JP2543659B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッドの製造方法Info
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- JP2543659B2 JP2543659B2 JP5248198A JP24819893A JP2543659B2 JP 2543659 B2 JP2543659 B2 JP 2543659B2 JP 5248198 A JP5248198 A JP 5248198A JP 24819893 A JP24819893 A JP 24819893A JP 2543659 B2 JP2543659 B2 JP 2543659B2
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- JP
- Japan
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- head
- balloon
- golf club
- head body
- club head
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- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴルフクラブヘッド、特
に中空のクラブヘッドの製造方法に関する。
に中空のクラブヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属壁の内側を空洞にした中
空金属ヘッドが用いられているが、この種の中空金属ヘ
ッドで打球を行なった場合、発生する音の高域周波数成
分のレベルが低・中域周波数成分のレベルに比して非常
に高いため、かん高く耳ざわりの悪い打球音になるとい
う欠点があった。
空金属ヘッドが用いられているが、この種の中空金属ヘ
ッドで打球を行なった場合、発生する音の高域周波数成
分のレベルが低・中域周波数成分のレベルに比して非常
に高いため、かん高く耳ざわりの悪い打球音になるとい
う欠点があった。
【0003】一方、特開昭59−22577号公報、実
開昭59−116060号公報、実開昭59−1160
61号公報等には中空のヘッド本体の内部に発泡樹脂を
充填したゴルフクラブヘッドが開示されている。これら
のヘッドにおいては、発泡樹脂がヘッド本体の中空部全
体に充満しているため、音の高域周波数成分及び中域周
波数成分の減衰が大きくなる。このため、低域周波数成
分を主体とした所謂鈍い打球音になってしまうという欠
点があった。
開昭59−116060号公報、実開昭59−1160
61号公報等には中空のヘッド本体の内部に発泡樹脂を
充填したゴルフクラブヘッドが開示されている。これら
のヘッドにおいては、発泡樹脂がヘッド本体の中空部全
体に充満しているため、音の高域周波数成分及び中域周
波数成分の減衰が大きくなる。このため、低域周波数成
分を主体とした所謂鈍い打球音になってしまうという欠
点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、低域から高域にかけてほぼ平坦な周波数特性を
有する耳ざわりの良い打球音を発生するゴルフクラブヘ
ッドの製造方法を提供することにある。
目的は、低域から高域にかけてほぼ平坦な周波数特性を
有する耳ざわりの良い打球音を発生するゴルフクラブヘ
ッドの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、中空ヘ
ッド本体にその壁部を貫通する2つの孔を設け、先端に
耐熱性の風船を装着したパイプを一方の孔からヘッド本
体の内部に挿入し、前記パイプを通じて前記風船に空気
を注入することにより風船を所望の大きさに膨張させ、
他方の孔から発泡性樹脂をヘッド本体の内部のヘッド本
体と風船との間の空間に注入し、ヘッド本体の内部で発
泡性樹脂を発泡させ中空ヘッド内に発泡性樹脂層で包囲
された空洞部を形成し、前記樹脂が発泡硬化した後、前
記風船をヘッド本体から取出し、前記2つの孔を塞ぐこ
とからなる、ゴルフクラブヘッドの製造方法が提供され
る。
ッド本体にその壁部を貫通する2つの孔を設け、先端に
耐熱性の風船を装着したパイプを一方の孔からヘッド本
体の内部に挿入し、前記パイプを通じて前記風船に空気
を注入することにより風船を所望の大きさに膨張させ、
他方の孔から発泡性樹脂をヘッド本体の内部のヘッド本
体と風船との間の空間に注入し、ヘッド本体の内部で発
泡性樹脂を発泡させ中空ヘッド内に発泡性樹脂層で包囲
された空洞部を形成し、前記樹脂が発泡硬化した後、前
記風船をヘッド本体から取出し、前記2つの孔を塞ぐこ
とからなる、ゴルフクラブヘッドの製造方法が提供され
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、中空ヘッド本体の内部に挿入
された風船を所望の大きさに膨張させることによりヘッ
ド本体の内壁と膨張された風船との間に所望の空間が得
られ、この空間内部が発泡された樹脂によって満たされ
所要の厚さの樹脂層が形成される。これによりヘッド本
体の内部に樹脂層で囲まれた空洞を得ることができる。
された風船を所望の大きさに膨張させることによりヘッ
ド本体の内壁と膨張された風船との間に所望の空間が得
られ、この空間内部が発泡された樹脂によって満たされ
所要の厚さの樹脂層が形成される。これによりヘッド本
体の内部に樹脂層で囲まれた空洞を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0008】図1は本発明により製造されたウッド型の
ゴルフクラブヘッドを示し、中空のヘッド本体11の内
面に発泡樹脂からなる樹脂層12が設けられており、ヘ
ッド本体11の内部には樹脂層12で囲まれる空洞部1
3が形成されている。ヘッド本体11は例えばステンレ
ス鋼、チタン合金等の金属、繊維強化金属、繊維強化プ
ラスチック等で作ることができる。一方、樹脂層12は
例えばポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、
ラバーフォーム等で形成することができる。
ゴルフクラブヘッドを示し、中空のヘッド本体11の内
面に発泡樹脂からなる樹脂層12が設けられており、ヘ
ッド本体11の内部には樹脂層12で囲まれる空洞部1
3が形成されている。ヘッド本体11は例えばステンレ
ス鋼、チタン合金等の金属、繊維強化金属、繊維強化プ
ラスチック等で作ることができる。一方、樹脂層12は
例えばポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、
ラバーフォーム等で形成することができる。
【0009】図2(a)〜(c)は図1に示すヘッドの
製造方法を示すものである。これらの図を参照すると、
ヘッド本体11にはその壁部を貫通する2つの孔11
a,11bを形成しておき、図2(a)に示すように、
先端に耐熱性の風船16を装着したパイプ15を一方の
孔11aからヘッド本体11の内部に挿入し、次いで、
図2(b)に示すように、パイプ15を通じて風船16
に空気を注入することにより、風船16を所望の大きさ
に膨張させる。一方、図2(b)に示すように、他方の
孔11bから発泡性樹脂17をヘッド本体11の内部に
注入し、その後、図2(c)に示すように、ヘッド本体
11の内部で樹脂17を発泡させる。樹脂17が発泡硬
化した後、風船16をヘッド本体11の内部から取出
し、図1に示すように、孔11a,11bを栓、ねじ等
18,19で塞ぐ。
製造方法を示すものである。これらの図を参照すると、
ヘッド本体11にはその壁部を貫通する2つの孔11
a,11bを形成しておき、図2(a)に示すように、
先端に耐熱性の風船16を装着したパイプ15を一方の
孔11aからヘッド本体11の内部に挿入し、次いで、
図2(b)に示すように、パイプ15を通じて風船16
に空気を注入することにより、風船16を所望の大きさ
に膨張させる。一方、図2(b)に示すように、他方の
孔11bから発泡性樹脂17をヘッド本体11の内部に
注入し、その後、図2(c)に示すように、ヘッド本体
11の内部で樹脂17を発泡させる。樹脂17が発泡硬
化した後、風船16をヘッド本体11の内部から取出
し、図1に示すように、孔11a,11bを栓、ねじ等
18,19で塞ぐ。
【0010】以上のようにして形成されたゴルフクラブ
ヘッドにおいては、中空ヘッド本体11の内部に樹脂層
12で囲まれる空洞部13が形成されているので、音の
高域周波数成分及び中域周波数成分の減衰を適度に抑え
ることができるようになり、その結果、低域から高域に
かけてほぼ平坦な周波数特性を有する耳ざわりの良い打
球音を得ることができるようになる。
ヘッドにおいては、中空ヘッド本体11の内部に樹脂層
12で囲まれる空洞部13が形成されているので、音の
高域周波数成分及び中域周波数成分の減衰を適度に抑え
ることができるようになり、その結果、低域から高域に
かけてほぼ平坦な周波数特性を有する耳ざわりの良い打
球音を得ることができるようになる。
【0011】また、ヘッド本体11の内部に空洞部13
が残されているので、ヘッドの重心周りの慣性モーメン
トが大きくなる。また、空洞部13の形成によりヘッド
重量が軽くなる分だけヘッドの形状を大きくできるの
で、ヘッドの重心周りの慣性モーメントが一層増大し、
ボールの飛びの方向性が向上することとなる。
が残されているので、ヘッドの重心周りの慣性モーメン
トが大きくなる。また、空洞部13の形成によりヘッド
重量が軽くなる分だけヘッドの形状を大きくできるの
で、ヘッドの重心周りの慣性モーメントが一層増大し、
ボールの飛びの方向性が向上することとなる。
【0012】さらに、本実施例によれば、風船16の形
状及び大きさを変えることにより、空洞部13の形状及
び大きさ(空洞率)を容易に調整することができるの
で、打球音を容易に調整できることとなる。したがっ
て、図1の構造をクラブセットの各クラブヘッドに適用
する場合には、個々のクラブヘッドの空洞率を調整する
ことにより、各クラブヘッドの打球音の音質をほぼ同一
にしたり、音質を徐々に変えたりすることが可能とな
る。
状及び大きさを変えることにより、空洞部13の形状及
び大きさ(空洞率)を容易に調整することができるの
で、打球音を容易に調整できることとなる。したがっ
て、図1の構造をクラブセットの各クラブヘッドに適用
する場合には、個々のクラブヘッドの空洞率を調整する
ことにより、各クラブヘッドの打球音の音質をほぼ同一
にしたり、音質を徐々に変えたりすることが可能とな
る。
【0013】本発明は上記実施例の態様のみに限定され
るものではなく、アイアン型のゴルフクラブヘッドやパ
ターヘッドにも同様に適用することができる。
るものではなく、アイアン型のゴルフクラブヘッドやパ
ターヘッドにも同様に適用することができる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、中空ヘッド本体の内部に樹脂層で囲まれる空
洞部が形成されるので、音の高域周波数成分及び中域周
波数成分の減衰を適度に抑えることができるようにな
り、その結果、低域から高域にかけてほぼ平坦な周波数
特性を有する耳ざわりの良い打球音を得ることができる
ゴルフクラブヘッドを提供できることとなる。
によれば、中空ヘッド本体の内部に樹脂層で囲まれる空
洞部が形成されるので、音の高域周波数成分及び中域周
波数成分の減衰を適度に抑えることができるようにな
り、その結果、低域から高域にかけてほぼ平坦な周波数
特性を有する耳ざわりの良い打球音を得ることができる
ゴルフクラブヘッドを提供できることとなる。
【0015】また、樹脂層を形成する時に用いる風船の
形状及び大きさを変えることにより空洞部の大きさを容
易に調整することができ、それにより各クラブヘッドの
打球音の音質をほぼ同一としたクラブセット、又は音質
を徐々に変えたクラブセットを得ることができる。
形状及び大きさを変えることにより空洞部の大きさを容
易に調整することができ、それにより各クラブヘッドの
打球音の音質をほぼ同一としたクラブセット、又は音質
を徐々に変えたクラブセットを得ることができる。
【図1】本発明により製造したゴルフクラブヘッドの断
面図である。
面図である。
【図2】図1のクラブヘッドの製造工程を示す断面図
で、(a)は風船の挿入段階、(b)は風船の膨張段
階、(c)は樹脂の発泡段階を、それぞれ示すものであ
る。
で、(a)は風船の挿入段階、(b)は風船の膨張段
階、(c)は樹脂の発泡段階を、それぞれ示すものであ
る。
11…ヘッド本体 11a,11b…孔 12…樹脂層 13…空洞部 15…パイプ 16…風船 17…発泡性樹脂 18,19…ねじ
Claims (3)
- 【請求項1】 中空ヘッド本体にその壁部を貫通する2
つの孔を設け、先端に耐熱性の風船を装着したパイプを
一方の孔からヘッド本体の内部に挿入し、前記パイプを
通じて前記風船に空気を注入することにより風船を所望
の大きさに膨張させ、他方の孔から発泡性樹脂をヘッド
本体の内部のヘッド本体と風船との間の空間に注入し、
ヘッド本体の内部で発泡性樹脂を発泡させ中空ヘッド内
に発泡性樹脂層で包囲された空洞部を形成し、前記樹脂
が発泡硬化した後、前記風船をヘッド本体から取出し、
前記2つの孔を塞ぐことからなる、ゴルフクラブヘッド
の製造方法。 - 【請求項2】 発泡性樹脂層がポリウレタンフォーム、
ポリスチレンフォーム又はラバーフォームからなる請求
項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 ヘッド本体が金属、繊維強化金属又は繊
維強化プラスチックからなる請求項1に記載のゴルフク
ラブヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5248198A JP2543659B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5248198A JP2543659B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06190090A JPH06190090A (ja) | 1994-07-12 |
JP2543659B2 true JP2543659B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=17174660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5248198A Expired - Lifetime JP2543659B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | ゴルフクラブヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543659B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5772527A (en) * | 1997-04-24 | 1998-06-30 | Linphone Golf Co., Ltd. | Golf club head fabrication method |
JP4283394B2 (ja) * | 1999-10-27 | 2009-06-24 | ダイワ精工株式会社 | アイアンクラブ |
US20060063605A1 (en) * | 2002-12-06 | 2006-03-23 | Norihiko Nakahara | Golf club head and golf club |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5810872A (ja) * | 1981-07-14 | 1983-01-21 | Toshiba Corp | 太陽電池の製造方法 |
JPS5922569A (ja) * | 1982-07-28 | 1984-02-04 | ヤマハ株式会社 | ゴルフ用ウツドクラブヘツドの製法 |
JPS60259282A (ja) * | 1984-06-04 | 1985-12-21 | ヤマハ株式会社 | ゴルフ用ウツドクラブヘツドの製法 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5248198A patent/JP2543659B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06190090A (ja) | 1994-07-12 |
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