JP2543970Z - - Google Patents
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、液体を貯蔵し、或いはこの容器から液体の供給をするための液体
容器にかかり、例えば、燃料容器(タンク)並びにペイントやインキ等の保持容
器等に関し、液体を容器のキャビテイ内に均一に貯留、保持及び排出を行なわし
むることに好適な容器を提案するものである。 【0002】 【従来の技術】 例えば、燃料容器において、容器が動的使用状態によって励起される或る種の
問題点がある。その内の特に重要な点は、動的使用状態で容器内液体が容器キャ
ビテイ内の一端に移動することによる問題である。これは、動的使用状態におけ
る液体の重心が容器キャビテイ内で移動することによるものであり、燃料容器を
始めとするキャビテイ内の液体を排出する場合、キャビテイ内の液体量によって
排出量が異なり、均一な排出を期待することができないこととなる。これら問題
点を解決する方策として、容器キャビテイ内の液体の移動を防止するため、キャ
ビテイ内にウレタンフォ−ムを充満させて問題を解決する方法が、例えば特公昭
42−2103号公報等によって提案されている。 【0003】 この技術を要約すると、容器のキャビテイ内にウレタンフォ−ムを充填せしめ
、液体を貯留せしむるもので、容器が動的使用状態にあっても、キャビテイ中の
液体の大幅な移動は回避でき、容器のキャビテイ内の液体を排出する場合も従来
よりは均一に液体を排出供給できることが期待される。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、この技術においても次のような問題点がある。 即ち、容器のキャビテイに見合うボリュ−ムのウレタンフォ−ムが単に充填さ
れているだけであり、このため、キャビテイ内に納められたフォ−ムセル内の液
体保持能力に劣り、容器が動的使用状態にある時には、容器のキャビテイ内の液
体がフォ−ム内を移動したり、或いはキャビテイ内の液体を排出する場合にあっ
ては、排出供給にむらを生じることは避けられない。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本考案者等は、以上の問題点を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本考案に
至ったものである。 即ち、本考案の要旨は、キャビテイ内に軟質ウレタンフォ−ムが圧縮されて充
填された容器において、前記フォ−ムの圧縮の方向が、フォ−ムを構成する単位
泡の短径方向であることを特徴とするウレタンフォ−ム充填容器を提供するもの
である。 【0006】 そして、使用されるウレタンフォ−ムは、いわゆる軟質フォ−ムであるが、そ
の性状、大きさ、圧縮の度合い等は、容器内に注入される液体の性状によって任
意に選択されるものである。 かかるウレタンフォ−ムは、発泡時のセル膜が付いたままのものであってもよ
いが、好ましくは、このセル膜を取り除いたいわゆるオ−プンセルのものが好適
に使用されるものである。セル膜を除去したオ−プンセルフォ−ム(三次元網状
化フォ−ム)とする方法は、例えばアルカリ水溶液に浸漬することによってなさ れ、或いは爆発法による方法によりなされたものである。 更にこのウレタンフォ−ムの充填状態にあっては、容器のキャビテイ内に圧縮
されて充填されるものであるが、フォ−ムのセルの短径方向に圧縮されるもので
あって、その圧縮も機械的に圧縮されたものであっても、或いは、例えば熱圧縮
により永久変形させたものであってもよい。 【0007】 【作用】 本考案にあって、容器のキャビテイ内に充填されるウレタンフォ−ムが単位泡
の短径方向に圧縮されていることを最大の特徴とし、このため、キャビテイ内に
単にフォ−ムが充填されているより毛細管現象が高くなり、動的使用時にあって
もキャビテイ内の液体の移動は少なく、更に、液体の排出供給にあっても、その
毛細管現象により常に一定の供給をもたらすこととなるのである。 【0008】 又、ウレタンフォ−ムはミクロ的に見ると、略球状の泡というよりは、むしろ
卵形の楕円形状の泡の連なりであり、卵型の長径方向に圧縮する場合には、フォ
−ムの圧縮に均一性が保持できなくなり、これがそのままキャビテイ内に充填さ
れた場合には、その毛細管現象にむらを生じることから、特に液体の排出供給に
むらを生じることとなり、このことからフォ−ム自体が均一に圧縮する必要があ
る。 このため、フォ−ムの圧縮方向を十分に考慮することも又重要なことで、ここ
に単位泡の短径方向を容器内への充填の際の圧縮方向に選んだものである。 【0009】 【実施例】 本考案を実施例に基いて詳細に説明するが、これら実施例により、本考案は何
ら、制限を受けるものではない。 図1は本考案の容器の一例である燃料容器を示す一部切り欠き斜視図である。 かかる図にあって、1は容器本体を示し、2はガソリン等の注入口、3は排出
口を示す。そして、この容器1のキャビテイ4内にはウレタンフォ−ムの圧縮体
51が充填されている。 【0010】 図2は、本考案に使用されるウレタンフォ−ム5の一部拡大図であり、図3は
これを圧縮した場合の一部拡大図である。 当該ウレタンフォ−ム5は、その膜を除去した三次元網状化フォ−ム5であっ
て、その膜を除去する方法は爆発法によりなされた。 次に、本考案の特徴であるウレタンフォ−ム5の圧縮方向であるが、発泡体を
構成する単位泡の短径方向aであることを特徴とする。 【0011】 即ち、フォ−ム5を構成する単位泡にあって、短径方向aか長径方向bかは、
拡大鏡等によって目視で確認できるが、一般にウレタンフォ−ムが製造される場
合、つまり発泡される時、液状原料から発泡する発泡方向が長径方向bであり、
これと直角に交差する方向が短径方向aとなるものであって、本考案の特徴であ
る圧縮方向の一つの目安である。 【0012】 次に、容器内に前述した圧縮方向に基くウレタンフォ−ム5の充填例を詳述す
る。 図1の燃料容器内に、圧縮充填されるウレタンフォ−ムとして、セル数35〜
40個/インチ、硬さ17〜23kgf、見掛け比重0.034g/cm3、容
器1の横方向長さL1の3倍のウレタンフォ−ム(縦方向の長さは、液体容器そ
のものの縦方向の長さL2とほぼ同じ)を用意した。勿論、このL1の方向は短径
方向aをもって裁断されたものである。 この横方向に3倍の長さを有するウレタンフォ−ムは、前述の圧縮方向が発泡
体を構成する単位泡の方向を確認の上、用意したものであることは当然である。
次にこの3倍長さを有するウレタンフォ−ムを圧縮しつつ充填する訳であるが、
この場合、圧縮充填が均一に行なわれなくてはならない。 【0013】 この圧縮の際、フォ−ムの一部に圧縮が集中すると、単位泡がそこだけ閉鎖密
閉されることとなり、しかも圧縮集中個所がしわ状となって残り、容器内の液体
がそのしわに沿って流れるという現象を生ずるため本考案の特徴を満足しない。 従って、この実施例では特に図示しないが、容器のキャビテイ内にウレタンフォ
−ム5を均一に圧縮充填するためには、圧縮集中が起らないように、容器の壁に
弗素樹脂加工したガイド等を設け、このガイドに沿わせながら充填する方法が採
られ得る。 この実施例の場合、充填に当って、容器の壁に弗素樹脂加工を施した薄い可撓
性のある板体を容器壁に添わせてガイドとした。 容器内にウレタンフォ−ム51を均一に充填し、充填が終了した時のウレタン
フォ−ム51の状態は、図3に示すように単位泡の短径方向a側が圧縮されて、
細長くなっている。 この場合、容器におけるフォ−ム51の充填口は、図1の側面6の個所からで
あって、充填後、当該容器壁を閉鎖するなどの手段は当然行なわれる。 【0014】 なお、この例による本考案によるウレタンフォ−ム5の充填は、圧縮しつつ充
填するものであって、例えば、予めウレタンフォ−ムを熱圧縮などによって圧縮
したものを、単に容器に充填することも行われ得る。ただ、注意すべき点は、ウ
レタンフォ−ムが熱圧縮により、組成分解を起し、分解組成物が容器中の液体の
組成に悪影響を及ぼすことが考えられる点である。 又、物理的には、熱圧縮の場合、プレスに接した面のみウレタンフォ−ムが特
に圧縮され、内部は余り圧縮されないという傾向があり、そのフォ−ム自体の圧
縮に若干のむらを生じる場合があり、このため、液体が完全には均一保持されず
、余り圧縮されない個所が液体の通路を呈する傾向がある。従って、液体の排出
時に、全体の液体の流れが不均一となってしまうことにもなる。このため、充填
される液体の性質を考慮して圧縮手段を選択する必要が生じてくる。 【0015】 【考案の効果】 以上のように、本考案に係るウレタンフォ−ムを構成する単位泡の短径方向に
圧縮せしめて充填した液体容器は、圧縮によって単一泡、相互が近接し、容器中
の液体は毛細管現象によってフォ−ムによって保持され、動的使用状態にあって
も液体が一方に偏ることはなく、又、安全面からみると万一容器が破損しても、 内部の液体が急激にもれだすことはなく、容器に充填された圧縮されたフォ−ム
によって液体が保持され、安全が確保されるという利点がある。 【0016】 特に、本考案に係る容器は、ガソリン等の燃料容器を始めとして、事務機器用
液体の保持、排出供給に有効であって、例えば、筆記用器具容器(マジックイン
キ等)のインキやペイント等の保留と、使用時におけるこれら液体のスム−スな
排出は、本考案による圧縮されたウレタンフォ−ムの毛細管現象により、特に効
果的となったことはいうまでもなく、ここで例示した以外の容器としてもその利
用性は極めて広い。
容器にかかり、例えば、燃料容器(タンク)並びにペイントやインキ等の保持容
器等に関し、液体を容器のキャビテイ内に均一に貯留、保持及び排出を行なわし
むることに好適な容器を提案するものである。 【0002】 【従来の技術】 例えば、燃料容器において、容器が動的使用状態によって励起される或る種の
問題点がある。その内の特に重要な点は、動的使用状態で容器内液体が容器キャ
ビテイ内の一端に移動することによる問題である。これは、動的使用状態におけ
る液体の重心が容器キャビテイ内で移動することによるものであり、燃料容器を
始めとするキャビテイ内の液体を排出する場合、キャビテイ内の液体量によって
排出量が異なり、均一な排出を期待することができないこととなる。これら問題
点を解決する方策として、容器キャビテイ内の液体の移動を防止するため、キャ
ビテイ内にウレタンフォ−ムを充満させて問題を解決する方法が、例えば特公昭
42−2103号公報等によって提案されている。 【0003】 この技術を要約すると、容器のキャビテイ内にウレタンフォ−ムを充填せしめ
、液体を貯留せしむるもので、容器が動的使用状態にあっても、キャビテイ中の
液体の大幅な移動は回避でき、容器のキャビテイ内の液体を排出する場合も従来
よりは均一に液体を排出供給できることが期待される。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、この技術においても次のような問題点がある。 即ち、容器のキャビテイに見合うボリュ−ムのウレタンフォ−ムが単に充填さ
れているだけであり、このため、キャビテイ内に納められたフォ−ムセル内の液
体保持能力に劣り、容器が動的使用状態にある時には、容器のキャビテイ内の液
体がフォ−ム内を移動したり、或いはキャビテイ内の液体を排出する場合にあっ
ては、排出供給にむらを生じることは避けられない。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本考案者等は、以上の問題点を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本考案に
至ったものである。 即ち、本考案の要旨は、キャビテイ内に軟質ウレタンフォ−ムが圧縮されて充
填された容器において、前記フォ−ムの圧縮の方向が、フォ−ムを構成する単位
泡の短径方向であることを特徴とするウレタンフォ−ム充填容器を提供するもの
である。 【0006】 そして、使用されるウレタンフォ−ムは、いわゆる軟質フォ−ムであるが、そ
の性状、大きさ、圧縮の度合い等は、容器内に注入される液体の性状によって任
意に選択されるものである。 かかるウレタンフォ−ムは、発泡時のセル膜が付いたままのものであってもよ
いが、好ましくは、このセル膜を取り除いたいわゆるオ−プンセルのものが好適
に使用されるものである。セル膜を除去したオ−プンセルフォ−ム(三次元網状
化フォ−ム)とする方法は、例えばアルカリ水溶液に浸漬することによってなさ れ、或いは爆発法による方法によりなされたものである。 更にこのウレタンフォ−ムの充填状態にあっては、容器のキャビテイ内に圧縮
されて充填されるものであるが、フォ−ムのセルの短径方向に圧縮されるもので
あって、その圧縮も機械的に圧縮されたものであっても、或いは、例えば熱圧縮
により永久変形させたものであってもよい。 【0007】 【作用】 本考案にあって、容器のキャビテイ内に充填されるウレタンフォ−ムが単位泡
の短径方向に圧縮されていることを最大の特徴とし、このため、キャビテイ内に
単にフォ−ムが充填されているより毛細管現象が高くなり、動的使用時にあって
もキャビテイ内の液体の移動は少なく、更に、液体の排出供給にあっても、その
毛細管現象により常に一定の供給をもたらすこととなるのである。 【0008】 又、ウレタンフォ−ムはミクロ的に見ると、略球状の泡というよりは、むしろ
卵形の楕円形状の泡の連なりであり、卵型の長径方向に圧縮する場合には、フォ
−ムの圧縮に均一性が保持できなくなり、これがそのままキャビテイ内に充填さ
れた場合には、その毛細管現象にむらを生じることから、特に液体の排出供給に
むらを生じることとなり、このことからフォ−ム自体が均一に圧縮する必要があ
る。 このため、フォ−ムの圧縮方向を十分に考慮することも又重要なことで、ここ
に単位泡の短径方向を容器内への充填の際の圧縮方向に選んだものである。 【0009】 【実施例】 本考案を実施例に基いて詳細に説明するが、これら実施例により、本考案は何
ら、制限を受けるものではない。 図1は本考案の容器の一例である燃料容器を示す一部切り欠き斜視図である。 かかる図にあって、1は容器本体を示し、2はガソリン等の注入口、3は排出
口を示す。そして、この容器1のキャビテイ4内にはウレタンフォ−ムの圧縮体
51が充填されている。 【0010】 図2は、本考案に使用されるウレタンフォ−ム5の一部拡大図であり、図3は
これを圧縮した場合の一部拡大図である。 当該ウレタンフォ−ム5は、その膜を除去した三次元網状化フォ−ム5であっ
て、その膜を除去する方法は爆発法によりなされた。 次に、本考案の特徴であるウレタンフォ−ム5の圧縮方向であるが、発泡体を
構成する単位泡の短径方向aであることを特徴とする。 【0011】 即ち、フォ−ム5を構成する単位泡にあって、短径方向aか長径方向bかは、
拡大鏡等によって目視で確認できるが、一般にウレタンフォ−ムが製造される場
合、つまり発泡される時、液状原料から発泡する発泡方向が長径方向bであり、
これと直角に交差する方向が短径方向aとなるものであって、本考案の特徴であ
る圧縮方向の一つの目安である。 【0012】 次に、容器内に前述した圧縮方向に基くウレタンフォ−ム5の充填例を詳述す
る。 図1の燃料容器内に、圧縮充填されるウレタンフォ−ムとして、セル数35〜
40個/インチ、硬さ17〜23kgf、見掛け比重0.034g/cm3、容
器1の横方向長さL1の3倍のウレタンフォ−ム(縦方向の長さは、液体容器そ
のものの縦方向の長さL2とほぼ同じ)を用意した。勿論、このL1の方向は短径
方向aをもって裁断されたものである。 この横方向に3倍の長さを有するウレタンフォ−ムは、前述の圧縮方向が発泡
体を構成する単位泡の方向を確認の上、用意したものであることは当然である。
次にこの3倍長さを有するウレタンフォ−ムを圧縮しつつ充填する訳であるが、
この場合、圧縮充填が均一に行なわれなくてはならない。 【0013】 この圧縮の際、フォ−ムの一部に圧縮が集中すると、単位泡がそこだけ閉鎖密
閉されることとなり、しかも圧縮集中個所がしわ状となって残り、容器内の液体
がそのしわに沿って流れるという現象を生ずるため本考案の特徴を満足しない。 従って、この実施例では特に図示しないが、容器のキャビテイ内にウレタンフォ
−ム5を均一に圧縮充填するためには、圧縮集中が起らないように、容器の壁に
弗素樹脂加工したガイド等を設け、このガイドに沿わせながら充填する方法が採
られ得る。 この実施例の場合、充填に当って、容器の壁に弗素樹脂加工を施した薄い可撓
性のある板体を容器壁に添わせてガイドとした。 容器内にウレタンフォ−ム51を均一に充填し、充填が終了した時のウレタン
フォ−ム51の状態は、図3に示すように単位泡の短径方向a側が圧縮されて、
細長くなっている。 この場合、容器におけるフォ−ム51の充填口は、図1の側面6の個所からで
あって、充填後、当該容器壁を閉鎖するなどの手段は当然行なわれる。 【0014】 なお、この例による本考案によるウレタンフォ−ム5の充填は、圧縮しつつ充
填するものであって、例えば、予めウレタンフォ−ムを熱圧縮などによって圧縮
したものを、単に容器に充填することも行われ得る。ただ、注意すべき点は、ウ
レタンフォ−ムが熱圧縮により、組成分解を起し、分解組成物が容器中の液体の
組成に悪影響を及ぼすことが考えられる点である。 又、物理的には、熱圧縮の場合、プレスに接した面のみウレタンフォ−ムが特
に圧縮され、内部は余り圧縮されないという傾向があり、そのフォ−ム自体の圧
縮に若干のむらを生じる場合があり、このため、液体が完全には均一保持されず
、余り圧縮されない個所が液体の通路を呈する傾向がある。従って、液体の排出
時に、全体の液体の流れが不均一となってしまうことにもなる。このため、充填
される液体の性質を考慮して圧縮手段を選択する必要が生じてくる。 【0015】 【考案の効果】 以上のように、本考案に係るウレタンフォ−ムを構成する単位泡の短径方向に
圧縮せしめて充填した液体容器は、圧縮によって単一泡、相互が近接し、容器中
の液体は毛細管現象によってフォ−ムによって保持され、動的使用状態にあって
も液体が一方に偏ることはなく、又、安全面からみると万一容器が破損しても、 内部の液体が急激にもれだすことはなく、容器に充填された圧縮されたフォ−ム
によって液体が保持され、安全が確保されるという利点がある。 【0016】 特に、本考案に係る容器は、ガソリン等の燃料容器を始めとして、事務機器用
液体の保持、排出供給に有効であって、例えば、筆記用器具容器(マジックイン
キ等)のインキやペイント等の保留と、使用時におけるこれら液体のスム−スな
排出は、本考案による圧縮されたウレタンフォ−ムの毛細管現象により、特に効
果的となったことはいうまでもなく、ここで例示した以外の容器としてもその利
用性は極めて広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は本考案の燃料容器の一部切り欠き斜視図である。
【図2】
図2は本考案に用いられる三次元網状化されたウレタンフォ−ムを示す切断図
である。 【図3】 図3は本考案に用いられるウレタンフォ−ムの圧縮状態を示す切断図である。 【符号の説明】 1‥‥容器本体 2‥‥ガソリン等の注入口 3‥‥排出口 4‥‥容器のキャビテイ 5‥‥三次元網状化されたウレタンフォ−ム 51‥‥ウレタンフォ−ム圧縮体 6‥‥容器側面 a‥‥泡の短径方向 b‥‥泡の長径方向 L1‥‥ウレタンフォ−ム横方向長さ L2‥‥ウレタンフォ−ム縦方向長さ
である。 【図3】 図3は本考案に用いられるウレタンフォ−ムの圧縮状態を示す切断図である。 【符号の説明】 1‥‥容器本体 2‥‥ガソリン等の注入口 3‥‥排出口 4‥‥容器のキャビテイ 5‥‥三次元網状化されたウレタンフォ−ム 51‥‥ウレタンフォ−ム圧縮体 6‥‥容器側面 a‥‥泡の短径方向 b‥‥泡の長径方向 L1‥‥ウレタンフォ−ム横方向長さ L2‥‥ウレタンフォ−ム縦方向長さ
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 キャビテイ内に軟質ウレタンフォ−ムが圧縮されて充填された
容器において、前記フォ−ムの圧縮の方向が、フォ−ムを構成する単位泡の短径
方向であることを特徴とするウレタンフォ−ム充填容器。
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