JP2543607B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents
エンジンの排気浄化装置Info
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- JP2543607B2 JP2543607B2 JP2250990A JP2250990A JP2543607B2 JP 2543607 B2 JP2543607 B2 JP 2543607B2 JP 2250990 A JP2250990 A JP 2250990A JP 2250990 A JP2250990 A JP 2250990A JP 2543607 B2 JP2543607 B2 JP 2543607B2
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- Japan
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- time
- temperature
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はエンジンの排気浄化装置に関する。
(従来の技術) 排気中に含まれるカーボン等の微粒子(パーティキュ
レート)を排気通路に備えたトラップで捕集するように
してあるエンジン(特にディーゼルエンジン)では、パ
ーティキュレートの堆積により排気圧力が過度に上昇
し、エンジンおよびエミッション性能を低下させるた
め、堆積されたパーティキュレートを所定の時期に燃焼
させトラップを再生する装置が設けられている(特開昭
58-51235号公報参照)。
レート)を排気通路に備えたトラップで捕集するように
してあるエンジン(特にディーゼルエンジン)では、パ
ーティキュレートの堆積により排気圧力が過度に上昇
し、エンジンおよびエミッション性能を低下させるた
め、堆積されたパーティキュレートを所定の時期に燃焼
させトラップを再生する装置が設けられている(特開昭
58-51235号公報参照)。
これを第7図で説明すると、エンジン1から排出され
るパーティキュレートは排気通路2に介装される耐熱性
フィルタ構造のトラップ3にて捕集される。
るパーティキュレートは排気通路2に介装される耐熱性
フィルタ構造のトラップ3にて捕集される。
一方、吸気通路5に吸気流量を絞るバタフライ型絞り
弁6が設けられ、この絞り弁6には、一端部が絞り弁6
の弁軸に固定され他端部がロッド8dに回動自由に取り付
けられるレバー7を介して、ダイヤフラムアクチュエー
タ8が連結される。
弁6が設けられ、この絞り弁6には、一端部が絞り弁6
の弁軸に固定され他端部がロッド8dに回動自由に取り付
けられるレバー7を介して、ダイヤフラムアクチュエー
タ8が連結される。
このアクチュエータ8と、アクチュエータ8の圧力室
8bに導かれる制御負圧を制御装置15からのデューティ信
号に応じて変化させ得る電磁弁9とから絞り弁駆動装置
が構成される。たとえば、デューティ信号のデューティ
値(開弁時間割合)を増加させて、圧力室8bへの負圧を
強めると、ダイヤフラム8aがリターンスプリング8cに抗
してロッド8dを図で右方へと移動させるので、絞り弁6
が閉じていく。10は負圧ポンプである。
8bに導かれる制御負圧を制御装置15からのデューティ信
号に応じて変化させ得る電磁弁9とから絞り弁駆動装置
が構成される。たとえば、デューティ信号のデューティ
値(開弁時間割合)を増加させて、圧力室8bへの負圧を
強めると、ダイヤフラム8aがリターンスプリング8cに抗
してロッド8dを図で右方へと移動させるので、絞り弁6
が閉じていく。10は負圧ポンプである。
制御装置15には、燃料噴射ポンプ11にそれぞれ設けら
れたエンジン1の負荷センサ12と回転数センサ13、絞り
弁6下流の吸気通路5に設けられた吸気圧センサ14等か
らの信号が入力され、制御装置15では以下の制御を行な
う。
れたエンジン1の負荷センサ12と回転数センサ13、絞り
弁6下流の吸気通路5に設けられた吸気圧センサ14等か
らの信号が入力され、制御装置15では以下の制御を行な
う。
所定の走行距離や走行時間等からトラップ3の再生時
期にあると判断された場合に、そのときのエンジンの負
荷と回転数から定まる運転条件が、多量の余剰空気がエ
ンジン1に流入する運転状態にあるかどうかを判定す
る。この運転状態にあることが判定されると、絞り弁6
が所定の角度まで閉じられるように、デューティ信号を
出力し、かつ制御精度を高めるため吸気圧センサ14から
の信号に基づいて、絞り弁6下流の吸気負圧が略一定と
なるようにフィードバック制御する。
期にあると判断された場合に、そのときのエンジンの負
荷と回転数から定まる運転条件が、多量の余剰空気がエ
ンジン1に流入する運転状態にあるかどうかを判定す
る。この運転状態にあることが判定されると、絞り弁6
が所定の角度まで閉じられるように、デューティ信号を
出力し、かつ制御精度を高めるため吸気圧センサ14から
の信号に基づいて、絞り弁6下流の吸気負圧が略一定と
なるようにフィードバック制御する。
このようにして、エンジン1への空気導入量を減少さ
せると、排気温度が上昇するので、温度上昇した排気の
熱でトラップ3に捕集されたパーティキュレートが再燃
焼され、トラップ3が再生される。
せると、排気温度が上昇するので、温度上昇した排気の
熱でトラップ3に捕集されたパーティキュレートが再燃
焼され、トラップ3が再生される。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このような装置では、再生時期が一定の走
行距離や走行時間から判断されるので、同じ走行距離や
走行時間であっても、高地では低地よりも空気密度が薄
くなるため、燃焼悪化による排気温度の上昇にてスモー
クが増加し、これに応じてトラップに堆積するパーティ
キュレートの量も増加する。
行距離や走行時間から判断されるので、同じ走行距離や
走行時間であっても、高地では低地よりも空気密度が薄
くなるため、燃焼悪化による排気温度の上昇にてスモー
クが増加し、これに応じてトラップに堆積するパーティ
キュレートの量も増加する。
このため、再生時期が遅すぎてパーティキュレート堆
積量が限界をこえ、再生を行ったときにパーティキュレ
ートが急激に燃焼してトラップが溶損することが考え得
る。
積量が限界をこえ、再生を行ったときにパーティキュレ
ートが急激に燃焼してトラップが溶損することが考え得
る。
一方、トラップの背圧や前後差圧を検出し、この検出
値が所定値に達すると再生時期であると判断するものが
ある。このものでは、トラップのパーティキュレート堆
積量が一定であっても高地になると、大気圧の低下によ
りトラップの前後差圧ΔPが第8図で示すようにΔPTへ
と増大するので、再生時期が早められることになり、上
記のような再生時期が遅すぎる問題は生じない。
値が所定値に達すると再生時期であると判断するものが
ある。このものでは、トラップのパーティキュレート堆
積量が一定であっても高地になると、大気圧の低下によ
りトラップの前後差圧ΔPが第8図で示すようにΔPTへ
と増大するので、再生時期が早められることになり、上
記のような再生時期が遅すぎる問題は生じない。
しかしながら、このものでは、海抜からの高さによっ
ては逆に再生時期が早すぎる場合が生じる。つまり、ト
ラップのパーティキュレート堆積量が一定であっても、
高地では低地に比べてトラップの前後差圧ΔPが増大す
るので、低地であればまだ再生時期ではないのに、高地
では再生時期であると判断され、燃費が悪くなるのであ
る。
ては逆に再生時期が早すぎる場合が生じる。つまり、ト
ラップのパーティキュレート堆積量が一定であっても、
高地では低地に比べてトラップの前後差圧ΔPが増大す
るので、低地であればまだ再生時期ではないのに、高地
では再生時期であると判断され、燃費が悪くなるのであ
る。
この発明はこのような従来の課題に着目してなされた
もので、トラップの前後差圧から再生時期を判断するも
のにおいて、大気圧補正を行うことにより、再生時期判
断の精度の向上をはかる装置を提供することを目的とす
る。
もので、トラップの前後差圧から再生時期を判断するも
のにおいて、大気圧補正を行うことにより、再生時期判
断の精度の向上をはかる装置を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) この発明は、第1図で示すように、排気中のパーティ
キュレートを捕集し再生温度以上になると捕集したパー
ティキュレートを再燃焼させるトラップ53と、このトラ
ップ53を昇温させる装置54と、捕集限界時のトラップ前
後差圧ΔPmaxを設定する手段55と、実際のトラップ前後
差圧ΔPを検出するセンサ56と、このトラップ前後差圧
ΔPの検出値と前記捕集限界時のトラップ前後差圧ΔP
maxの設定値との比較により再生時期にあるかどうかを
判定する手段57と、この再生時期になると前記トラップ
53が再生されるように前記昇温装置54を制御する手段58
とを備えるエンジンの排気浄化装置において、大気圧Pa
を検出するセンサ59と、この大気圧Paの検出値に基づき
大気圧が低下するほど前記トラップ前後差圧ΔPの検出
値が小さくなるようにまたは前記捕集限界時のトラップ
前後差圧ΔPmaxの設定値が大きくなるように前記トラッ
プ前後差圧ΔPの検出値または前記捕集限界時のトラッ
プ前後差圧ΔPmaxの設定値を補正する手段60,61とを設
けた。
キュレートを捕集し再生温度以上になると捕集したパー
ティキュレートを再燃焼させるトラップ53と、このトラ
ップ53を昇温させる装置54と、捕集限界時のトラップ前
後差圧ΔPmaxを設定する手段55と、実際のトラップ前後
差圧ΔPを検出するセンサ56と、このトラップ前後差圧
ΔPの検出値と前記捕集限界時のトラップ前後差圧ΔP
maxの設定値との比較により再生時期にあるかどうかを
判定する手段57と、この再生時期になると前記トラップ
53が再生されるように前記昇温装置54を制御する手段58
とを備えるエンジンの排気浄化装置において、大気圧Pa
を検出するセンサ59と、この大気圧Paの検出値に基づき
大気圧が低下するほど前記トラップ前後差圧ΔPの検出
値が小さくなるようにまたは前記捕集限界時のトラップ
前後差圧ΔPmaxの設定値が大きくなるように前記トラッ
プ前後差圧ΔPの検出値または前記捕集限界時のトラッ
プ前後差圧ΔPmaxの設定値を補正する手段60,61とを設
けた。
(作用) 大気圧補正値Kpaにて大気圧の低下するほど、たとえ
ばΔPの検出値が小さくされると、大気圧の低下に伴う
ΔPの上昇分がKpaにて相殺される。
ばΔPの検出値が小さくされると、大気圧の低下に伴う
ΔPの上昇分がKpaにて相殺される。
この結果、補正後のトラップ前後差圧は高地でも低地
と同じになる。
と同じになる。
(実施例) 第2図はこの発明の一実施例のシステム図である。図
において、6は吸気通路5に設けられる常開のバタフラ
イ型絞り弁で、この吸気絞り弁6にはダイヤフラムアク
チュエータ8が連結される。
において、6は吸気通路5に設けられる常開のバタフラ
イ型絞り弁で、この吸気絞り弁6にはダイヤフラムアク
チュエータ8が連結される。
このアクチュエータ8の圧力室と負圧源(たとえば負
圧ポンプ)とを連通する通路には三方電磁弁19が介装さ
れ、この電磁弁19をOFFからONにすると、アクチュエー
タ8の圧力室に大気圧に代えて一定圧の負圧が導入さ
れ、吸気絞り弁6が一定角度まで閉じられる。アクチュ
エータ8と電磁弁19は吸気絞り弁駆動装置を構成するも
のである。
圧ポンプ)とを連通する通路には三方電磁弁19が介装さ
れ、この電磁弁19をOFFからONにすると、アクチュエー
タ8の圧力室に大気圧に代えて一定圧の負圧が導入さ
れ、吸気絞り弁6が一定角度まで閉じられる。アクチュ
エータ8と電磁弁19は吸気絞り弁駆動装置を構成するも
のである。
同様にして、トラップ3上流の排気通路2に常開のバ
タフライ型絞り弁21が、排気絞り弁21の上流よりこの絞
り弁21とトラップ3をバイパスする通路24に常閉のバタ
フライ型バイパス弁25がそれぞれ設けられる。排気絞り
弁21に連結されるダイヤフラムアクチュエータ22と三方
電磁弁23とから排気絞り弁駆動装置が、またバイパス弁
25に連結されるダイヤフラムアクチュエータ26と三方電
磁弁27からバイパス弁駆動装置が構成される。
タフライ型絞り弁21が、排気絞り弁21の上流よりこの絞
り弁21とトラップ3をバイパスする通路24に常閉のバタ
フライ型バイパス弁25がそれぞれ設けられる。排気絞り
弁21に連結されるダイヤフラムアクチュエータ22と三方
電磁弁23とから排気絞り弁駆動装置が、またバイパス弁
25に連結されるダイヤフラムアクチュエータ26と三方電
磁弁27からバイパス弁駆動装置が構成される。
トラップ3の上流側にはこれに近接してヒータ29が設
けられ、コントロールユニット41からの通電信号を受け
るとトラップ3を加熱する。
けられ、コントロールユニット41からの通電信号を受け
るとトラップ3を加熱する。
こうして設けられた吸気絞り弁6とその駆動装置、排
気絞り弁21とその駆動装置、バイパス弁25とその駆動装
置、ヒータ29とその通電装置は第1図の昇温装置54を構
成する。
気絞り弁21とその駆動装置、バイパス弁25とその駆動装
置、ヒータ29とその通電装置は第1図の昇温装置54を構
成する。
31は半導体式圧力センサで、トラップ3の前後差圧Δ
Pを検出する。32は熱電対からなる温度センサで、排気
温度TEXを検出する。34はエンジン1の回転数Neを検出
するセンサ(クランク角センサ)、35はポテンショメー
タから構成されアクセルレバー開度(エンジン負荷)Q
を検出するセンサ、36は冷却水温Twを検出するセンサ、
37は大気圧Paを検出するセンサである。
Pを検出する。32は熱電対からなる温度センサで、排気
温度TEXを検出する。34はエンジン1の回転数Neを検出
するセンサ(クランク角センサ)、35はポテンショメー
タから構成されアクセルレバー開度(エンジン負荷)Q
を検出するセンサ、36は冷却水温Twを検出するセンサ、
37は大気圧Paを検出するセンサである。
これらセンサからの信号は、マイクロコンピュータか
らなるコントロールユニット41に入力され、コントロー
ルユニット41では第3図に示すところにしたがって、3
つの三方電磁弁19,23,27にON,OFF信号を、ヒータ29に通
電信号をそれぞれ出力する。
らなるコントロールユニット41に入力され、コントロー
ルユニット41では第3図に示すところにしたがって、3
つの三方電磁弁19,23,27にON,OFF信号を、ヒータ29に通
電信号をそれぞれ出力する。
第3図はトラップを再生させるためのルーチンであ
る。
る。
S1ではエンジン回転数Ne,エンジン負荷Q,冷却水温Tw,
排気温度TEX,大気圧Paおよびトラップの前後差圧ΔP
を読み込む。
排気温度TEX,大気圧Paおよびトラップの前後差圧ΔP
を読み込む。
S2は後述するS8,S9,S18とともに第1図の再生時期判
定手段57の機能を果たす部分である。S2では再生時期で
あるかどうかをみて、再生時期にないと判定すればS3に
進む。この場合、フラグFの値にて再生時期を判断する
ようにしてあり、再生時期にない場合はF=0となって
いる。
定手段57の機能を果たす部分である。S2では再生時期で
あるかどうかをみて、再生時期にないと判定すればS3に
進む。この場合、フラグFの値にて再生時期を判断する
ようにしてあり、再生時期にない場合はF=0となって
いる。
S3ないしS6は第1図の検出値補正手段60の機能を果た
す部分である。
す部分である。
S4ではS3でメモリに格納した大気圧PaよりΔPの大気
圧補正値Kpaをマップ検索にて求める。
圧補正値Kpaをマップ検索にて求める。
S6ではS5で格納したΔPに対して次式により大気圧補
正を行う。
正を行う。
ΔP←ΔP×Kpa…… 上記のKpaのマップを第4図に示す。同図よりKpaには
大気圧Paが低下するほど小さな値が与えられている。な
お、低地での大気圧を760mmHgとしている。
大気圧Paが低下するほど小さな値が与えられている。な
お、低地での大気圧を760mmHgとしている。
S7は第1図の捕集限界時差圧設定手段55の機能を果た
す部分で、ここでは捕集限界時のトラップ前後差圧ΔPm
axをマップ検索にて求める。ΔPmaxのマップ特性を第5
図に示す。負荷Qと回転数Neに応じてΔPmaxの値を異な
らせてあることより、ΔPmaxは運転条件に応じたものと
なっている。
す部分で、ここでは捕集限界時のトラップ前後差圧ΔPm
axをマップ検索にて求める。ΔPmaxのマップ特性を第5
図に示す。負荷Qと回転数Neに応じてΔPmaxの値を異な
らせてあることより、ΔPmaxは運転条件に応じたものと
なっている。
S8は第1図の再生時期判定手段57の機能を果たす部分
で、ここではΔPとΔPmaxとの比較により、ΔP≧ΔPm
axであれば再生時期にあると判断しS9に進む。
で、ここではΔPとΔPmaxとの比較により、ΔP≧ΔPm
axであれば再生時期にあると判断しS9に進む。
S9では再生時期フラグFを立てる(F=1とする)。
つまり、F=1は再生時期にあることを意味する。
つまり、F=1は再生時期にあることを意味する。
S8でΔP<ΔPmaxであれば、S10に進む。S10では、昇
温装置を非作動の状態、つまり排気と吸気の各絞り弁2
1,6、バイパス弁25、ヒータ29を何もしない状態にして
おく。
温装置を非作動の状態、つまり排気と吸気の各絞り弁2
1,6、バイパス弁25、ヒータ29を何もしない状態にして
おく。
一方、S2でF=1であれば再生時期になったと判断し
て、S11〜S15に進み、ここでトラップ3が再生されるよ
うに、三方電磁弁19,23,27とヒータ29に指示を与える。
つまり、S11〜S15は第1図の制御手段58の機能を果たす
部分である。
て、S11〜S15に進み、ここでトラップ3が再生されるよ
うに、三方電磁弁19,23,27とヒータ29に指示を与える。
つまり、S11〜S15は第1図の制御手段58の機能を果たす
部分である。
S11では排気温度TEXが所定値T1(再生温度に等しい40
0℃)以上かどうかみて、TEX≧T1であれば何もしなくと
もトラップ3が再生されるのでS13に進む。
0℃)以上かどうかみて、TEX≧T1であれば何もしなくと
もトラップ3が再生されるのでS13に進む。
この逆にTEX<T1であればS12に進み、冷却水温Twが所
定値(たとえば50℃)以上あるかどうかみて、そうであ
ればS14に進む。
定値(たとえば50℃)以上あるかどうかみて、そうであ
ればS14に進む。
S14では排気と吸気の両方を絞り、かつヒータ29をON
にする。これらの作動により、排気温度が再生温度まで
高められ、トラップ3の再生が行なわれる。
にする。これらの作動により、排気温度が再生温度まで
高められ、トラップ3の再生が行なわれる。
S12でTwが所定値より低い場合はS15に進み、両絞り弁
21,6、バイパス弁25ともすべて開く。両絞り弁21,6とも
開く理由は、暖機前の低水温時は排気温度も暖機完了後
に比べて低いためトラップの再生を行うことはできない
し、吸気絞りや排気絞りを行うと、もともと燃焼が安定
しない低水温時にあってはエンジンが失火して運転性が
悪くなり、かつ失火によりパーティキュレートも増大す
るからである。また、バイパス弁を開くのは、冷たい排
気によりトラップ3が冷やされ過ぎないようにするため
である。
21,6、バイパス弁25ともすべて開く。両絞り弁21,6とも
開く理由は、暖機前の低水温時は排気温度も暖機完了後
に比べて低いためトラップの再生を行うことはできない
し、吸気絞りや排気絞りを行うと、もともと燃焼が安定
しない低水温時にあってはエンジンが失火して運転性が
悪くなり、かつ失火によりパーティキュレートも増大す
るからである。また、バイパス弁を開くのは、冷たい排
気によりトラップ3が冷やされ過ぎないようにするため
である。
S16では再生時間をカウントし、S17に進む。S17で
は、カウントした再生時間を所定時間(たとえば10分)
と比較し、所定時間経過すれば、再生を終了したと判断
してS18に進む。
は、カウントした再生時間を所定時間(たとえば10分)
と比較し、所定時間経過すれば、再生を終了したと判断
してS18に進む。
S18では再生時期フラグFを降ろす(F=0とする)
とともに再生時期の判断のために用いたデータを消去す
る。
とともに再生時期の判断のために用いたデータを消去す
る。
ここで、この例の作用を説明する。
大気圧が低下する高地では、低地と同じ量しかパーテ
ィキュレートが堆積していなくとも、トラップ前後差圧
が低地よりも大きくなる。つまり、大気圧の低下にとも
なうトラップ前後差圧の上昇分がトラップ前後差圧の検
出誤差として生ずるわけである。
ィキュレートが堆積していなくとも、トラップ前後差圧
が低地よりも大きくなる。つまり、大気圧の低下にとも
なうトラップ前後差圧の上昇分がトラップ前後差圧の検
出誤差として生ずるわけである。
これに対して、この例では大気圧補正値Kpaが導入さ
れており、このKpaにて大気圧の低下するほどΔPの検
出値が小さくされると、大気圧の低下に伴うΔPの上昇
分がKpaにて相殺されることになる。
れており、このKpaにて大気圧の低下するほどΔPの検
出値が小さくされると、大気圧の低下に伴うΔPの上昇
分がKpaにて相殺されることになる。
この結果、補正後のトラップ前後差圧(ΔP×Kpa)
は第6図で示すように、高地でも低地と同じになり、Δ
Pの検出誤差が解消されるので、再生時期が早すぎて燃
費が悪くなることを防止することができる。
は第6図で示すように、高地でも低地と同じになり、Δ
Pの検出誤差が解消されるので、再生時期が早すぎて燃
費が悪くなることを防止することができる。
実施例ではΔPの検出値を補正するようにしてある
が、この代わりにΔPmaxを補正することもできる。ΔP
の検出値は大気圧が低くなるほど大きくなるのであるか
ら、ΔPmaxもこれに合わせて大きくすることにより、相
対的な大小関係を一定に保たせることができるからであ
る。
が、この代わりにΔPmaxを補正することもできる。ΔP
の検出値は大気圧が低くなるほど大きくなるのであるか
ら、ΔPmaxもこれに合わせて大きくすることにより、相
対的な大小関係を一定に保たせることができるからであ
る。
最後に、トラップ3の昇温装置は実施例のものに限ら
れることはなく、吸気絞りや排気絞りだけ、あるいはヒ
ータだけを設けたものなど、要はトラップ温度を上昇さ
せ得るものであれば構わない。
れることはなく、吸気絞りや排気絞りだけ、あるいはヒ
ータだけを設けたものなど、要はトラップ温度を上昇さ
せ得るものであれば構わない。
(発明の効果) この発明は、トラップ前後差圧の検出値または捕集限
界時のトラップ前後差圧の設定値を大気圧補正するた
め、高地であっても再生時期が適切となり、燃費の改善
をはかることができる。
界時のトラップ前後差圧の設定値を大気圧補正するた
め、高地であっても再生時期が適切となり、燃費の改善
をはかることができる。
第1図はこの発明のクレーム対応図、第2図は一実施例
のシステム図、第3図はこの実施例の制動動作を説明す
るための流れ図、第4図と第5図はそれぞれこの実施例
のKpaとΔPmaxの特性図、第6図はこの実施例の作用を
説明するためのΔPの特性図、第7図は従来例のシステ
ム図、第8図は圧力特性図である。 2……排気通路、5……吸気通路、6……吸気絞り弁、
8……ダイヤフラムアクチュエータ、19……三方電磁
弁、21……排気絞り弁、22……ダイヤフラムアクチュエ
ータ、23……三方電磁弁、24……バイパス通路、25……
バイパス弁、26……ダイヤフラムアクチュエータ、27…
…三方電磁弁、29……ヒータ、31……圧力センサ、32…
…排気温度センサ、34……クランク角センサ(エンジン
回転数センサ)、35……アクセルレバー開度センサ(エ
ンジン負荷センサ)、37……大気圧センサ、41……コン
トロールユニット、53……トラップ、54……昇温装置、
55……捕集限界時差圧設定手段、56……差圧センサ、57
……再生時期判定手段、58……制御手段、59……大気圧
センサ、60……検出値補正手段、61……設定値補正手
段。
のシステム図、第3図はこの実施例の制動動作を説明す
るための流れ図、第4図と第5図はそれぞれこの実施例
のKpaとΔPmaxの特性図、第6図はこの実施例の作用を
説明するためのΔPの特性図、第7図は従来例のシステ
ム図、第8図は圧力特性図である。 2……排気通路、5……吸気通路、6……吸気絞り弁、
8……ダイヤフラムアクチュエータ、19……三方電磁
弁、21……排気絞り弁、22……ダイヤフラムアクチュエ
ータ、23……三方電磁弁、24……バイパス通路、25……
バイパス弁、26……ダイヤフラムアクチュエータ、27…
…三方電磁弁、29……ヒータ、31……圧力センサ、32…
…排気温度センサ、34……クランク角センサ(エンジン
回転数センサ)、35……アクセルレバー開度センサ(エ
ンジン負荷センサ)、37……大気圧センサ、41……コン
トロールユニット、53……トラップ、54……昇温装置、
55……捕集限界時差圧設定手段、56……差圧センサ、57
……再生時期判定手段、58……制御手段、59……大気圧
センサ、60……検出値補正手段、61……設定値補正手
段。
Claims (1)
- 【請求項1】排気中のパーティキュレートを捕集し再生
温度以上になると捕集したパーティキュレートを再燃焼
させるトラップと、このトラップを昇温させる装置と、
捕集限界時のトラップ前後差圧を設定する手段と、実際
のトラップ前後差圧を検出するセンサと、このトラップ
前後差圧の検出値と前記捕集限界時のトラップ前後差圧
の設定値との比較により再生時期にあるかどうかを判定
する手段と、この再生時期になると前記トラップが再生
されるように前記昇温装置を制御する手段とを備えるエ
ンジンの排気浄化装置において、大気圧を検出するセン
サと、この大気圧の検出値に基づき大気圧が低下するほ
ど前記トラップ前後差圧の検出値が小さくなるようにま
たは前記捕集限界時のトラップ前後差圧の設定値が大き
くなるように前記トラップ前後差圧の検出値または前記
捕集限界時のトラップ前後差圧の設定値を補正する手段
とを設けたことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2250990A JP2543607B2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | エンジンの排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2250990A JP2543607B2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | エンジンの排気浄化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03229909A JPH03229909A (ja) | 1991-10-11 |
JP2543607B2 true JP2543607B2 (ja) | 1996-10-16 |
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ID=12084726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2250990A Expired - Fee Related JP2543607B2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | エンジンの排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2543607B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016156357A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | トヨタ自動車株式会社 | 排気装置の異常判定システム |
-
1990
- 1990-02-01 JP JP2250990A patent/JP2543607B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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---|---|
JPH03229909A (ja) | 1991-10-11 |
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