JP2544440Y2 - マイクロホン装置 - Google Patents

マイクロホン装置

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JP2544440Y2
JP2544440Y2 JP1985007263U JP726385U JP2544440Y2 JP 2544440 Y2 JP2544440 Y2 JP 2544440Y2 JP 1985007263 U JP1985007263 U JP 1985007263U JP 726385 U JP726385 U JP 726385U JP 2544440 Y2 JP2544440 Y2 JP 2544440Y2
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JP
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microphone
sound
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ear
directivity
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JP1985007263U
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JPS61124185U (ja
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敏和 好美
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Pioneer Corp
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Pioneer Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、実耳の受音特性、特に指向特性を忠実に再
現して集音するのに適したマイクロホン装置に関するも
のである。
この種のマイクロホン装置は、例えば車両に搭載した
カーステレオ装置による再生音を運転席で受音し、スピ
ーカの取付位置や向きの調整などを行う際に使用され
る。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来この種のマイクロホン装置として第7図に示すダ
ミーヘッドマイクロホンがある。これは、プラスチック
製の人形の頭部に耳介aに通じる外耳道bを作り、鼓膜
の位置に小型のマイクロホンcを仕込んだもので、バイ
ノーラル再生を行うための集音などに用いられることが
多い。しかし、このダミーヘッドの受音特性は、再生時
の本人の受音特性と特に指向性で異るため、良好な集音
を行うことができず、方向感などの再現が難しい。ま
た、ダミーヘッド自体が大型でかさばるため、その持ち
運びや取り扱いが面倒である他、コスト高となるなどの
欠点がある。
上述のダミーヘッドマイクロホンの他に、第8図に示
すような実耳装置マイクロホンも従来あった。該マイク
ロホンはケースA内にヘッドホンBとマイクロホンCと
を収容して構成され、ポケッタブルタイプの録音再生装
置と組合せて使用し、ヘッドホン受聴とマイクロホン集
音の切り替えを可能にしたもので、集音時にはヘッドホ
ンBを止め、耳介に装着した状態で本人の声又は周囲の
音をマイクロホンCで集音録音する。なお、マイクロホ
ンとしては無指向性のエレクトレットコンデンサタイプ
のものが用いられることが多い。
しかし、このマイクロホンでは、ケースA内にヘッド
ホンBも収容されており、マイクロホンCによる実耳に
忠実な集音という機能よりもヘッドホンBによる再生機
能の方が優先されている。このため、図からも明らかな
ように、マイクロホンCは耳介Dから外側に突出して位
置されるようになり、集音を行うマイクロホンCの受音
面Eも耳介の外側に位置される。このようなマイクロホ
ンCの受音特性は耳介による音の反射、回析の影響を受
け難く、従って実耳の指向性が再現されない欠点を有す
る。
第9図(a)は頭正中面を0°として装着側を90°と
した実耳の鼓膜面上での周波数特性、第9図(b)は第
9図(a)の0°の特性で基準化した指向性をそれぞれ
示し、これらの図と第8図のマイクロホンによる周波数
特性と指向性とをそれぞれ示す第10図(a),(b)と
をそれぞれ比較すれば判るように、第8図のマイクロホ
ンでは0°方向に対する90,180,270°の各周波数特性と
指向性が実耳に比べて大きく異なり、これを装着して集
音を行っても実耳と同等の効果は得られない。すなわ
ち、集音された信号は実耳の伝送特性及び方向感が再現
されない。
ところで、第9図(b)の指向性は、実耳の鼓膜直前
までマイクロホンのプローブを伸ばして位置させ集音す
ることで実験的に得られるが、安全性を欠き作業も面倒
で実用的でない。また、同図の指向性は外耳道入口から
4〜5mm程度内側を受音点としたときにも等価的に得ら
れるが、ここにマイクロホンを位置させた場合にも同様
の欠点がある。
〔考案の目的〕
本考案は上述した従来のものの欠点を除去するために
成されたもので、実耳に忠実な受音特性をもって集音す
ることができ、しかも実耳への装着が簡単にかつ安全に
行うことのできるマイクロホン装置を提供することを目
的としている。
〔実施例〕
以下、本考案によるマイクロホン装置の実施例を図に
基づいて説明する。
第1図は本考案によるマイクロホン装置の実耳装着し
た使用状態を示す断面図であり、同図において、1はカ
ップ状のケースであって、その底部には、中央部分を除
く周辺部に等間隔で離間された4つの受音孔1aがあけら
れている。また開口には、音響透過性を有するネットグ
リル2が配されている。そしてケース底部の中央部分か
ら起立されているポスト1bには、エレクトレットコンデ
ンサマイクロホンユニット3が、その振動板面3aをケー
スの開口に向けて配置され、マイクロホンユニット3か
らケース1外にリード線4が引出されている。なお、第
2図はネットグリル2面側から見た平面図である。
上述した構成のマイクロホン装置は、図示のように耳
介10に装着されて保持されるものであるが、第3図に示
すように耳介には、外耳道(耳孔)10aの入口の直前に
耳甲介腔10bのくぼみ部があり、その周囲には耳輪脚10c
や対耳輪10dなどがある。また、側頭部のつけ根には耳
珠10eがあり、この耳珠10eと共に耳甲介腔10b及び外耳
道10aの入口を覆う形に対珠10fが配され、耳珠10eと対
珠10fとの間には珠間切痕10gがある。上記耳珠10e、対
珠10f及び耳甲介腔10bは、主に軟骨によってその形が作
られ、それらの表面は弾性をもった皮膚などの表面組織
で包まれていて、充分な柔さを持ち、また各軟骨も曲げ
の弾力性を有する。
従って、上述した構成のマイクロホン装置は、第4図
に示すように、耳介の外耳道10aの直前の、耳珠10eと対
珠10fとの間の耳甲介腔10bのくぼみ部にケース1ごと嵌
め込まれて装着され得、かつその装着状態が耳介の耳甲
介腔10bと耳珠10e及び対珠10fの弾性力及び摩擦力とに
よって保持され得る形状、大きさに形成され、その装着
状態では、ケース1は耳輪10hの頂部10iと耳珠10e、対
珠10fの各先端とを含む平面10jよりも内側の外耳道入口
10aの近傍すなわち耳甲介腔10bに位置され、ケース1の
背面側のテーパ面1cに耳介の耳珠10e及び対珠10fが当接
してマイクロホン装置が耳介の各組織にスッポリと包み
込まれて耳珠10eと対珠10fの弾性力及び摩擦力によって
保持され、リード線4が珠間切痕10gを通じて外部に引
出される。
この結果、ケース1内のマイクロホンユニット3の振
動板面3aは外耳道入口10aに接近した位置で受音を行う
ことができ、音は実耳の耳介によって反射、回析の影響
を受けてケース1の受音孔1aからケース1内を通過し、
ネットグリル2を通じて外耳道10aを導びかれる。従っ
て、このときの外耳道10aの音響特性は、本考案による
マイクロホン装置を装着しない状態のときと等価となり
劣化していないので、装置の装着にも拘らず装着者は所
定の音を聴取することができ、受音の際のモニターが可
能である。
第5図(a),(b)は、本考案によるマイクロホン
装置を実耳に装着したときの周波数特性と0°特性で基
準化した指向性とをそれぞれ示すグラフであり、約8KHz
以上での周波数特性が第9図(a)に示す実耳の特性と
異なっているが、これは受音位置が実耳と異なることに
起因するもので、マイクロホンユニット以後の電気回路
によって補正することができ、その結果得られる第5図
(b)の指向性は各角度で第9図(b)の実耳の指向性
とほぼ等しくなっている。
以上のように、実耳と等価な指向性を有するマイクロ
ホン装置が得られ、これによって集音したソースは、伝
送特性、方向感の再現性が良好となる。例えば、バイノ
ーラル受音などにも使用できるようになる。また、脱着
も容易となり、外形がコンパクトで持ち運びにも便利と
なる他、コストも安価である。
なお、第1図及び第2図に示した装置の外形は外径16
mm、厚さ10mmに作られている。
ところで、上述の実施例では、ケース1に音響透過性
の開放口或いはネットを設けることで、実耳に等価な伝
達特性及び指向特性を得ると共に、集音時の音のモニタ
ーを装着者ができるようにしている。
〔効果〕
以上説明したように本考案によれば、耳介の外耳道の
直前の耳珠との間の耳甲介腔のくぼみ部に嵌め込まれて
装着することができ、しかも装着状態で耳介の耳輪頂部
と対珠及び対珠の各先端とを含む平面より内側に位置さ
れるので、耳介で反射、回折した音を受音することにな
り、その指向特性は実耳に等価なものとなり、これを用
いて集音したソースは方向感の再現性に優れたものとな
る。
また、装着状態が耳介の耳甲介腔と耳珠及び対珠の弾
性及び摩擦力とによって保持されうる形状、大きさにな
っているので、実耳への着脱を容易にかつ安全に行うこ
とができる他、装着した際の違和感が少なく装着感が極
めて良好である。
更に、外形がコンパクトで持ち運びや収納に便利で、
かつダミーヘッドに比べて極めて安価であるなどの多く
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるマイクロホン装置を実耳に装着し
た状態を示す断面図、第2図は同装置の平面図、第3図
は耳介の構造を示す斜視図、第4図は耳介への同装置の
装着状態を示す斜視図、第5図(a),(b)は同装置
の同周波数特性、指向性をそれぞれ示すグラフ、第6図
は他の実施例を示す断面図、第7図は従来例であるダミ
ーヘッドを示す正面図、第8図は従来の他の一例を示す
断面図、第9図(a),(b)は実耳の、第10図
(a),(b)は第8図の例の周波数特性、指向性をそ
れぞれ示すグラフである。 10……耳介、10a……外耳道、10b……耳甲介腔、10e…
…耳珠、10f……対珠、10h……耳輪、10i……頂部、10j
……平面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耳珠及び対珠によって保持され、耳輪頂部
    と耳珠及び対珠の各先端とを含む平面よりも内側の外耳
    道入口近傍にマイクロホンユニットの振動板が位置する
    ように装着されるマイクロホン装置であって、該マイク
    ロホンユニットは、ケース底面の中央部を除く周辺部に
    受音孔を具備したカップ状ケースの中央内側に配設した
    ことを特徴とするマイクロホン装置。
JP1985007263U 1985-01-24 1985-01-24 マイクロホン装置 Expired - Lifetime JP2544440Y2 (ja)

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JPS61124185U JPS61124185U (ja) 1986-08-05
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WO2007034568A1 (ja) * 2005-09-20 2007-03-29 Shimada Manufacturing Co., Ltd. 音再生方式、それに用いた立体音用マイクロフォンおよび立体音再生装置
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