JP2543421Y2 - 車輌ブレーキシステム - Google Patents

車輌ブレーキシステム

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JP2543421Y2
JP2543421Y2 JP1642593U JP1642593U JP2543421Y2 JP 2543421 Y2 JP2543421 Y2 JP 2543421Y2 JP 1642593 U JP1642593 U JP 1642593U JP 1642593 U JP1642593 U JP 1642593U JP 2543421 Y2 JP2543421 Y2 JP 2543421Y2
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ピー フオルシス アレン
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ワグナー マイニング アンド コンストラクション イクイップメント カンパニー
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フェイルセーフ常用ブ
レーキ装置、及び単一ブレーキシステムによって、常用
ブレーキ、駐車ブレーキ、非常フェイルセーフブレーキ
を行う荷役運搬重車輌用ブレーキシステムに関するもの
であり、また特に、ばね力を受け、流体圧力によって釈
放される車輌ブレーキ装置を有するブレーキシステムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような従来のブレーキシステム
は、非常に安全であり、有効であるが、幾つかの欠点が
ある。まず第1に、このようなシステムは、流体回路に
圧力平衡弁を使用している。圧力平衡弁は、汚れに対し
て弱く、汚れ易い用途には信頼性が低い。更に、圧力平
衡弁は、圧力処理容量に制約がある欠点を有している。
従って、伝動クラッチ回路のように、高い作動圧力を有
する流体システムに連結した時、減圧弁が必要になる。
減圧弁が必要になれば、それだけ、システム全体として
のコストが増大する。第2に、従来のフェイルセーフシ
ステムは、ブレーキを加えていない状態でも、車輌の起
動を開始することができる。従って、システムを加圧す
れば、直ちに車輌が発進でき、安全性に欠ける欠点があ
る。
【0003】第3に、車輌が不作動状態にある時のよう
に、車輌のブレーキシステムが加圧されていない時で
も、ブレーキは、自動的に加えられている。これは、安
全のためには有効であるが、車輌を牽引することができ
ず、またブレーキ配管からの漏洩が生ずることを考慮す
れば、このことは、種々の保守操作を複雑なものにする
欠点となる。第4に、従来のブレーキシステムは、液圧
流体内に捕捉された空気の処理が困難である。始動時
に、このようなシステムは、流体ポンプ、又は隣接する
配管内に空気を含んでいる。加圧流体のアキュムレータ
は、このポンプの下流に位置しているから、ポンプは圧
力負荷に抗して作動する。そのため、ポンプは、この圧
力負荷に打ち勝って有効に流体を吸い込むのを阻止され
る。第4に、従来のブレーキシステムは、通常のポンプ
制御手段に故障を生ずると、アキュムレータが過大な圧
力を受け、故障が発生する欠点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、上述
の欠点を有する従来のブレーキシステムに比較し、安価
であり、安全性、信頼性が高く、機能が一層改良された
フェイルセーフ車輌ブレーキシステムを得るにある。
【0005】この目的を達成するため、本考案のブレー
キ釈放装置は、ばね力を受け、選択的に加えられる力に
よって釈放される車輌ブレーキ装置を具える車輌のブレ
ーキ釈放装置において、前記車輌ブレーキ装置に流体圧
力を伝えてこの車輌ブレーキ装置を釈放するブレーキ釈
放装置と、このブレーキ釈放装置に流体圧力を伝えて前
記車輌ブレーキ装置を釈放する第1位置と、前記ブレー
キ釈放装置に流体圧力が伝わるのを阻止することによっ
て前記車輌ブレーキ装置の釈放を防止する第2位置とを
有し、前記ブレーキ釈放装置に機能的に連結された手動
2位置3ポートリレー弁とを具えることを特徴とする。
また、本考案の車輌ブレーキシステムは、ばね力を受
け、流体圧力によって釈放される車輌ブレーキ装置と、
この車輌ブレーキ装置に平素は流体圧力を伝えてこの車
輌ブレーキ装置を釈放する常用ブレーキ弁であって、こ
の常用ブレーキ弁を作動させると、その作動に応動して
流体圧力を伝えるのを可変に減少させ、阻止し、ブレー
キ作用を加えて車輌の速度を低下させ、停止させる常用
ブレーキ弁と、第2流体回路内の流体圧力、又は手動操
作に応動して前記常用ブレーキ弁に流体圧力を伝え、更
に前記第2流体回路内の流体圧力、又は手動操作が無い
時は流体圧力を伝えるのを阻止するよう、機能的に連結
された手動2位置3ポートリレー弁とを具え、通常の作
動時に前記第2流体回路を加圧しない限り、又は前記リ
レー弁を手動でオーバライドさせて、車輌を牽引可能に
するか、ブレーキ流体を追い出さない限り、前記車輌が
自由に移動できないことを特徴とする。図面につき本考
案を詳細に説明する。
【0006】
【実施例】説明の都合上、本考案の実施例を説明する前
に従来のブレーキシステムを図面につき詳細に説明す
る。図1は、従来のブレーキシステムの全体を示す線図
的制御回路図である。この制御回路は、液圧ブレーキ流
体回路10と、この流体回路に制御弁14において機能
的に相互に接続した液圧伝動クラッチ圧力回路12とを
有する。主ブレーキ流体路18、20を通じて、ブレー
キ流体ポンプ16から荷役運搬車輌の前車軸24、後車
軸26の左車輪ブレーキ装置、右車輪ブレーキ装置22
にブレーキ圧力流体を送給する。左車輪、及び右車輪の
ブレーキ装置22にブレーキ圧力流体を送給するのを制
御弁14で制御する。主ブレーキ流体路20によって、
分岐ブレーキ流体路28、30を通じて前輪、及び後輪
のブレーキ装置22にブレーキ流体を供給する。これ等
分岐ブレーキ流体路28、30は、車軸に近い分岐点3
2、34で、更に分岐して、ブレーキ流体管35、3
6、37、38を通じて、各車輪ブレーキ装置にブレー
キ流体を供給する。
【0007】この従来のブレーキ流体回路10は、ポン
プ16の他に、このポンプから順次下流側に次の構成部
材を有する。即ち、アキュムレータ42にブレーキ流体
圧力を充填するためポンプ16の送出口をアキュムレー
タ充填弁ブロック40に連結する供給管17と、制御弁
14の上流の分岐ブロック46において主ブレーキ流体
路18に連結したアキュムレータ圧力スイッチ44とで
ある。車輪ブレーキへの主ブレーキ流体路20の足踏み
ブレーキ弁48に他方の主ブレーキ流体路18を連通さ
せるように制御弁14によって制御する。復帰ブレーキ
流体管50をブレーキ弁48から液圧流体タンク52ま
で設け、ブレーキ弁48の足踏みペダル48aを踏んだ
時、主ブレーキ流体路20を通じて、車輪ブレーキ装置
をタンク52に連結し、ブレーキ流体圧力の車輪ブレー
キ装置を種々に解放する。ブレーキ弁48の足踏みペダ
ル48aを完全に解放し、制御弁14をこの図面に示す
ように閉じて液圧流体圧の車輪ブレーキ装置を解放した
時、制御弁14を通じて第2復帰管54によって主ブレ
ーキ流体路20、21をタンクに連結する。
【0008】タンクからブレーキ流体ポンプ16の導入
口側まで、ブレーキ流体供給路56を設け、このポンプ
にブレーキ流体を供給する。アキュムレータ充填弁ブロ
ック40からの供給管57によって、ブレーキ流体を摩
擦ブレーキ素子群88(図1には図示していないが、図
2に示した)に供給し、車輌ブレーキ装置22の摩擦素
子を冷却し、潤滑する。車輪ブレーキ装置22からの復
帰管58によって、ブレーキ流体をタンク52に排出さ
せる。シーケンス弁(図示せず)を設けることによっ
て、冷却流体をブレーキ板に送る前に、アキュムレータ
と主ブレーキ流体回路とにブレーキ流体を確実に送り得
るようにする。
【0009】援用部分のみを示したこの従来の伝動クラ
ッチ圧力回路12には、制御弁14のパイロット端62
まて達するパイロット通路60を設け、この制御弁を開
放位置にシフトでき、又は常用伝動クラッチ作動圧の下
で図示の閉塞位置から制御弁を位置させることができる
ようにする。この伝動パイロット通路60に手動制御弁
64を設け、非常弁、又は駐車ブレーキ弁として作用さ
せる。この弁を図面では、ばね押圧閉塞位置に示し、こ
の位置では、伝動パイロット通路60内の伝動流体を伝
動タンク66に排出する。手動制御弁64を手動で開放
位置にシフトさせると、この手動制御弁64によって、
パイロット通路60を通じて、パイロット作動圧力下
に、伝動クラッチ流体を制御弁14のパイロット端62
に送り、制御弁14をその開放位置にシフトさせ、足踏
みペダル作動ブレーキ弁48の使用によって、このブレ
ーキシステムを作動可能にする。
【0010】パイロット管68を通じて制御弁64の上
端に作用するパイロット圧力によって、この制御弁をそ
の開放位置に平素保持する。しかし、伝動クラッチ流体
圧力が所定の常用作動レベル以下に降下すると、パイロ
ット管68内の圧力は、制御弁をその開放位置に保持す
るには不十分になる。この弁の反対端のばね70によっ
て、この弁を自動的にその閉塞位置に戻すようシフトさ
せ、これによりブレーキ制御弁14のパイロットクラッ
チ流体圧力を解除し、制御弁14をその閉塞位置にシフ
トして不作動にし、即ちこのブレーキ釈放システムを上
述したように不作動にする。
【0011】また、この伝動クラッチ回路は、減圧弁7
2を具え、これにより常用伝動クラッチ作動圧力以下の
レベルにパイロット管60内の圧力を制御する。例え
ば、代表的な伝動クラッチ作動圧力を18.3〜19.
7kg/cm2 (260〜280psi)にすることが
でき、パイロット通路60内の常用パイロット圧力がほ
ぼ5.6kg/cm2 (80psi)になるようなレベ
ルに減圧弁を設定することができる。このパイロット圧
力が、例えば4.2kg/cm2 (60psi)以下に
降下すると、ばね70の作用を受けて、制御弁64はそ
の閉塞位置に自動的にシフトする。
【0012】次に車輌ブレーキ装置を詳細に説明する。
図2に示す車輪ブレーキは図1の従来のシステムに、又
は図3の本考案の好適な実施例に使用するのに適してい
る。各車輌ブレーキ22には、車輪端をカバー板76で
閉じ、反対端をカバー板78で閉じたほぼ円筒形のブレ
ーキハウジング74を有する。キャップねじ83を介し
て、カバー板78によって、固定車軸ハウジング80
と、前車軸24及び後車軸26のハウジング延長部81
とにブレーキハウジング74を取り付ける。代表的に
は、固定車軸ハウジング80に回転車軸82を収容し、
回転自在の車輪手段84を車輪ボス86においてこの車
軸82に緊締する。ボス86の延長部86aをブレーキ
ハウジング74内に延長し、ローラ軸受87によって、
ハウジング延長部81にこの延長部86aを回転自在に
取り付ける。
【0013】交互にブレーキ板90と、ブレーキパッド
92とを有する摩擦ブレーキ素子群88から成る摩擦手
段をブレーキハウジング74内に収容する。回転自在の
車輪ボス86と供に回転するよう、ブレーキ板90を車
輪ボス86にスプライン止めし、ブレーキハウジング7
4に対し固定するよう、ブレーキパッド92をブレーキ
ハウジング74にスプライン止めする。ここに説明する
摩擦ブレーキ素子群の構造は、荷役運搬重車輌用のブレ
ーキ装置には通常のものであり、従って、車輪の回転を
遅くし、又は停止させるため、軸線方向の締めつけ圧力
をこれ等ブレーキ素子群に加えた時、ブレーキ板90
と、ブレーキパッド92とが摩擦相互作用をするようス
プラインに沿って相対的に軸線方向に移動できること以
外は、これ以上の詳細な説明を省略する。ブレーキ摩擦
板を潤滑せず、ブレーキ作動中、これ等ブレーキ摩擦板
を直接摩擦掛合させる、いわゆる「乾式摩擦板」にこの
ブレーキ素子群を構成してもよい。しかし、これ等ブレ
ーキ摩擦板を冷却ブレーキ流体中に浸漬して潤滑し、ブ
レーキ作動中でも、実際上、液体被膜によってブレーキ
摩擦板を分離し、ブレーキ素子群の作動寿命を延長す
る、いわゆる「湿式摩擦板」にこのブレーキ素子群を構
成してもよい。湿式摩擦板は、例えば、米国オレゴン
州、ポートランドの「Wagner Mining Equipment Compan
y 」によって製造されている。
【0014】単一の環状ブレーキピストン94を有する
ブレーキ適用手段を摩擦ブレーキ素子群88に隣接して
ブレーキハウジング内に取り付ける。この摩擦ブレーキ
素子群88の他端をカバー板76のハウジング端の内壁
76aに衝合する。ブレーキ位置と、ブレーキ釈放位置
との間に、ブレーキハウジングの円筒部96内で、軸線
方向の移動を限定するようピストン94を取り付ける。
このブレーキ位置とは、このピストンの圧力面98が摩
擦ブレーキ素子群88の内端に掛合する図示の位置であ
り、ブレーキ釈放位置とは、圧力面98が摩擦ブレーキ
素子群88から離脱している位置である。
【0015】環状ブレーキピストン94は、図2に示す
ような環状横断面を有する。このピストン94は、圧力
面98を含む第1半径脚100を有し、この第1半径脚
100の半径方向外端には軸線脚102を結合する。こ
の軸線脚102の他端には、非常に短い半径脚104を
連結する。ハウジングの円筒部96の外壁に摺動掛合す
るよう、半径脚104を外方に突出する。また、軸線脚
102の外壁を、ハウジングの内側円筒壁部106に摺
動掛合させる。ピストン94の軸線脚102と半径脚1
04と、ハウジングの円筒部96の壁とによって、液圧
流体室108を画成し、短い半径脚104によって設け
た可動壁110をこの液圧流体室108は有する。ハウ
ジング内の流体路111、113を通じて、各車輪ブレ
ーキ装置の流体室108を適切な車輪ブレーキ管35、
36、37、38(図1参照)に連通させる。
【0016】液圧流体室108の両側の環状ピストンシ
ール116、118によって、ハウジングの内壁と、ピ
ストンとの間に流体蜜で耐高圧のシールを形成し、この
液圧流体室108内に高い流体圧力を発生させ得るよう
にする。シール116をハウジングの内側円筒壁部10
6によって担持し、シール118をピストンの短い半径
脚104によって担持する。
【0017】ブレーキ適用圧縮ばね112の形状の一連
のエネルギー貯蔵手段をカバー板78内のばね座114
内に着座させる。この圧縮ばね112を第1半径脚10
0の後面に掛合させ、このピストンの圧力面98を押圧
して、ブレーキ作用をするよう摩擦ブレーキ素子群88
に掛合させる。液圧流体室108内に対抗する液圧が無
いと、ばね112は十分な力でピストンを摩擦ブレーキ
素子群88に押圧し、摩擦素子間の相対回転を防止し、
車輪84の回転を停止させる。このようにして、ピスト
ンとばねとによりブレーキ適用手段を構成する。
【0018】ピストンの短い半径脚104によって形成
した流体室108を加圧すると、この流体室108の可
動壁110は、ばね112の圧力の方向と反対方向に移
動する。従って、ばね圧力に抗して作用するこの流体室
108内の流体圧力は、ピストンにより摩擦ブレーキ素
子群88に作用しているブレーキ圧力を釈放する傾向に
ある。この流体室108内のブレーキ流体圧力を制御す
ることによって、摩擦ブレーキ素子群88の摩擦素子間
の摩擦相互作用の釈放を達成し、車輪84の回転を制御
することができる。上述したところから明らかなよう
に、意識的にブレーキペダルを完全に踏み込むことによ
り、又は弁64を図示の「停車」位置にシフトさせるこ
とにより、若しくは液圧ブレーキ釈放圧力、又は伝動ク
ラッチ流体圧力の消失により、流体室108内の流体圧
力を零に減圧すると、ばね112は最大の力でピストン
94を摩擦ブレーキ素子群88に加え、摩擦ブレーキ素
子群88をロックし、車輪84の回転を防止する。この
ようにして、フェイルセーフ車輪ブレーキシステムは、
内蔵非常ブレーキ能力と、駐車ブレーキ能力とを具え、
別個の余分な駐車非常ブレーキシステムを具える必要が
ない。上述したように、流体室108と、それに供給し
た圧力流体は、ブレーキ釈放手段として作用し、ブレー
キ弁48は、ブレーキ釈放圧力、従ってピストン94に
よって摩擦ブレーキ素子群88に加えたブレーキ圧力を
制御する手段として作用する。
【0019】次に、従来のブレーキシステムの作動を説
明する。車輌のエンジンを停止すると、ポンプ16は作
動せず、アキュムレータ42は充填されない。従って、
液圧ブレーキ回路10は作動圧力下のブレーキ流体が送
給されない。同様に、伝動クラッチ回路12も流体が送
給されず、制御弁14のパイロット端62の伝動パイロ
ット管60内にパイロット圧力は存在しない。その結
果、ブレーキ流体路20、ブレーキ弁48、管21、制
御弁14、及び管54を通じて、車輪ブレーキ装置に最
初あったブレーキ流体をブレーキ流体タンク52に排出
する。従って、このような車輌の「駐車」状態では、ブ
レーキばね112は、その全ばね力によりピストン94
を摩擦ブレーキ素子群88に押圧し、車輪の回転を防止
する。このような状態では、この車輌ブレーキ装置は、
自動駐車ブレーキ装置として作用する。
【0020】車輌のエンジンが作動している場合、液圧
ブレーキ回路と、伝動クラッチ回路との両方に流体が送
給される。ブレーキポンプ16によって、液圧ブレーキ
回路10に流体を送給し、アキュムレータ充填弁40を
作動させると供に、主ブレーキ流体路18を通ずる閉塞
している制御弁14への直接の流体によって、アキュム
レータ42に流体を充填する。制御弁14は、最初はそ
の図示の閉塞位置にあり、ブレーキ流体がブレーキ弁4
8に送られるのを阻止している。アキュムレータ42に
よって、この流体回路を、一定の作動圧力の信頼性のあ
る流体圧力源を有する流体回路にすることができる。
【0021】同時に、伝動クラッチ回路12に流体を送
給する。この回路が常用圧力下にあるものと仮定して、
駐車弁、即ち手動制御弁64を図示の閉塞位置からその
開放位置に手動でシフトさせる。パイロット管68を通
じて作用する伝動流体パイロット圧力によって、ばね7
0の圧力に抗して、弁64はその開放位置に保持され
る。減圧弁72によって減圧された伝動パイロット圧力
は、パイロット管60を通じて、ブレーキ制御弁14の
パイロット端62に送られ、弁14をその開放位置にシ
フトさせる。このブレーキ制御弁14が開くと、この弁
の一側の主ブレーキ流体路18を、この弁の反対側の主
ブレーキ流体路20とブレーキ弁48とに連結し、足踏
みペダル作動ブレーキ弁48を作動させる。
【0022】上述したところから明らかなように、手動
制御弁64は、駐車ブレーキ弁として作動する。車輌の
エンジンを作動させた後でも、車輌を動かすためには、
この手動制御弁64をその閉塞位置から手動で動かす必
要がある。
【0023】制御弁14を開いている場合、車輌の車輪
ブレーキ装置22の制御、即ち車輪の回転の制御は、足
踏みペダル48aの足の操作で作動するブレーキ弁48
の制御の下に置かれる。図面に示すように、足踏みペダ
ルが完全に釈放されていると、制御弁14の下半分(図
1で見て)によって、主ブレーキ流体路18を連結管2
1を通じて主ブレーキ流体路20に連結し、これにより
ブレーキ管28、30と分岐管35、36、37、38
とを通じて、最高圧力のブレーキ流体を車輌のブレーキ
ハウジング74の液圧流体室108内に流入させる。そ
の結果、ブレーキピストン94の短い半径脚104に作
用する流体圧力は、ブレーキばね112の力に打ち勝
ち、ブレーキピストン94を図2の右側に完全ブレーキ
位置から離して移動させ、摩擦ブレーキ素子群88に作
用するブレーキ圧力を開放する。この摩擦ブレーキ素子
群88の摩擦板間に相互に作用する摩擦力が無くなる
と、このブレーキ装置は完全に釈放され、車輪は自由に
回転することができる。
【0024】足踏みペダル48aを徐々に踏んでブレー
キ弁48を図1で見て下方に徐々にシフトさせた時、ブ
レーキ管20、50を通じて、ブレーキ流体を流体室1
08から液圧タンクに徐々に流出させ、ブレーキハウジ
ング内のピストン94に作用するブレーキ流体圧力を徐
々に開放する。従って、ブレーキばね112によって作
用する力は、徐々に流体圧力に打ち勝ち、各ブレーキピ
ストン94によって加えられるブレーキ力を徐々に増大
させ、ブレーキ板90とブレーキパッド92との間に相
互に作用する摩擦力を徐々に増大し、車輪の回転を遅ら
せる。
【0025】ブレーキペダル48aを完全に踏み込む
と、室108は、タンク52に完全に開放され、これ等
室108内の全ての流体圧力を釈放する。従って、ブレ
ーキばね112の全部の力をピストン94に加え、この
ピストン94によって、ばね112によって生ずる全部
のブレーキ力を摩擦ブレーキ素子群88に加え、車輪の
回転を停止させる。
【0026】ブレーキペダル48aを徐々に釈放する
と、反対の作用が発生し、ブレーキ作用が徐々に減少す
る。ピストン94に加わるブレーキ流体圧力は増大し、
ブレーキばね圧力が打ち負かされて、ピストン94によ
って摩擦ブレーキ素子群88に加わるブレーキ力を徐々
に減少させる。
【0027】上述したところから明らかなように、この
足踏みペダルのブレーキ作用は、通常のブレーキペダル
である図1のブレーキシステムのものと正確に同一であ
る。即ち、ペダルを踏むと、ブレーキ圧力が増大し、ブ
レーキペダルを釈放すると、ブレーキ圧力が減少する。
【0028】ブレーキ流体圧力、又は伝動クラッチ圧力
が喪失すると、ブレーキばね112が直ちに、自動的に
その全部の力をブレーキピストン94に加え、このブレ
ーキピストン94は、全ブレーキ力を摩擦ブレーキ素子
群88に加え、車輪の回転、及び車輌の移動を停止させ
る。
【0029】上述の作用は、ブレーキ弁48の位置に関
せず、生ずる。上述の状態の1つが生じた時に、ブレー
キペダル48aを完全に踏み込むと、ブレーキばねが作
用して、ブレーキピストンにより全ブレーキ力を摩擦ブ
レーキ素子群88に加える。図面に示すように、ブレー
キペダル48aを完全に釈放すると、主ブレーキ流体路
18内にブレーキ流体圧力が無いことがブレーキ弁48
に反映して、この弁を不作動にし、車輪ブレーキ装置は
完全にばね力を受ける。
【0030】伝動クラッチ圧力の喪失によって、ばね7
0を介して、駐車弁64を自動的にその「駐車」位置に
復帰させ、制御弁14のパイロット端62へのパイロッ
ト圧力を遮断する。制御弁14は、その図示の閉塞位置
にシフトし、これにより、ブレーキ弁48へのブレーキ
流体の供給を遮断する。同時に、ブレーキ弁48の位置
に応じてこの弁の上部か、下部か(図1で見て)を通じ
て、また復帰管54か、50かを通じて、主ブレーキ流
体路20を液圧タンク52に連結することによって、車
輪ブレーキピストンのブレーキ流体圧力を釈放する。ピ
ストン94を介して、ブレーキばね112によって、全
ブレーキ力を摩擦ブレーキ素子群88に加え、車輪の回
転を停止させる。
【0031】車輌を駐車する時は、単にエンジンを停止
し、駐車弁64をその閉塞位置に復帰させるか、又はエ
ンジンを停止しなくとも、駐車弁64をその駐車位置に
手動でシフトさせることによって、車輪ブレーキ装置を
そのロック状態、又は駐車状態にセットすることができ
る。いずれの場合でも、制御弁14へのパイロット圧力
を遮断し、この制御弁により流体圧力のブレーキ室を開
放させ、ブレーキばね112によって、ブレーキピスト
ンを摩擦ブレーキ素子群88に加える。
【0032】本考案の好適なフェイルセーフブレーキシ
ステムを図3に示す。このシステムの多くの構成部材
は、図1に示した従来のシステムの構成部材と機能的に
同一であり、同一符号で示し、上記の説明を援用する。
図3に示す好適な実施例のブレーキシステムは図1の回
路とほぼ同様に機能するが、数個の重要な点において図
1のものとは異なる。
【0033】第1に、圧力平衡弁である図1の制御弁6
4の代わりに、手動制御弁64′を使用する。この手動
制御弁64′は単純な2位置3ポート弁である。このよ
うな弁は、圧力平衡弁に比較し、一般に一層堅牢で、信
頼性があり、汚染に対し良く対抗でき、しかも一層安価
に入手できる。更に、この手動制御弁64′は、圧力平
衡弁の高圧容量を越える一層高い圧力容量があるので、
減圧弁(図1で使用)を使用しないで済む利点がある。
の手動制御弁64′は、閉塞位置(図3に図示)を有す
る駐車弁として機能し、この位置でブレーキが加えられ
る。開放位置(図示せず)では、ブレーキ装置22を釈
放する。
【0034】車輌始動機回路128に始動インターロッ
クスイッチ124を設ける。このスイッチ124を手動
制御弁64′に機械的に連結し、手動制御弁64′が開
放位置にある時、スイッチ124を電気的に開き、これ
により始動機が作動するのを防止する。手動制御弁6
4′が閉塞位置にある時だけ、スイッチ124は開く。
従って、駐車ブレーキを掛合しない限り、車輌を発進
(エンジンを始動)することはできない。このようにし
て、車輌を発進(エンジンを始動)する時に、車輌ブレ
ーキを不注意から釈放したまま行うことを防止する。
【0035】この好適な実施例の付加的な改良点は、図
1のリレー弁14の代わりに、手動オーバライドハンド
ル136を有するリレー弁14′を使用することであ
る。図1のシステムのリレー弁14と同様、このリレー
弁14′によって、このシステムの作動モード、即ち常
用モードか、第2モードを決定する。常用モード(図示
せず)の場合には、リレー弁14′によって、アキュム
レータ42から常用ブレーキ弁48に加圧流体を供給す
る。図示の第2モードでは、常用ブレーキ弁48内の加
圧流体をタンク52に排出する。この第2モードは、車
輌を駐車するためブレーキを加える場合に使用する。通
常ならば、リレー弁14′にパイロット端62を設け、
制御弁120によって伝えられる伝動クラッチ圧力にこ
のパイロット端62を応動させてリレー弁14′を開か
せる。しかし、オーバライドハンドル136を有するか
ら、このようなパイロット圧力がなくとも、このオーバ
ライドハンドル136を使用してリレー弁14′を開
き、ブレーキを釈放し、その車輌の牽引が可能なように
すると供に、ブレーキシステムから加圧流体を排出し、
アキュムレータ42からも加圧流体を排出する。
【0036】リレー弁14′と常用ブレーキ弁48との
間の流体管21に圧力スイッチ140を連結する。この
圧力スイッチ140によって表示灯(図示せず)を作動
させ、このシステムが常用モードにあるか、第2モード
にあるかを表示する。
【0037】この好適な実施例では、図1のアキュムレ
ータ充填弁ブロック40に代わり、変更したアキュムレ
ータ充填弁ブロック40′を設ける。このアキュムレー
タ充填弁ブロック40′には、始動空気排出弁148を
設け、この排出弁148の導入口を供給管17に連結
し、ドレン管152を通じて送出口をタンク52に連結
する。車輌起動時の低圧状態の間に、排出弁148を開
き、この弁の中に捕捉している空気をタンク52に排出
する。全ての空気をこのシステムから排出した後、閉じ
ていることによって、この排出弁148は流体圧力の増
大に応動し、流体圧力をこの弁ブロック40′の残りの
部分に送り込む。このようにして、排出弁148を閉じ
てこのシステムの全流体圧力を発生させる前に、空気を
このシステムから追い出すような軽い負荷で、ポンプ1
6を始動させることができる。
【0038】この改良したアキュムレータ充填弁ブロッ
ク40′には、更にリリーフ弁156を設け、供給管1
7の圧力が所定圧力、好ましくは211kg/cm
2 (3000psi)の所定圧力を超過した時、このリ
リーフ弁156によって、供給管17からドレン管15
2に流体圧力を送る。
【0039】この改良したアキュムレータ充填弁ブロッ
ク40′には、更に優先流量制御弁160と、充填弁1
64とを設け、これ等の弁によって、アキュムレータに
送入すべき流量を限定し、ポンプの作動と不作動とを行
い、アキュムレータの圧力を予め選択した範囲に維持す
る。
【0040】このアキュムレータ充填弁ブロック40′
に設けた弁は、米国フロリダ州サラソタのSun Hydrauli
c Corporation 社によって製造されているカートリッヂ
にするのが好適である。排出弁148としては、同社の
Sun NQEB-XAN が良く、この場合、最少必要流量は1
5.1リットル/分(4ガロン/分)、最低システム圧
力は5.6kg/cm2 (80psi)、リセット圧力
は1.4〜1.8kg/cm2 (20から25psi)
(減少)、閉じるための反応時間は、37.9リットル
/分(10ガロン/分)の流量と7.7kg/cm
2 (110psi)の圧力で7秒である。リリーフ弁1
56としては、同社のSun RPEC-CAN が良く、この場
合、最高圧力は211kg/cm2 (3000psi)
である。流量制御弁160としては、同社のSun FVDA-X
AN が良く、この場合、充填流量は15.1〜18.9
リットル/分(4〜5ガロン/分)である。充填弁16
4としては、同社のSun QCDC-LAN が良く、この場合、
キックイン圧力は112.5kg/cm2 (1600p
si)、キックアウト圧力は140.6kg/cm
2 (2000psi)である。
【0041】本考案の上述の好適な実施例は、次のよう
な利点がある。 1.従来のシステムより信頼性が高い。 2.従来のシステムより安全性が高い。 3.車輌の牽引、及び保守が容易である。 4.車輌の発進時における困難な問題を解決している。 上述したところは、本考案の一例を示すに過ぎず、本考
案は実用新案登録請求の範囲内において、種々の変更を
加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の液圧ブレーキ回路の線図である。
【図2】車輌と、車軸とに組み合わせて取り付けた本考
案の車輪ブレーキ装置の縦断面図である。
【図3】本考案の液圧ブレーキ回路の線図である。
【符号の説明】
10 液圧ブレーキ流体回路 12 液圧伝動クラッチ圧力回路 14、14′ 制御弁、リレー弁 16 ブレーキ流体ポンプ 18、20 主ブレーキ流体路 22 左車輪ブレーキ装置、右車輪ブレーキ装置 24 前車軸 26 後車軸 28、30 分岐ブレーキ流体路 32、34 分岐点 35、36、37、38 ブレーキ流体管、分岐管 40、40′アキュムレータ充填弁、アキュムレータ充
填弁ブロック 42 アキュムレータ 44 アキュムレータ圧力スイッチ 46 分岐ブロック 48 ブレーキ弁、常用ブレーキ弁 48a 足踏みペダル 50 復帰ブレーキ流体管 52 液圧流体タンク 54 第2復帰管 57 供給管 58 復帰管 60 パイロット通路 62 パイロット端 64、64′手動制御弁、駐車弁 66 伝動タンク 68 パイロット管 70 ばね 74 ブレーキハウジング 76、78 カバー板 80 固定車軸ハウジング 82 回転車軸 84 車輪手段 86 車輪ボス 88 摩擦ブレーキ素子群 90 ブレーキ板 92 ブレーキパッド 94 環状ブレーキピストン 100 第1半径脚 102 軸線脚 104 半径脚 108 液圧流体室 112 ブレーキ適用圧縮ばね 124 始動インターロックスイッチ 128 車軸始動機回路 136 手動オーバライドハンドル 140 圧力スイッチ 148 始動空気排出弁 156 リリーフ弁 160 優先流量制御弁 164 充填弁

Claims (10)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね力を受けて制動力を発生し、ブレー
    キ釈放手段によってばね力に対向する力を選択的に加え
    て制動力を釈放する車輌ブレーキ装置を具える車輌の車
    輌ブレーキシステムにおいて、 前記車輌ブレーキ装置に流体圧力を伝えてこの車輌ブレ
    ーキ装置を釈放するよう車輌ブレーキ装置に接続した流
    体回路に設けたブレーキ釈放手段と、 このブレーキ釈放手段に流体圧力を伝えて前記車輌ブレ
    ーキ装置を釈放する第1位置と、前記ブレーキ釈放手段
    に流体圧力が伝わるのを阻止することによって前記車輌
    ブレーキ装置の釈放を防止する第2位置とを有し、前記
    ブレーキ釈放手段に機能的に接続するよう前記流体回路
    に設けた手動2位置3ポートリレー弁とを具えることを
    特徴とする車輌ブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 前記リレー弁が前記第1位置にある時の
    第1状態と、前記リレー弁が前記第2位置にある時の第
    2状態とを有し、前記リレー弁に機能的に連結された表
    示装置を具える請求項1に記載の車輌ブレーキシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 車輌ブレーキシステムにおいて、 ばね力を受け、流体圧力によって釈放される車輌ブレー
    キ装置と、 この車輌ブレーキ装置に平素は流体圧力を伝えてこの車
    輌ブレーキ装置を釈放する常用ブレーキ弁であって、こ
    の常用ブレーキ弁を作動させると、その作動に応動して
    流体圧力を伝えるのを可変に減少させまたは阻止し、ブ
    レーキ作用を加えて車輌の速度を低下させまたは停止さ
    せる常用ブレーキ弁と、 第2流体回路内の流体圧力、又は手動操作に応動して前
    記常用ブレーキ弁に流体圧力を伝え前記常用ブレーキ弁
    を選択的に動作させたり、釈放したりして車輌を索引可
    能にするか、ブレーキ流体を追い出したりするかし、更
    に前記第2流体回路内の流体圧力、又は手動操作が無い
    時は前記常用ブレーキ弁に流体圧力を伝えるのを阻止す
    るよう、機能的に連結された手動2位置3ポートリレー
    弁とを具えたことを特徴とする車輌ブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 前記第2流体回路から前記リレー弁に流
    体圧力を選択的に伝えるよう、機能的に連結された手動
    2位置3ポート駐車弁を具える請求項3に記載の車輌ブ
    レーキシステム。
  5. 【請求項5】 車輌ブレーキシステムにおいて、 ばね力を受け、流体圧力によって釈放される車輌ブレー
    キ装置と、 この車輌ブレーキ装置に平素は流体圧力を伝えてこの車
    輌ブレーキ装置を釈放すると供に、流体圧力を伝えるの
    を可変に減少させまたは阻止し、ブレーキ作用を加えて
    車輌の速度を低下させまたは停止させる常用ブレーキ弁
    と、 第2流体回路内の流体圧力に応動して前記常用ブレーキ
    弁に流体圧力を伝え、更に前記第2流体回路内に流体圧
    力が無い時は流体圧力を伝えるのを阻止するよう、機能
    的に連結されたリレー弁と、 流体の流れを阻止するブレーキ掛合位置と、流体の流れ
    を伝えるブレーキ釈放位置とを有し、前記第2流体回路
    から前記リレー弁に流体圧力を選択的に伝える手動2位
    置3ポート駐車弁であって、 通常の作動時に前記第2流体回路を加圧しかつ前記駐車
    弁が前記ブレーキ釈放位置にあるときのみ、前記車輌ブ
    レーキを釈放できる手動2位置3ポート駐車弁とを具え
    たことを特徴とする車輌ブレーキシステム。
  6. 【請求項6】 前記駐車弁が前記ブレーキ釈放位置にあ
    る間は前記車輌のエンジンを始動しないよう防止する始
    動インターロック装置を設けた請求項5に記載の車輌ブ
    レーキシステム。
  7. 【請求項7】 車輌ブレーキシステムにおいて、 ばね力を受け、流体圧力によって釈放される車輌ブレー
    キ装置と、 この車輌ブレーキ装置に平素は流体圧力を伝えてこの車
    輌ブレーキ装置を釈放すると供に、流体圧力を伝えるの
    を可変に減少させ、阻止し、ブレーキ作用を加えて車輌
    の速度を低下させ、停止させる常用ブレーキ弁と、 加圧されるブレーキ流体を貯蔵するよう、前記常用ブレ
    ーキ弁に流体連通するアキュムレータと、 このアキュムレータに流体を充填するため、このアキュ
    ムレータに流体連通するポンプと、 このポンプから受けた空気を低圧タンクに除去する空気
    排出装置を有し、前記ポンプから受けた流体を前記アキ
    ュムレータに指向させるよう、前記ポンプと前記アキュ
    ムレータとの間に機能的に位置するアキュムレータ充填
    弁とを具え、 このシステムを作動させても、このシステムから空気が
    除去されない限り、加圧される前記アキュムレータによ
    って生ずる負荷に抗して、前記ポンプがポンプ作用を行
    わないことを特徴とする車輌ブレーキシステム。
  8. 【請求項8】 前記アキュムレータ充填弁は更に、ブレ
    ーキ流体圧力が所定値に達した時、ブレーキ流体をタン
    クに除去するリリーフ弁を具える請求項7に記載の車輌
    ブレーキシステム。
  9. 【請求項9】 前記アキュムレータ充填弁は更に、前記
    ポンプが流体を前記アキュムレータに供給する流量を限
    定するブレーキ流体圧力応動充填流量制御装置を具える
    請求項7に記載の車輌ブレーキシステム。
  10. 【請求項10】 車輌ブレーキシステムにおいて、 ばね力を受け、流体圧力によって釈放される車輌ブレー
    キ装置と、 この車輌ブレーキ装置に平素は流体圧力を伝えてこの車
    輌ブレーキ装置を釈放すると供に、流体圧力を伝えるの
    を可変に減少させ、阻止し、ブレーキ作用を加えて車輌
    の速度を低下させ、停止させる常用ブレーキ弁と、 第2流体回路内の流体圧力に応動して前記常用ブレーキ
    弁に流体圧力を伝え、更に前記第2流体回路内に流体圧
    力が無い時は流体圧力を伝えるのを阻止するよう、機能
    的に連結されたリレー弁と、 流体の流れを阻止するブレーキ掛合位置と、流体の流れ
    を伝えるブレーキ釈放位置とを有し、前記第2流体回路
    から前記リレー弁に流体圧力を選択的に伝えるよう、機
    能的に連結された手動2位置3ポート駐車弁とを具え、 通常の作動時に前記第2流体回路を加圧しない限り、ま
    た駐車が前記ブレーキ釈放位置で行われない限り、前記
    車輌が自由に移動できないようにするため、前記駐車弁
    が前記ブレーキ釈放位置にある間は前記車輌のエンジン
    を始動しないよう防止する始動インターロック装置を前
    記駐車弁に設け、 更に、加圧されるブレーキ流体を貯蔵するよう、前記常
    用ブレーキ弁に流体連通するアキュムレータと、 このアキュムレータに流体を充填するため、このアキュ
    ムレータに流体連通するポンプと、 このシステムを作動させても、このシステムから空気が
    除去されない限り、加圧される前記アキュムレータによ
    って生ずる負荷に抗して、前記ポンプがポンプ作用を行
    わないようにするため、前記ポンプから受けた空気を低
    圧タンクに除去する空気排出装置を有し、前記ポンプか
    ら受けた流体を前記アキュムレータに指向させるよう、
    前記ポンプと前記アキュムレータとの間に機能的に位置
    するアキュムレータ充填弁とを具え、 前記アキュムレータ充填弁は更に、流体圧力が所定値に
    達した時、ブレーキ流体をタンクに除去するリリーフ弁
    と、前記ポンプが流体を前記アキュムレータに供給する
    流量を限定する充填流量制御装置を有することを特徴と
    する車輌ブレーキシステム。
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