JP2547636Y2 - 干し物固定挟み装置および該装置の収納ボックス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】洗濯物を物干し竿に掛けるときの
干し物を物干し竿に固定する装置および該装置を収納す
るボックス。

【０００２】

【従来の技術】従来、洗濯物を物干し竿に干すときは、
一々洗濯物を物干し竿に掛けた後、洗濯挟みで干し物を
固定していた。しかし、そのため、一々主婦は複数の洗
濯挟みを手に持って洗濯物を固定しなければならないた
め、非常に煩雑な手作業を必要とした。殊にその都度洗
濯挟みを入れた籠まで行って、洗濯挟みを持って来なけ
ればならず右に左に動きながら物干し作業を行なってい
た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は干し物を物干
し竿に固定する仕事を短時間かつ簡単に終わることおよ
び干し物固定挟み装置をコンパクトに収納することを目
的とする。

【０００４】

【技術的手段】物干し竿１に嵌め込む嵌め込みパイプ３
に吊下された巻き込みケース２に巻き戻し、巻き込み可
能に平行した２本の紐６，６を収納し、紐６，６先端に
固定挟み５を、それに続いてルーズ挟み４，４……を摺
動可能に挿通した干し物固定挟み装置および該装置の収
納ボックス。

【０００５】

【作用】干し物７を物干し竿１に固定するときは、固定
挟み５を巻き込みケース２から引き出した後、２本の紐
６，６、ルーズ挟み４，４を予め紐６，６に挿通してお
き、干し物７を強く固定する。また収納時には固定挟み
５、ルーズ挟み４を巻き込みケース２に向けて寄せ集
め、反転してボックスｂに収納する。収納時、ボックス
ｂの大きさは干し物固定挟み装置を丁度収納できる大き
さとしてある。

【０００６】

【第１実施例】以下、本考案装置の第１実施例を図１〜
５について説明する。図面において１は物干し竿、２は
平行した２本の紐６，６を巻き込み巻き戻す巻き込みケ
ースで、巻き取り軸２ａにぜんまいＳを巻装している。
ぜんまいＳの先端はぜんまいケースＳＣから突出し、紐
６がとりつけられる。

【０００７】紐６の先端は固定挟み５に固定される。５
ａはその固定点である。紐６はルーズ挟み４の紐挿通孔
４ａに挿通される。なお図１において、４ｂは固定挟み
５、ルーズ挟み４に切込んだ紐挿通孔４ａあるいは固定
挟み５の紐挿通孔に対する連通切込で、紐６がからんだ
とき、連通切込４ｂから紐６を外す。

【０００８】３は嵌め込みパイプで、その下部に垂下部
３ａが垂下され、巻き込みケース２が垂下部３ａに固定
される。３ｂは垂下部３ａの補強部で、図４ｂのように
連結バー挿通孔９ａが穿たれている。

【０００９】以下、その作用について説明する。 使用前： 使用前においては、図２に示すように嵌合パイプ３が物
干し竿１に嵌合され、固定挟み５、ルーズ挟み４はぜん
まいＳにけん引されて、巻き込みケース２に向けて寄せ
集められる。

【００１０】使用中： 図２の使用前の状態から図１のように使用状態にするた
めには、まづ固定挟み５を図２において左方に引張り、
図１の位置に干し物２とともに固定する。このときぜん
まいＳは図１の緊縮状態から展開状態になる。つぎにル
ーズ挟み４を順次図２において、順次左方に引張り、干
し物７をそれぞれのルーズ挟み４に固定すればよい。

【００１１】使用後： 使用後はまづルーズ挟み４を順次紐６に沿って巻き込み
ケース２に向けて寄せ集め、最後に固定挟み５を開いた
状態で巻き込みケース２に向けてけん引すれば、図２の
使用前の状態に戻る。

【００１２】収納時： 本考案装置は収納時は図５ａに示すように、透明ボック
スｂに収納しておく。また販売時は、透明ボックスｂに
収納して販売する。

【００１３】図５ａに示すように固定挟み５、ルーズ挟
み４は図１，図２の状態から紐６を中心として反転する
とその高さが嵌合パイプ３と巻き込みケース２の高さと
ほぼ等しくなるように設定しておくと、透明ボックスｂ
に丁度収納できる。

【００１４】図５ｂは透明ボックスｂの斜視図を示す。
８は補強部３ｂの連結バー挿通孔８ａに挿通された連結
バーで、販売時透明または不透明のボックスｂから本考
案装置が離脱しないようにするためのものである。

【００１５】使用時は連結バー８をボックスｂよりその
挿通長孔８ａから外すかあるいは連結バー８を挿通長孔
８ａ内において摺動して位置調整して、ボックスｂに本
考案装置を収納したまま使用してもよい。図５ｂにおい
てｂｈは物干し竿１の挿通切込みである。

【００１６】また図４のように嵌め込みパイプ３には切
込みを入れておき、立ち上り縁ｘ，ｘをその両端に有
し、ボルトｖで立ち上り縁ｘ，ｘは接合される。このよ
うにして、物干し竿１の直径が違っても対応できるよう
にしておく。

【００１７】

【考案の効果】▲ａ▼ 物干し竿１に干し物７を固定す
るとき、固定挟み５、ルーズ挟み４が常時巻き込みケー
ス２に寄せ集められるので、挟みの紛失がなく、また使
用するときは嵌合パイプ３を物干し竿１に嵌め込み、固
定挟み５、ルーズ挟み４を引き出せばよいので、一度に
干し物７を物干し竿１に固定できる。

【００１８】▲ｂ▼ 既設の物干し竿１に本考案装置は
そのまま用いることができるだけでなく、ボックスｂに
本考案装置を収納するこどにより、使用し易くし、需要
者の販売意欲を喚起することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案第１実施例の装置を用いて干し物を固
定したときの正面図、

【図２】 同じく干し物を固定する前の正面図、

【図３】 図１を斜視図で示す。

【図４】（ａ）図４ｂのｆ４ａ〜ｆ４ａ矢視図、 （ｂ）図４ａのｆ４ｂ〜ｆ４ｂ矢視図、

【図５】（ａ）透明ボックスに収納したときの正面図、 （ｂ）透明ボックスの斜視図、

【図６】 連通切込みｂｈの説明図、

【符号の説明】

１：物干し竿、２：巻き込みケース、２ａ：巻き取り
軸、３：嵌め込みパイプ、３ａ：垂下部、３ｂ：補強
部、４：ルーズ挟み、４ａ：紐挿通孔、４ｂ：連通切込
み、５：固定挟み、５ａ：固定点、６：紐、７：干し
物、８：連結バー、Ｓ：ぜんまい、ｂ：ボックス、８
ａ：挿通長孔。ｂｈ：挿通切込み、ＳＣ：ぜんまいケー
ス、ｘ：立ち上り縁、ｖ：ボルト。

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 物干し竿１に嵌め込む嵌め込みパイプ３
   に吊下された巻き込みケース２に巻き戻し、巻き込み可
   能に平行した２本の紐６，６を収納し、 紐６，６先端に固定挟み５を、 それに続いてルーズ挟み４，４……を摺動可能に挿通し
   た干し物固定挟み装置。
2. 【請求項２】 固定挟み５、ルーズ挟み４の紐６への挿
   通孔に紐６がからんだとき、紐６を外すための連通切込
   ４ｂを切込んだ請求項１記載の干し物固定挟み装置。
3. 【請求項３】 物干し竿１に嵌め込む嵌め込みパイプ３
   に吊下された巻き込みケース２に巻き戻し、巻き込み可
   能に平行した２本の紐６，６を収納し、 紐６，６先端に固定挟み５を、 それに続いてルーズ挟み４，４……を摺動可能に挿通し
   た干し物固定挟み装置において、固定挟み５、ルーズ挟
   み４を収納するためのボックスｂを備え、該ボックスｂ
   は、干し物固定挟み装置の収納時、ルーズ挟み４、固定
   挟み５を順次紐６に沿って巻き込みケース２に向けて寄
   せ集めた後、ルーズ挟み４、固定挟み５を紐６を中心と
   して反転すると、その高さが嵌合パイプ３と巻き込みケ
   ース２の高さとほぼ一致し、干し物固定挟み装置を丁度
   収納できる大きさである、干し物固定挟み装置の収納ボ
   ックス。