JP2547053Y2 - スロットルチャンバの氷結防止装置 - Google Patents

スロットルチャンバの氷結防止装置

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JP2547053Y2
JP2547053Y2 JP1991022636U JP2263691U JP2547053Y2 JP 2547053 Y2 JP2547053 Y2 JP 2547053Y2 JP 1991022636 U JP1991022636 U JP 1991022636U JP 2263691 U JP2263691 U JP 2263691U JP 2547053 Y2 JP2547053 Y2 JP 2547053Y2
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JP
Japan
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cylindrical body
throttle
throttle chamber
heating wire
throttle valve
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Application number
JP1991022636U
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JPH04119337U (ja
Inventor
勝人 熊谷
寛 青井
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スロットルチャンバの
氷結防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スロットルチャンバを軽量化
するために、スロットルチャンバ本体を樹脂製にしたも
のがある。このものにあっては、スロットルチャンバ本
体の、スロットル弁を囲む内壁(ボア部)に、金属製の
円筒体を一体に設けるようにしている。これは、スロッ
トル弁の氷結(アイシング)を防止するために、スロッ
トル弁の周囲を加熱する必要があるためと、スロットル
弁とスロットルチャンバ内壁との隙間精度を確保するた
め等の理由による。
【0003】このようなスロットルチャンバを以下に図
面を参照しつつ説明する。図3はスロットルチャンバの
平面図、図4は同正面図、図5は同右側面図、図6は図
5のA−A断面図、図7は図4のB−B断面図である。
スロットルチャンバ本体1は、樹脂製で、スロットル弁
2を囲む内壁に、金属製(例えば、アルミニウム製)の
円筒体(ボア)3を一体に設けている。また、円筒体3
に接触するようにして、金属製のパイプ4を埋設してい
る。
【0004】パイプ4に温水(機関を循環した冷却水)
を通すことによって、円筒体3を加熱して、円筒体3の
内側に配置されたスロットル弁2の氷結を防止する。
尚、5はスロットル弁の軸である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
スロットルチャンバ及び氷結防止装置は、円筒体3とパ
イプ4とをインサートとして射出成形法によって、成形
するが、所定の形状に屈曲させたパイプ4を円筒体3に
接触するように金型内にセットしても、樹脂を高圧で射
出する際にずれてしまって、円筒体3とパイプ4との接
触部分に樹脂が流れ込み、パイプ中に温水を流しても、
樹脂の断熱性により、円筒体3の加熱が不十分となり、
氷結防止の作用が得られなくなるという問題点があっ
た。
【0006】また、パイプ4が樹脂の圧力で潰れたり、
パイプ4のメッキが剥がれたりしてしまうという問題点
もあった。また、パイプ4を所定の形状に正確に屈曲さ
せるのも手間がかかるという問題点もあった。更に、温
水を使用するので、漏れ対策の必要性もあった。
【0007】本考案は、このような従来の問題点に鑑
み、製作性良く、信頼性の高いスロットルチャンバの氷
結防止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本考案は、樹
脂製のスロットルチャンバ本体の、スロットル弁を囲む
内壁に、金属製の円筒体を一体に設けてなるスロットル
チャンバにおいて、前記円筒体の外周に、全周にわたる
環状の溝を、スロットル弁の全閉時の状態に沿う位置に
設け、この溝内に加熱用の電熱線を巻回し、前記円筒体
と電熱線とを一体にしてインサートして前記スロットル
チャンバ本体を樹脂成形する構成とする。
【0009】
【作用】上記の構成においては、円筒体の外周にスロッ
トル弁の全閉時の状態に沿う位置に巻回した電熱線によ
り円筒体を直接加熱して、円筒体の内側に配置されたス
ロットル弁の氷結を防止する。
【0010】
【実施例】以下に本考案の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。尚、従来と同一箇所には、同一符号を
付して説明を省略する。円筒体3の外周に全周にわたる
環状の溝3aを形成して、溝3a内にニクロム線等の電
熱線6を巻回する。電熱線6の両端は、導出されて図示
しない給電用の電極に接続される。
【0011】ここで、溝3aは、円筒体3内にて、スロ
ットル弁2が全閉時の状態で、その外周縁に沿う位置
に、斜めに設けている。また、通電時間は、イグニショ
ンスイッチオン時から、所定時間とするとよい。成形に
際しては、円筒体3の溝3aに電熱線6を巻回したもの
をインサートとして、スロットルチャンバ本体1を、樹
脂により、射出成形する。
【0012】このようにすると、スロットル弁2の外周
縁に沿って、巻回された電熱線6により、効率良く加熱
して、円筒体3とスロットル弁2との隙間の氷結を防止
することができる。また、円筒体3をインサートとして
スロットルチャンバ本体1を射出成形する際には、電熱
線6は円筒体3に巻回した状態で、円筒体3と一体物と
してインサートされるので、成形時に円筒体3と電熱線
6とが隔離することなく、確実に加熱可能な状態が保た
れ、配置上の信頼性が高い。
【0013】また、従来のように、パイプ4を必要とし
ないので、パイプ4を精度良く屈曲する工程を省略する
ことができる。また、従来のように、パイプ4が樹脂の
圧力で潰れたり、パイプ4のメッキが剥がれたりしてし
まうという恐れがない。また、電熱線6による加熱の場
合は、流体による加熱の場合と異なり、漏れに対する配
慮が不要となり、設計の自由度が増える。
【0014】
【考案の効果】 以上説明したように本考案によれば、簡
単な構成で、製作性良く、氷結防止効果の高い装置を具
現化することができる。
【0015】特に、円筒体にスロットル弁の全閉時の状
態に沿う位置に巻回された電熱線により、効率良く加熱
して、円筒体とスロットル弁との隙間の氷結を確実に防
止することができる。 また、成形時には、電熱線は円筒
体の溝に巻回され位置決めされた状態で、円筒体と一体
物としてインサートされるので、インサートが容易であ
り、また、成形時に円筒体と電熱線とが隔離することな
く、確実に加熱可能な状態が保たれ、配置上の信頼性が
高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示すスロットルチャンバ
の要部断面図
【図2】 電熱線を巻回した円筒体の斜視図
【図3】 従来例を示すスロットルチャンバの平面図
【図4】 同上の正面図
【図5】 同上の右側面図
【図6】 図5のA−A断面図
【図7】 図4のB−B断面図
【符号の説明】
1 スロットルチャンバ本体 2 スロットル弁 3 円筒体 3a 溝 6 電熱線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂製のスロットルチャンバ本体の、スロ
    ットル弁を囲む内壁に、金属製の円筒体を一体に設けて
    なるスロットルチャンバにおいて、前記円筒体の外周
    、全周にわたる環状の溝を、スロットル弁の全閉時の
    状態に沿う位置に設け、この溝内に加熱用の電熱線を巻
    し、前記円筒体と電熱線とを一体にしてインサートし
    て前記スロットルチャンバ本体を樹脂成形する構成とし
    たことを特徴とするスロットルチャンバの氷結防止装
    置。
JP1991022636U 1991-04-08 1991-04-08 スロットルチャンバの氷結防止装置 Expired - Lifetime JP2547053Y2 (ja)

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JPS55112053U (ja) * 1979-01-31 1980-08-06
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JP3017242U (ja) * 1994-08-20 1995-10-24 三善産業株式会社 音響機器用スピーカーグリル表装装置

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