JPH0615840A - インク保持体 - Google Patents
インク保持体Info
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- JPH0615840A JPH0615840A JP19909392A JP19909392A JPH0615840A JP H0615840 A JPH0615840 A JP H0615840A JP 19909392 A JP19909392 A JP 19909392A JP 19909392 A JP19909392 A JP 19909392A JP H0615840 A JPH0615840 A JP H0615840A
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- JP
- Japan
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- ink
- container
- urethane foam
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- foam
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は印字ヘッドにインクを供給するため
に用いられるインク保持体に関するものである。 【構成】 インク供給容器内に挿入されるウレタンフォ
−ムよりなるインク保持体であって、前記ウレタンフォ
−ムはインクに対して体積膨潤率が5〜60%であるこ
とを特徴とするインク保持体。 【効果】 本発明は、容器の内容積よりもやや小さめの
ウレタンフォ−ムを挿入した場合であっても、インクが
容器内に充填された場合にあっては、そのインクによっ
てウレタンフォ−ムが膨潤するものであり、このため、
容器内に均一にウレタンフォ−ムが充満することにな
る。従って、容器が揺動する状態にあっても、容器内の
インクはスロッシングすることなく排出口より常に一定
の量づつ排出が可能となったものである。
に用いられるインク保持体に関するものである。 【構成】 インク供給容器内に挿入されるウレタンフォ
−ムよりなるインク保持体であって、前記ウレタンフォ
−ムはインクに対して体積膨潤率が5〜60%であるこ
とを特徴とするインク保持体。 【効果】 本発明は、容器の内容積よりもやや小さめの
ウレタンフォ−ムを挿入した場合であっても、インクが
容器内に充填された場合にあっては、そのインクによっ
てウレタンフォ−ムが膨潤するものであり、このため、
容器内に均一にウレタンフォ−ムが充満することにな
る。従って、容器が揺動する状態にあっても、容器内の
インクはスロッシングすることなく排出口より常に一定
の量づつ排出が可能となったものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字ヘッドにインクを
供給するために用いられるインク保持体に関するもので
ある。
供給するために用いられるインク保持体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器中のプリンタ−にあって
は、ワイヤドット方式や熱転写方式から、インクジェッ
ト方式やレ−ザ−ビ−ム方式に代りつつある。このう
ち、インクジェット方式にあって、インク収納容器には
インクを均一に保持するために、容器内にインク保持体
が挿入されているのが通例である。このインク保持体が
容器内に存在しない場合には、インクの残量によってイ
ンクの供給量が変化し、安定したインクの供給ができに
くいという欠点があり、又、インク容器が動きつつ印字
を行う形式のものにあっては、容器内のインクが常に揺
動し、これ又、安定したインクの供給ができないもので
ある。
は、ワイヤドット方式や熱転写方式から、インクジェッ
ト方式やレ−ザ−ビ−ム方式に代りつつある。このう
ち、インクジェット方式にあって、インク収納容器には
インクを均一に保持するために、容器内にインク保持体
が挿入されているのが通例である。このインク保持体が
容器内に存在しない場合には、インクの残量によってイ
ンクの供給量が変化し、安定したインクの供給ができに
くいという欠点があり、又、インク容器が動きつつ印字
を行う形式のものにあっては、容器内のインクが常に揺
動し、これ又、安定したインクの供給ができないもので
ある。
【0003】このように、容器内のインク保持体は必須
のものとなっており、通常はウレタンフォ−ムが使用さ
れている。中でも、ウレタンフォ−ムの生成時に有して
いる薄いセル膜を熱等によって除去したウレタンフォ−
ムが用いられ、しかもこのウレタンフォ−ムは容器内に
圧縮されて挿入されているのが普通である。かかるイン
ク保持体は、圧縮されているために、セル数がかなり密
となり、インク保持体としては更に良好なものになるの
である。
のものとなっており、通常はウレタンフォ−ムが使用さ
れている。中でも、ウレタンフォ−ムの生成時に有して
いる薄いセル膜を熱等によって除去したウレタンフォ−
ムが用いられ、しかもこのウレタンフォ−ムは容器内に
圧縮されて挿入されているのが普通である。かかるイン
ク保持体は、圧縮されているために、セル数がかなり密
となり、インク保持体としては更に良好なものになるの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このウレタ
ンフォ−ムを容器内に圧縮挿入するのが製造工程上かな
り難しい技術であり、容器内に完全な形で挿入されず、
一部めくれ上がって納まってしまったり、しわがよって
納まってしまうケ−スも散見される。このように、挿入
されたウレタンフォ−ムにかたよりがあると、その部位
がインクの通り路となってしまったり、場合によっては
容器の空気口と排出口とが短絡して空気が直接排出口に
到達してしまい、容器内にインクがあるにもかかわらず
インクの供給ができなくなるという欠点も生じていた。
ンフォ−ムを容器内に圧縮挿入するのが製造工程上かな
り難しい技術であり、容器内に完全な形で挿入されず、
一部めくれ上がって納まってしまったり、しわがよって
納まってしまうケ−スも散見される。このように、挿入
されたウレタンフォ−ムにかたよりがあると、その部位
がインクの通り路となってしまったり、場合によっては
容器の空気口と排出口とが短絡して空気が直接排出口に
到達してしまい、容器内にインクがあるにもかかわらず
インクの供給ができなくなるという欠点も生じていた。
【0005】本発明は、このウレタンフォ−ムによるイ
ンク保持体を容器内に、均一に挿入して充分な効果をも
たらそうとするものである。即ち、生成されるウレタン
フォ−ムも極めてセル数の多い、言い換えれば泡の細か
いフォ−ムが生成できるようになり、容器内に圧縮して
挿入する必要もない性状のウレタンフォ−ムが得られて
いる。即ち、セル数50〜200個/25mmの極めて
セル数の多いフォ−ムが得られており、これはそのまま
インク保持体として使用可能である。しかるに、単にイ
ンク容器内にこのウレタンフォ−ムを挿入するだけでは
不充分であり、容器内に均一に隙間のないように挿入さ
れる必要がある。
ンク保持体を容器内に、均一に挿入して充分な効果をも
たらそうとするものである。即ち、生成されるウレタン
フォ−ムも極めてセル数の多い、言い換えれば泡の細か
いフォ−ムが生成できるようになり、容器内に圧縮して
挿入する必要もない性状のウレタンフォ−ムが得られて
いる。即ち、セル数50〜200個/25mmの極めて
セル数の多いフォ−ムが得られており、これはそのまま
インク保持体として使用可能である。しかるに、単にイ
ンク容器内にこのウレタンフォ−ムを挿入するだけでは
不充分であり、容器内に均一に隙間のないように挿入さ
れる必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は以上のよう
な点に鑑みて鋭意開発を進めた結果、ウレタンフォ−ム
の性状の改良に成功したものである。即ち、本発明は、
インク供給容器内に挿入されるウレタンフォ−ムよりな
るインク保持体であって、前記ウレタンフォ−ムはイン
クに対して体積膨潤率が5〜60%であることを特徴と
するインク保持体にかかるものである。
な点に鑑みて鋭意開発を進めた結果、ウレタンフォ−ム
の性状の改良に成功したものである。即ち、本発明は、
インク供給容器内に挿入されるウレタンフォ−ムよりな
るインク保持体であって、前記ウレタンフォ−ムはイン
クに対して体積膨潤率が5〜60%であることを特徴と
するインク保持体にかかるものである。
【0007】勿論、ウレタンフォ−ムは圧縮されて容器
内に挿入されるものであってもよく、本発明によれば、
挿入の当初はめくれ等の不充分な充填であっても、フォ
−ムがインクに対して膨潤することからその欠点もなく
なり、完全に機能するインク保持体となるのである。
内に挿入されるものであってもよく、本発明によれば、
挿入の当初はめくれ等の不充分な充填であっても、フォ
−ムがインクに対して膨潤することからその欠点もなく
なり、完全に機能するインク保持体となるのである。
【0008】
【作用】本発明にあって、容器内に挿入されるウレタン
フォ−ムは、充填される水性又は油性のインクに対して
膨潤する性格を有している。従って、容器内へのウレタ
ンフォ−ムの挿入時には、容器内表面への完全な密着性
を有していなくても、インクが容器内へ充填されれば、
ウレタンフォ−ムが膨潤して容器内部に完全に充満する
ものである。従って、容器内部には空域が形成すること
なく、前記のような欠点が解消されることとなったので
ある。
フォ−ムは、充填される水性又は油性のインクに対して
膨潤する性格を有している。従って、容器内へのウレタ
ンフォ−ムの挿入時には、容器内表面への完全な密着性
を有していなくても、インクが容器内へ充填されれば、
ウレタンフォ−ムが膨潤して容器内部に完全に充満する
ものである。従って、容器内部には空域が形成すること
なく、前記のような欠点が解消されることとなったので
ある。
【0009】例えば、貯蔵されるインクが水性の場合に
あっては、親水性のウレタンフォ−ムを用いればよく、
これには、通常はウレタンフォ−ムの原料となるポリオ
−ルにおいて、ポリプロピレンオキサイドに比較してエ
チレンオキサイド付加率の高いものを用いればよいこと
となる。
あっては、親水性のウレタンフォ−ムを用いればよく、
これには、通常はウレタンフォ−ムの原料となるポリオ
−ルにおいて、ポリプロピレンオキサイドに比較してエ
チレンオキサイド付加率の高いものを用いればよいこと
となる。
【0010】このように、所望の膨潤率を得るには例え
ばポリエ−テルポリオ−ル中のエチレンオキサイド(E
O)とプロピレンオキサイド(PO)の比率が20:8
0〜50:50、ポリエ−テルポリオ−ル100重量部
に対する発泡剤として加えられる水の部数を2〜5重量
部とすることによって、インクに対する膨潤率を所望の
ものとすることが可能である。
ばポリエ−テルポリオ−ル中のエチレンオキサイド(E
O)とプロピレンオキサイド(PO)の比率が20:8
0〜50:50、ポリエ−テルポリオ−ル100重量部
に対する発泡剤として加えられる水の部数を2〜5重量
部とすることによって、インクに対する膨潤率を所望の
ものとすることが可能である。
【0011】又、吸水性物質等の親水性物質をブレンド
したフォ−ムであってもよい場合もある。
したフォ−ムであってもよい場合もある。
【0012】一方、インクが油性の場合にあっては、ポ
リエ−テル系ウレタンフォ−ムは膨潤率が高いことが知
られている。しかるに、膨潤率が余り大きすぎるとウレ
タンフォ−ム自体が多くの液体を取り込んでしまうこと
となるため、ポリエステルポリオ−ル、エステル変性ポ
リオ−ル、スチレンやアクリロニトリルをグラフト重合
させたコポリマ−ポリオ−ルを用いて膨潤率を調整すれ
ばよいこととなる。
リエ−テル系ウレタンフォ−ムは膨潤率が高いことが知
られている。しかるに、膨潤率が余り大きすぎるとウレ
タンフォ−ム自体が多くの液体を取り込んでしまうこと
となるため、ポリエステルポリオ−ル、エステル変性ポ
リオ−ル、スチレンやアクリロニトリルをグラフト重合
させたコポリマ−ポリオ−ルを用いて膨潤率を調整すれ
ばよいこととなる。
【0013】上記したように、ウレタンフォ−ムが多量
のインクをフォ−ム内に取り込んでしまったのでは、容
器としての効率を低下することとなる。従って、使用さ
れるウレタンフォ−ムの充填されるインクに対する体積
膨潤率は、5〜60%、好ましくは10〜40%であ
る。ウレタンフォ−ムの膨潤率が5%以下であると、ウ
レタンフォ−ムを容器内面形状に極く近似の形状をもつ
ものとする必要があり、このため、容器内へのウレタン
フォ−ムの充填を難しくすることと、膨潤した場合でも
容器内部の空間を完全に充満することができない場合が
予測され、60%以上では、ウレタンフォ−ムの取り込
みにより、インクを容器より取り出す量が少なくなり、
容器としての効率が低下するからである。
のインクをフォ−ム内に取り込んでしまったのでは、容
器としての効率を低下することとなる。従って、使用さ
れるウレタンフォ−ムの充填されるインクに対する体積
膨潤率は、5〜60%、好ましくは10〜40%であ
る。ウレタンフォ−ムの膨潤率が5%以下であると、ウ
レタンフォ−ムを容器内面形状に極く近似の形状をもつ
ものとする必要があり、このため、容器内へのウレタン
フォ−ムの充填を難しくすることと、膨潤した場合でも
容器内部の空間を完全に充満することができない場合が
予測され、60%以上では、ウレタンフォ−ムの取り込
みにより、インクを容器より取り出す量が少なくなり、
容器としての効率が低下するからである。
【0014】一方、ウレタンフォ−ム側から見ると、挿
入前のウレタンフォ−ムのセル径がそのままでもインク
の保持については十分であると考えられる場合には、余
り膨潤率の高くないウレタンフォ−ムを用いればよい。
他方、セル径が余り小さくないウレタンフォ−ムを用い
る場合等の場合にあっては、容器内にウレタンフォ−ム
を圧縮充填し、しかもウレタンフォ−ムの膨潤性を利用
すべきである。
入前のウレタンフォ−ムのセル径がそのままでもインク
の保持については十分であると考えられる場合には、余
り膨潤率の高くないウレタンフォ−ムを用いればよい。
他方、セル径が余り小さくないウレタンフォ−ムを用い
る場合等の場合にあっては、容器内にウレタンフォ−ム
を圧縮充填し、しかもウレタンフォ−ムの膨潤性を利用
すべきである。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明する。 (実施例1・比較例1)分子量3000のプロピレンオ
キサイドのみを用いたポリエ−テルポリオ−ル、及び分
子量3000のEO/POの比率を75/25としたポ
リエ−テルポリオ−ルと、TDIを用いてウレタンフォ
−ム(A)を得た。尚、EO/POの総量の比率は40
/60であった。得られたウレタンフォ−ム(A)は、
セル数60個/25mmで、水に対する体積膨潤率は1
5%であった。
説明する。 (実施例1・比較例1)分子量3000のプロピレンオ
キサイドのみを用いたポリエ−テルポリオ−ル、及び分
子量3000のEO/POの比率を75/25としたポ
リエ−テルポリオ−ルと、TDIを用いてウレタンフォ
−ム(A)を得た。尚、EO/POの総量の比率は40
/60であった。得られたウレタンフォ−ム(A)は、
セル数60個/25mmで、水に対する体積膨潤率は1
5%であった。
【0016】さて、容器内容積30mm×40mm×5
0mmの透明のプラスチック容器内に、これよりもやや
小さめの28mm×38mm×48mmに切断したウレ
タンフォ−ム(A)を挿入し、次いでこの容器内に水性
イオンクを充填した。
0mmの透明のプラスチック容器内に、これよりもやや
小さめの28mm×38mm×48mmに切断したウレ
タンフォ−ム(A)を挿入し、次いでこの容器内に水性
イオンクを充填した。
【0017】この容器を外から観察したが、容器内表面
に隙間はないことが分かった。又、容器の底に設けられ
た排出口から、一定の負圧をもってインクを徐々に排出
させたが、常に一定の排出量が保たれ、上蓋に設けられ
た空気口と排出口を短絡する空気通路は生じなかった。
に隙間はないことが分かった。又、容器の底に設けられ
た排出口から、一定の負圧をもってインクを徐々に排出
させたが、常に一定の排出量が保たれ、上蓋に設けられ
た空気口と排出口を短絡する空気通路は生じなかった。
【0018】一方、水膨潤性をほとんど有しないセル数
60個/25mmのウレタンフォ−ム(B)を用い、実
施例1にて使用したと同形の容器内にかかるウレタンフ
ォ−ム(B)を挿入した。用いられたウレタンフォ−ム
(B)の形状は、容器の内容積と同形に切断したものを
使用した。この場合、前例と同様のインクの排出試験を
行ったが、空気口と排出口を短絡する空気通路が容器内
表面に形成されてしまい、インクの排出は著しく悪くな
った。
60個/25mmのウレタンフォ−ム(B)を用い、実
施例1にて使用したと同形の容器内にかかるウレタンフ
ォ−ム(B)を挿入した。用いられたウレタンフォ−ム
(B)の形状は、容器の内容積と同形に切断したものを
使用した。この場合、前例と同様のインクの排出試験を
行ったが、空気口と排出口を短絡する空気通路が容器内
表面に形成されてしまい、インクの排出は著しく悪くな
った。
【0019】(実施例2〜3・比較例2〜3)水に対す
る体積膨潤率が、夫々3%以下(比較例2)、15%
(実施例2)、30%(実施例3)、70%(比較例
3)である各ウレタンフォ−ムを試験に供した。ウレタ
ンフォ−ムの容器への挿入前のセル数はいずれも40個
/25mmである。容器は前例と同じく内容積が30m
m×40mm×50mmであり、この容積の4倍のウレ
タンフォ−ムブロックを容器内に圧縮挿入した。
る体積膨潤率が、夫々3%以下(比較例2)、15%
(実施例2)、30%(実施例3)、70%(比較例
3)である各ウレタンフォ−ムを試験に供した。ウレタ
ンフォ−ムの容器への挿入前のセル数はいずれも40個
/25mmである。容器は前例と同じく内容積が30m
m×40mm×50mmであり、この容積の4倍のウレ
タンフォ−ムブロックを容器内に圧縮挿入した。
【0020】容器内に水性インクを充填した後、ウレタ
ンフォ−ムの様子を目視したところ、比較例2にあって
はウレタンフォ−ムの挿入時のめくれが観察された。他
のウレタンフォ−ムの状態は良好であった。これは比較
例2にあってはインクに対する膨潤性がほとんどないこ
とから来るものと思われる。
ンフォ−ムの様子を目視したところ、比較例2にあって
はウレタンフォ−ムの挿入時のめくれが観察された。他
のウレタンフォ−ムの状態は良好であった。これは比較
例2にあってはインクに対する膨潤性がほとんどないこ
とから来るものと思われる。
【0021】次に容器の底に備えられた排出口から10
ml/分の一定速度でインクを吸引した。排出口からイ
ンクが出てこなくなった時点、即ち空気が出てきた時点
をもって試験を終了し、その時までに吸引したインクの
量を測定した。その結果、実施例2では49g、実施例
3では45gであったが、比較例2では空気口と排出口
とが連絡してしまい、容器内にインクが十分あるにもか
かわらず22gと極めて少量であった。他方、比較例3
にあっては、比較例2よりはよい結果となったものの、
インクがウレタンフォ−ム内に取り込まれる量が多くな
り、インク量は32gであった。この結果より、インク
保持体としては、ウレタンフォ−ムの体積膨潤率に好ま
しい上限及び下限が存在することが判明した。
ml/分の一定速度でインクを吸引した。排出口からイ
ンクが出てこなくなった時点、即ち空気が出てきた時点
をもって試験を終了し、その時までに吸引したインクの
量を測定した。その結果、実施例2では49g、実施例
3では45gであったが、比較例2では空気口と排出口
とが連絡してしまい、容器内にインクが十分あるにもか
かわらず22gと極めて少量であった。他方、比較例3
にあっては、比較例2よりはよい結果となったものの、
インクがウレタンフォ−ム内に取り込まれる量が多くな
り、インク量は32gであった。この結果より、インク
保持体としては、ウレタンフォ−ムの体積膨潤率に好ま
しい上限及び下限が存在することが判明した。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上の通り容器の内容積より
もやや小さめのウレタンフォ−ムを挿入した場合であっ
ても、インクが容器内に充填された場合にあっては、そ
のインクによってウレタンフォ−ムが膨潤するものであ
り、このため、容器内に均一にウレタンフォ−ムが充満
することになる。従って、容器が揺動する状態にあって
も、容器内のインクはスロッシングすることなく排出口
より常に一定の量づつ排出が可能となったものである。
もやや小さめのウレタンフォ−ムを挿入した場合であっ
ても、インクが容器内に充填された場合にあっては、そ
のインクによってウレタンフォ−ムが膨潤するものであ
り、このため、容器内に均一にウレタンフォ−ムが充満
することになる。従って、容器が揺動する状態にあって
も、容器内のインクはスロッシングすることなく排出口
より常に一定の量づつ排出が可能となったものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 インク供給容器内に挿入されるウレタン
フォ−ムよりなるインク保持体であって、前記ウレタン
フォ−ムはインクに対して体積膨潤率が5〜60%であ
ることを特徴とするインク保持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19909392A JPH0615840A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | インク保持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19909392A JPH0615840A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | インク保持体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615840A true JPH0615840A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16402002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19909392A Pending JPH0615840A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | インク保持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615840A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6102532A (en) * | 1996-10-17 | 2000-08-15 | Inoac Corporation | Ink reservoir |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP19909392A patent/JPH0615840A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6102532A (en) * | 1996-10-17 | 2000-08-15 | Inoac Corporation | Ink reservoir |
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