの繊維が圧縮されてなる弱化線が裏当てシ
ートに形成される。ラベル、ステッカーその他を貼付す
るに際してこれらを折り曲げ、裏当てシートを切れ目線
に沿って割り裂くことにより、裏当てシートを把持する
為の1対の露出縁部を創出させ得る。製造するべきラベ
ル、ステッカーその他の最終寸法形状の裏当てシートに
斜め模様にて切れ目線を配列することが、製品の裏側に
露出縁部創出の為の最大長さの切れ目線を形成させる為
にしばしば有利である。
然し乍ら、圧潰切れ目付けにより生じる弱化の程度を
注意深く制御し、使用の為に裏当てシートをプロセス処
理或は準備する最中に割れ或は裂けが生じないよう、ま
たは折り曲げに際して割れ或は裂けを生じないラベル、
ステッカーその他が製造されないようにする必要があ
る。
裏当てシートとして使用する為の紙ウエブを横断して
の斜め方向での切れ目付けは、切れ目線の間隔を適切な
ものとすることによりウエブから任意のサイズのラベル
の切り取りが可能であることと、クラックアンドピール
性、即ち任意の切れ目線にクラックを形成し任意のその
他の切れ目線を横断して裏当てシートを剥す能力を保証
する、少なくとも1つの縁部を連ねた切れ目線が形成さ
れる統計的確率が高いことにより決定されて来た。
(解決しようとする課題) 本発明は、一定圧力及び制御自在の圧力を付加するこ
とにより斜め方向で一様に圧潰切れ目付けし製品の品質
を最良化する装置及び方法を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明に従えば紙、特にラベル構造に於ける釈放ライ
ナ或は裏当てシートとして使用される紙ウエブを圧潰切
れ目付けする為の装置及び方法が提供される。本装置に
よれば、切れ目付けの為の浮動力が実質的に一定に且つ
偏倚されない状態に維持されこの浮動力が、本来摩擦を
生じない状況下で被圧潰切れ目付け表面に付加される。
装置の中心部には、実質的に摩擦を生じない支承体内
に配設された、好ましくは筒状のガイドロッド対を提供
する支持手段が設けられる。前記ガイドロッド対は前記
支持手段から外側に伸延され取り付け用ブラケットに連
結される。この取付け用ブラケットは本発明の紙ウエブ
の圧潰切れ目付けの目的上、筒状のアンビルロールを含
んでいる。
円形のガイド間にはプランジャが位置決めされ、この
プランジャは取付け用ブラケットから加圧流体、好まし
くはガス状の流体と連通するシートされた柔軟なダイヤ
フラムに向けて伸延され、伝達するべき力をロッドを介
して取付け用ブラケットに提供する。
好ましい組立体に於てはプランジャは取付け用ブラケ
ットにもダイヤフラムにも固定されない。取付け用ブラ
ケット、プランジャ、ダイヤフラム間には摩擦手段は使
用されずまた相互に接着されない。これが、実質的に摩
擦を生じること無く取り付けたガイドロッドの使用と相
俟って、取付け用ブラケットを浮動させ、しかも取付け
用ブラケットに、従ってアンビルロールに付加された力
が本来単方向性を有しダイヤフラムに付加された流体圧
力量に応じて制御されることを保証する。
紙ウエブを圧潰切れ目付けする為の装置に於ては、隣
り合り複数の支持体上の相当する複数の取付け用ブラケ
ットに収納された複数のアンビルロールが、互い違いに
重なり合う関係で支持ロッドに沿って配置される。各ア
ンビルロールは損耗或は損傷に際して容易に取り外し得
る。好ましくは筒状のアンビルは、圧潰切れ目付け用シ
リンダと平行しての位置決めを保証する為に廻動調節自
在である。紙ウエブが筒状のアンビルロールとワイヤを
巻き付けた圧潰切れ目付け用シリンダとの間に通され
る。ワイヤは好ましくは、圧潰切れ目付け用シリンダの
表面を縁部から縁部へと斜め方向に横断して伸延する溝
に取り外し自在に埋設される。好ましくはそれらワイヤ
は熱的膨張及び収縮に対処する為にばね引張され圧潰切
れ目付け用シリンダ表面からの一様な伸延を保証する為
に精密研磨される。
ウエブを圧潰切れ目付けする方法に於ては、アンビル
ロールからの紙ウエブが圧潰切れ目付け用シリンダ及び
複数のアンビルロール間を通過され、圧潰切れ目付け用
シリンダ及び複数のアンビルロールの各々には紙ウエブ
の適切なクラックアンドピール性の為に所望される切れ
目深さを実現するべく調整された圧力が加えられる。背
後照明により切れ目深さの変動を検査し、付加された圧
力を調節し得る。
本発明の装置及び方法を使用することにより、従来達
成されたよりも高品質の切れ目付けが、消費者に渡る製
品品質を均一化する。
(具体例の説明) 本発明は紙を圧潰切れ目付けする為の装置に関する。
この装置に於ては筒状のアンビルロールが実質的に摩擦
を生じない態様で単独支持され、圧潰切れ目付け用シリ
ンダに斜めに巻付けたワイヤに偏倚されない一定の圧力
を選択的に付加し、圧潰切れ目付け用シリンダを横断し
ての負荷を一様とする状態での紙ウエブへの斜め方向で
の圧潰切れ目付けを可能とする。以下に、図示されるよ
うな本発明の好ましい具体例が記載される。
第1、1A、2、2A及び2B図を参照するに、各アンビル
ロールホルダ10は取付け用ブラケット14により廻動自在
に支持された筒状のアンビルロール12を具備している。
取付け用ブラケット14は好ましくは一体型部品であり、
1対のパネル部材18及び20がそこから互いに平行に外側
方向に伸延して成る端部材16を含んでいる。筒状のピン
22がこの端部材16から遠い地点でパネル部材18及び20間
を伸延する。ピン22はアンビルロール12の中央の相対す
る孔を通して伸延する。アンビルロールはピン22を中心
として、好ましくはボール或はロール支承体の使用を介
し自由回転する。
アンビルロール12は可能な限り完全円形とすべきであ
る。
端部材16の、アンビルロール12とは反対側の表面から
外側に1対の円滑なガイドロッド26及び28が伸延し、そ
れらは好ましくは図示されるように筒状である。ガイド
は互いに平行に端部材16の端部から外側へと伸延する。
ガイドロッド26及び28の反対側或は遠方の端部は、それ
らの間を伸延する連結補強部材30により相互に連結され
る。
筒状のガイドロッドの大部分の長さ及び連結補強材は
支持体ハウジング或は支持体キャビネット32内に収納さ
れる。支持体キャビネット32の裏側は作業場でのアンビ
ルロールホルダ組み立て用の取付け用台座34に取り付け
られるようになっている。その為に、支持体キャビネッ
ト32の裏側のアンビルロールに最も近い端部には、下方
に伸延して台座34の頂部と共にほぞ継ぎされる楔型リッ
プ36を含んでいる。第1A図を追加参照するに、支持体キ
ャビネット32の台座34のリップ36と反対側、従ってリッ
プ36の遠方からはねじマウント38もまた伸延される。こ
のねじマウント38の自由端には固定部材42を、その両側
の細長孔44を貫いて然るべく位置決めしてなる1対の筒
状のピン40が、ねじマウント38の両側の外側に伸延され
る。固定部材42はU字型であり、対向する側面がねじマ
ウント38の何れかの側面に接し、そして底部材43が台座
に接面している。ねじ46はねじマウント38を貫いて伸延
し、その丸み付けされた端部が固定部材42の底部材43と
接触される。固定部材42は、固定部材42を台座34の他方
の傾斜表面へと付勢するねじ46を締め付けることにより
台座34に締め付けられアンビルロールホルダを然るべく
保持する。固定部材42の各側の細長孔44が締め付けの為
の遊び量を決定する。
第1B、1C及び1D図を参照するに、アンビルロールホル
ダの作業場での組み立ての為に、支持体キャビネット32
の裏側に取り付け用台座34を装着する為の別の手段が示
される。この具体例はアンビルロール及びそれらが作用
する表面間の平行性を助長する為に好ましく、もし取付
け用手段に精密部品が使用されない場合には費用節減の
為に特に好ましい。
この具体例では、支持体キャビネット32の裏側と台座
34の頂部表面との間に、2対のボルト102及び104そして
ピン103によりアタッチメントブラケット100が位置決め
される。ピン103は、ブラケット100及び支持体キャビネ
ット32の裏側位置の、アンビルロールに最も近い縁部の
中央に位置付けられた相当する筒状の穴を貫き上方に伸
延する。ブラケット100はこの縁部を下方に伸延し、台
座34の頂部とほぞ継ぎする楔型リップ106を具備する。
ピン103は、ブラケット100の裏側を横断して伸延しピン
103の為の筒状の穴を覆う固定プレート105により然るべ
く保持され、ブラケット100を貫いて支持体キャビネッ
ト32内部に伸延する。プレート105は結局、プレート及
びブラケット100の、ピン103の各側に位置付けられたオ
ーバーサイズの筒状の穴を貫くボルト102により然るべ
く保持され支持体キャビネット32の裏側に固定される。
ブラケット100の裏側とプレート105との間のボルト102
にばねワッシャ108が位置決めされる。ボルト102の自由
端の下方にナット110を締着してプレート105を然るべく
位置決めし、アタッチメントブラケットのこの縁部を支
持体キャビネット32の裏側に対して保持させ得る。
ピン103は支持体キャビネット32がアタッチメントブ
ラケット100に関して廻動するピボット点を提供する。
ボルト102を取り巻くブラケット100の筒状の穴がオーバ
ーサイズであることにより、支持体キャビネット32廻動
時にボルト移動のための余裕が与えられる。ばねワッシ
ャ108はナット110の締め付け力のトルクをブラケット10
0の裏側に伝達し、支持体キャビネット32を廻動させる
為に克服すべき摩擦を創出する。この摩擦はブラケット
100及び支持体キャビネット32を互いに保持し、それに
より同時的な廻動を可能とする。プレート105の端部を
下方に曲げ、ナット110が然るべく締着された後にナッ
ト110の緩み抜けを防止し得る。
台座34の、ボルト102と反対側にボルト104が整列され
る。これらのボルト104は取付け用ブラケット100のオー
バーサイズの筒状の穴を貫いて上方に伸延され、支持体
キャビネット32の裏側に固定される。ボルト104の自由
端から下方にワッシャ112及びナット114を締着し得る。
然し乍らボルト104の、アタッチメントブラケットとワ
ッシャ112及びナット114との間にはL字型断面の調節自
在の楔116が取り付けられる。締め付けられ然るべく位
置付けられるとこのL字型の一端は台座34の他方の傾斜
表面に当接し、他端はアタッチメントブラケットの裏側
に当接する。アンビルロールから最も遠い縁部をアタッ
チメントブラケットの裏側から下方に伸延するリップ11
8が、調節自在の楔116を台座に対して保持する作用を為
す。
ボルト104は調節自在の楔116の細長孔120を貫いて伸
延する。これら細長孔はボルト104の直径と嵌合する幅
を有するが、その長さは台座から種々の距離でのボルト
の位置決めを可能とするものである。こうして平行達成
の為に必要な調節自在の楔調節が可能となる。加うる
に、ボルト104を取り巻くブラケット100の筒状の穴は、
支持体キャビネット32の廻動時にボルト104の移動の為
の余裕を与えるようオーバーサイズとされる。
アタッチメントブラケットの、アンビルロールから離
間して対向する側面には3本のボルト122により調節ブ
ラケット124が取り付けられる。調節ブラケット124はL
字型であり、L字型の一方の脚はブラケット100への固
定の為にそこを貫いて伸延するボルト122を具備し、他
方の脚は支持体キャビネット32の後方表面の1つの縁部
に隣り合って上方に伸延する。アタッチメントブラケッ
ト100は支持体キャビネット32の後方表面から離間さ
れ、調節ブラケット124と支持体キャビネット32の後方
表面との間に僅かな隙間を提供する。支持体キャビネッ
ト32の後方表面には1対のボルト126により調節補強材1
28が取り付けられる。調節補強材128は支持体キャビネ
ット32の後方表面の、ブラケット124の脚の上方の縁部
に沿って位置決めされ、ボルト122により支持体キャビ
ネット32及びブラケット124の前記他方の脚に対向して
固定される。ブラケット124及び調節補強材128の対向す
る表面間を、逆回しコイルばね130及び差動ねじアジャ
スタ132が伸延する。差動ねじアジャスタ132はブラケッ
ト124及び調節補強材128の対向する各表面に差動的にね
じ込まれ、その中央には一体型ナット134が組み込まれ
る。この一体型ナット134は6角形断面を有し、レンチ
により回転され得る一体型の差動ねじアジャスタを提供
する。
ねじアジャスタを一方或は他方に回転することによ
り、調節補強材128及びブラケット124は互いに接近して
或は互いに離間し、支持体キャビネット32を廻動させ、
調節自在の楔116がバー34に対して締着された場合にア
ンビルロールの取る位置を変化させる。これによりアン
ビルロールの、被作用表面と平行になるまでの位置調節
を可能とする。この目的の為に、一般的にアジャスタ32
の一回転でのブラケット124に対する移動は約1/1000の
オーダに於て為される。
ガイドロッド26及び28は好ましくは直線状ボールベア
リングである1組の低摩擦の支承体48及び50のみによ
り、支持体キャビネット32内部で支持される。好ましい
具体例に於ては、これら低摩擦の支承体はThompsonボー
ルベアリングであるが、実質的に摩擦を生じない支持を
提供する任意の支承体を使用し得ることを理解された
い。支承体48及び50は、実質的に摩擦を生じることなく
支持体内外を筒状のガイドの長手方向内外に運動可能と
する。
アンビルロール12に制御圧力を提供する為にキャビネ
ット内部に空気シリンダ52が配設される。空気シリンダ
の中央の長手方向軸はガイドロッド26及び28と実質的に
平行でありバー部材16の中心と交差する。アンビルロー
ル12に近接したシリンダ端部はシリンダヘッド54により
蓋締めされる。プランジャ55は空気シリンダ52に緩く且
つ摩擦を生じることなく嵌合され、その断面を横断して
伸延する。ロッド56が、空気シリンダ52の中心の長手方
向軸に沿ってヘッド58の1表面から外側に向けて、シリ
ンダヘッド54を貫いて摩擦を生じることなく伸延し、バ
ー部材を含む取付け用ブラケット14と接触する。ロッド
56がシリンダヘッド54を貫く場所には嵌合を比較的緩く
する為の十分な間隙が設けられる。かくしてロッド56と
シリンダヘッド54とが遊嵌されることにより、これら2
つの部材が空気シリンダ52内部での摩擦が僅かな或は実
質的に摩擦を生じない状態で移動可能となり、それがガ
イドロッド26及び28によるアンビルロールの適正な位置
決めを保証する。
柔軟なダイヤフラム60がプランジャ55の、ロッド56と
反対側で空気シリンダの内側断面を横断して伸延され
る。空気シリンダ52の、シリンダヘッド54と反対側の端
部には入り口62が設けられ、圧縮ガス或はそれと同等物
をそこを貫いて空気シリンダ52の、プランジャと反対側
のダイヤフラム60の側方の部分に供給し得る。圧縮ガス
が空気シリンダを通して送給されると空気シリンダはダ
イヤフラムを反らせ、シリンダヘッド54、ロッド56及び
取付け用ブラケット14を介してアンビルロール12が圧潰
切れ目付けされるべき材料と接触する場所にガス圧力を
連通する。ダイヤフラム60を使用することにより、もし
プランジャ55を空気シリンダ52の壁面と空気漏れ無くシ
ールさせる場合に必要な、摩擦を発生するガスケットを
使用する必要無くプランジャを遊嵌させ得る。ガスケッ
ト64は空気シリンダの端部壁の外側表面と空気シリンダ
を支持するキャビネット部分との間にあって、空気シリ
ンダの周囲からの圧縮ガス漏れを防止する。
圧縮ガスは、支持体キャビネット32から圧力制御され
た圧縮ガス源に伸延する連結用導管66を貫き入り口62に
供給される。支持体キャビネット32を貫く連結用導管66
の通路が第1図及び2B図に組み合わせ状態で示される。
アンビルロールの接触点に、紙ウエブを圧潰する為の力
を分配する為の十分な圧力が創成される。約50ポンド
(約22.7kg)もの力を使用し得る。ガスの圧縮特性上、
こうした力は一定に維持される。なぜならアンビルロー
ルの直径或は被圧潰材料の肉厚が不規則である場合でさ
えもアンビルロールは、実質的に摩擦を生じること無く
支持されること及び力を付加するガス状流体が圧縮され
ることとにより、不規則部分と共に浮動し得るからであ
る。圧力源としての圧縮ガスの使用は、圧力を著しく変
化させることなくアンビルロールの浮動させる為に最良
である点に於て、比較的圧縮性の無い作動液を使用する
よりも好ましい。
アンビルロール移動時の摩擦を最小化することは有益
であるが、アンビルロールの為のゼロポイントを設け、
被圧潰材料をアンビルロールの反対側で支持する為に使
用されるワイヤ巻きした圧潰切れ目付け用シリンダ68の
ワイヤがアンビルロールと前接触或は所望されざる接触
を起さないようにすることも必要である。そうした接触
は圧潰切れ目付け用シリンダ68のワイヤ及び或はアンビ
ルロールを損傷させる。ゼロポイントはねじ調節楔70に
より提供される。ねじ調節楔70は、連結用補強材30の表
面から外側に伸延するセットピン72を圧縮する傾斜表面
を具備する。差動ねじ74の調節との組み合わせに於て、
ねじ調節楔70の傾斜表面は、ダイヤフラム60への圧力付
加に際してセットピン72を横断して移動し、アンビルロ
ール12がそこから伸延するゼロポイントに到達し得る。
このゼロポイントは差動ねじ74を回転することにより決
定される。差動ねじは回転されることにより、結局ねじ
調節楔70を移動させる。このねじ調節楔70は差動ねじ74
に螺着されまた差動ねじにより作働される。説明したよ
うに、ねじ調節楔70の位置を変更させることによりねじ
調節楔70の傾斜表面上でのセットピン72の接触位置が変
化する。差動ねじ74は、容易に接近し得るよう支持体キ
ャビネット32の外側に伸延される。ガイドロッド26は連
結用導管66及び差動ねじ74の為の空間を創出する為にそ
の直径が狭幅とされる。第2B図は上記説明から理解され
るようなゼロポイント調節性を例示する。
第1図及び2図もまた、紙ウエブ裏当て用シート96が
圧潰される状態での、アンビルロールホルダ10とワイヤ
巻きした圧潰切れ目付け用シリンダ68との協動状況を例
示する。ワイヤ巻きした圧潰切れ目付け用シリンダは筒
状であり、精密支承体78により決定される軸を中心とし
て回転する。圧潰切れ目付け用シリンダは一般には1本
のみが多数のアンビルロールと共に使用される。各アン
ビルロールはそのホルダーにより横に相並び且つ重なり
合う配列にて互い違いに位置決めされる。
隣り合うアンビルロールは、被圧潰用の紙ウエブ上で
のそれらが回転する通路が重なり合うよう上下に交互に
位置決めされる。こうした重なり合いの程度は、約0.00
5インチから約0.01インチ(約0.13ミリから約0.25ミ
リ)が現在好ましい。アンビルロールの重なり合いを可
能とする為に隣り合うアンビルロールが互い違いとされ
る一方、好ましくは、ロッド56から伝達される力が可能
な限り直線状態で被圧潰用の紙ウエブに伝達されるよ
う、相互に接近して位置決めされる。それらが相互に干
渉しない限りに於てアンビルロールの互い違いの度合い
を出来る限り小さくすることにより、各アンビルロール
をロッド56の長手方向軸と交差する為に可能な限り接近
させて位置決めし得る。
第2図及び2A図を参照するに、圧潰切れ目付け用シリ
ンダ68には1組の円滑なワイヤ88が斜めに巻き付けられ
ている。ワイヤ88は可能な限り完全に巻き付けられるべ
きであり、それらの表面は可能な限り円滑とすべきであ
る。加うるに、ワイヤの直径はその長さ全体に渡り一定
とすべきである。ワイヤの為の現在好ましい直径は、約
0.02インチから約0.04インチ(約0.51ミリから約1.02ミ
リ)である。
ワイヤ88は螺子クランプ90により圧潰切れ目付け用シ
リンダ上で引張状態に保持される。ワイヤの各端部は圧
潰切れ目付け用シリンダ68の各端部に取り付けた1対の
相当する螺子クランプ90により保持される。各螺子クラ
ンプは、ワイヤを引張状態と為し得るよう、第2A図に示
すようにねじ調節可能である。錠止用ねじ92が、ワイヤ
が引締められた後に螺子クランプを然るべき位置に固定
する為に各螺子クランプと直角に当接する。更にはばね
94が、一端を圧潰切れ目付け用シリンダの端部表面の、
エッジとは反対の側で螺子クランプに隣り合って結合さ
れ、他端をワイヤの、ばね94に対応するクランプにそれ
が結合される直前の端部位置に輪結びされる。ばね94は
ワイヤの端部にばね負荷を加えてワイヤをぴんと引張さ
せ、また周囲温度が変化した場合のワイヤの伸びを補償
する。
ワイヤは、その表面に沿って斜めに伸延する丸み付け
された溝により圧潰切れ目付け用シリンダ68の表面に然
るべく保持される。これらの溝の深さは好ましくは、ワ
イヤ88の半径よりも僅かに大きい。溝は圧潰切れ目付け
用シリンダ68の表面に沿って、これに限定されるもので
はないが、第2図に示されるようにその長手方向軸に関
して45度の角度を含む任意の模様で配列し得、また溝は
第1図に例示されるように任意の所望の模様に於て相互
に隔設される。軸方向の断面図に示されるように、圧潰
切れ目付け用シリンダの表面に沿って15度毎に次の溝が
位置決めされる。
隣り合うアンビルロールの通路は重なり合うが、アン
ビルロールはワイヤの単一ストランドに対し圧潰切れ目
付けする紙ウエブの下方で1本のアンビルロールのみが
所定の任意の時間に渡り圧潰切れ目付けするような長さ
寸法とされる。運転のこのモードは、一定の圧力を維持
する為に1つのアンビルロールからの負荷が単一のワイ
ヤに伝達される点に於て好ましい。
この具体例ではアンビルロールは一度に2つのワイヤ
に作用しないように為される。結局、直径増大の如きワ
イヤの1つの不規則性が、隣り合うワイヤへの圧力減少
及び狭過ぎる切れ目を生じさせる原因となることが無
い。
第5図には、機能的に異なる本発明の別態様が示され
る。この具体例では、単一のダウL98が圧潰切れ目付け
用シリンダ及び全てのワイヤの全長さに一度に作用す
る。ダウエル98は、隣接する多数のアンビルロールホル
ダにより然るべく保持される。取付け用ブラケット14
が、2つのアンビルロールを一方が他方の上方に保持さ
れるよう配置される。アンビルロール12は、組み合せ状
態に於てダウエル98を圧潰切れ目付け用シリンダに対し
然るべく位置決めする。説明した如く、この具体例はア
ンビルロールが一度に1本のワイヤに作用するものより
は好ましくないが、全てのワイヤに作用する1つの長い
アンビルロールを具備するものよりは好ましい。なぜな
ら、ダウエルはワイヤに対する弾性を有するのでワイヤ
一本毎の不規則性に対応可能であり、然も2つのアンビ
ルロールがそうした不規則性に対処する為の力の単独の
供給源を提供するからである。ダウエル98はアンビルロ
ールからの負荷をアンビルロール上の全ワイヤに伝達す
るに十分柔軟なものとすべきである。
第3図を参照するに、裏当て用シート76の為の紙ウエ
ブ素材が粘着材層82に固着され、この粘着材層82が結
局、表面シート84に固着されている。側方から見た圧潰
切れ目付け跡86が示される。裏当て用シート76の肉厚が
約0.003インチから約0.008インチ(約0.076ミリから約
0.20ミリ)である場合、裏当て用シートをこの寸法分圧
縮することにより、裏当て用シートは第4図に示される
ように折り曲げて割り或は裂くことが可能であるが、折
り目を横断しての剥離に耐えるには十分丈夫である。
本発明の装置の使用上の主要な目的は、アンビルロー
ルを紙ウエブの厚さの変動と共に浮動するように為し、
流体圧力を介して単一の力のみがダイヤフラムに付加さ
れる状態で装置を実質的に摩擦を生じない状態下で運転
し得るよう維持することである。ガスの圧縮性が、付加
圧力を有意に変動させることなくアンビルロールのキャ
ビネットの前後運動を可能とすることから、ガス圧力使
用が好ましい。然しながら、圧力変動を最小化する為に
アンビルロール及び圧潰切れ目付け用シリンダ、ワイヤ
の直径は可能な限り許容誤差に近付けるべく加工され
る。筒状のガイドロッドが使用されるが、それらは支持
体キャビネット32の内外に実質的に摩擦を生じない状態
での運動を可能とする支承体をそれらの為に入手し得る
限りに於て、任意の断面形状のもので良い。
同様に、ロッド56もまた本来、摩擦を生じない態様に
てヘッド58及びダイヤフラム60と協動する状態で取り付
けられる限りに於て、任意の断面形状のもので良い。第
1図及び2図を参照するに、切れ目付けされるべき材料
のウエブ(紙ウエブ)96が、アンビルロール12及び圧潰
切れ目付け用シリンダ68のワイヤ88間を通過している。
任意の数のアンビルロール組立体を平行配列状態で支持
体34に取付け得る。ダイヤフラム60に付加される圧力の
大きさが圧潰切れ目付けされる紙ウエブ96への付加圧縮
力を決定する。背後照明の補助により作業者は紙ウエブ
の移動方向を上方から監視し得、そして斜め方向の切れ
目線の深さが一様であるか否かかを確認し得る。もしそ
うでない場合は作業者は、与えられた任意のアンビルロ
ールに関する圧力を調節することにより、斜め方向の切
れ目線がウエブの全幅を通して一様となることを保証さ
せ得る。これが、紙ウエブを切れ目付けした後、シリコ
ーンリリースコーティングのような裏当てシート材料で
もってコーティングし、次いでこれに粘着材及び表面素
材に張り合わせた構成での、割り剥し作業性の均一性を
常に保証する。
この目的の為に、対向する紙ウエブの表面に低エネル
ギー釈放表面を貼付する以前に紙ウエブに切れ目付けす
るのが望ましい、と言うのは、もし早期に貼付されると
切れ目付け期間中に付加される圧力がリリースコーティ
ングを裂開させ製品の品質が粗悪化するからである。
先の説明は、付帯する図面に示される本発明の現在好
ましい具体例を参照してなされたものである。当業者及
び本発明の技術に関与する技術者には、記載された装置
及び構造に置ける変更が本発明の主旨、精神及び範囲か
ら有意的に離れること無く実施し得ることを認識されよ
う。従って、先の説明は記載された特定の構造及び技術
に対してのみに関するものとして理解するべきでは無く
寧ろ、構造に関する以下の説明及びシステムの使用によ
り裏付けられる至当な範囲を有する付帯する請求の範囲
に含まれ且つそれにより裏付けられるものとして解釈さ
れるべきである。
(発明の効果) 各アンビルロールが夫々紙ウエブの厚さの部分的な変
動に対応して浮動することにより、結局、圧潰切れ目付
け用シリンダに斜めに巻付けたワイヤには各アンビルロ
ールを介し、偏倚されない一定の圧力が選択的に付加さ
れるようになることから、圧潰切れ目付け用シリンダを
横断しての負荷を一様とする状態での紙ウエブへの斜め
方向での圧潰切れ目付けが可能となり、製品の品質が最
良化される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従う圧潰切れ目付けに於て、アンビル
ロールに本発明に従う圧潰切れ目付けに際し一定圧力を
付加する為の装置の概略側面図である。 第1A図は、第1図の装置がそれにより取付け用ブラケッ
トに固定されて成る手段の詳細を示すための、第1図を
線A−Aで切断した断面図である。 第1B図は第1図の装置を固定する為の別の手段の部分側
面図である。 第1C図は第1B図とは別の手段を後方から見た図である。 第1D図は第1B図の別の手段を前方から見た断面図であ
る。 第2図は第1図の装置の概略平面図である。 第2A図は第1図の圧潰切れ目付け用シリンダの一部であ
るワイヤ端部螺子クランプの部分側方図である。 第2B図は第1図の装置の一部である支持体キャビネット
の概略詳細平面図である。 第3図は圧潰切れ目付けされた裏当て用シートを具備す
る理想的製品の側面図である。 第4図は第3図の製品を折り曲げ切れ目付け部分を割り
裂いた状態を示す部分拡大断面図である。 第5図は本発明に従う圧潰切れ目付けに際しての一定圧
力付加の為の装置の別態様の概略側面図である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙ウエブを圧潰切れ目付けする為の圧潰切
    れ目付け用シリンダと組み合わせて使用する装置であっ
    て、アンビルロール組立体を含み、該アンビルロール組
    立体が、 (a) 筒状のアンビルロールと、 (b) その一端で前記筒状のアンビルロールを回転自
    在の状態で受ける取付け用ブラケットと、 (c) 該取付け用ブラケットの前記一端の反対側の他
    端に取り付けた1対のガイドロッドにして、相互に平行
    であり且つ実質的に同一方向にて支持体ハウジング内部
    を伸延し、該支持体ハウジングが前記一対のガイドロッ
    ドを受け、該一対のガイドロッドの前記支持体ハウジン
    グへの実質的に摩擦を生じない状態での出入りを可能と
    してなる一対のガイドロッドと、 (d) 該ガイドロッド間に位置決めされた実質的に摩
    擦を生じないプランジャ手段にして、前記取付け用ブラ
    ケットと前記支持体ハウジングに収納された偏倚されな
    い力を付加するための手段との間を伸延し、該偏倚され
    ない力を付加するための手段が前記実質的に摩擦を生じ
    ないプランジャ手段を介し前決定された偏倚されない力
    を前記取付け用ブラケットに付加し、該偏倚されない力
    が前記筒状のアンビルロールにより圧潰切れ目付け中の
    紙ウエブに付加されてなる実質的に摩擦を生じないプラ
    ンジャ手段と、 (e) 前記装置を圧潰切れ目付け用手段と関連する支
    持体に固定するための装置固定手段にして、前記圧潰切
    れ目付け用手段が、前記筒状のアンビルロールと前記圧
    潰切れ目付け用手段との間を通過する紙ウエブに前記筒
    状のアンビルロールにより力が付加された場合に前記紙
    ウエブに圧潰切れ目付けしてなる装置固定手段と を含んでなる装置。
  2. 【請求項2】実質的に摩擦を生じないプランジャ手段を
    介し筒状のアンビルロールによる圧潰切れ目付け中の紙
    ウエブに所定の偏倚されない力を付加するための手段
    は、 (a) 内側表面及び内側横断面を提供する空気シリン
    ダと、 (b) 第1の表面と、前記空気シリンダの横断面を横
    断して伸延し前記第1の表面と対向する第2の表面とを
    具備してなる柔軟なダイヤフラムにして、前記第1の表
    面が第1のチャンバを画定し、前記第2の表面が第2の
    チャンバを画定し、前記第1のチャンバが前記柔軟なダ
    イヤフラムを受け且つ前記実質的に摩擦を生じないプラ
    ンジャ手段と前記柔軟なダイヤフラムとの接触を提供
    し、前記第2のチャンバがガス状手段と連通し、該ガス
    状手段が所定の流体圧力を前記第2のチャンバに導入
    し、該所定の流体圧力が前記実質的に摩擦を生じないプ
    ランジャ手段により取付け用ブラケットに伝達されてな
    る柔軟なダイヤフラムと を含んでなる請求の範囲1に記載の装置。
  3. 【請求項3】支持体ハウジングが、圧潰切れ目付け用手
    段に対するアンビルロールの平行性を調節可能な手段に
    より装置固定手段に連結されてなる請求の範囲1或は2
    に記載の装置。
  4. 【請求項4】紙ウエブを圧潰切れ目付けする為の装置で
    あって、 軸を有する圧潰切れ目付け用シリンダにして、その表面
    から一様に伸延し且つ該圧潰切れ目付け用シリンダをそ
    の軸の斜め方向に横断して伸延してなる複数の突出部を
    提供し、複数のアンビルロール組立体が、該複数のアン
    ビルロール組立体を前記圧潰切れ目付け用シリンダに関
    して位置決めする為の支持手段に隣り合って位置決めさ
    れ且つ横に相並んで取り付けられてなる圧潰切れ目付け
    用シリンダを含み、 アンビルロール組立体が連続的に隣り合い、筒状のアン
    ビルロールの各々が、圧潰切れ目付け用シリンダの軸及
    びアンビルロール組立体のプランジャの中心により形成
    される平面の上下に交互に位置決めされそれにより、隣
    り合う筒状のアンビルロールが重なり合う関係にて配列
    され、 前記筒状のアンビルロールが、前記圧潰切れ目付け用シ
    リンダからの突出部と協動し回転する空気シリンダと筒
    状のアンビルロールとの間を通過する紙ウエブに一様な
    斜めの圧潰切れ目付けを為す間は常に、圧潰切れ目付け
    用シリンダから伸延する1つ以上の突出部と実質的に接
    触しないことを保証するよう位置決めされてなる請求の
    範囲1から3の何れかの装置。
  5. 【請求項5】紙ウエブを圧潰切れ目付けする為の方法で
    あって、 (a) 圧潰切れ目付けするべき紙ウエブを、前記紙ウ
    エブの一方の側が、該紙ウエブの移動方向に回転し且つ
    その外側表面から圧潰切れ目付け用の突出部を斜めに伸
    延させてなる圧潰切れ目付け用シリンダの前記外側表面
    に接触する状態で通過させる段階と、 (b) 紙ウエブの、圧潰切れ目付け用シリンダに接触
    する側と反対の側を、紙ウエブの移動方向に回転する複
    数の筒状のアンビルロールと接触させる段階にして、各
    筒状のアンビルロールを、前記紙ウエブと接触する位置
    に或は該紙ウエブと接触する位置から実質的に摩擦を生
    じない状態で移動し得るように取り付け且つ同時に1つ
    以上の突出部とは基本的に接触しないように位置決めす
    ることを含む、紙ウエブの、圧潰切れ目付け用シリンダ
    に接触する側と反対の側を紙ウエブの移動方向に回転す
    る複数の筒状のアンビルロールと接触させる段階と、 (c) 各筒状のアンビルロールを介し紙ウエブに、前
    選択された、偏倚されない力を一定方向から付加し、前
    記圧潰切れ目付け用シリンダの外側表面の突出部と共に
    紙ウエブに実質的に一定深さの斜めの圧潰切れ目付けを
    実施する段階と を包含する紙ウエブを圧潰切れ目付けする為の方法。
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