JP2547508B2

JP2547508B2 - ゴルフクラブヘッド

Info

Publication number: JP2547508B2
Application number: JP4287562A
Authority: JP
Inventors: グレン・エイチ・シュミット; リチャード・シー・ヘルムステッター
Original assignee: Callaway Golf Co
Current assignee: Topgolf Callaway Brands Corp
Priority date: 1992-08-05
Filing date: 1992-10-26
Publication date: 1996-10-23
Anticipated expiration: 2011-10-23
Also published as: HK1002023A1; AU672547B2; ATE153541T1; JPH0686842A; DE69311016D1; AU655361B2; MX9304549A; AU3854093A; BR9302936A; NZ247655A; EP0582366A1; DE69311016T2; EP0582366B1; ES2101949T3; SG42968A1; KR0142406B1; AU1227395A; KR940003577A; UY23630A1; DK0582366T3

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、広くはゴルフクラブに
係り、特にゴルフボールインパクト時の捩り抵抗やスト
ローク中のゴルフボールに対する運動量の遅延伝達等の
長所を達成したアイアンゴルフクラブの改良構造に関す
る。この点に関しては、過去においてアイアンは設計が
平坦な背面から凹んだ背面構造へと進化しており、本発
明は、実質的なヘッド拡大効果を達成する背面構造のさ
らなる進化をもたらすものである。

【０００２】

【従来の技術】ヘッドがボールを叩いたときのゴルフボ
ールに伝わる有効エネルギをより高めるため、アイアン
ヘッドの設計に多くの努力が払われてきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、我々が
知る限り、本発明によって達成される新規で並外れた方
法において、ボールがヘッドフェイスに接触状態にある
ごく短い時間内に、運動量の遅延伝達を達成する方法は
まったく存在せず、またこれから述べる方法で、こうし
たエネルギの遅延伝達をヘッドの捩り抵抗に結び付けた
方法は一切知られていなかった。

【０００４】本発明の主目的は、クラブのストローク中
にボールに対して運動量を遅延伝達させる要求に応える
改良されたアイアンヘッド構造を提供し、かつまたクラ
ブヘッドにより多くの捩れ抵抗を与えることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】基本的には、本発明は、
金属製ボディーのヘッドに具体化されるように、ヘッド
前面壁の背面側に２個の相い交わる凹部を形成するよう
作られ、前面壁を形成するヘッドフェイスの周縁領域近
傍に後方突出するヘッドの金属外延により境界付けられ
ている。

【０００６】本発明によれば、ヒール（１２）、トウ
（１３）、頂壁（１４）、ソールすなわち底面壁（１
５）及び前面壁（１７）を規定するボディー（１１）を
備え、該前面壁（１７）において上部分が後方に傾斜す
る前面フェイス（１６）を規定するゴルフクラブにおい
て、ａ）前記ボディーは、前記前面壁（１７）の背面側に
位置して前方に延びる主凹部（２１）を規定しており、ｂ）前記ボディーはまた、前記前面壁（１７）の真後
ろに位置し且つ前記主凹部（２１）から少なくとも前記
頂壁（１４）及び前記底面壁（１５）に向かって外方に
延びている座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）を規定し、ｃ）前記頂壁（１４）及び底面壁（１５）のそれぞれ
が、前記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）の後方に且つ近
傍にて最大垂直方向厚み域（２９、３０）を有してお
り、前記頂壁（１４）は、後方に向かって次第に厚みが
減少し且つ前記座繰り凹部（１４ａ）及び前記頂壁の最
大垂直厚み域（２９）の後方に延ばされて前記主凹部
（２１）の上に重ねられており、前記底面壁（１５）
は、後方に向かって次第に厚みが減少し且つ前記座繰り
凹部（１５ａ）及び前記底面壁の最大垂直方向厚み域
（３０）の後方に延ばされて前記主凹部（２１）の下に
敷かれており、前記頂壁（１４）が前記座繰り凹部（１
４ａ）の近傍及び上部に薄肉化された縮幅された領域
（１４ｂ）を規定し、該縮幅された領域（１４ｂ）が前
記前面フェイス（１６）の頂部レベルの背面側に位置し
ており、前記縮幅された領域（１４ｂ）に最も近い座繰
り凹部（１４ａ）が上方に向かって前記前面フェイスの
頂部レベルに最も近いレベルまで延びており、ｄ）前記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）が、前記前面フ
ェイスの頂部レベルに最も近い前記頂壁（１４）及び前
記前面フェイスの底部レベルに最も近い前記底面壁（１
５）内に延びていることを特徴とするゴルフクラブヘッ
ドが提供される。

【０００７】後で分かるように、座繰り凹部は主凹部と
交わる箇所から頂壁と底面壁及びトウとヒールのすべて
に向けて外方にくりぬかれて形成されていることが好ま
しく、これにより座繰り凹部がそこで主凹部を境界付け
ている。この構造が、座繰り凹部背面側のボディー金属
の、ヘッドの外周縁を経由する前面壁及び前面フェイス
へのやや遅れた運動量の前方伝達を促進する。典型的に
は、前掲の座繰り凹部を設けたことで、金属ヘッドは前
面壁周縁の真後ろに薄肉部を有する。このことがまた、
多少の金属を環状凹部から後方に突出させる再配置を可
能にし、耐捩れ効果に向けてヘッド周縁重量を増大させ
る。

【０００８】他の目的は、アイアンの傾斜前面フェイス
に略平行に横たわる環状部内に延びる前掲の座繰り凹部
を提供するにある。この環状部の傾斜は、アイアンの番
手によって変化し、例えば１番から９番のアイアン及び
ウェッジで前面フェイスは異なる傾斜を示す。

【０００９】さらなる目的は、底面壁と主凹部との間で
上向きに薄肉化され、かつ底面壁に向かって延びる座繰
り凹部後方に向く背面突起を有するヘッドを提供するに
あり、このヘッドはまた、頂壁と主凹部との間で下向き
に薄肉化され、かつ頂壁に向かって延びる座繰り凹部後
方に向く背面突起も有する。

【００１０】さらに別の目的は、各アイアンに前掲の二
重の交差凹部を組み入れたアイアンセットを提供するに
あり、セット内のアイアンの前面フェイスの角度に無関
係に略水平に延びる背面突起を提供することにある。

【００１１】図解された実施例の詳細だけでなく、本発
明のこれら及び他の目的と長所も、以下の明細書と図面
とにより、より十分に理解されるであろう。

【００１２】

【実施例】さて、図１を参照するに、図示のゴルフクラ
ブヘッド１０は、セットの１番アイアンの形状をしてお
り、ヒール１２とトウ１３と頂壁１４とソール１５とを
形成するボディー１１を有する。ボデーはまた、上方と
後方に向けて傾斜した前面フェイス１６を前面壁１７の
前面に形成している。ホーゼルが１８で示してあり、ボ
デーに一体的に合体されており、シャフト１９が図示の
ごとくホーゼル内を貫通しており、適当な方法でホーゼ
ル内に係着されている。ヘッドとホーゼルは、一体品や
金属製やスチール鋳造品又は他の使用可能な金属や合金
からなる。

【００１３】本発明によれば、ボディーは背面側に伸長
されたボディー突起部に結合する２個の相い交わる凹部
を形成しており、ボディ突起部は、後述するようにヘッ
ド前面フェイスの傾斜角度とは無関係に典型的に後方に
延びている。２個の凹部は、前後方向に延びる主凹部２
１と、前面壁の真後ろに位置して主凹部２１の最前端か
ら外方に、次のｉ）頂壁１４ｉｉ）底面壁すなわちソール１５ｉｉｉ）トウ領域１３ｉｖ）ヒール領域１２うちの少なくとも３箇所に向けてくりぬかれて形成され
ている座繰り凹部２２と、を含む。

【００１４】典型的には、頂壁１４及び底面壁１５に延
びている座繰り凹部１４ａ，１５ａは、トウとヒールと
を結ぶ方向に沿ってヘッドの殆どの長さ範囲に亙って伸
長させてあり、これにより本発明の利得の大部分が達成
される。これらの利得は、ヘッドの上縁と下縁に向けた
金属の再配分と、ストローク中及びボールインパクト時
にヘッドの耐捩れを高める背面突起２４，２５における
後方への突出とを含む。こうした金属の後方再配分、す
なわち２４，２５にて座繰り凹部１４ａ，１５ａの背面
側へのような後方及び機能的には外方（拡大効果）への
長寸化は、金属部２４，２５から前面壁及び前面フェイ
ス１６への運動量のやや遅れた伝達を達成し、これによ
りストローク中にボールに対する前面壁の接触時間をよ
り長くし、ボールコントロールをより良くすると信じら
れている。

【００１５】こうした運動量伝達は、前方への波動とし
て可視可したときに、そうした遅延を増すよう背面突起
２４，２５の薄肉化された前部１４ｂ，１５ｂの周りと
中を通ることが要求される。薄肉化された領域１４ｂ，
１５ｂを介して渡る波動のこうした遅延は、座繰り凹部
１４ａ，１５ａの最大外延部を境界付ける１４ｃ，１５
ｃにおける外方に向いた凹面湾曲や、他の同様の薄肉形
状により促進される。向上した挙動とボールコントロー
ルは、人間とロボットの双方でこうしたアイアンを実際
に繰り返し使用することにより測定されてきた。

【００１６】ヒールとトウとに延びている座繰り凹部１
２ａ，１３ａ及びこれらの座繰り凹部から後方に且つ機
能的には外方（拡大効果）に向かう該座繰り凹部に関連
する金属再配分が、座繰り凹部１４ａ，１５ａに対し、
前記と同じ効果に寄与或いは付与される。座繰り凹部
は、（図示のごとく変わることがあるが）ｗ₁だけ外方
に突出しているが、座繰り凹部の前面から背面までの厚
みｔ₁は、略以下の通りである。

【００１７】０．５ｔ₁＜ｗ₁＜１．５ｔ₁ １４ｃ，１５ｃにおける円形湾曲の半径は、１番アイア
ンから７番アイアンに対して典型的には０．１５０から
０．１６０インチの間であり、８番アイアンと９番アイ
アンに対しては０．２１０から０．２３０インチの間、
ピッチングウェッジに対しては０．３００から０．３２
０インチの間にある。ただし、こうした寸法は変えるこ
とができる。

【００１８】この点に関し、図３における背面突起２
６，２７は、座繰り凹部１２ａ，１３ａから後方に延び
ていることは特筆されねばならない。こうした背面突起
２４，２５及び２６，２７は、それらの肉厚方向に関し
て背面側に伸長されており、前述の効果を高めかつヘッ
ド全体の垂直寸法を増すことなく、金属がこれらの突起
に再配分されることを示している。

【００１９】また、角部２９，３０の間の凹部２１の寸
法は、これらの角部から外方に向けた座繰り部１４ａ，
１５ａのそれぞれの深さ寸法の少なくとも３倍は大き
い。背面突起２４，２５の内側面３２，３３は、実質的
には前後方向に平坦であるが、背面突起２６，２７に対
応する内側湾曲面３４，３５とともに環状部を形成して
おり、その環状部は「スイートスポット」を含む前面フ
ェイスの大半の領域外延の範囲を定めている。同様に、
すべての座繰り部分１４ａ，１５ａ，２６ａ，２７ａも
また、好ましくは環状部を形成する。

【００２０】図１３は、背面突起２４〜２７により形成
された環状部の角部の近傍４０〜４３においてスリット
を設けたものを示しており、これらのスリットは環状部
の角部で背面突起２４〜２７が合体することによる剛性
効果を解除するか又は減退させる。これにより、他の部
分に関連した運動量伝達により影響されることなく、ま
たそうした他の部分の影響により弱められることなく、
そうした部分のそれぞれから遅延動作を伴って運動量伝
達を押し進めることになる。

【００２１】図４〜６は、図示のごとくより傾斜した前
面フェイスをもった６番アイアンの同様の構成を示すも
のである。同様の符号を付した要素は、図１〜３と同じ
ものであり、各符号は先頭に符号１を付して百番台の番
号を与えてある。

【００２２】図７〜９は、図１〜３に対応するが、前に
定義した関連構造内に２個の凹部をもつ８番アイアンを
示している。対応要素は、各番号の先頭に符号２を付
し、これにより二百番台の要素が定義される。

【００２３】図１０〜１２は、図１〜３に対応するが、
前に定義した関連する構造内に２個の凹部をもつピッチ
ングウェッジを示している。対応要素は、各番号の先頭
に符号３を付し、これにより三百番台の要素が定義され
る。

【００２４】中間のアイアンが、図１５〜２３に示した
ように同じ構造を有しているが、こうしたアイアンセッ
トのなかでは、前面フェイスの傾斜が関連的に変化させ
てある。従って、セットの各アイアンには、そこに本発
明が合体させてある。図１５〜２３は、図４の５−５線
に沿う断面位置の辺りの垂直断面図である。

【００２５】図１５では、主凹部は４２１で示され、最
前端で主凹部４２１と交わる座繰り凹部が４２２が示さ
れている。破断線４２１ａを見よ。頂壁４１４内への座
繰り凹部の外延は、４１４ａで示されており、底面壁４
１５内への座繰り凹部は４１５ａで示される。４１５ａ
の深さはｄ₁で示され、また凹部４１４ａの深さはｄ₂で
示され、ｄ₁はｄ₂より常に大である。このことはまた、
図１６〜２３に示したアイアンセットにとっても事実で
あり、薄肉化された縮幅された領域４１４ｂの最少肉厚
は４１５ｂにおける底面壁の最少肉厚に大体同じであ
る。例えば、これらの厚みは典型的なクラブでは、０．
０７５から０．０８５インチの間にある。図１５〜２３
の一連のヘッドにおける座繰り凹部の後方への傾斜すな
わちロフトは、図示のごとく、ヘッド前面壁の増大する
後方傾斜に従って増加し、こうした壁は図１５において
４１７で示してある。ボールを叩くフェイスは、４１６
にて示されている。深さｄ₁は、４１６ａの前面フェイ
スの下方への湾曲の上位レベル下側に延びている。

【００２６】また、図１５〜２３において、図１５の４
４０と４４１のごとき鋭利なエッジをもった角部が、凹
面４１４ｃと平坦なエッジ４３２ａ及び凹面４１５ｃと
平坦なエッジ４３３ａとの交差により形成されているこ
とも特筆されねばならない。

【００２７】トウに最も近い座繰り凹部４１４ａの深さ
ｄ₁に再び触れるならば、座繰り凹部４１４ａがクラブ
のトウ端部において座繰り凹部４１４ａに交わる箇所の
点における深さｄ₂に等しくなるまで、ヘッドのトウ端
部に最も接近した座繰り凹部の長さに沿って４１５ａか
ら上方にかけて次第に深さが減少する。同じ勾配の深さ
寸法が、ヒールに最も接近した座繰り端において存在す
る。このことは、図１５〜２３に示した各ヘッドに事実
である。

【００２８】最後に、４１４ｃ，４１５ｃにおける湾曲
は、各図１５〜２３に示したように円形若しくはほぼ円
形であるが、徐々に薄肉化されかつ次第に膨張する４１
５ａ，４１４ｂにおける底面壁と頂壁が、それぞれ前述
した前方への運動量の遅延伝達の達成に関し、漸次締め
付けすなわち「ベルヌーイ」効果を促進するよう形成さ
れている限り、前記の湾曲は変化する。また、底面壁５
１５の表面４１５ｄにおける上方と後方への傾斜と、頂
壁４１４の表面４１４ｄにおける下方と後方への傾斜も
特筆しなければならない。

【００２９】図１５〜２３に関連して記述したこれらの
特徴は、すべてここに記述した本発明の並外れた長所に
寄与している。

【００３０】図１６では、対応要素は図１５と同じであ
るが、符号５から始まる。残りの図１７〜２３も見よ。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のゴルフク
ラブヘッドによれば、インパクト時の捩れ抵抗を獲得
し、ストローク中にゴルフボールに対して運動量を遅延
伝達することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に組み入れたゴルフクラブセットの１番
アイアンの正面図である。

【図２】図１の２−２線に沿う断面図である。

【図３】図１の３−３線に沿う横断面図である。

【図４】本発明に組み入れた６番アイアンを示す図１と
同様の図である。

【図５】図１の５−５線に沿う断面図である。

【図６】図４の６−６線に沿う横断面図である。

【図７】本発明に組み入れた８番アイアンを示す図１と
同様の図である。

【図８】図１の８−８線に沿う縦断面図である。

【図９】図７の９−９線に沿う横断面図である。

【図１０】本発明に組み入れたピッチングウェッジを示
す図１と同様の図である。

【図１１】図１０の１１−１１線に沿う断面図である。

【図１２】図１０の１２−１２線に沿う断面図である。

【図１３】図１〜３に似たヘッドの背面図で、座繰り凹
部の環状長さに沿う異なる位置の座繰り凹部から後方に
延びるスロットを示す図である。

【図１４】図１３の１４−１４線に沿う断面図である。

【図１５】２番アイアンヘッドの断面を示す図８と同様
の断面図である。

【図１６】３番アイアンヘッドの断面を示す図８と同様
の断面図である。

【図１７】４番アイアンヘッドの断面を示す図８と同様
の断面図である。

【図１８】５番アイアンヘッドの断面を示す図８と同様
の断面図である。

【図１９】６番アイアンヘッドの断面を示す図８と同様
の断面図である。

【図２０】７番アイアンヘッドの断面を示す図８と同様
の断面図である。

【図２１】８番アイアンヘッドの断面を示す図８と同様
の断面図である。

【図２２】９番アイアンヘッドの断面を示す図８と同様
の断面図である。

【図２３】ピッチングウェッジの断面を示す図２２と同
様の断面図である。

【符号の説明】

１０ヘッド１１ボディー１２ヒール１３トウ１４頂壁１５底面壁１６ヘッドフェイス１７前面壁２１主凹部２２座繰り凹部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ヒール（１２）、トウ（１３）、頂壁
（１４）、ソールすなわち底面壁（１５）及び前面壁
（１７）を規定するボディー（１１）を備え、該前面壁
（１７）において上部分が後方に傾斜する前面フェイス
（１６）を規定するゴルフクラブにおいて、ａ）前記ボディーは、前記前面壁（１７）の背面側に
位置して前方に延びる主凹部（２１）を規定しており、ｂ）前記ボディーはまた、前記前面壁（１７）の真後
ろに位置し且つ前記主凹部（２１）から少なくとも前記
頂壁（１４）及び前記底面壁（１５）に向かって外方に
延びている座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）を規定し、ｃ）前記頂壁（１４）及び底面壁（１５）のそれぞれ
が、前記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）の後方に且つ近
傍にて最大垂直方向厚み域（２９、３０）を有してお
り、前記頂壁（１４）は、後方に向かって次第に厚みが減少
し且つ前記座繰り凹部（１４ａ）及び前記頂壁の最大垂
直厚み域（２９）の後方に延ばされて前記主凹部（２
１）の上に重ねられており、前記底面壁（１５）は、後方に向かって次第に厚みが減
少し且つ前記座繰り凹部（１５ａ）及び前記底面壁の最
大垂直方向厚み域（３０）の後方に延ばされて前記主凹
部（２１）の下に敷かれており、前記頂壁（１４）が前記座繰り凹部（１４ａ）の近傍及
び上部に薄肉化された縮幅された領域（１４ｂ）を規定
し、該縮幅された領域（１４ｂ）が前記前面フェイス
（１６）の頂部レベルの背面側に位置しており、前記縮
幅された領域（１４ｂ）に最も近い座繰り凹部（１４
ａ）が上方に向かって前記前面フェイスの頂部レベルに
最も近いレベルまで延びており、ｄ）前記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）が、前記前面フ
ェイスの頂部レベルに最も近い前記頂壁（１４）及び前
記前面フェイスの底部レベルに最も近い前記底面壁（１
５）内に延びている、ことを特徴とするゴルフクラブヘ
ッド。
【請求項２】請求項１に記載したゴルフクラブヘッド
において、さらに、前記主凹部（２１）から外方に延び
ていて、次のｉ）前記トウ（１３）ｉｉ）前記ヒール（１２）のうちの少なくとも１箇所に向かって前記前面壁（１
７）に隣接している座繰り凹部（１３ａ、１２ａ）を有
することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項３】請求項１に記載したゴルフクラブヘッド
において、さらに、前記主凹部（２１）から外方に延び
ていて、前記トウ（１３）及び前記ヒール（１２）に向
かって前記前面壁（１７）に隣接している座繰り凹部
（１３ａ、１２ａ）を有することを特徴とするゴルフク
ラブヘッド。
【請求項４】請求項１に記載したゴルフクラブヘッド
において、前記底面壁（１５）は、前記座繰り凹部（１
５ａ）の下方において、薄肉化された縮幅された領域
（１５ｂ）を規定する、ことを特徴とするゴルフクラブ
ヘッド。
【請求項５】請求項４記載のゴルフクラブヘッドにお
いて、前記座繰り凹部（１２ａ、１３ａ、１４ａ、１５
ａ）は、傾斜する前面フェイス（１６）に略平行な環状
部内に延びている、ことを特徴とするゴルフクラブヘッ
ド。
【請求項６】請求項４記載のゴルフクラブヘッドにお
いて、前記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）は、前記頂壁
（１４）と前記底面壁（１５）とに向かって外方に延び
ており、前記頂壁に向かう座繰り凹部（１４ａ）の深さ
は、前記底面壁に向かう座繰り凹部（１５ａ）の深さ未
満である、ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項７】請求項６記載のゴルフクラブヘッドにお
いて、前記頂壁に向かう座繰り凹部（１４ａ）は、前記
頂壁に隣接するほぼ円形の断面を有しており、前記底面
壁に向かう座繰り凹部（１５ａ）は、前記底面壁に隣接
するほぼ円形の断面を有する、ことを特徴とするゴルフ
クラブヘッド。
【請求項８】請求項６記載のゴルフクラブヘッドにお
いて、前記ヒール近傍及び／又は前記トウ近傍に向かう
座繰り凹部（１３ａ、１２ａ）は、上向きに深さが次第
に減少する、ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項９】請求項１記載のゴルフクラブヘッドにお
いて、前記底面壁（１５）は、前記座繰り凹部（１５
ａ）の後方に、前記底面壁に向かって延びている背面突
起（２５）を有する、ことを特徴とするゴルフクラブヘ
ッド。
【請求項１０】請求項９記載のゴルフクラブヘッドに
おいて、前記頂壁（１４）は、前記座繰り凹部（１４
ａ）の後方に、該頂壁に向かって延びている背面突起
（２４）を有する、ことを特徴とするゴルフクラブヘッ
ド。
【請求項１１】請求項９記載のゴルフクラブヘッドに
おいて、前記座繰り凹部（１５ａ）からの背面突起（２
５）は、垂直方向の厚み寸法よりも大きな端から端まで
の後方寸法を有する、ことを特徴とするゴルフクラブヘ
ッド。
【請求項１２】請求項１記載のゴルフクラブヘッドに
おいて、前記頂壁（１４）は、前記座繰り凹部（１４
ａ）の後方に、該頂壁に向かう背面突起（２４）を有す
る、ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項１３】請求項１２記載のゴルフクラブヘッド
において、前記座繰り凹部（１４ａ）からの背面突起
（２４）は、垂直方向の厚み寸法よりも大きな端から端
までの後方寸法を有する、ことを特徴とするゴルフクラ
ブヘッド。
【請求項１４】請求項１記載のゴルフクラブヘッドに
おいて、前記ボディーは金属製である、ことを特徴とす
るゴルフクラブヘッド。
【請求項１５】請求項１４記載のゴルフクラブヘッド
において、前記ボディーは一体品の鋳物で、アイアンゴ
ルフクラブを形成している、ことを特徴とするゴルフク
ラブヘッド。
【請求項１６】請求項１記載のゴルフクラブヘッドに
おいて、前記ボディーは金属製鋳物からなる、ことを特
徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項１７】請求項１記載のゴルフクラブヘッドに
おいて、前記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）は、外方に
長さｗ ₁ だけ突出しており、前後の厚みｔ₁が、０．５ｔ
₁＜ｗ₁＜１．５ｔ₁であることを特徴とするゴルフクラ
ブヘッド。
【請求項１８】請求項１記載のゴルフクラブヘッドに
おいて、前記ボディーは、前記座繰り凹部（１４ａ、１
５ａ）から後方に延びて、前記主凹部（２１）から外方
に延びる少なくとも１個のスリット（４０、４１、４
２、４３）を有する、ことを特徴とするゴルフクラブヘ
ッド。
【請求項１９】ヒール、トウ、頂壁、底面壁及び前面
壁を規定するボディーを備え、該前面壁において上部分
が後方に傾斜する前面フェイス（１６）を規定するゴル
フクラブにおいて、ａ）前記ボディーは、前記前面壁（１７）の真後ろに位
置して前方に延びる主凹部（２１）を規定しており、ｂ）前記ボディーはまた前記前面壁の真後ろに位置し、
前記主凹部（２１）から次のｉ）前記頂壁（１４）、ｉｉ）前記底面壁（１５）、ｉｉｉ）前記トウ（１３）、ｉｖ）前記ヒール（１２）、のうちの少なくとも３箇所に向かって前記主凹部（２
１）から外方に延びている座繰り凹部（１４ａ、１５
ａ、１３ａ、１２ａ）を規定しており、ｃ）前記ボディーは、前記座繰り凹部（１４ａ、１５
ａ、１３ａ、１２ａ）から後方に延びて、前記主凹部
（２１）から外方に延びる４個のスリット（４０、４
１、４２、４３）を有し、該スリットは以下の位置：ヒールと頂壁との結合部の近傍（４０）、ヒールと底面壁との結合部の近傍（４２）、トウと頂壁との結合部の近傍（４１）、トウと底面壁との結合部の近傍（４３）にある、ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項２０】ヒール、トウ、頂壁、底面壁及び前面
壁を規定するボディーを備え、該前面壁において上部分
が後方に傾斜する前面フェイスを規定するゴルフクラブ
において、ａ）前記ボディーは、前記前面壁（１７）の真後ろに位
置し、且つ前方に延びる主凹部（２１）を規定してお
り、ｂ）前記ボディーはまた前記前面壁の真後ろに位置し、
且つ前記主凹部（２１）から次のｉ）前記頂壁（１４）ｉｉ）前記底面壁（１５）に向かって外方に延びている座繰り凹部（１４ａ、１５
ａ）を規定しており、前記頂壁近傍の座繰り凹部（１４
ａ）の深さは、前記底面壁近傍の座繰り凹部（１５ａ）
の深さ未満であり、ｃ）前記頂壁（１４）は、該頂壁に向かって延びる座繰
り凹部（１４ａ）の外方に前記前面壁（１７）に薄肉化
された垂直厚み（１４ｂ）を有し、前記底面壁（１５）
は、該底面壁に向かって延びる座繰り凹部（１５ｂ）の
外方に前記前面壁（１７）に薄肉化された垂直厚み（１
５ｂ）を有し、これら２つの薄肉化された厚み（１４
ｂ、１５ｂ）が、前記前面フェイスの最上部及び最下部
の背面側に縮幅された領域（１４ｂ、１５ｂ）を規定
し、ｄ）前記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）が、前記前面フ
ェイスの頂部レベルに最も近い頂壁（１４）及び前記前
面フェイスの底部レベルに最も近い底面壁（１５）内に
延びていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項２１】請求項２０記載のゴルフクラブヘッド
において、前記厚み（１４ｂ、１５ｂ）の最小値が、
０．０７５から０．０８５インチの間にある、ことを特
徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項２２】各ヘッドが、ヒール、トウ、頂壁、底
面壁及び前面壁を規定するボディーを備え、該前面壁に
おいて上部分が後方に傾斜する前面フェイスを規定する
１セット内の複数のゴルフクラブにおいて、ａ）前記ボディーは、前記前面壁（１７）の背面側に
位置して前方に延びる主凹部（２１）を規定しており、ｂ）前記ボディーはまた、前記前面壁（１７）の真後
ろに位置し、且つ前記主凹部（２１）から前記頂壁（１
４）及び前記底面壁（１５）に向かって外方にそれぞれ
延びる座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）を規定し、前記頂
壁及び底面壁のそれぞれが該座繰り凹部（１４ａ、１５
ａ）の後方に且つ隣接して最大垂直方向厚み域（２９、
３０）を有しており、前記頂壁（１４）が後方に向かって次第に厚みが減少し
且つ前記主凹部（２１）に重なるように前記最大垂直厚
み域（２９）の背面側に延び、前記頂壁（１４）は、前記座繰り凹部（１４ａ）の外方
に前記前面壁（１７）に薄肉化された垂直厚み（１４
ｂ）を有しており、前記底面壁（１５）は、後方に向かって次第に厚みが減
少し且つ前記主凹部（２１）の下に敷かれるように前記
最大垂直厚み域（３０）の背面側に延び、前記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）は、前記前面フェイ
ス（１６）の最上部及び最下部にそれぞれ最も近い前記
頂壁（１４）及び底面壁（１５）内に延び、ｃ）セットの前記ボディー内の座繰り凹部（１４ａ、
１５ａ）は、セットの各ボディーの傾斜前面フェイス
（１６）の後方角度の増加に応じて増加する後方角度を
有し、ｄ）各ボディー内の座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）が、
前記前面フェイス（１６）のそれぞれ最上部及び最下部
近傍にて前記頂壁（１４）及び底面壁（１５）内に延び
ていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項２３】請求項２２記載のゴルフクラブヘッド
において、前記各ボディーにおいて、規定されている前
記座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）は、頂壁（１４）と底
面壁（１５）とに向かって突き出ており、頂壁に向かっ
て突き出る座繰り凹部（１４ａ）の深さが、底面壁に向
かって突き出る座繰り凹部（１５ａ）の深さ未満であ
る、ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項２４】ヒール、トウ、頂壁、底面壁及び前面
壁を規定するボディーを備え、該前面壁において上部分
が後方に傾斜する前面フェイスを規定するゴルフクラブ
ヘッドにおいて、ａ）前記ボディーは、前記前面壁（１７）の真後ろに位
置し前方に延びる主凹部（２１）を規定しており、ｂ）前記ボディーは、さらに、前記主凹部（２１）と交
わるように前記前面フェイス（１６）の真後ろに配置さ
れ、前記頂壁（１４）に向かって且つその内側に前記主
凹部（２１）から外方に延びる座繰り凹部（１４ａ）を
規定し、ｃ）前記頂壁（１４）は、前記前面フェイス（１６）の
頂部にて前記座繰り凹部（１４ａ）の真後ろに後方に向
かって延び、且つ前記座繰り凹部（１４ａ）の外方に前
記前面壁（１７）に薄肉化された垂直厚みを有する縮幅
された領域（１４ｂ）を規定し、ｄ）前記縮幅された領域（１４ｂ）は、前記前面フェイ
ス（１６）の頂部の背面側に位置されており、該縮幅さ
れた領域（１４ｂ）に最も近い座繰り凹部（１４ａ）が
前記前面フェイス（１６）の頂部の近傍まで延びてい
る、ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
【請求項２５】ヒール、トウ、頂壁、底面壁及び前面
壁を規定するボディーを備え、該前面壁において上部分
が後方に傾斜する前面フェイスを規定するゴルフクラブ
ヘッドにおいて、ａ）前記ボディーは、前記前面壁（１７）の真後ろに位
置し前方に延びる主凹部（２１）を規定しており、ｂ）前記ボディーは、さらに、前記主凹部（２１）と交
わるように前記前面壁（１７）の真後ろに配置され、前
記頂壁（１４）及び前記底面壁（１５）に向かって前記
主凹部（２１）から外方に延びる上方及び下方の座繰り
凹部（１４ａ、１５ａ）を規定し、ｃ）前記頂壁（１４）及び底面壁（１５）は、前記上方
及び下方の座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）の真後ろに且
つ前記前面壁（１７）の周辺延長部の後方に向かって延
びており、ｄ）前記頂壁（１４）は、前記上方の座繰り凹部（１４
ａ）の外方に前記前面壁（１７）に薄肉化された厚みを
有する縮幅された領域（１４ｂ）を形成し、ｅ）前記縮幅された領域（１４ｂ）は、前記前面フェイ
ス（１６）の頂部レベルの背面側に位置されており、該
縮幅された領域（１４ｂ）に最も近い座繰り凹部（１４
ａ）が前記前面フェイス（１６）の頂部レベルに最も近
いレベルまで延びている、ことを特徴とするゴルフクラ
ブヘッド。
【請求項２６】ヒール、トウ、頂壁、底面壁及び前面
壁を規定するボディーを備え、該前面壁においてヘッド
の上部分が後方に傾斜する前面フェイスを規定するゴル
フクラブヘッドにおいて、ａ）該ボディーは、該前面壁（１７）の後方に配置され
ており且つ前方に延びる主凹部（２１）を規定し、ｂ）該ボディーはまた、該主凹部（２１）の上部及び下
部に、該前面壁（１７）から後方に延びる上部及び下部
突起（２４、２５）を有し、ｃ）該ボディーは、該前面フェイス（１６）の背面側で
且つ少なくとも１つの該上部及び下部突起（２４、２
５）の前方に形成されている座繰り凹部（１４ａ、１５
ａ）を規定し、ｄ）該座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）は、前記ヒール及
びトウを結ぶ方向に延びる経路に沿って、前記ヘッドの
頂部表面部分に交差し、ｅ）該主凹部（２１）の間で且つ該主凹部に連通して、
該座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）に近接して形成され、
該ヒール及びトウを結ぶ方向に延びる経路に平行に延び
る縮幅された領域（１４ｂ、１５ｂ）があることを特徴
とするゴルフクラブヘッド。
【請求項２７】ヒール、トウ、頂壁、底面壁及び前面
壁を規定するボディーを備え、該前面壁においてヘッド
の上部分が後方に傾斜する前面フェイスを規定するゴル
フクラブヘッドにおいて、ａ）該ボディーは、該前面壁（１７）の後方に配置され
ており且つ前方に延びる主凹部（２１）を規定し、ｂ）該ボディーはまた、該主凹部（２１）の上部及び下
部に、該前面壁（１７）から後方に延びる上部部分及び
下部部分（２４、２５）を有し、ｃ）該ボディーは、該前面フェイス（１６）の背面側で
且つ該上部部分及び下部部分（２４、２５）の少なくと
も一方の前方に形成されている座繰り凹部（１４ａ、１
５ａ）を規定し、ｄ）該座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）は、前記ヒール及
びトウを結ぶ方向に延びる経路に沿って前記ヘッドの頂
部表面部分近くまで延び、該上部部分（２４）は該座繰
り凹部（１４ａ）の後方に延び、ｅ）該主凹部（２１）の間で且つ該主凹部に連通して、
該座繰り凹部（１４ａ、１５ａ）に近接して形成され、
該ヒール及びトウを結ぶ方向に延びる経路に平行に延び
る縮幅された領域（１４ｂ、１５ｂ）があることを特徴
とするゴルフクラブヘッド。
【請求項２８】ヒール、トウ、頂壁、底面壁及び前面
壁を規定するボディーを備え、該前面壁において上部分
が後方に傾斜する前面フェイスを規定するゴルフクラブ
ヘッドにおいて、ａ）該ボディーは、該前面壁（１７）の後方に配置され
ており前方に延びる主凹部（２１）を規定し、ｂ）該ボディーはまた、該主凹部（２１）と交わるよう
に該前面壁（１７）の真後ろに配置され、該主凹部（２
１）から該頂壁（１４）内に外方に延びる座繰り凹部
（１４ａ）を規定し、、ｃ）該頂壁（１４）は該座繰り凹部（１４ａ）の後方に
延び、該座繰り凹部（１４ａ）の外方に該前面壁（１
４）に向かって次第に減少する垂直厚みを有する縮幅さ
れた領域（１４ｂ）を規定し、ｄ）該縮幅された領域（１４ｂ）は、該前面フェイス
（１６）の頂部レベルの背面側に配置されており、該縮
幅された領域（１４ｂ）に最も近接する座繰り凹部（１
４ａ）は、該前面フェイス（１６）の頂部レベルに最も
近いレベルまで延びている、ことを特徴とするゴルフク
ラブヘッド。
【請求項２９】ヒール、トウ、頂壁、底面壁及び前面
壁を規定するボディーを備え、該前面壁において上部分
が後方に傾斜する前面フェイスを規定し且つ背面側を有
するゴルフクラブヘッドにおいて、ａ）該ボディーは、該前面壁（１７）の後方に配置され
ており前方に延びる主凹部（２１）を規定し、ｂ）該ボディーはまた、該主凹部（２１）の上部及び下
部に、それぞれ該前面壁（１７）から後方に延びて該頂
壁（１４）及び該底面壁（１５）に結合している上部部
分及び下部部分（２４、２５）を有し、ｃ）該前面壁（１７）背面側に最も近い上部部分（２
４）内に該前面フェイス（１６）の頂部レベルに最も近
い最上部レベルまで上方に延びる座繰り凹部（１４ａ）
があり、該座繰り凹部（１４ａ）は該主凹部（２１）と
下方向に交わる、ことを特徴とするゴルフクラブヘッ
ド。
【請求項３０】請求項２９のゴルフクラブヘッドにお
いて、前記ボディーが、前記座繰り凹部（１４ａ）の上
部で該前面フェイス（１６）の頂部レベルの後方に配置
されており且つ厚みが次第に減少する縮幅された領域
（１４ｂ）を規定し、該縮幅された領域（１４ｂ）は前
記ヒール及びトウの間の方向に細長くされている、こと
を特徴とするゴルフクラブヘッド。