JP2543968Y2 - 害虫捕着紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、ゴキブリ等不快害虫の
目前走行時、迅速に捕着し得る害虫捕着紙。

【０００２】

【従来の技術】従来、ゴキブリ等不快害虫に対しては、
加熱蒸散剤、薬液散布の他は誘引剤加捕着器等が実用さ
れているが、目前に突然現れて走行する害虫に対して、
常時、手元に置いて不快感無く、突然の必要に際し、速
やかに対応できる捕虫具は常用されていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】不快害虫に対して、存
置して誘引捕着させるものは、突然出現し、目前走行す
る不快害虫に対応する作用は無い。スリッパや、新聞紙
などを丸めなどして叩けば、体液が圧出されたり、虫脚
が飛んだりして、不快感を更に増すものである。本考案
は手元に常時置いても場所をとらず、害虫が現れた場
合、防着蝋紙を剥がし、害虫上より軽く押さえることに
より粘着し、捕着後は、中央点線部より半折して、取り
捨てることができる。半折することにより、残余の粘着
部に他端が付着し、虫体を目視することがなく、取り捨
てられ、目前走行害虫に対し、素早く対応でき、不快感
なく、衛生的に対応できるものである。

【０００４】

【作用】防着蝋紙を剥がし、害虫上より押さえると、容
易に体上面に粘着し確実に捕着できる。存置捕着は虫脚
部粘着のため粘着面積少なく逃げることがあるも、本考
案は羽などの虫上面全体に粘着し、不快害虫を衛生的に
処理できる。

【０００５】

【実施例】走行害虫の頭部を狙い押し下げると、ゴキブ
リなどは、面積大の羽部に粘着する。７ｃｍ×９ｃｍの
粘着部の実施では、連続３〜４匹の捕虫ができた。粘着
部が床面等に付着すること無く、特に長い毛足の絨毯な
どのほかは、常用されているカーペット等で異常なく使
用できた。

【０００６】

【考案の効果】本願考案の害虫捕着紙においては、粘着
剤部で害虫を捕着し、また線状隆起部を設けることによ
り粘着部剤が床面等に付着することがない。そして、ゴ
キブリ等不快害虫の目前走行に際し、防着蝋紙は、線状
隆起部を覆っているのでその部分は粘着されておらず素
早く剥がすことができ、粘着他部は把手兼用で厚板紙で
構成されているので丈夫であり、さらに中央部にて二つ
折りにして接着し、虫体を目視することなく、捨てるこ
とがてきるという効果を奏するものである。また、中央
部に折り曲げ用点線部を設けた場合にはさらに折り曲げ
が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】断面図を示す

【図２】粘着剤部を示す

【図３】使用時を示す

【符号の説明】

Ａ 厚板紙 Ｂ 厚板紙による「土手状部」 Ｃ 粘着剤部 Ｄ 防着蝋紙 Ｅ 中央印線

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 短冊状厚板紙の長辺中央部より一側に、
   略矩形状粘着部を設けると共に、該矩形状粘着剤部周囲
   の対向する２辺に線状隆起部を設け、さらに使用時除去
   する防着用蝋紙を該矩形状粘着剤部と該線状隆起部とを
   覆うように設け、害虫捕着後、中央部より折り曲げて取
   り捨てる害虫捕着紙。
2. 【請求項２】 中央部に折り曲げ用点線部を設けてなる
   請求項１記載の害虫捕着紙。