JP2547100Y2 - 真正商品確認用の織ラベル - Google Patents

真正商品確認用の織ラベル

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JP2547100Y2
JP2547100Y2 JP7383493U JP7383493U JP2547100Y2 JP 2547100 Y2 JP2547100 Y2 JP 2547100Y2 JP 7383493 U JP7383493 U JP 7383493U JP 7383493 U JP7383493 U JP 7383493U JP 2547100 Y2 JP2547100 Y2 JP 2547100Y2
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woven
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flat tape
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世志弘 木村
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世志弘 木村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、生地及び縫製などにつ
いて真正商品と酷似した模造商品を容易に検出できる真
正商品確認用の織ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のように、衣料品や身飾品などにつ
いて品質やデザインが多様化すると、所望の商品を購買
するに際して消費者は有名ブランドや人気キャラクタを
指針とする。この結果として、有名ブランドや人気キャ
ラクタの付加価値が高まるにつれ、フリーライドによっ
て不当な利益を得ようする業者が現われ、ブランドやキ
ャラクタを模倣した類似商品が出現することになる。
【0003】 国際間取引の増大により、模造商品を低
開発国の安い労働力を利用して短期間に大量に製造し、
真正商品よりも遥かに安価で輸入販売することにより、
真正商品の製造者に著しい損害を与えることが多発して
いる。模造商品は真正商品よりも品質や縫製が劣悪なこ
とが多く、真正商品のブランドイメージを損う事態が発
生しがちであるが、この場合には模造商品を早期に摘発
することは比較的容易である。
【0004】 また、このような模造商品であっても、
繊維製品に関する染色技術及び縫製技術の高度化に伴っ
て、真正商品と酷似することがあり、一般消費者はもと
より、専門の取引業者であっても模造商品を真正商品と
簡単に識別できないケースも発生している。この場合に
は、模造商品が真正商品と同様の販売ルートにのって長
期間存在することになり、真正商品の製造者は回復しが
たいほど大きい損害をこうむることになる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】衣料品や身飾品などに
ついて、不当な模造商品を早期に摘発することは、真正
商品の製造者及び一般消費者の利益を維持するために必
要であり、最近では種々の摘発方法が提案且つ実施され
ている。これらの摘発方法は、一般に衣料品の生地や縫
製について実施するとコストが掛かり、模造商品の製造
業者に再模倣されても容易に方法変更できないため、該
衣料品などに縫着されるラベルに適用することが普通で
ある。
【0006】 従来の摘発方法としては、ラベルを紫外
線や赤外線に反応する染料で着色する方法がある。この
方法では、模造商品の摘発に際して特殊な装置を必要と
し、その装置を全取引業者に配布する費用が非常に嵩ん
でしまう。また、特定の着色糸などをラベルに織り込む
方法では、摘発方法の正確な情報を全取引業者に確実に
伝達することを要し、これを怠ると摘発方法自体が無意
味になってしまうが、この正確な情報の伝達を小売業者
の段階まで徹底することは非常に困難である。
【0007】 本考案は、ラベルによる模造商品の摘発
に関する前記の問題点を改善するために提案されたもの
であり、平テープに表示した名称やマークを解明するだ
けで模造商品を簡単に検出でき、小売業者の段階でも容
易に摘発可能である真正商品確認用の織ラベルを提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る織ラベル1は、図1又は図2に示すよ
うに、製造者の名称2(図3)やマーク3(図4)など
を表面に表示した糸状の平テープ4を製織時に縦糸又は
横糸としてラベル縁部に織り込んでいる。平テープ4に
表示された名称2やマーク3などは、少なくとも部分的
にラベル表面又は裏面に露出している。
【0009】 本考案の織ラベル1は、例えば図1に示
すようなセンターホールド型のラベルであり、糸状の平
テープ4を製織時に縦糸としてラベル縁部に織り込み、
該平テープに表示した名称2やマーク3などをラベル表
面の後側に露出させる。また、エンドホールド型の通常
のラベルでは、平テープ4に表示した名称やマークなど
をラベル裏面に露出させると好ましい。
【0010】 本考案で用いる平テープ4は、一般に透
明,半透明,白色などの樹脂テープであればよく、該テ
ープはポリエステル,ポリオレフィン,耐水性の合成紙
などから製造する。平テープ4は、その横幅が1mm前
後の糸状であり、広幅フィルムの表面に製造者の名称2
やマーク3などを印刷し、その後に糸状に細断して形成
すると好ましい。
【0011】 平テープ4に名称2やマーク3などを表
示させるには、該テープの表面に銀,アルミ,ニッケル
などの金属蒸着フィルムや顔料塗布フィルムを模様状に
ホットスタンピングすればよい。これらの模様は、スク
リーン印刷やグラビア印刷又はエンボス加工によって形
成してもよい。
【0012】
【作用】本考案の織ラベル1では、細帯状にヒートカッ
トした広幅織物又は細幅織物の製織時に、糸状の平テー
プ4を縦糸又は横糸としてラベル縁部に織り込むだけで
あり、この織り込みに際して特殊な工程や装置を何ら必
要としない。糸状の平テープ4には、製造者の名称2や
マーク3などが表示されているから、織ラベル1を付し
た商品が真正商品であることを全取引業者に確実に伝達
でき、この情報の伝達は小売業者の段階まで容易に徹底
できる。
【0013】
【実施例】次に、本考案を実施例に基づいて説明する
と、本考案で用いる平テープ4(図3)は透明のポリエ
ステルテープであり、その横幅が1mmの糸状である。
平テープ4に製造者の名称2を表示させるには、広幅の
ポリエステルフィルムの表面に銀蒸着フィルムから小さ
い名前を直線状にホットスタンピングし、その後に広幅
フィルムを糸状に細断する。
【0014】 織ラベル1は、広幅織物10(図5)を
織成してから製造する。広幅織物10の織成には、第6
図に示すような紋織装置を使用し、該装置は例えばジャ
カード機11と高速運転のレピア織機12とで構成し、
レピア織機の代りにグリッパシャットル織機,ウォータ
ジェット織機でもよい。ジャカード機11では、各竜頭
が縦針と接続し、この縦針と連結した横針が紋紙パター
ンに応じて移動して紋様を形成する。一方、レピア織機
12には、多数本のホットナイフ13をブレストビーム
14の前方に配置し、該織機において、幅70〜260
cmの広幅織物10を織成する。
【0015】 広幅織物10において、例えば、縦糸と
して2筋の案内糸17,17と平テープ4とが所定組数
織り込まれており、ついで広幅織物10を各ホットナイ
フ13で案内糸17,17間をヒートカットする。この
結果、織ラベルテープ18(図5)を多数本同時に製造
でき、これをそれぞれリール19に巻取っていく。
【0016】 巻取った織ラベルテープ18は、さらに
別個のヒートカット装置において、ラベルごとに横方向
にヒートカットして織ラベル素材5(図7)を得る。織
ラベル素材5は、図1に示すようなセンターホールド型
の織ラベル1となり、平テープ4をラベル縁部に織り込
んでいる。平テープ4は、図6のジャカード機11にお
ける紋様により、ラベル表面において前側20では下側
に隠れ、後側21では上側に露出するように設定する。
【0017】 織ラベル素材5は、折り曲げ工程におい
て横線22でセンターホールドしてプレスして織ラベル
1(図1)とする。織ラベル1は、例えば、ブルゾン2
3などの衣服(図9)の衿裏側に縫着すればよい。縫着
後の織ラベル1において、平テープ4は、通常の状態で
は下側に隠れており、真正商品の確認のためにラベル1
を裏返すと露出し、製造者の名称2を容易に判別でき
る。平テープ4は、織機12に対して縦糸として織り込
まれるのでねじれることがなく、その表面に表示した名
称2を判別することが容易である。
【0018】 本考案の変形例では、織機12に対して
平テープ4を横糸として所定間隔おいて織り込み、つい
で織成した広幅織物10を各ホットナイフで案内糸間を
ヒートカットする。この結果、紋織装置において織ラベ
ルテープを多数本同時に製造でき、これをそれぞれリー
ルに巻取っていく。
【0019】 巻取った織ラベルテープは、さらに別個
のヒートカット装置において、ラベル素材ごとに横方向
にヒートカットする。得た織ラベル素材6(図9)は、
図2に示すようなエンドホールド型の織ラベル7とな
り、該ラベルにおいて平テープ4がラベル中央に織り込
まれている。平テープ4は、図6のジャカード機11に
おける紋様により、ラベル表面において下側に隠れるよ
うに設定している。
【0020】 織ラベル素材6は、折り曲げ工程におい
てエンドホールドしてプレスする。エンドホールド型の
織ラベル7は、前記と同様に衣服の衿裏側などに縫着す
ればよい。縫着後の織ラベル7において、平テープ4
は、通常の状態では裏側に隠れており、真正商品の確認
のためにラベル7を折り返すと露出し、製造者の名称2
を容易に判別できる。
【0021】
【考案の効果】本考案に係る織ラベルには、織り込んだ
糸状の平テープに製造者の名称やマークなどが表示され
ているから、該ラベルを付した商品が真正商品であるこ
とを全取引業者及び小売業者の段階まで確実に伝達でき
る。したがって、衣料品や身飾品などについて、模造商
品が、専門の取引業者でも外観から識別できないほど真
正商品と酷似していても、このラベルによって模造商品
を早期に摘発できる。この結果、模造商品が真正商品と
同様の販売ルートで長期間存在することがなく、真正商
品の製造者が受ける損害を速やかに回避できる。
【0022】 本考案の織ラベルでは、細帯状にヒート
カットした広幅織物又は細幅織物の製織時に、糸状の平
テープを縦糸又は横糸としてラベル縁部に織り込むだけ
であり、この織り込みに際して特殊な工程や装置を何ら
必要としない。したがって、本考案の織ラベルは、通常
の織ラベルを製造する場合に比べて製造費用がそれほど
上昇せず、模造商品の製造業者に再模倣されても、それ
に対応してラベルの表示内容を容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る織ラベルの一例を示す斜視図で
ある。
【図2】 本考案の変形例を示す斜視図である。
【図3】 本考案で用いる平テープを例示する部分拡大
平面図である。
【図4】 平テープの変形例を示す部分拡大平面図であ
る。
【図5】 織ラベルを製造できる広幅織物を例示する部
分平面図である。
【図6】 織ラベルの製造装置を例示する正面図であ
る。
【図7】 図1の織ラベルとなるラベル素材を示す平面
図である。
【図8】 本考案の織ラベルを貼着した被服を例示する
正面図である。
【図9】 図2の織ラベルとなるラベル素材を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 織ラベル 2 製造者の名称 3 マーク 4 平テープ 5 織ラベル素材 10 広幅織物

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細帯状にヒートカットした広幅織物又は
    細幅織物を1枚ごとに横方向に裁断して製造する織ラベ
    ルであって、製造者の名称やマークなどを表示した糸状
    の平テープを製織時に縦糸又は横糸として織り込み、平
    テープ表示の名称やマークが少なくとも部分的にラベル
    表面又は裏面に露出している真正商品確認用の織ラベ
    ル。
  2. 【請求項2】 細帯状にヒートカットした広幅織物又は
    細幅織物を1枚ごとに横方向に裁断して製造する織ラベ
    ルであって、製造者の名称やマークなどを表示した糸状
    の平テープを製織時に縦糸としてラベル縁部に織り込
    み、センターホールド型のラベルでは平テープ表示の名
    称やマークをラベル表面の後側に露出させる真正商品確
    認用の織ラベル。
  3. 【請求項3】 糸状の平テープの表面に、銀,アルミ,
    ニッケルなどの金属蒸着フィルムや顔料塗布フィルムの
    ホットスタンピング、又はスクリーン印刷,グラビア印
    刷,エンボス加工によって名称やマークなどを表示させ
    る請求項1又は2記載の織ラベル。
JP7383493U 1993-12-24 1993-12-24 真正商品確認用の織ラベル Expired - Lifetime JP2547100Y2 (ja)

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