JP2545628B2 - 磁気再生方式 - Google Patents

磁気再生方式

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JP2545628B2
JP2545628B2 JP2043621A JP4362190A JP2545628B2 JP 2545628 B2 JP2545628 B2 JP 2545628B2 JP 2043621 A JP2043621 A JP 2043621A JP 4362190 A JP4362190 A JP 4362190A JP 2545628 B2 JP2545628 B2 JP 2545628B2
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裕之 渡部
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えばVTR(ビデオ・テープ・レコー
ダ)等の磁気再生装置の磁気再生方式に係わり、特に帯
状磁気記録媒体に記録されている信号の記録方式がどの
種の信号方式か予め自動判別してから次の動作モードに
移行することができる磁気再生方式に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、例えばVTRにおいては、テレビジョン方式とし
てNTSC方式,PAL方式等の種々の信号方式が用いられてい
る。磁気テープの早送り,巻戻しを行うテープ位置出し
モード時、再生モード時のいずれかの場合、信号方式に
応じて磁気再生装置が動作しないと誤動作するためその
信号方式を予め判別しておくことは重要である。
第5図は従来の磁気再生方式を示すブロック図であ
り、第5図において、1は磁気再生装置を再生モードに
するための再生スイッチ、2は再生スイッチ1がオンし
た時に磁気再生装置が移行する再生モードであり、磁気
テープに記録されている信号を再生している状態を示
す。3は再生モード2の時に磁気再生装置におけるキャ
プスタン速度と磁気テープに記録されているコントロー
ル信号を再生した信号(以下、CTL信号と称す。)に基
づいて数種の異なる信号方式のいずれであるかを自動的
に判別する自動判別器、4はその判別結果を記憶してお
くメモリである。通常、CTL信号は磁気テープの走行速
度を制御するためのものである。5は磁気テープを早送
り又は巻戻すための早送り又は巻戻しスイッチ、6は早
送り又は巻戻しスイッチ5がオンした時に磁気再生装置
が移行して磁気テープの任意の位置を出すためのテープ
位置出しモードであり、磁気テープの早送り又は巻戻し
状態を示す。7は信号方式を手動で選択するための選択
スイッチ、8は磁気再生装置が電源オン時の基本的状態
である停止モードであり、磁気テープが停止している状
態を示している。
次に動作について説明する。停止モード8の状態で、
再生スイッチ1が操作者によりオン操作されると、磁気
再生装置は再生モード2となり、磁気テープの記録信号
を読取ったり、自動判別器3により磁気テープの信号方
式を自動判別してその結果をメモリ4に記憶させてお
く。この自動判別器3は磁気テープに記憶され再生され
たCTL信号と回転センサにより検出されたキャプスタン
速度との関係から判別する。これはあるキャプスタン速
度に対して単位時間当りのCTL信号の再生パルス数が信
号方式によって異なることを利用したものであるが、次
に操作者により再生スイッチ1がオフ操作されると磁気
再生装置は停止モード8になる。
停止モード8の状態で、早送り又は巻戻しスイッチ5
が操作者によりオン操作されると、磁気再生装置はテー
プ位置出しモード6となり、磁気テープを早送り又は巻
戻しする。この早送り又は巻戻し時には、キャプスタン
速度が磁気テープの種類やその位置によって変化するた
めに信号方式の正確な自動判別は不可能である。そこ
で、前回の再生モード時に判別した信号方式の判別結果
をメモリ4から読み出して利用するか、もしくは手動操
作の選択スイッチ7を操作して信号方式を予め決定して
おく。磁気再生装置は、信号方式に応じて、テープの位
置を示すテープカウンタのカウント値の制御、テープ残
量表示の制御、記録の頭出しの制御を時間に基づいて行
う。そして、操作者により早送り又は巻戻しスイッチ5
がオフ操作されると磁気再生装置は停止モード8にな
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の磁気再生方式は以上のようなので、磁気テープ
に記録された信号の信号方式に応じた再生動作を行わな
いと、誤動作するなどの課題があった。
具体的には、磁気テープを収納したカセットを磁気再
生装置に装着後、再生モードにせずに早送り又は巻戻し
を行ったり、画像の信号方式を選択する選択スイッチを
間違えて操作してそのまま早送り又は巻戻しを行った
り、又は画像の信号方式が不明であって、電源を投入し
てから再生モードを経ないで早送り又は巻戻しを行った
りした場合、磁気テープの信号方式と異なった信号方式
に応じた時間による誤制御を行ってしまう。このため、
テープカウンタのずれ、テープ残量の誤表示、記録の頭
出し誤動作などの課題が発生する。
又、同一の磁気テープに異なった信号方式で記録が行
われていた場合、ある信号方式で正しくその磁気テープ
の記録信号を再生した後に早送り又は巻戻しを行って信
号方式が変化した場合、その状態で磁気再生装置を再生
モードにすると前の信号方式で再生するために再生画像
が再生開始時に乱れ、更に、信号方式が不明な新しいカ
セットを装着した場合でも、直ちに再生モードあるいは
テープ位置出しモードに移行すれば、同様の問題が発生
する。
この発明は上記のような課題を解決するためになされ
たもので、前述のような誤動作を招来する操作の実行に
際して、瞬時的に再生モードを付加して信号方式を予め
自動的に判別しておくことのできる磁気再生方式を得る
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る磁気再生方式は、磁気記録媒体から記
録信号を再生する再生手段と、前記再生手段によって前
記磁気記録媒体から再生されたコントロール信号に基づ
いて記録の信号方式を自動判別する自動判別手段と、前
記自動判別手段により判別した信号方式を記憶する記憶
手段とを備えた磁気再生装置における再生方式におい
て、前記磁気記録媒体の早送り又は巻戻しを行う録再位
置出しモードの開始直前又はその終了直後の少なくとも
いずれかの時点で、あるいは電源投入直後及び前記磁気
記録媒体装着直後に、再生モードを瞬時的に経由するこ
とで前記自動判別手段によって信号方式を予め判別する
ものである。
〔作 用〕
この発明における磁気再生方式は、再生モードを瞬時
的に経由して信号方式を予め判別することにより、判別
後の次の動作モード時にその判別した信号方式に従って
正しく動作することができる。
〔実施例〕
以下、この発明の各実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図はこの発明の一実施例による磁気再生方式を
示すブロック図であり、第1図において、従来例と同一
又は相当部分には第5図と同じ符号1〜6,8を付し、従
来例と異なる経路を破線で示してある。破線部は早送り
又は巻戻しスイッチ5→再生モード2→自動判別器3→
テープ位置出しモード6の経路を示している。
次に第1図を参照して第1実施例の動作について説明
する。再生モードの動作については従来例と同じなので
その説明を省略する。停止モード8の状態で、早送り又
は巻戻しスイッチ5がオン状態に操作されると磁気再生
装置は瞬時的に再生モード2を経由する。この時、自動
判別器3は従来と同様にキャプスタン速度とCTL信号の
関係から信号方式を判別してメモリ4に記憶させる。こ
の後に磁気再生装置は、テープ位置出しモード6に移行
するが、この際メモリ4に記憶されたばかりの信号方式
で動作上の制御を行う。更にその後にオフ操作されれ
ば、磁気再生装置は停止モード8に移行する。
以上のように、信号方式を判別した後にその信号方式
でテープ位置出しモード時の動作上の制御を行うために
テープカウンタずれ、テープ残量時間誤表示、頭出し誤
動作等の後動作を解消することができる。
また、上記実施例において、自動判別に必要な時間は
0.2〜0.3秒程度の極めて短時間であるため、再生モード
に移行する際のロス・タイムがない限り、上記磁気再生
方式を問題なく実現することができる。
第2図はこの発明の第2実施例による磁気再生方式を
示している。第2実施例の場合、磁気再生装置は早送り
又は巻戻しを行うテープ位置出しモード6の動作終了直
後に瞬時的に再生モード2を経由し、この時に自動判別
器3により信号方式を判別してメモリ4に記憶させた後
に停止モード8となる。このメモリ4に記憶されている
信号方式は次の再生モード2又は、テープ位置出しモー
ド6の時に利用される。
この第2実施例の場合、早送り又は巻戻しモードによ
り磁気テープの再生位置における信号方式が変化した場
合、次に再生モードに移行してもその変化した信号方式
を予め検知しているので再生画像が再生開始時から乱れ
ない。
第3図は、この発明の第3実施例による磁気再生方式
を示し、テープ位置出しモード6に移行する迄の経路を
破線で示し、その移行後から停止モード8に移行する迄
の経路を一点鎖線で示している。この第3実施例は第1
及び第2の実施例を組合せたものである。磁気再生装置
は早送り又は巻戻しを行うテープ位置出しモード6の開
始直前と終了直後に再生モード2を瞬時的に経由し、こ
の経由時に自動判別器3により信号方式を判別してメモ
リ4に記憶させる。
第4図はこの発明の第4実施例による磁気再生方式を
示すブロック図である。9は記録済みの磁気テープを収
納しているカセットが磁気再生装置に装着される動作モ
ードを示し、10はカセットが装着されている時に磁気再
生装置の電源がオンされた電源投入時の状態を示してい
る。カセットが磁気再生装置に装着される動作モード9
の直後又は磁気再生装置の電源がオンされた電源投入時
10の直後、磁気再生装置は瞬時的に再生モード2を経由
して停止モード8になる。この再生モード時に、自動判
別器3はカセット内の磁気テープの信号方式を判別して
メモリ4に記憶させ、停止モードを含まない次の動作モ
ードに備える。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によればテープ位置出しモー
ドの開始直前又は終了直後の少なくともいずれかの時点
で、あるいは電源投入直後及び前記帯状磁気記録媒体を
収納したカセット装着直後に、再生モードを瞬時的に経
由して信号方式を予め判別するようにしたので、信号方
式の判別後の次の動作モード時にその判別した信号方式
に従って正しく動作することができ、テープ位置出しモ
ード時のテープカウンタずれ、テープ残量時間誤表示、
頭出し誤動作等の誤動作を解消できる。また、電源投入
直後やカセット装着直後に、直ちに再生モードに移行し
ても、画像の信号方式は常に正しく選択されているた
め、再生モードの開始時における再生画像の乱れを解消
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの発明の第1ないし第4実施例
による磁気再生方式を各々示す各ブロック図、第5図は
従来の磁気再生方式を示すブロック図である。 図において、1……再生スイッチ、2……再生モード、
3……自動判別器、4……メモリ、5……早送り又は巻
戻しスイッチ、6……テープ位置出しモード、9……カ
セット装着動作モード、10……電源投入時。 なお、図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体から記録信号を再生する再生
    手段と、 前記再生手段によって前記磁気記録媒体から再生された
    コントロール信号に基づいて記録の信号方式を自動判別
    する自動判別手段と、 前記自動判別手段により判別した信号方式を記憶する記
    憶手段とを備えた磁気再生装置における再生方式におい
    て、 前記磁気記録媒体の早送り又は巻戻しを行う録再位置出
    しモードの開始直前又はその終了直後の少くともいずれ
    かの時点で、あるいは電源投入直後及び前記磁気記録媒
    体装着直後に、再生モードを瞬時的に経由することで前
    記自動判別手段によって信号方式を予め判別することを
    特徴とする磁気再生方式。
JP2043621A 1990-02-23 1990-02-23 磁気再生方式 Expired - Lifetime JP2545628B2 (ja)

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