JP2544837Y2 - 分割パネル連結構体 - Google Patents

分割パネル連結構体

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JP2544837Y2
JP2544837Y2 JP1868691U JP1868691U JP2544837Y2 JP 2544837 Y2 JP2544837 Y2 JP 2544837Y2 JP 1868691 U JP1868691 U JP 1868691U JP 1868691 U JP1868691 U JP 1868691U JP 2544837 Y2 JP2544837 Y2 JP 2544837Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えばパネルシャッ
ター等に適用される分割パネル連結構体に関し、特に長
尺のシャッター用パネルとして好適な分割パネル連結構
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパネルシャッターは、シャッター
開閉用開口の両側で起立する左右一対のガイドレール
と、該ガイドレール上部のパネル収納ブラケット内に配
置された左右一対のパネル昇降駆動系スプロケットと、
これらのスプロケットに噛合して前記ガイドレール内に
垂下する左右一対のチェーンと、これらのチェーンで長
手方向両側が吊持され、前記ガイドレールに沿って昇降
駆動される上下複数段のパネルとを備えた構成となって
いるが、これらのパネルは個々に一体構造物となってい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のこの種のパネル
は個々に一体構造物となっていたため、特に大型パネル
シャッターに適用されるパネルは長尺一体物となって重
量が相当に嵩み、且つ、パネル単体が頗る大型となって
その製作加工が煩雑化するのみならず、保管や出荷作業
およびシャッター組立作業等が非常に面倒で、作業上の
負担が大きく、また、長尺一体物のパネルは両側がチェ
ーンで吊持されてガイドレール間を昇降する際に中央部
が撓む等の課題があり、その撓み等を解消すべく構造上
の補強対策を考慮しなければならない等の問題点があっ
た。
【0004】この考案は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、組立前のパネルの軽量・小型化
が図れ、該パネルの製作加工,搬送,保管等が容易に行
え、パネル取扱い上の作業負担を軽減でき、しかも、シ
ャッター据付現場では長尺パネルを容易に手際よく組立
てることができて大きな間口に容易に対応させることが
でき、且つ、長尺パネルとしての強度をも充分に満足さ
せ得ると共に、意匠的美観をも確保できる分割パネル連
結構体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案に係る分割パネ
ル連結構体は、長手方向が特定のピッチで分割形成され
て互いに連結すべき分割パネルの被接続端部に接続用の
縦かまち材をそれぞれ一体装着し、これら両方の縦かま
ち材の先端面部に相互が横方向から嵌脱可能で且つスラ
イド自在な両方の係合部をそれぞれ一体形成すると共
に、片方の前記縦かまち材の一側部または両方の前記縦
かまち材におけるそれぞれの反対側部に、前記係合部の
少なくとも一側を覆って接続相手側の縦かまち材に向っ
て延びる横向きのオーバーラップ片を一体形成し、前記
縦かまち材の側部には、接続相手側の前記オーバーラッ
プ片の先端部を係脱自在に当接係合させる係合段部を設
け、前記両方の縦かまち材のそれぞれの係合部相互を、
前記オーバーラップ片の反対側から嵌込み係合させると
共に、前記オーバーラップ片の先端部を接続相手側の前
記係合段部に当接係合させ、この状態で前記両方の係合
部相互を締結手段で着脱可能に締結固定して成るもので
ある。
【0006】
【作用】この考案における分割パネル連結構体は、ユニ
ットパネルとして短尺の分割パネル単体を加工すればよ
いので、その製作が容易であり、また、前記短尺の分割
パネルは軽量・小型のため運搬および保管等も容易に行
え、そのパネル取扱い作業が従来の長尺一体物のパネル
に比して容易で、その作業負担の軽減が図れる。
【0007】また、現場等でのパネルシャッター組立に
際しては、連結すべき分割パネルの被接続端部における
それぞれの係合部を横方向からスライドさせて嵌込み係
合させるだけで、前記分割パネル相互を容易に手際よく
連結でき、該連結状態ではオーバーラップ片の先端部が
接続相手側の縦かまち材の係合段部に当接係合してその
オーバーラップ片が前記縦かまち材相互間の隙間を塞ぐ
ので、意匠的美観をも確保できる。
【0008】さらに、前記オーバーラップ片は、前記係
合部相互のスライドによる嵌込み係合時に、それら両者
の係合位置を適正位置に規制するストッパ機能を奏す
る。
【0009】そして、上述のように両方の係合部の相互
が適正に嵌込み係合され、且つ、縦かまち材相互間の隙
間がオーバーラップ片により覆われた状態で、前記両方
の係合部相互が締結手段により締結固定される。
【0010】このようにして、簡単に組立られた分割パ
ネル連結構体は長尺となり、この長尺の分割パネル連結
構体は、前記両方の係合部相互の横方向から嵌込み係合
で上下方向には抜けず、また、前記係合部相互の締結固
定により横方向にも抜けず、しかも、それらの係合部を
個々に有する接続用の縦かまち材によって分割パネル連
結構体の長手方向中途部が充分に補強されるため、長尺
パネルとして充分な強度を得ることができる。
【0011】また、前記両方の係合部相互の締結固定を
解除すれば、それら両者を抜き取り方向にスライドさせ
ることができ、そのスライドによって分割パネル連結構
体を分割パネル単位ごとに容易に分解できる。
【0012】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図について説明
する。図1はこの考案の一実施例によるパネルシャッタ
ーの概略的な正面図、図2はその分割パネル連結構体の
拡大正面図、図3は分割パネル連結構体の要部分解斜視
図、図4はその分割パネル連結構体の組立状態を示す要
部の一部切欠正面図、図5は図4のA−A線断面図であ
る。
【0013】図1において、1は建物の出入口や窓等の
シャッター開閉用開口の両側に起立配置された左右一対
のガイドレールであり、これらのガイドレール1は対向
面部にパネル昇降ガイド用の縦長開口を有する中空部材
から成っている。かかるガイドレール1の上部には、パ
ネル収納部となるパネル収納ブラケット2が配置されて
いる。
【0014】このパネル収納ブラケット2内には、正逆
回転駆動されるパネル昇降駆動系のスプロケット(図示
せず)が配置され、このスプロケットには前記ガイドレ
ール1内に垂下して昇降駆動される左右一対のチェーン
3が噛合している。
【0015】これらのチェーン3は、前記ガイドレール
1の相互間で垂直方向に隣合う上下複数段の分割パネル
連結構体(パネル)4の上部両側を吊持している。
【0016】前記分割パネル連結構体4は、長手方向が
特定のピッチで分割された複数の分割パネル5,6の相
互を後述する手段で連結した構造と成っている。
【0017】前記分割パネル5,6のそれぞれは、図1
および図2に示すように、上下の横枠部材7,8と側端
部の縦枠部材9と中補強材10とパネル面板11とを有
する構成となっている。
【0018】そして、前記分割パネル5,6のそれぞれ
の被接続端部には、図3〜図5に示すように接続用の縦
かまち材12,13が一体装着されている。
【0019】前記縦かまち材12,13において、一方
の縦かまち材12の一側部には他方の縦かまち材13に
向って延出するオーバーラップ片12aが、且つ、他方
の縦かまち材13の他側部には一方の縦かまち材12に
向って延出するオーバーラップ片13aがそれぞれ一体
突設されている。
【0020】また、前記両方の縦かまち材12,13に
おけるそれぞれのオーバーラップ片12a,13aの反
対側の側面部には、接続相手側のオーバーラップ片12
aまたは13aの先端部を当接係合させるための係合段
部12b,13bが一体形成されている。
【0021】さらに、前記両方の縦かまち材12,13
の先端面部には、図3〜図5に示すように、互いに嵌脱
可能で且つスライド自在な係合片部(係合部)14,1
5がそれぞれ上下に一体突設されている。
【0022】前記係合片部14,15において、一方の
係合片部14は結合用蟻溝形状の係合溝14aと結合用
蟻形状の係合突起14bとを隣合せ状態に有し、且つ、
他方の係合片部15は、前記係合溝14aに嵌脱可能で
スライド自在に嵌込み係合させる結合用蟻形状の係合突
起15aと、前記係合突起14bに嵌脱可能でスライド
自在に嵌込み係合させる結合用蟻溝形状の係合溝15b
とを隣合せ状態に有する図示例構成となっている。
【0023】ここで、前記一方の係合溝14aの一側開
口端はその系統のオーバーラップ片12aで閉塞され、
且つ、他方の係合溝15bの他側開口端はその系統のオ
ーバーラップ片13aで閉塞されている。
【0024】また、前記他方の係合片部15における係
合突起15aのオーバーラップ片13aと反対側の側面
部には締結用のネジ孔16が設けられ、且つ、一方のオ
ーバーラップ片12aには前記ネジ孔16に連通合致さ
せるための透孔17が設けられ、この透孔17を介して
前記ネジ孔16に締結手段としての止めネジ18(図
4,図5参照)が螺合されるようになっている。
【0025】次に分割パネル連結構体4の組立について
説明する。まず、一方の分割パネル5の縦かまち材12
における係合片部14の係合溝14aと係合突起14b
を、他方の分割パネル6の縦かまち材13における係合
片部15の係合突起15aと係合溝15bに、それぞれ
の系統のオーバーラップ片12aおよび13aと反対側
から横方向に嵌込んでスライド係合させる。
【0026】これにより、一方の係合片部14における
オーバーラップ片12aと反対側の側端面が接続相手側
である他方のオーバーラップ片13aに当接し、且つ、
他方の係合片部15におけるオーバーラップ片13aと
反対側の側端面が前記一方のオーバーラップ片12aに
当接すると、この一方のオーバーラップ片12aの先端
部が接続相手側の縦かまち材13の係合段部13bに当
接係合すると同時に、他方のオーバーラップ片13aの
先端部が接続相手側の縦かまち材12の係合段部12b
に当接係合する。また、これと同時に、前記一方のオー
バーラップ片12aの透孔17が接続相手側の係合片部
15のネジ孔16に連通合致する。
【0027】そこで、前記透孔17を介して前記ネジ孔
16に止めネジ18を螺合して緊締することにより、分
割パネル5,6の相互が確実かつ強固に連結されて分割
パネル連結構体4が組立られる。
【0028】このようにして組立られた分割パネル連結
構体4は長尺なものとなり、この長尺な分割パネル連結
構体4の両側上部がロングピンP(図2参照)を介して
パネル昇降駆動系スプロケットに噛合したチェーン3で
吊持される。
【0029】以上は分割パネル連結構体4をシャッター
据付現場等で組立れる場合であるが、この分割パネル連
結構体4は組立前の分割パネル5,6毎に格納保管や運
搬等の作業に供せられる。
【0030】また、一旦組立られた分割パネル連結構体
4であっても、止めネジ18を取り外せば、係合片部1
4,15の相互を係合解除方向に抜き取ることができ、
これによって、前記分割パネル連結構体4を分割パネル
5,6毎に簡単に分解することができる。
【0031】なお、上記実施例において、必ずしも両方
の縦かまち材12,13にそれぞれの反対側で接続相手
側に延びる両方のオーバーラップ片12a,13aを設
ける必要はなく、その何れか一方のオーバーラップ片だ
けであってもよく、この場合、不要化したオーバーラッ
プ片を着脱可能なカバー部材に置換すればよい。
【0032】また、前記各係合片部14,15は、係合
溝14aと係合突起14bおよび係合突起15aと係合
溝15bがそれぞれ並設されたものに限らず、何れか一
方の係合片部に係合突起または係合溝が、他方にその係
合突起または係合溝に嵌脱可能に嵌込み係合される係合
溝または係合突起を設けてもよく、この場合も同様の作
用効果が得られる。
【0033】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、長手
方向が特定のピッチで分割されたユニットパネルとして
短尺の分割パネル単体を加工すればよいので、その製作
が容易であり、また、前記短尺の分割パネルは軽量・小
型のため運搬および保管等も容易に行え、そのパネル取
扱い作業が従来の長尺一体物のパネルに比して容易で、
その作業負担の軽減が図れるという効果がある。
【0034】また、パネルシャッター据付現場等では、
連結すべき分割パネルの被接続端部におけるそれぞれの
係合部を横方向からスライドさせて嵌込み係合させるだ
けで、前記分割パネル相互を容易に手際よく連結でき、
該連結状態ではオーバーラップ片の先端部が接続相手側
の縦かまち材の係合段部に当接係合してそのオーバーラ
ップ片が前記縦かまち材相互間の隙間を塞ぐので、意匠
的美観をも確保できるという効果もある。
【0035】さらに、前記オーバーラップ片は、前記係
合部相互のスライドによる嵌込み係合時に、それら両者
の係合位置を適正位置に規制するストッパ機能をも奏す
るという効果もある。
【0036】そして、上述のように両方の係合部の相互
が適正に嵌込み係合され、且つ、縦かまち材相互間の隙
間がオーバーラップ片により覆われた状態で、前記両方
の係合部相互が締結手段により締結固定されるので、こ
のようにして、簡単に組立られた分割パネル連結構体は
長尺となり、この長尺の分割パネル連結構体は、前記両
方の係合部相互の横方向から嵌込み係合で上下方向には
抜けず、また、前記係合部相互の締結固定により横方向
にも抜けず、しかも、それらの係合部を個々に有する接
続用の縦かまち材によって分割パネル連結構体の長手方
向中途部が充分に補強されるため、長尺パネルとして充
分な強度を得ることができるという効果がある。
【0037】また、前記両方の係合部相互の締結固定を
解除すれば、それら両者を抜き取り方向にスライドさせ
ることができ、そのスライド操作により、分割パネル連
結構体を必要に応じて分割パネル単位ごとに容易に分解
できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるパネルシャッターの
概略的な正面図である。
【図2】分割パネル連結構体の拡大正面図である。
【図3】その分割パネル連結構体の要部分解斜視図であ
る。
【図4】同分割パネル連結構体の組立状態を示す要部の
一部切欠正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
4 分割パネル連結構体 5 分割パネル 6 分割パネル 12 縦かまち材 12a オーバーラップ片 12b 係合段部 13 縦かまち材 13a オーバーラップ片 13b 係合段部 14 係合片部(係合部) 15 係合片部(係合ぶ) 18 止めネジ(締結手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向が特定のピッチで分割形成され
    た分割パネルの相互を連結して一枚パネル構成とする分
    割パネル連結構体において、互いに連結すべき分割パネ
    ルの被接続端部にそれぞれ一体装着された接続用の縦か
    まち材と、これら両方の縦かまち材の先端面部にそれぞ
    れ一体形成され、相互が横方向から嵌脱可能で且つスラ
    イド自在に嵌込み係合される両方の係合部と、片方の前
    記縦かまち材の一側部または両方の前記縦かまち材にお
    けるそれぞれの反対側部に一体形成され、前記係合部の
    少なくとも一側を覆って接続相手側の縦かまち材に向っ
    て延びる横向きのオーバーラップ片と、前記縦かまち材
    の側部に設けられ、接続相手側の前記オーバーラップ片
    の先端部を係脱自在に当接係合させる係合段部とを備
    え、前記両方の縦かまち材のそれぞれの係合部を、前記
    オーバーラップ片の反対側から嵌込み係合させると共
    に、前記オーバーラップ片の先端部を接続相手側の前記
    係合段部に当接係合させ、この状態で前記両方の係合部
    相互を締結手段で着脱可能に締結固定して成る分割パネ
    ル連結構体。
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