JP2544661Y2 - 多連オーバースライドドアの誤操作防止装置 - Google Patents
多連オーバースライドドアの誤操作防止装置Info
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- JP2544661Y2 JP2544661Y2 JP1881291U JP1881291U JP2544661Y2 JP 2544661 Y2 JP2544661 Y2 JP 2544661Y2 JP 1881291 U JP1881291 U JP 1881291U JP 1881291 U JP1881291 U JP 1881291U JP 2544661 Y2 JP2544661 Y2 JP 2544661Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、開口部の幅方向に沿っ
て左右に配設された複数の昇降カーテンを開放して中柱
を外した時に当該各昇降カーテンを吊るワイヤを誤操作
により巻き出すのを防止する多連オーバースライドドア
の誤操作防止装置に関する。
て左右に配設された複数の昇降カーテンを開放して中柱
を外した時に当該各昇降カーテンを吊るワイヤを誤操作
により巻き出すのを防止する多連オーバースライドドア
の誤操作防止装置に関する。
【0002】
【従来技術】幅の広い開口部に設ける多連オーバースラ
イドドアは、開口部の幅方向に沿って複数の昇降カーテ
ンを連設すると共に、左右に隣接する昇降カーテン間に
中間ガイドレールとなる中柱を立設して開閉するように
成され、開放後はこの中柱を取り外すようにしている。
そして、このようなオーバースライドドアは、昇降カー
テンを開放して中柱を外した時に、昇降カーテンを吊り
下げるワイヤを巻き取った開閉ドラムを誤って巻出方向
に回転させても、オーバースライドドアが落下しないよ
うに落下防止装置が設けられている。
イドドアは、開口部の幅方向に沿って複数の昇降カーテ
ンを連設すると共に、左右に隣接する昇降カーテン間に
中間ガイドレールとなる中柱を立設して開閉するように
成され、開放後はこの中柱を取り外すようにしている。
そして、このようなオーバースライドドアは、昇降カー
テンを開放して中柱を外した時に、昇降カーテンを吊り
下げるワイヤを巻き取った開閉ドラムを誤って巻出方向
に回転させても、オーバースライドドアが落下しないよ
うに落下防止装置が設けられている。
【0003】この落下防止装置は、例えば、中柱の上端
からその受座に向かって突出せられる中柱固定用のロッ
ドと連動して、当該ロッドを引っ込めて中柱を外した時
に天井側に設けられたガイドレール内に突出する突起を
設け、当該突起に昇降カーテンのガイドローラが係止さ
れて昇降カーテンの落下が防止され、中柱を再び立てて
その上端側から中柱固定用のロッドが突出すると、当該
ロッドで前記ガイドレル内の突起が引っ込んで、昇降カ
ーテンを昇降させることができるようになっている。
からその受座に向かって突出せられる中柱固定用のロッ
ドと連動して、当該ロッドを引っ込めて中柱を外した時
に天井側に設けられたガイドレール内に突出する突起を
設け、当該突起に昇降カーテンのガイドローラが係止さ
れて昇降カーテンの落下が防止され、中柱を再び立てて
その上端側から中柱固定用のロッドが突出すると、当該
ロッドで前記ガイドレル内の突起が引っ込んで、昇降カ
ーテンを昇降させることができるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、昇降カ
ーテンを閉じようとして中柱を立てた際に中柱固定用の
ロッドが完全に突出されなかったり、中柱を立て忘れた
まま開閉ドラムを巻出方向に回動させると、昇降カーテ
ンは前記突起によって係止された状態で、その昇降カー
テンを吊り下げるワイヤのみが繰り出されるので、当該
ワイヤが開閉ドラムから外れたり、外れたワイヤが縺れ
合って、その開閉が不能になるという問題があった。そ
こで本考案は、昇降カーテンを閉じようとした際に、中
柱固定用のロッドが完全に突出されていなかったり、中
柱を立て忘れたまま、誤って開閉機やハンドルにより開
閉ドラムを巻出方向に回転駆動せんとしても、昇降カー
テンを吊るワイヤが巻き出されて開閉ドラムから外れた
り縺れたりすることがないようにすることを課題として
いる。
ーテンを閉じようとして中柱を立てた際に中柱固定用の
ロッドが完全に突出されなかったり、中柱を立て忘れた
まま開閉ドラムを巻出方向に回動させると、昇降カーテ
ンは前記突起によって係止された状態で、その昇降カー
テンを吊り下げるワイヤのみが繰り出されるので、当該
ワイヤが開閉ドラムから外れたり、外れたワイヤが縺れ
合って、その開閉が不能になるという問題があった。そ
こで本考案は、昇降カーテンを閉じようとした際に、中
柱固定用のロッドが完全に突出されていなかったり、中
柱を立て忘れたまま、誤って開閉機やハンドルにより開
閉ドラムを巻出方向に回転駆動せんとしても、昇降カー
テンを吊るワイヤが巻き出されて開閉ドラムから外れた
り縺れたりすることがないようにすることを課題として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案は、開口部の幅方向に沿って左右に配設され
た複数の昇降カーテンを開放して中柱を外した時に当該
各昇降カーテンを閉鎖方向に誤操作するのを防止する多
連オーバースライドドアの誤操作防止装置であって、前
記各昇降カーテンを吊り下げるワイヤを巻き取る開閉ド
ラムに連動して回転するラチェット歯車と、そのラチェ
ット歯車のワイヤ巻出方向への回転を阻止するラチェッ
ト爪とから成るラチェット機構と、左右に隣接する昇降
カーテン間に立てられて中間ガイドレールとなる中柱の
上端からその受座に向かって突出せられるロッドにより
操作されて前記ラチェット爪をラチェット歯車から外す
ラチェット解除機構とを備えたことを特徴とする。
に、本考案は、開口部の幅方向に沿って左右に配設され
た複数の昇降カーテンを開放して中柱を外した時に当該
各昇降カーテンを閉鎖方向に誤操作するのを防止する多
連オーバースライドドアの誤操作防止装置であって、前
記各昇降カーテンを吊り下げるワイヤを巻き取る開閉ド
ラムに連動して回転するラチェット歯車と、そのラチェ
ット歯車のワイヤ巻出方向への回転を阻止するラチェッ
ト爪とから成るラチェット機構と、左右に隣接する昇降
カーテン間に立てられて中間ガイドレールとなる中柱の
上端からその受座に向かって突出せられるロッドにより
操作されて前記ラチェット爪をラチェット歯車から外す
ラチェット解除機構とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案によれば、左右の昇降カーテンの間に中
柱が立てられていない状態、又はその中柱の上端から突
出するロッドが完全に突出されていない状態では、各昇
降カーテンを吊り下げるワイヤを巻き取る開閉ドラムに
連動して回転するラチェット歯車とラチェット爪が係合
して、開閉ドラムのワイヤ巻出方向への回転が阻止され
るので、開閉機の誤動作により昇降カーテンが開放され
た状態で開閉ドラムからワイヤが巻き出されてその開閉
ドラムから外れたり、外れたワイヤが縺れ合って、昇降
カーテンが開閉不能になることも防止される。また、ワ
イヤの巻き出しが阻止されるので、昇降カーテンの自重
による落下も防止される。そして、中柱を立ててロッド
を確実に突出させると、そのロッドで操作されるラチェ
ット解除機構によりラチェット爪がラチェット歯車から
外されて、開閉ドラムのワイヤ巻出方向への回転が可能
になる。
柱が立てられていない状態、又はその中柱の上端から突
出するロッドが完全に突出されていない状態では、各昇
降カーテンを吊り下げるワイヤを巻き取る開閉ドラムに
連動して回転するラチェット歯車とラチェット爪が係合
して、開閉ドラムのワイヤ巻出方向への回転が阻止され
るので、開閉機の誤動作により昇降カーテンが開放され
た状態で開閉ドラムからワイヤが巻き出されてその開閉
ドラムから外れたり、外れたワイヤが縺れ合って、昇降
カーテンが開閉不能になることも防止される。また、ワ
イヤの巻き出しが阻止されるので、昇降カーテンの自重
による落下も防止される。そして、中柱を立ててロッド
を確実に突出させると、そのロッドで操作されるラチェ
ット解除機構によりラチェット爪がラチェット歯車から
外されて、開閉ドラムのワイヤ巻出方向への回転が可能
になる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本考案に係る多連オーバース
ライドドアの落下防止装置の第一実施例を示す側面図、
図2はその正面図、図3は第二実施例を示す側面図であ
る。
具体的に説明する。図1は本考案に係る多連オーバース
ライドドアの落下防止装置の第一実施例を示す側面図、
図2はその正面図、図3は第二実施例を示す側面図であ
る。
【0008】図中1は、開口部の幅方向に沿って複数の
昇降カーテンが左右に配設された多連オーバースライド
ドアであって、各昇降カーテンが開閉ドラム2に巻き取
られるワイヤ3で吊り下げられ、開閉ドラム2を開閉機
やハンドル等で正逆回転させてワイヤ3の巻取・巻出を
行うことにより、各昇降カーテンがガイドレール4に沿
って開閉されるように成されている。
昇降カーテンが左右に配設された多連オーバースライド
ドアであって、各昇降カーテンが開閉ドラム2に巻き取
られるワイヤ3で吊り下げられ、開閉ドラム2を開閉機
やハンドル等で正逆回転させてワイヤ3の巻取・巻出を
行うことにより、各昇降カーテンがガイドレール4に沿
って開閉されるように成されている。
【0009】5は、左右に隣接する昇降カーテン間に立
てられて中間ガイドレール4aとなる中柱であって、開
口部の幅方向に沿って移動可能に設けられている。そし
て、中柱5の上端には、その中柱5に設けた操作レバー
で開口部に形成された受座6の係合孔7に向かって突出
せられる二本の固定用ロッド8と、その中間に当該固定
用ロッド8と連動して突出するもう一本のロッド9が設
けられている。
てられて中間ガイドレール4aとなる中柱であって、開
口部の幅方向に沿って移動可能に設けられている。そし
て、中柱5の上端には、その中柱5に設けた操作レバー
で開口部に形成された受座6の係合孔7に向かって突出
せられる二本の固定用ロッド8と、その中間に当該固定
用ロッド8と連動して突出するもう一本のロッド9が設
けられている。
【0010】10は、開閉ドラム2の誤操作を防止する
誤操作防止装置であって、開閉ドラム2の回転軸2aに
取り付けられてその開閉ドラム2と一体に回転するラチ
ェット歯車11と、そのラチェット歯車11のワイヤ巻
出方向への回転を阻止するラチェット爪12とから成る
ラチェット機構13と、中柱5の上端から突出したロッ
ド9により操作されて前記ラチェット爪12をラチェッ
ト歯車11から外すラチェット解除機構14とを備えて
いる。
誤操作防止装置であって、開閉ドラム2の回転軸2aに
取り付けられてその開閉ドラム2と一体に回転するラチ
ェット歯車11と、そのラチェット歯車11のワイヤ巻
出方向への回転を阻止するラチェット爪12とから成る
ラチェット機構13と、中柱5の上端から突出したロッ
ド9により操作されて前記ラチェット爪12をラチェッ
ト歯車11から外すラチェット解除機構14とを備えて
いる。
【0011】ラチェット機構13を成すラチェット歯車
11及びラチェット爪12は、左右に隣接する各昇降カ
ーテンの開閉ドラム2及び2ごとに個別に設けられてお
り、ラチェット爪12は、ラチェット歯車11に対して
回動して係脱されるように支持されると共に、スプリン
グ15で係合方向に回動するように付勢され、その先端
にラチェット歯車11の係合歯11aと係合される係合
歯12aが形成されている。そして、ラチェット歯車1
1の係合歯11aは、ラチェット爪12と係合された状
態で、その係合歯11aの先端が描く軌跡と交差しない
形状に形成されて、ラチェット解除機構14によって外
されるときに、噛み合っている係合歯11a及び12a
同士が互いに擦れたり引っ掛かったりして、損傷や摩耗
を生じないように成されている。
11及びラチェット爪12は、左右に隣接する各昇降カ
ーテンの開閉ドラム2及び2ごとに個別に設けられてお
り、ラチェット爪12は、ラチェット歯車11に対して
回動して係脱されるように支持されると共に、スプリン
グ15で係合方向に回動するように付勢され、その先端
にラチェット歯車11の係合歯11aと係合される係合
歯12aが形成されている。そして、ラチェット歯車1
1の係合歯11aは、ラチェット爪12と係合された状
態で、その係合歯11aの先端が描く軌跡と交差しない
形状に形成されて、ラチェット解除機構14によって外
されるときに、噛み合っている係合歯11a及び12a
同士が互いに擦れたり引っ掛かったりして、損傷や摩耗
を生じないように成されている。
【0012】また、ラチェット解除機構14は、図1に
示すように、受座6内に挿し込まれたロッド9により押
し動かされるリンク16を介して、前記ラチェット爪1
2をラチェット歯車11から外すように成されている。
リンク16は、上下方向に摺動自在に配設されて、その
下端側が操作ロッド9に当たるように受座6の真上に配
設されると共に、その上端側が左右のラチェット爪1
2,12の後端に夫々回動自在に連結され、ロッド9に
より上方に押し動かされたときに、各ラチェット爪12
をスプリング15の付勢方向に抗して各ラチェット歯車
11から外す方向に回動させるようになされている。な
お、17は、操作ロッド9を抜いたときにラチェット爪
12が確実にラチェット歯車11に係合されるように、
リンク16を下方に付勢するスプリングである。
示すように、受座6内に挿し込まれたロッド9により押
し動かされるリンク16を介して、前記ラチェット爪1
2をラチェット歯車11から外すように成されている。
リンク16は、上下方向に摺動自在に配設されて、その
下端側が操作ロッド9に当たるように受座6の真上に配
設されると共に、その上端側が左右のラチェット爪1
2,12の後端に夫々回動自在に連結され、ロッド9に
より上方に押し動かされたときに、各ラチェット爪12
をスプリング15の付勢方向に抗して各ラチェット歯車
11から外す方向に回動させるようになされている。な
お、17は、操作ロッド9を抜いたときにラチェット爪
12が確実にラチェット歯車11に係合されるように、
リンク16を下方に付勢するスプリングである。
【0013】以上が第一実施例の構成であって次にその
動作について説明する。まず、昇降カーテン間に中柱5
が立てられているときは、その上端からロッド9が突出
されてラチェット爪12がラチェット歯車11から外れ
ているので、開閉ドラム2を正逆回転させてワイヤ3の
巻取・巻出を行い、当該ワイヤ3に吊り下げられている
昇降カーテンを自由に開閉することができる。
動作について説明する。まず、昇降カーテン間に中柱5
が立てられているときは、その上端からロッド9が突出
されてラチェット爪12がラチェット歯車11から外れ
ているので、開閉ドラム2を正逆回転させてワイヤ3の
巻取・巻出を行い、当該ワイヤ3に吊り下げられている
昇降カーテンを自由に開閉することができる。
【0014】次いで、昇降カーテンを開放した状態で、
中柱5を外すために固定用ロッド8とロッド9を引っ込
めると、当該ロッド9で上方に押し動かされていたリン
ク16がスプリング17で下方に摺動せられて、ラチェ
ット爪12がラチェット歯車11に係合され、ラチェッ
ト歯車11と連動して回転する開閉ドラム2のワイヤ巻
出方向への回転が阻止される。したがって、昇降カーテ
ンを開放して中柱5を外した時に、ワイヤ3が巻き出さ
れることがなくその昇降カーテンが自重により落下する
事故を防止できると同時に、中柱5を立てない限り、開
閉ドラム2をワイヤ3の巻出方向に回転させることがで
きないので、開閉機やハンドルの誤操作により開閉ドラ
ム2がワイヤ3の巻出方向へ回転せられて、そのワイヤ
3が開閉ドラム2から外れたり、外れたワイヤ3が互い
に縺れ合ったりする事故も防止できる。
中柱5を外すために固定用ロッド8とロッド9を引っ込
めると、当該ロッド9で上方に押し動かされていたリン
ク16がスプリング17で下方に摺動せられて、ラチェ
ット爪12がラチェット歯車11に係合され、ラチェッ
ト歯車11と連動して回転する開閉ドラム2のワイヤ巻
出方向への回転が阻止される。したがって、昇降カーテ
ンを開放して中柱5を外した時に、ワイヤ3が巻き出さ
れることがなくその昇降カーテンが自重により落下する
事故を防止できると同時に、中柱5を立てない限り、開
閉ドラム2をワイヤ3の巻出方向に回転させることがで
きないので、開閉機やハンドルの誤操作により開閉ドラ
ム2がワイヤ3の巻出方向へ回転せられて、そのワイヤ
3が開閉ドラム2から外れたり、外れたワイヤ3が互い
に縺れ合ったりする事故も防止できる。
【0015】そして、昇降カーテンを閉じるときは、各
昇降カーテン間に再び中柱5を立ててその上端から固定
用ロッド8とロッド9を突出させて、当該ロッド9で操
作されるリンク16を介してラチェット歯車11からラ
チェット爪12を外せば、開閉ドラム2をワイヤ巻出方
向に回動させることができる。
昇降カーテン間に再び中柱5を立ててその上端から固定
用ロッド8とロッド9を突出させて、当該ロッド9で操
作されるリンク16を介してラチェット歯車11からラ
チェット爪12を外せば、開閉ドラム2をワイヤ巻出方
向に回動させることができる。
【0016】次に、図3に示す第二実施例では、ラチェ
ット解除機構14が、中柱5の上端から突出するロッド
9で回動せられるレバー18と、当該レバー18により
牽引される作動ワイヤ19とを介して、ラチェット爪1
2をラチェット歯車11から外すようになされている。
レバー18の先端は、ロッド9により押し動かされて上
下に摺動されるリンク20の上端側に回動自在に連結さ
れ、当該リンク20はスプリング20aを介して下方に
付勢されている。そして、当該レバー18を支持するブ
ラケット21とラチェット爪12を支持するブラケット
22との間に、前記作動ワイヤ19のアウターワイヤ1
9aが連結され、そのアウターワイヤ19a内を挿通さ
れるインナーワイヤ19bの一端がロッド9の突出によ
って回転される前記レバー18の回転軸18aに巻き取
られるように取り付けられると共に、他端がラチェット
爪12の先端側に連結されて、回転軸18aに巻き取ら
れたときにラチェット爪12をラチェット歯車11から
離反する方向に引っ張るようになされている。
ット解除機構14が、中柱5の上端から突出するロッド
9で回動せられるレバー18と、当該レバー18により
牽引される作動ワイヤ19とを介して、ラチェット爪1
2をラチェット歯車11から外すようになされている。
レバー18の先端は、ロッド9により押し動かされて上
下に摺動されるリンク20の上端側に回動自在に連結さ
れ、当該リンク20はスプリング20aを介して下方に
付勢されている。そして、当該レバー18を支持するブ
ラケット21とラチェット爪12を支持するブラケット
22との間に、前記作動ワイヤ19のアウターワイヤ1
9aが連結され、そのアウターワイヤ19a内を挿通さ
れるインナーワイヤ19bの一端がロッド9の突出によ
って回転される前記レバー18の回転軸18aに巻き取
られるように取り付けられると共に、他端がラチェット
爪12の先端側に連結されて、回転軸18aに巻き取ら
れたときにラチェット爪12をラチェット歯車11から
離反する方向に引っ張るようになされている。
【0017】したがって、昇降カーテン間に立てた中柱
5の上端からロッド9を突出させると、レバー18が回
動されてインナーワイヤ19bがその回動方向に巻か
れ、ラチェット爪12がラチェット歯車11から離反す
る方向に引っ張られて回動され、また、ロッド9を引っ
込めると、ラチェット爪12を係合方向に付勢するスプ
リング15によってレバー18が原位置に復帰される。
このようにすると、作動ワイヤ19の長さを変えること
によって、ラチェット機構13とレバー18の設置位置
を開口部の高さに合わせて自由に設定できるので、現場
での設置が非常に簡単になる。
5の上端からロッド9を突出させると、レバー18が回
動されてインナーワイヤ19bがその回動方向に巻か
れ、ラチェット爪12がラチェット歯車11から離反す
る方向に引っ張られて回動され、また、ロッド9を引っ
込めると、ラチェット爪12を係合方向に付勢するスプ
リング15によってレバー18が原位置に復帰される。
このようにすると、作動ワイヤ19の長さを変えること
によって、ラチェット機構13とレバー18の設置位置
を開口部の高さに合わせて自由に設定できるので、現場
での設置が非常に簡単になる。
【0018】なお、上記実施例の説明では、開閉ドラム
2が開口部の上方に設置されたオーバースライドドアに
ついて説明したが、本考案はこれに限らず、開閉ドラム
2がガイドレール4の後端側に設けられるものについて
も適用することができる。また、中柱5の上端側に、固
定用ロッド8とは別にロッド9を設け、そのロッド9で
ラチェット解除機構14を操作する場合について説明し
たが、固定用ロッド8でラチェット解除機構14を操作
する場合であってもよい。さらに、中柱5は移動式のも
のに限らず、着脱式のものであってもよい。さらにま
た、実施例では、各開閉ドラム2,2ごとに設けられた
ラチェット歯車11,11に対して夫々ラチェット爪1
2,12が係合方向に付勢されて設けられているので、
左右のラチェット歯車11の係合歯11aの位置が多少
ずれていても、確実に夫々のラチェット爪12,12を
係合させることができる。
2が開口部の上方に設置されたオーバースライドドアに
ついて説明したが、本考案はこれに限らず、開閉ドラム
2がガイドレール4の後端側に設けられるものについて
も適用することができる。また、中柱5の上端側に、固
定用ロッド8とは別にロッド9を設け、そのロッド9で
ラチェット解除機構14を操作する場合について説明し
たが、固定用ロッド8でラチェット解除機構14を操作
する場合であってもよい。さらに、中柱5は移動式のも
のに限らず、着脱式のものであってもよい。さらにま
た、実施例では、各開閉ドラム2,2ごとに設けられた
ラチェット歯車11,11に対して夫々ラチェット爪1
2,12が係合方向に付勢されて設けられているので、
左右のラチェット歯車11の係合歯11aの位置が多少
ずれていても、確実に夫々のラチェット爪12,12を
係合させることができる。
【0019】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、中
柱を立設してロッドを確実に突出させない限り、ラチェ
ット機構が解除されないので、中柱が立設されていなか
ったり、完全にロッドが突出されていない状態では、ラ
チェット爪とラチェット歯車が係合して、ラチェット歯
車に連動する開閉ドラムのワイヤ巻出方向への回転が阻
止されるので、開閉機やハンドルを誤操作しても開閉ド
ラムを巻出方向に回転させることができず、したがっ
て、ワイヤが巻き出されたり、開閉ドラムから外れて縺
れ、昇降カーテンが開閉不能になることがないという優
れた効果を有する。
柱を立設してロッドを確実に突出させない限り、ラチェ
ット機構が解除されないので、中柱が立設されていなか
ったり、完全にロッドが突出されていない状態では、ラ
チェット爪とラチェット歯車が係合して、ラチェット歯
車に連動する開閉ドラムのワイヤ巻出方向への回転が阻
止されるので、開閉機やハンドルを誤操作しても開閉ド
ラムを巻出方向に回転させることができず、したがっ
て、ワイヤが巻き出されたり、開閉ドラムから外れて縺
れ、昇降カーテンが開閉不能になることがないという優
れた効果を有する。
【図1】 本考案の第一実施例を示す側面図。
【図2】 その正面図。
【図3】 本考案の第二実施例を示す側面図。
1・・・オーバースライドドア 2・・・開閉ドラム 3・・・ワイヤ 4a・・中間ガイドレール 5・・・中柱 6・・・受座 9・・・ロッド 11・・・ラチェット歯車 12・・・ラチェット爪 13・・・ラチェット機構 14・・・ラチェット解除機構 16・・・リンク 18・・・レバー 19・・・作動ワイヤ
Claims (4)
- 【請求項1】 開口部の幅方向に沿って左右に配設され
た複数の昇降カーテンを開放して中柱を外した時に当該
各昇降カーテンを吊るワイヤを誤操作により巻き出すの
を防止する多連オーバースライドドアの誤操作防止装置
であって、前記各昇降カーテンを吊り下げるワイヤ
(3)を巻き取る開閉ドラム(2)に連動して回転する
ラチェット歯車(11)と、そのラチェット歯車(1
1)のワイヤ巻出方向への回転を阻止するラチェット爪
(12)とから成るラチェット機構(13)と、左右に
隣接する昇降カーテン間に立てられて中間ガイドレール
(4a)となる中柱(5)の上端からその受座(6)に
向かって突出せられるロッド(9)により操作されて前
記ラチェット爪(12)をラチェット歯車(11)から
外すラチェット解除機構(14)とを備えたことを特徴
とする多連オーバースライドドアの誤操作防止装置。 - 【請求項2】 前記ラチェット解除機構(14)が、前
記中柱の上端から突出するロッド(9)で押し動かされ
るリンク機構(16)を介して、前記ラチェット爪(1
2)を前記ラチェット歯車(11)から外すようになさ
れた請求項1記載の多連オーバースライドドアの誤操作
防止装置。 - 【請求項3】 前記ラチェット解除機構が、前記中柱の
上端から突出するロッドで回動されるレバー(18)
と、当該レバー(18)により牽引される作動ワイヤ
(19)とを介して、前記ラチェット爪(12)を前記
ラチェット歯車(11)から外すようになされた前記請
求項1記載の多連オーバースライドドアの誤操作防止装
置。 - 【請求項4】 前記ラチェット機構(13)が、中柱
(5)を挟んで左右に隣接する各昇降カーテンの開閉ド
ラム(2)ごとに個別に設けられている前記請求項1に
記載の多連オーバースライドドアの誤操作防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1881291U JP2544661Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 多連オーバースライドドアの誤操作防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1881291U JP2544661Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 多連オーバースライドドアの誤操作防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04114993U JPH04114993U (ja) | 1992-10-12 |
JP2544661Y2 true JP2544661Y2 (ja) | 1997-08-20 |
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ID=31905217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1881291U Expired - Fee Related JP2544661Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 多連オーバースライドドアの誤操作防止装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2544661Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP1881291U patent/JP2544661Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04114993U (ja) | 1992-10-12 |
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